>>一般的に交配/交雑は、同じ種や品種同士を掛け合わせて、新しい形質を作る。交雑を利用して多くの作物が改良され、さまざまな形や色をした作物を現在では見ることができる。

>> 1959年、西貞夫氏により作出されたのが、白菜とキャベツの「ハクラン」。雑種胚を培養する胚培養を用いて作出された、アブラナ属種間雑種の先駆的な成功例だ。

>>「キャベツはシャキシャキ感を楽しみますが、逆に白菜は鍋にしたり、キムチにして、しんなりした味わいを楽しむことが多いと思うのです。外観はハクサイとキャベツの中間。生でも煮ても、漬けてもおいしい」

>>このほか、オレンジとカラタチの交雑で「オレタチ」という品種が作られたこともあったという。

>>「一般に交配は雄しべと雌しべを人為的に受粉させて行いますが、『オレタチ』は、オレンジとカラタチの植物細胞から細胞壁を取り除いたプロトプラストを用いた『細胞融合(体細胞雑種)」として作出されたものです。イネ科では遠縁交雑後の雑種胚の培養や植物再生は可能ですが、体細胞雑種は極めて困難です」