iOSやAndroid OS向けのベンチマークソフトウエアを開発しているPrimate LabsのJohn Poole氏は
「現在のスマートフォンの場合、4GBが最適です」と述べています。

一般的に、RAM容量が大きければスマートフォンの動作はスムーズになると思われています。
しかし、CPUとの性能のバランスや個々のアプリのメモリ使用量を考えると、実際に6GB以上は必要無いとPoole氏は指摘しています。
Huaweiの幹部であるLao Shi氏も「スムーズなスマートフォンの操作を求めるなら、メモリは4GBで十分だ」とコメントしています。
ソフトウエアがますます大きく複雑になり、カメラがRAWフォーマットに対応して高精細な画像撮影が可能になり、
スクリーンが大きくなれば必要なメモリ容量は増加します。

しかし、Shi氏は「メモリ容量を6GB、8GBと引き上げることは性能にほとんど影響しない。
それ以上に、大容量メモリを搭載することによる値上げ幅が増加するコストよりも大きくなるため、利幅を稼ぐ事が本当の狙いだ」と指摘しています。

大きなメモリ容量にはデメリットもあります。メモリ容量が大きくなれば比例して消費する電力も増加し、
それがバッテリー寿命の減少につながる、とPoole氏は指摘します。
「たとえ多くのアプリを起動していなくても、メモリは常に通電しているため、使用する消費電力は変わりません。
その結果、メモリ容量が大きいばかりに充電回数が増えて電気代が上がります。さらにバッテリーは早くに寿命を迎えるでしょう。」とコメントしています。

スマートフォンの動作を軽くするために、多くのWebメディアではタスクキルによるメモリの解放が推奨されています。
しかし電池寿命を延ばしたり、アプリが軽快な動作を保つためにはタスクキルは悪影響のようです。
「空きメモリがパフォーマンスの指標であるという認識は誤りです。実際、スマートフォンの場合は逆です。」
とPiriformの製品責任者(Android用CCleaner開発元)であるVishal Kara氏は指摘します。

「ストレージからメモリをロードするには大量の処理能力が必要です。タスクキルの結果、アプリからデータを読み込むための消費電力が増加します。
人々はメモリを空けて、自分のスマホは余裕のある状態であると思いたいのです。
しかし、メモリは使用されている状態の方が好ましいのです。」とKara氏はコメントしています。

では、この記事を読んでいる全ての人にとって、大容量メモリを搭載したスマートフォンは必要のないものなのでしょうか。
いいえ、一部の人は大容量メモリの恩恵を受けることができます。
スラドに「スマートフォンに搭載された10GBのRAM、何に使う」というトピックがあります。これに寄せられたコメントをチェックすると、
少数ですが大容量メモリの恩恵を得る事ができる人がいるようです。
一番反響の大きかった回答は「ソシャゲの掛け持ちに便利」でした。メモリ3GBのスマホでソシャゲをプレイすると、
バック画面に戻ってブラウジングや動画視聴をした時にメモリ不足でソシャゲアプリが終了し、ステージの最初からやり直しになる。
ソシャゲを掛け持ちしつつ他のアプリも起動すると完全にアウト、という内容です。
https://telektlist.com/smartphone-spec-ram-appropriate/