最後に、しつこい行動に出る理由として考えられる「強迫観念」についても説明しておきます。
自己愛の強い人は「自分は特別であり賞賛や絶賛を受けるに値する人間である」という自己イメージを持っていることが目立ちます。しかし、この思い込みがエスカレートして
「いつでも自分は賞賛を浴びなければいけない」
「いつも周囲の人は自分を賞賛すべきである」
という、強迫観念へと変わってしまう。その結果、やたら他人にしつこく付きまとうような言動に出てしまうのだと分析できます。
「他人から認められなければいけない」という他人の存在が必要な強迫観念は、その性質上自己愛の強い人だけの問題では済まず、対人関係のおけるトラブルを生む原因になるのは明白です。
なお、自己愛の強い人が他人から賞賛されるだけの成果を出しているうちは、問題が顕在化しにくいのですが、何かの拍子で伸び悩んだり、挫折を味わうことになり、賞賛されるだけの立場を維持できなくなったときにトラブルを起こすのです。