ルービン天文台は決してすばる望遠鏡の上位互換ではなく、両者は互いに異なる強みを持つ。視野の広さではルービン天文台が圧倒するものの、両望遠鏡を組み合わせることで、次世代の天文学を切り拓く新たな観測戦略が実現するとして注目されている。

その一例が、超新星爆発や中性子星・ブラックホールの合体といった突発天体現象の追跡観測だ。ルービン天文台の広域サーベイが未知の現象を迅速に捉え、その速報を受けてすばる望遠鏡の超広視野多天体分光器「オーノヒウラPFS」が詳細な分光観測を行う。このルービン天文台による広域探査と、すばる望遠鏡による精密な分光観測を組み合わせた「相補的な観測戦略」に大きな期待が寄せられている。