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※スレ立て時、コマンド(!extend:none:none:1000:512)を3行に補充してください
Vtuberグループ「HoneyStrap -ハニーストラップ-」を応援するスレです
公式アカウント
ハニーストラップ公式 灰猫ななし
https://twitter.com/HNST_official
■メンバー
周防パトラ
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蒼月エリ
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島村シャルロット
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西園寺メアリ
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堰代ミコ
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※前スレ
【バーチャルYoutuber】HoneyStrap -ハニーストラップ-総合スレ Part.416【ハニスト】
http://egg.5ch.net/test/read.cgi/streaming/1547470067/
VIPQ2_EXTDAT: none:none:1000:512:----: EXT was configured
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account)
【バーチャルYoutuber】HoneyStrap -ハニーストラップ-総合スレ Part.417【ハニスト】
レス数が1000を超えています。これ以上書き込みはできません。
2019/01/14(月) 23:41:21.40
2019/01/14(月) 23:42:16.73
ゲーム動画の急上昇ランク #20
【Human: Fall Flat】ミコとパトラで天才をみせる!!!!【周防パトラ / ハニスト】
【Human: Fall Flat】ミコとパトラで天才をみせる!!!!【周防パトラ / ハニスト】
2019/01/14(月) 23:43:21.77
おつメアリ
2019/01/14(月) 23:43:26.82
なんで躾ちゃんとしてるのにこれになるんだろう
2019/01/14(月) 23:43:34.73
ごめんじゃん
2019/01/14(月) 23:43:36.30
こんばんわんわぁん!
2019/01/14(月) 23:43:36.31
シャルのことがわからなくなってきた
8名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/14(月) 23:43:38.58 教育失敗
2019/01/14(月) 23:43:39.21
シャル箱入りやなぁ
親戚一同でマナー講座行くだけはあるわ
親戚一同でマナー講座行くだけはあるわ
2019/01/14(月) 23:43:40.28
メアリの微妙に低い声いいな
もうちょい音量あげてほしいけども
もうちょい音量あげてほしいけども
2019/01/14(月) 23:43:47.60
だからさぁ!!
2019/01/14(月) 23:43:52.09
怒ったパトラに首絞められたい
2019/01/14(月) 23:44:00.68
オーマイコンブやな
2019/01/14(月) 23:44:09.01
ミコのチャット読んでくれよ
つうかなんだよこのレイアウト今更だが
つうかなんだよこのレイアウト今更だが
15名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/14(月) 23:44:11.41 マナーだけ教えて大切な事は教え忘れてそう
2019/01/14(月) 23:44:14.96
パトラ「あるよ」
2019/01/14(月) 23:44:17.21
パトラが本気で怒ったら俺は泣くと思う
2019/01/14(月) 23:44:17.33
でぃ・・・・だぁからさー!!
2019/01/14(月) 23:44:19.44
あっ、牛乳は形とかの話になるとまずいぞパトラ
2019/01/14(月) 23:44:21.20
パトラちゃんかわいいね
2019/01/14(月) 23:44:29.63
まああとは価値観というか上級の話振るのやめさせたほうがいいわ
2019/01/14(月) 23:44:30.03
脱脂粉乳じゃないんか
2019/01/14(月) 23:44:31.67
ゆめの苦労が垣間見えたぞ
2019/01/14(月) 23:44:43.95
パトラなら三角形の牛乳パックやな
2019/01/14(月) 23:44:58.99
永久保存版だわ
あの動画
あの動画
2019/01/14(月) 23:45:01.43
マグマ来い
2019/01/14(月) 23:45:02.14
親がアホだから子もアホになるの典型
2019/01/14(月) 23:45:39.68
掘るのおせえええええええええええええええ
2019/01/14(月) 23:45:54.33
ミコちゃん疎外感感じちゃうやん
2019/01/14(月) 23:45:56.65
砂利落盤はマグマより怖い
2019/01/14(月) 23:46:01.34
ほんとに大冒険やんけ今回
2019/01/14(月) 23:46:08.70
モルルとひまわりのコラボ楽しみ
配信中にTwitter更新してたけど、さすパトだな
配信中にTwitter更新してたけど、さすパトだな
2019/01/14(月) 23:46:09.76
たのむから砂利松明で消して
2019/01/14(月) 23:46:21.93
Yなんぼー?
