外交官やCIA職員が脳損傷を負った「ハバナ症候群」に関連する可能性がある装置をアメリカ政府が入手していた
2026年01月14日 13時40分
https://gigazine.net/news/20260114-device-havana-syndrome-obtained-us/
2017年、キューバの首都ハバナに駐在するアメリカ大使館やカナダ大使館の職員の間で、難聴や脳の損傷といった健康被害が生じていることが報告されました。「ハバナ症候群」とも呼ばれるこの問題に関連する可能性がある装置を、アメリカ政府が秘密裏に入手していたことが報じられています。
アメリカのニュースメディアであるCBSニュースは2026年1月、「ハバナ症候群に関連する可能性がある装置をアメリカ政府が2024年後半にひそかに入手していた」と報じました。事情に詳しい2人の関係者によると、この装置は前アメリカ大統領のジョー・バイデン政権の下、アメリカ合衆国国土安全保障省傘下の国土安全保障調査局によって数億円で購入されたとのこと。
アメリカ政府が入手した装置は持ち運び可能なバックパックサイズで、一部にロシア製の部品が含まれていると伝えられています。この装置からはパルス状の無線周波数エネルギーが放出され、国防総省は1年以上にわたって試験を続けており、調査官らはこの装置がハバナ症候群の被害者らが訴える症状を再現できる可能性があると考えているそうです。
アメリカ合衆国国家情報長官室は、情報機関による過去事例の検証を指揮しています。事情に詳しい3人の関係者によると、検証作業はほぼ完了しているものの、議員への説明や公表の準備はまだ整っていないとのこと。
アメリカ合衆国国家情報長官室の広報担当者は、トゥルシー・ギャバード氏は「異常な健康被害」に関する調査結果をアメリカ国民と共有するために引き続き尽力していると回答。その上で、「しかし不完全な情報を急いで公表するつもりはありません」と述べました。
2017年にロシアのモスクワでハバナ症候群の被害を受けたと語る元CIA将校のマーク・ポリメロプロス氏は、「CIAは、こうした技術は存在すらしておらず装置も存在しないと常に主張し、それに基づいて評価を行ってきました。そのため、彼らの分析上の想定はすべて覆されました」と述べ、徹底的な調査が必要だと訴えました。