妹が仕事を終えて自宅に帰ってきた。時刻はすでに20時を回っている。
宿舎にはすでに住んでいない。
両親はともに他界しているからだ。妹は疲れ果てながらも同居人に声をかける
「お兄ちゃん…ごはん用意してくれた?」
返答はない
部屋を開けると兄はパソコンを使っていた。
イヤホンを刺してアニメを見ているようだった。
また勝手に私のパソコンを…そう思いながらも妹はまた問いかける
「お兄ちゃんごはんは?」
兄はこちらを一瞥してからパソコンのイヤホンを外し立ち上がった。
アニメの音が聞こえる。兄は怒鳴り散らすように私にこう答えた。

「何で部屋に勝手に入ってくるんじゃ?ここは俺の部屋だで!ごはん?俺も食ってないのに生意気言うな!」

そう言って兄は近くにあったあずきバーで私を殴る。
すでに溶けていたため痛みは少ない…もし溶けていなければ…考えただけで「ゾッと」する。

「私がここの家賃払ってるし…パソコンとか全部!全部私が!お兄ちゃんは何もしないで…」

兄は体を掻き毟りながら答えた
「何で俺がこんな目に会わなきゃいかん」
妹はもう涙を止めることができなかった

「お兄ちゃん…税金って知ってる?」

兄は首をかしげるだけだった

障害者手帳が欲しい…税金のいくらかは免除などされるからだ。しかし兄はそれを拒む。あっても関係ないというのだ。

「さっさとご飯…今日は俺が作ってもいいで…何がある?カレールーじゃカレー作れないやろ?もうええわ他は?」

妹は包丁を持ってきて…兄を…