AIは疲れること無く、永遠に試行錯誤できるから、最初は間違っていても大丈夫。記事の中にあるように、
AIで数学の問題を解くと、間違った証明ばかりが返ってきた。しかし正しい部分だけを残してフィードバックし続けると、
正しい証明にたどり着くことが出来た。

また完全な説明でなくとも「総当り」が出来る点が大きい。つまりある仮説に、100万個の数字を代入してみると
すべて同じ結論になりましたということなら、完全な証明は分からなくても、その仮説が真であること可能性は極めて高い。
人間では、この「総当り」が出来ないけれど、コンピューターなら疲れること無く延々と計算できる点は大きい。

すでに天文学の三体問題も、解けてはいないけれど、具体的は数字を三天体とか四天体に入れて計算することによって、
「正しい数値に極めて近い数値」を出すことが出来るので、実用上は問題ない。だから衛星を飛ばすことが出来る。

またAIで出した証明や結論が膨大な量に及ぶ場合には、「人間に分かるように短くまとめてください」という司令(プロンプト)を
何回も続けることによって、人間に理解可能な結果を導くことが出来るから、AIで出した証明や結論が全く意味不明ということにも
ならない。必ず人間に分かるようにまとめることが出来るんだよ。

しかしまあ、これが進んでくると最終的には数学者そのものが、職業としては成り立たなくなるだろう。
世界で最初にAI研究に挑み、AIの父とも呼ばれ、AI研究でノーベル賞も受賞しているジェフリー・ヒントンは、
「AIの進化によって、すべての人が、一人残らず失業する」と言っている。おそらくそれは正しいだろう。
もちろんAI研究者も失業する。なぜならAIがAIを研究してくれるから。

だからバカでも貧乏人でも生きて行けるように、人類は政治的にも経済的にも新しい仕組みを作る必要があるということだ。