現代の物理学では、理論研究者と実験研究者の分業が深く根付いている。最先端の超低温実験装置を立ち上げるには、レーザー光学系、真空系、制御電子回路の構築に数年単位の期間と数億円規模の投資が必要になる。理論研究者が自分の予言を検証したいと思っても、実験グループの関心を引き、共同研究の優先順位に入れてもらわなければ、検証の機会は得られない。