「触れていないのに摩擦が発生する」新たな物理現象を発見――300年続く「押さえつけるほど動かしにくい」に意外な例外
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/193964
 前略
実は、こうした「触れていないけれど摩擦と呼ばれているもの」は、今回が初めてではありません。
物理学の世界には、昔からそう呼ばれてきた仲間が何種類もあります。
たとえば、銅の板のそばで磁石を動かすと、不思議な抵抗を感じて止まろうとします。
銅は鉄ではないので、磁石にくっついたりはしません。
なのに磁石を動かしてみると、まるで水あめのなかを動かしているかのような、ねっとりとした抵抗を感じるのです。
 中略
天文学の世界では、銀河のなかを進む星が周囲の重力にひっかかって減速していくタイプの「摩擦」が知られています。
たとえば、ある星が銀河のなかを進んでいくと、その星の重力にまわりの星たちが少しだけ引きずられ、進んできた方向の真後ろにわずかに集まる、という現象が起こります。
後ろにかたまった星たちは今度は逆に、進んでいる星を重力で引き戻すように働きます。
結果として、進んでいる星はまわりの重力に引っかかってじわじわ減速していくのです。