>>実験では、256個の超音波素子を並べた超音波フェーズドアレイ(個々の素子から出る音波の位相をコントロールして狙った音場を作る装置)を用い、片側から上向きに音波ビームを照射することで、直径1.5ミリメートルの発泡ポリスチレンの球体を音源から最大40センチメートル離れた位置でも保持できることを確認した。これは従来の片側照射方式の6倍近い距離だ。

>>また、ビームの向きや広がりを変えることで浮遊させた物体を前後左右上下と3次元的に動かすこともできた。ビームを2本に分けると、複数の物体を同時に浮遊させることも可能だ。浮かせる物体は球形に限らず、茶葉やエアロゲルの断片などの不規則な形状のものも空中に保持でき、障害物の先でも浮遊が可能であることを実証した。

>>この方式は理論的には以前から予測されていたものなのだが、筑波大学が初めて実証したということだ。これを使えば、実験の自動化や立体ディスプレイなどへの応用が期待されるという。