もし高度な宇宙文明が光速に近い速度で移動できたらどうでしょうか。
ここで問題になるのが、アインシュタインの相対性理論です。
高速で移動する宇宙船の中では、外の世界より時間の進み方が遅くなります。
これは「時間の遅れ」と呼ばれる現象です。
たとえば、NASAの宇宙飛行士スコット・ケリー氏は、国際宇宙ステーション(ISS)で約1年を過ごした後、地上にいた一卵性双生児の兄弟よりも、ほんのわずかに若くなったとされています。
この差は数ミリ秒ほどで、日常生活ではほとんど意味を持ちません。
しかし、遠い恒星系から地球まで光速に近い速度で往復するとなると、話は大きく変わります。
宇宙船の乗員にとっては短い旅でも、故郷の惑星では何十年、あるいは100年以上が過ぎている可能性があります。
地球を訪れた宇宙人は、帰るころには自分たちの時代から取り残された「時間の流刑者」になってしまうかもしれないのです。