「安倍マンセー保守」たちよ、森友文書改ざんの罪深さを認めよ
『潮匡人』
誰が削除を命じたのか。毎日新聞は「佐川宣寿(のぶひさ)前国税庁長官が理財局長を務めており、売却の経緯を説明する責任者として書き換えを指示したとみられる」と報じた(3月11日付夕刊)。
だとしても、佐川氏一人の責任ではない。財務省および安倍政権の責任である。にもかかわらず、私が「安倍マンセー保守」と揶揄(やゆ)する陣営は朝日報道を否定し、政権を擁護し続けた。
政権自身も、たとえば佐川氏を「これまでの識見、経験を見ても極めて有能」(麻生太郎財務相)とかばい続けた。そして、ついに佐川氏が辞任すると、森山裕・自民党国対委員長が国会内の記者会見でこう放言した。
「職を辞されるということは非常に重いこと。トカゲの尻尾ではなく、国税庁長官はアタマだと思う。
(野党が求める佐川氏の国会招致については)一般人になられたわけで、難しくなったと申し上げた方が分かりやすいのではないか」。まさに「トカゲの尻尾切り」。汚れたホンネが露呈している。
どう見ても「美しい日本」(安倍首相)とはほど遠い。
本来なら書くまでもないが、「アタマ」は財務大臣であり、総理大臣である。総理や大臣の明示的な関与があったとは思わないが、いわゆる忖度(そんたく)はあったのではないか。
現に文書から、安倍総理夫人の名前と彼女の発言も削除された。そこには忖度があったと判断せざるを得ない。
だが、安倍政権と「安倍マンセー保守」はその可能性すら否定してきた。みな「モリカケ」と呼び、問題を矮小(わいしょう)化した。
朝日報道を「捏造(ねつぞう)」と断じた者もいる。政府が14件の文書で「書き換え」を認めざるを得なくなった3月12日現在も、「改ざんではなく訂正」と強弁したり、「たいした問題ではない」と嘘ぶいたり…。

 厚顔無恥(こうがんむち)も甚だしい。立憲民主党らが主張する通り、政府は「国権の最高機関」たる国会を愚弄(ぐろう)し、民主主義の根幹を揺るがした。加えて歴史を改ざんした。
決して些細(ささい)な問題ではない。断じて許されない。保守派こそ、そう非難すべきではないのか。
いわゆる説明責任は、政府にとって法的義務であると同時に、神聖な倫理的義務でもある。
だが、政府はその責任を果たすどころか、「廃棄した」「価格交渉はなかった」など虚偽答弁を重ねた。答弁との辻褄(つじつま)を合わせるべく決裁文書を改ざんし、あげく担当者を自殺に追い込んだ。実に罪深い。


>私が「安倍マンセー保守」と揶揄(やゆ)する陣営は朝日報道を否定し、政権を擁護し続けた