>>結果、熟練ドライバーでは、運転操作が必要になると認知活動とAlpha Gatingに関わる後頭野のα帯域活動が大きく低下し、視覚情報の入力を積極的に受け入れる状態へ切り替わる一方、運転操作を伴わない場面ではα帯域活動が高く保たれ、不要な情報処理を抑えていた。一方、初心者ドライバーではこの切り替えが小さく、状況に応じた脳活動の調整が十分ではなかった。

>> これにより、熟練ドライバーは、通常時には不要な視覚情報を抑制し、ハンドル操作やブレーキ操作など運転判断が必要な瞬間だけ脳の「情報のゲート」が作用して効率よく視覚情報を処理していることが判明した。この知見は、運転に限らず、スポーツや医療、技能訓練など、経験によって高い認知能力を獲得するさまざまな場面の理解にもつながることが期待されるとしている。