>>15続き

まず研究チームは、すべての辺を空間方向の長さに限って計算しました。
そして、辺の長さに「これより短い辺は考えない」という下限を設け、その値を何通りにも変えて調べました。時間1本の形が最も多くなったのは、この下限をプランク長と呼ばれるきわめて小さな長さに当てはめた条件です。
ドイツの物理学者マックス・プランクです(1930年ごろ)。 時間1本の形が最も多くなったのは、辺の長さの下限をプランク長というきわめて小さな長さにした条件でした。
各辺の長さは、プランク長の1倍から5倍の範囲で選びます。
その結果、約85%の積み木が、私たちの宇宙と同じ「時間1本」の形になったのです。
積み木を100個作れば、そのうち85個ほどが私たちと同じ時間の本数を持つ計算です。
残る約15%は、時間のない形と時間2本の形が、ほぼ半々で分け合いました。
時間が3本や4本になる形は、この条件では1つも現れませんでした。
一方で、下限を大きく取ると、辺の長さがほぼ1つの値に集まり、どの辺もほぼ同じ長さの積み木ばかりになります。そうした積み木は時間のない空間にしか収まらないため、時間0本の形が最も多くなりました。
しかも、この約85%という割合は、時空の動きを一切考えず、辺の長さの選び方だけから出てきたものです。
研究チームは、時間の本数は理論の前提として必ずしも決め打ちする必要はなく、理論から予測できるものだと述べています。
時間が1本であることは、積み木の数え上げから自然ににじみ出る性質なのかもしれません。