このように総選挙に臨みます。(一行を加え、それから、すこし書き直しました)


▼詭道(きどう)なるもの、すなわち「敵を騙すという孫子の兵法」を発揮できているのは、むしろ小池都知事の方ではないか?
 政治センスが豊かとは言えない若狭さんらに新党を任せるふりをなさっていて、マスメディアには「小池都知事は仮に新党のトップになっても共同代表では」と書かせておいて、解散となると自ら「それはリセット。自分ひとりが直接、やる」。
 突如として前に出て、新党のトップは自分しかいない、しかも政権交代を目指す、すなわち自らが総理にもなりたいという本音をどっと出された。
 同時に、安倍総理が再来年の消費税増税を今、公約にしてしまった愚行を見て、消費税増税凍結を明言された。
 こうして、安倍政権に落胆しつつも一定の期待をどうにか維持してきた保守層の票を、中山恭子さんごと、ごっそり奪う。
 見事なマキャベリズムだけれど、首都を治めること、なかでも北朝鮮が東京を核ミサイルの標的にしているという現実への備えをしないという大問題は、致命的に置き去りになる。

▼一方の安倍総理は、仮に詭道の兵法を用いているとしても、敵よりむしろ味方を騙している側面の方が、すくなくとも現時点では強い。
 敵を騙せてなどいない。
 政官の増税派は、安倍総理が再来年も総理に留まっていても、これで確実に増税をしてくれることになったなどと油断してはいない。
 油断したのは、財界の増税派だけだ。

▼小池さんが都知事に留まられるのは、首都圏の自由民主党議席を奪うという戦略のためだ。
 ここでも、現時点では小池さんに負けている。
「メルケル首相の轍(わだち)を踏まないでください」とずっと総理に申しあげてきた。
 メルケルさんは、自ら招いた難民をトルコに追いやることで選挙に勝てると思った。
 ドイツの有権者は、その偽善と愚策を見抜いた。
 安倍総理は、国のために死のうと再登板した原点に戻られるべきだ。それが総選挙であり、策に溺れて勝とうとすることが選挙ではない。
​ 安倍総理が会見で言われた「国難」を議員みな、ほんとうは超党派の志ある議員で命を賭して克服することこそが、今回の総選挙ではありませぬか。

▼小池都知事、安倍総理、お二人とも詭道の政治などおやめいただきたい。
 われわれは日本人、日本国民であって、漢人のつくった兵法、孫子などで日本の政 (まつりごと) を成してはいけませぬ。

▼すべて思い通りの政権など、無い。
 一緒に考えてくださるみんなと共に、力を付けていくしかない。
 それも謙虚に、どこまでも謙虚に。
 さすれば片隅から、祖国を甦らせることに献身できる。