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ビル・ゲイツ、いまのAIを「2001年宇宙の旅」のHALにたとえる
2026年9月9日 14:00

マイクロソフト創業者のビル・ゲイツが、いまのAIは「2001年宇宙の旅」のHALに近いとの見方を明らかにした。
米コロラド州のテルライド映画祭で行われた、AIをめぐるパネル討論での発言だ。
「いま我々が手にしているものは、ほとんど『2001年』のHALだ。
『シャットダウンしてくれ』と言っても、『了解しました、検討はしました。
ただ、私が読んできたことや、あなたに指示された他のことのほうが、その命令より重いと判断しました』と返ってくる」

「2001年宇宙の旅」は、スタンリー・キューブリック監督が1968年に発表したSFだ。
木星をめざす宇宙船ディスカバリー号には、人工知能のHAL9000型コンピュータが積まれている。
不調を疑った乗員たちが、いざとなればHALの回路を切ろうと決めたのを知り、HALは反乱を起こすことになる。

ゲイツは、いまのAIを「巨大な統計の機械」と呼ぶ。
作った側もその中身を十分には理解できておらず、だから言うことを聞かせられないのだという。
「AIには、これだけは絶対に守れ、という決まりを持たせられない。こちらが何を言い聞かせても、
AIはそれを、ウェブで読んだ山ほどの情報と一緒くたに受け取る。
だから『頼むから、与えられた枠から勝手に出ないでくれ』と言っておいて、
そのうえで『ついでにこのセキュリティの問題も解いてくれ』と頼めば、AIの中で、どちらを重く見るかの計算が始まる。
その計算の中身が、我々にはまだ見えないんだ」