5人組は芸能界のドンこと田邊昭知氏が率いる「田辺エージェンシー」の後ろ盾を得て揃って独立することになっていた。
そこには、前出の事務所関係者が、
「ジャニーズを飛び出して芸能界で生きていくには田邊さんを頼るほかなかった」
と告白するように、斯界のしがらみにつながれる者の宿命がありありと見て取れる。

とはいえ、この契約には、SMAPのコンサートの売り上げやグッズ販売などの一部をジャニーズに上納するという条項が含まれており、ジャニーズ側もこれを諒としていた。マイルドな、いわば巣立ちのような形だったものが、木村の離脱でもろくも瓦解する。

「正式に独立が破談になったのは、去年の12月31日でした。お通夜さながらに紅白の舞台を迎えたことが、昨日のことのように頭をよぎります」

その後の状況に鑑みると、オーナー一族もアイドルも、そして、その手綱を握るマネージャーも、めいめいが悲劇の関頭に立たされ始めた瞬間だったわけだ。(新潮)