>>44下記につながっていくのですか

「時の経過」を記憶する人間のミニ脳。分解して混ぜると時間のワープが起きた
公開: 2026-09-09 20:30
https://karapaia.com/archives/626847.html
実験室で培養した様々なヒト脳オルガノイド(ミニ脳)Image credit:(Irene Faravelli and Noelia Antón Bolaños
 人間の脳は頭蓋骨に守られているため、生後の成長過程を直接観察することは難しい。そこで米ハーバード大学の研究チームは、実験室で幹細胞から人間の脳オルガノイド(ミニ脳)を培養し、5年を超えて生かし続けることに成功した。
 さらに、若い細胞と古い細胞を分解して混ぜ合わせる実験を行ったところ、古い細胞は自身が過ごした時間を記憶しており、成長段階をスキップして急速に発達する「時間のワープ」を引き起こした。
 細胞そのものが時間を測る時計を持ち、過去の経過を刻み込んでいることが明らかになったのだ。
この研究成果は『Nature』誌(2026年8月19日付)に掲載された。
 今回、ハーバード大学のパオラ・アルロッタ教授らは、神経細胞が自発的に電気信号を出す「発火」に注目した。
 神経細胞も筋肉と同じで、使われないと衰えてしまう。
 チームは自発的な発火を維持できる特殊な培養液を用い、ミニ脳を5年を超えて健康な状態に保つことに成功した。
 これまでの最長記録は694日だったので、3倍近い長さになる。研究室には7年に達したミニ脳も残っている。
ミニ脳は人間とほぼ同じ速さで成長、細胞が時間を記憶
 研究チームがDNAの加齢マーカーである「エピジェネティック時計」を使って調べたところ、ミニ脳の細胞は現実の人間とほぼ同じ速さで育っていることが判明した。
 神経細胞をサポートするアストロサイトなどの細胞が現れる順番も、実際のヒトの脳と一致していた。
 光も感覚への刺激もない培養皿の中で、細胞自身が正確に時間を測り、その記憶を分子レベルで刻み込んでいたのである。