この信号を生成したニュートリノの到来方向を様々な望遠鏡で追跡観測した結果、約110億年前に存在した「JCMT0402-0424」と呼ばれる天体が発見されました。この天体は分厚い塵に包まれており、可視光線ではほとんど見えないことから「シャドウ・ブラスター(Shadow Blaster)」という愛称が付けられています。

研究チームは電波望遠鏡群「アルマ望遠鏡(ALMA)」などを用いて、シャドウ・ブラスターの詳細な観測を行いました。この銀河は、手前にある巨大な楕円銀河が引き起こす重力レンズ効果(※)によって光が増幅され、4つの像に分かれています。「自然のレンズ」といえる重力レンズ効果のおかげで、通常では観測できない初期宇宙の銀河であるシャドウ・ブラスターの内部構造を、詳細に解析することが可能になりました。