2026年08月18日
中川 いづみ
宇宙人が開発? 自力繁殖不可の謎
私たちの食卓でおなじみのトウモロコシ。実はこの植物が、野生植物では極めて珍しい構造をしているという。タンポポのようにタネを飛ばす工夫もなく、粒は穂軸にしっかり付着し、雌穂全体も苞葉に包まれているため、成熟しても自然には散布されにくい。人間が収穫・播種しなければ、自然条件下で世代をつなぐことが極めて難しい。
初めから「人間に食べられるため」に作られたとしか思えない不自然な姿から、一部では「古代人に宇宙人が授けた食糧ではないか」とまで囁かれているが、
「それは人間が利用しやすいように選別、改良したからだと思います」
こう言うのは、鳥取大学で異種間交雑による細胞の多様化の研究に注力している石井孝佳准教授。
「多くの野生の植物は花が咲いて実が熟すと脱粒します。土の上にタネを落として子孫を増やそうとするわけです。ところが、我々は実を食べたいのに、脱粒すると食べられない。そこで実が落ちない個体を選んできて、それを栽培し、さらに改良を加えるわけです」(石井准教授・以下同)
「宇宙からやってきたのではないか」と言われていたトウモロコシも、最近のDNA研究により、「テオシントと呼ばれる近縁の野生植物群」というイネ科の植物が祖先野生種だということがわかってきた。
トウモロコシが改良され始めたのは、紀元前7000年から9000年ごろ。最初のトウモロコシはとても実が小さかったが、大きい実をつける個体を選び、それを蒔くことを数千年にわたって続けてきた結果、今のようなトウモロコシになったといわれている。
「ナス科の植物は、毒をもっていますが、今我々が食べているトマトもナスも食用部位に毒の少ない植物を使っています。それは毒の少ない系統を選んで育ててきたから。そうやって、人間は植物を改良してきました」
https://friday.kodansha.co.jp/article/477668
白菜×キャベツ=「ハクラン」
宇宙人が作った!? 自力繁殖できない「トウモロコシ」の謎と、食料危機を救う’25年誕生の新種 [朝一から閉店までφ★]
2026/08/24(月) 05:35:18.12ID:fjZtCJjy
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