地球人がこんなにも冷たいとは思わなかった。

私の名はS.T。

世界中でヒットした映画「E.T」は実は実話であり、あの主人公とは仲間である。

こんなに醜い姿で地球に取り残された自分は、これも使命だと自分に言い聞かせ、仲間が迎えに来るまで地球人のデータを取る事にした。

しかし、地球に慣れる為にした数々の行動全てが裏目にでる。

私の星では普通であるこの顔面と小さめの身体のサイズとバランス。
どうもこの地球では変らしい。

こんな醜い姿では、この星では生きては行けぬ。そう思った私は、術を使いまずアタマのユルそうな女を捕まえた。

しかし最近、術も解けてしまい、その女にも愛想を尽かされ、前よりも衰えてしまった肉体で、今は1人で豚の様な犬と暮らしている。

重力や大気の影響なのか。
歯も抜け落ちて来たし、頭の毛も抜けて来た。
全身の力も抜けて来て、尻の穴の締まりも悪くなり便座をいつも汚してしまう。

術さえも使えなくなってきた。

何が悪かったのだろう。
自分に原因があるとはとても思えない。

人に金をタカればコジキと言われる。
人の文句を言えば怒られる。
全ての事について私は何も悪く無いから、人のせいにすると嫌われる。
便座にウンコを付ければクソミソに言われる。
お金を払って呼んだ女を束の間の夢と思い定め、自分の彼女だ、俺に惚れてる女だ、と言って何が悪いのか。
そもそも風呂というものに入りキレイにしてないいけないルールも分からない。
臭いという概念は元から無い。

何故だ?何故私は嫌われる?私は普通に生きているだけだ。
そもそもみんなの方がが悪いのに。キチガイはお前らの方だ。

しかしもうそんなことはどうでもいいのだ。

豚犬ももうすぐ死んでしまう様だし、私の星からのお迎えもいつまで経っても来ない。

ああ、、、そうか。
やっと今分かった。

私は、自分の星の仲間からさえも嫌われていたのか、、、。

もうこの豚犬と共に消えてしまおう。

さようなら。