見えない顔が見えてしまう。ビジュアルスノウ症候群とは?
公開: 2026-01-07 18:00
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>>左半分が一般の見え方。右半分がビジュアルスノウ症候群の見え方 Image by Istock
>> ビジュアルスノウ症候群とは、文字通り目の前に雪が降っているような、砂嵐のようなドットがちらついて見える症状を伴う病気である。日本では「視界砂嵐症候群」とも呼ばれ、視覚障がいの一種とされている。
>> 特に暗いところでは、この砂嵐が顕著に見えるのだそうだ。
>> 2025年10月に発表された研究で、このビジュアルスノウ症候群の患者は、顔ではない物体にも「顔らしさ」を感じやすいことが判明した。
>>この研究成果は、知覚心理学の学術誌『Perception』(2025年10月27日付)に掲載された。
>>視界を砂嵐が覆う「ビジュアルスノウ症候群」
>> この症状は英語では「ビジュアルスノウ症候群」、日本では「視界砂嵐症候群」や「小雪症候群」と呼ばれるものである。
>> 視界全体に、テレビの砂嵐のような細かなノイズが常に重なって見えるのが特徴で、明るさや目を閉じるかどうかに関係なく続く。
>> この症状は目そのものの異常ではなく、視覚情報を処理する脳の働きが過敏になっている状態だと考えられている。
>> 下の動画を見てもらおう。最初は通常の風景だが、後にビジュアルスノウ症候群の人の視界が再現される。
>> これらはいずれも、健康な人にも起こりうる現象だ。
>> しかしビジュアルスノウ症候群では、視覚全体にノイズが加わった状態が続くため、こうした本来は一時的、あるいは気になりにくい見え方が、常に視界の一部として前面に現れることがある。
>> 下は患者が作った再現映像だが、視界全体に砂嵐のようなノイズが漂い、その上に白い点の動きや黒い影が重なって見える様子が示されている。
>>★重要なのは、これは幻覚や妄想とは異なるという点である。ビジュアルスノウ症候群の人は、見えているものが錯視であることを理解しており、現実との区別が失われているわけではない。
>> もし自分の視界が突然こうなってしまったら、まずは眼科を受診しようとするだろう。だがビジュアルスノウ症候群は、眼科では診断できない場合も多いそうだ。
>> なぜならこの症状は目自体ではなく、脳での視覚処理に問題があると考えられているからだ。
>> そのため、眼科で行う視力検査や眼底検査などでは、構造的な異常が見つからないことが多く、「異常なし」と言われるケースが少なくない。
>> だが、とりあえず眼科を受診することには意味がある。なぜなら、目自体に異常がある可能性を排除できるからだ。
>> これは他の症状でも同じで、例えば視野欠損などが起きた場合、緑内障や網膜剥離などの目の疾患の可能性を排除できれば、虚血性視神経症といった全身の健康にもかかわる疾患が見つかる可能性がある。
>> もし少しでも視覚に違和感があったり、片頭痛に悩まされていたりするときは、まずは眼科、次に神経内科の受診を検討してみるのがおすすめだ。