その後、研究者らはMRI画像を用い、大脳皮質と呼ばれる脳の最外層の厚さを測定し、子どもの成長に伴って皮質が自然に薄くなる過程を追跡しました。このデータをコンピューターモデルに入力し、注意に関するスコアと皮質が薄くなる速度との関連を調べました。

その結果、男児の脳は女児よりも自然に薄くなる速度が遅いことが分かりました。一般的にADHDと診断されるのは男児の方が多いため、これまでの研究では皮質が薄くなる速度の遅さをADHDそのものの兆候と誤って解釈していた可能性があります。男女間の生物学的な違いを適切に考慮すると、注意に関する問題と脳の発達との間にあると考えられていた関連性は完全に消失したとのことです。