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## 2. Wi-Wiによる「周波数偏差」のリアルタイム補正

しかし、個々の基準局の源振(TCXO)には必ず個体差や温度による「ズレ(周波数偏差)」があります。これを解決するのがWi-Wiによる相互監視です。

基準局AとBが双方向で位相を比較すると、以下のことがわかります。
> 「Aの1秒」と「Bの1秒」がどれくらいズレているか(=**周波数偏差**)

このズレの情報を元に、システムは以下のいずれかの方法で精度を維持します。

* **数値的補正(デジタル・キャリブレーション)**:
ハードウェアの周波数はそのままに、計算機の中で「局Bから来たデータは$x$ピコ秒分だけ補正して扱う」という処理を、1秒間に何度も更新し続けます。
* **物理的補正(VCTCXO等の制御)**:
電圧制御機能付きの発振器を用い、相手の周波数に合わせるように物理的な振動数を微調整し、システム全体を一つの巨大な同期網に引き込みます。


## 3. 測位における役割分担

「発振子」と「通信周波数」がそれぞれ測位のどこに効いてくるかを整理します。

| 要素 | 影響するポイント | 解決策 |

| **発振子のクロック精度** | タイムスタンプの正確性(どの「秒」か) | Wi-Wiの双方向時刻比較によるオフセット除去 |
| **通信の周波数精度** | 位相計測の安定性(波の「山」がどこか) | PLLによる源振との同期 + 位相差のリアルタイム計測 |