本当にあったあー怖、怖い怖い話

ラジオの企画で急遽、百物語をやろうって話になった。
本当に百の怖い話をして、ろうそくを消したらどうなるのか。

ラジオのスタッフやら怖い話をする演者やらを何とかかき集めて、
二十人の演者に対して一人5本の怖い話があるのも確認して、
貸して頂いたお寺の本堂で百本のろうそくに火を灯して、いざ、録音がはじまった。

一人怖い話を終えて火を消し、また一人怖い話を終えて火を消す。
実のところ、ラジオの業界は仕事の時間帯がバラバラなので、
この収録も結構遅い時間にやっている。まぁ、何か出そうでこれはこれで良い。

だが、仕事が終わってすぐの人もいたり、収録時間が長くて居眠りする人もいたりと、
途中からだんだんと、話す内容の質が下がってきた。
しまいにはふざけ半分で話すお調子者もいたりで、流れがグダグダになりはしたけど、
何とかみんな怖い話を続けて、とうとう残るろうそくの火は一つになった。

最後の演者が話を終えて、ろうそくの火を、フッ、と消した。

何も起こらない。