>>7 続き

>>1の本文
>>量子ボックス理論をひとことで言えば「量子の操作そのものを、入力にしたり出力にしたりできる、メタな量子論」となります。
>>難しそうですが、その本質は驚くほど簡単です。
>>たとえば普通の量子論は、「レシピ本通りに実行する料理」だとします。
>>「卵を割る → 焼く → お皿に盛る」という手順を、順番通りにこなします。
>>それに対してQBoxは「レシピ本のレシピとも言える虎の巻」のような存在です。
>>料理そのものではなく、料理の作り方の作り方を扱う、一段上の世界。
>>この虎の巻QBoxには「料理そのものの手順よりも、レシピ本を書くときには要点を抑えて、カラフルに、わかりやすく」というように一段上の立場からのことが書かれています。
>>そのためQBox理論では「Aの工程が先か、Bの工程が先か、その順番すら、量子的にぼんやりしたままでも構わない」という大胆な方針がとられています。
>>これを専門用語では「因果順序の不定性」と呼びます。
>>ふたたび料理で例えるなら「味付けA➔加熱B」でもいいし「加熱B➔味付けA」でもいい、という順番自体が「重ね合わせ」のようにぼんやりしていてもいいのです。
>>「Aが先のルート」と「Bが先のルート」が、量子的に重なりあったまま存在している感じです。
>>突拍子もない話に聞こえるかもしれません。
>>けれども実は、この「順番が重なりあう」という現象は、近年すでに実験で探られ始めています。
>>「量子スイッチ」という装置を使うと、光子に「A→Bの順序」と「B→Aの順序」を同時に体験させることができる。
>>そんな世界が、関連する量子実験として研究室で立ち上がりつつあるのです。