>>1
>>確かに社会心理学においては、人は自分と似ていない集団を信頼しにくいということが示されています。

中略

>>このデータを分析すると、女性、黒人、農村部居住者、宗教的な人、低学歴・低所得層といった、科学者の世界では少数派になりやすい属性の人ほど、科学者を信頼しにくいという傾向が、一貫して確認されました。
>>重要なのは、この傾向が一時的なものではなく、半世紀以上ほとんど変化せずに維持されていた点です。

中略

>>その結果、「科学者を信頼しやすい属性の人が多い州」と「信頼しにくい属性の人が多い州」が、長年にわたって分かれていたのです。

中略

>>興味深いのは、実在しない架空の科学者であっても、実験の中で「自分と似た属性の科学者」が繰り返し示されたことで、参加者の「科学者という集団そのもの」に対する信頼が実験後に上昇したということです。

中略

>>また科学の不信の背景には、「なんとなく気が合わない」という感覚だけでなく、過去には、ある集団が研究で不当な扱いを受けたり、逆に研究の対象から外されて必要なデータが不足したりして、「科学が自分たちを十分に扱ってこなかった」という経験の積み重ねも存在していると、論文では指摘されています。