トランス脂肪酸のご心配について

近年、一部のメディアを中心に、トランス脂肪酸の健康への影響が指摘され、消費者の皆様にはご心配をおかけしています。
トランス脂肪酸については過剰に摂取すると冠動脈疾患のリスクが高まるとの報告がなされ、WHO(世界保健機関)でも摂取量を「総エネルギー摂取量の1%未満(平均的な日本人で約2g未満)」にするよう勧告しています。しかしながら、欧米に比べ、日本人の平均的なトランス脂肪酸の摂取量は少ない傾向にあり、一般的な食生活では健康への影響は小さいとされています。また、食品メーカーの取り組みにより、食用油脂に含まれるトランス脂肪酸の量は、従来のものより大幅に低減されています。下記にまとめましたので、ご覧ください。

「トランス脂肪酸が気になるから、マーガリンの代わりにバターを使う」とおっしゃる方がいます。いえいえ、とんでもない誤解です。油脂メーカーの努力もあって、今やマーガリンに含まれるトランス脂肪酸は、バターの約半分にまで低減されました。100gのバターには1.9gのトランス脂肪酸が入っていますが、同じ量のマーガリンには0.99gしか入っていません。バターもマーガリンも、安心してお召しあがりいただける食品なのです。

日本人1日当たりのトランス脂肪酸の摂取平均量は約1gと推定され、世界保健機構(WHO)の摂取喚起最大値2gの半分となっていたため、基準値はありません。一方食品業界ではトランス脂肪酸の低減が行われてきましたが、その反面飽和脂肪酸が増加することが分かってきました。
日本人の成人女性は半数が飽和脂肪酸の目標量を超えているので、日本ではむしろ飽和脂肪酸の摂りすぎの方が問題となっています。