統合失調症の正体に迫る
めぐろ駅東口 メンタルクリニック
2026年2月16日
https://mh-mental.jp/1630-2/
1. 「ドーパミン仮説」という第一章の終わり
20世紀後半、統合失調症は長らく「ドーパミンが脳内で過剰に出すぎる病気」だと考えられてきました。ドーパミンは脳の報酬系や意欲に関わる物質ですが、過剰になると脳が興奮しすぎ、現実にはない音を聞き取ったり、過度な不安を抱いたりする「陽性症状」を引き起こします。実際に、ドーパミンを抑える従来の抗精神病薬は、多くの患者さんの激しい症状を鎮めることに成功しました。しかし、そこには解決できない謎が残されていました。それは、薬でドーパミンを抑えても、「意欲の低下」や「思考力の低下」といった症状の改善が難しいという点です。また、「なぜ、そもそもドーパミンが暴走し始めるのか?」という根本的な原因については、長く霧の中に包まれていました。