2019/01/14(月) 23:46:26.56
アドベンチャーしてるね
2019/01/14(月) 23:46:28.85
昔ながらの名家って感じの家の出だよなシャル
2019/01/14(月) 23:46:31.00
今なにしてんだ
2019/01/14(月) 23:46:32.84
ここまでパトラしかマイクラやってないからそろそろシャルにバトンタッチでええやろ
2019/01/14(月) 23:46:34.85
2019/01/14(月) 23:46:40.66
はしごってなんや 一気に上に彫れるんか?
2019/01/14(月) 23:46:52.13
よく分かんないけど深いの?
2019/01/14(月) 23:46:54.92
パトラに説教されたら俺へこむわ
43名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/14(月) 23:47:01.48 >>39
一番ガチ恋かかってるからな
一番ガチ恋かかってるからな
2019/01/14(月) 23:47:09.25
マイクラは深いからな
2019/01/14(月) 23:47:27.54
楽しそうで草
2019/01/14(月) 23:47:39.84
ピーチって言え!!!!!
2019/01/14(月) 23:47:41.94
本当に今日は楽しそうだな
2019/01/14(月) 23:47:48.50
桃、になったな
2019/01/14(月) 23:47:53.20
桃に!?
2019/01/14(月) 23:47:56.33
ホロってそんな稼ぐ奴おるんか流石に頭上がらんわ
2019/01/14(月) 23:47:59.22
はしごってなんやねん ちゃんと説明しろパトラ
2019/01/14(月) 23:48:00.84
皆で桃、になるか
2019/01/14(月) 23:48:06.08
やっぱりハニクラ復活して正解だったな
2019/01/14(月) 23:48:10.91
シャルが桃箱になった!?
2019/01/14(月) 23:48:24.67
今は多分ジャングル目指してるんだよ
ジャングルでカカオ取って羊の色を作るはず
ジャングルでカカオ取って羊の色を作るはず
2019/01/14(月) 23:48:40.47
ァツァツ・・・ァッ・・ァ
2019/01/14(月) 23:48:48.10
ここからジャングル探索だぞ
怖いか?
怖いか?
2019/01/14(月) 23:49:10.31
パトラルート誰も使ってくれなくて草
2019/01/14(月) 23:49:13.74
シャルはあれだけやってて仕様を理解してなさすぎる…
2019/01/14(月) 23:49:24.59
すおしまさい本当トークの安定感やばいっすね
2019/01/14(月) 23:49:25.07
メアリと一緒にいたら楽しそうだな
緩急が凄そうだけど
緩急が凄そうだけど
2019/01/14(月) 23:49:29.05
これジャングルある?
2019/01/14(月) 23:49:54.26
ジャングルではない
もうだめだ
もうだめだ
2019/01/14(月) 23:50:10.52
計算戸惑ってた時点でこうなると思った
2019/01/14(月) 23:50:17.76
シャルがこんなんだからコラボないんやろなと思いました
2019/01/14(月) 23:50:36.74
俺たちは一体何を見せられていたんだ
2019/01/14(月) 23:50:49.05
ホロってビッチ集団のイメージしかないわ
2019/01/14(月) 23:50:51.42
こんなって何やねん!!
2019/01/14(月) 23:50:53.38
こうだからいつも事前準備してるんやぞ
2019/01/14(月) 23:51:02.97
シャルがコラボしたい相手考えたら怖くて視聴無理やわ
2019/01/14(月) 23:51:14.44
今日メアリ可愛過ぎないか?
2019/01/14(月) 23:51:23.19
メアリのぱぁかわいいんだが
2019/01/14(月) 23:51:29.18
メアリ、もっとやれ
2019/01/14(月) 23:51:30.96
パトラの計算間違いが致命的だわ
2019/01/14(月) 23:51:41.73
シャルで癒されてるメアリが可愛いという発見
2019/01/14(月) 23:51:44.67
今日のメアリはアホみたいでかわいい
2019/01/14(月) 23:52:08.81
そういやミコちゃんは?
2019/01/14(月) 23:52:09.11
パトラが一番子供になるからしおすまさいほちょにすこ
2019/01/14(月) 23:52:30.34
パトラ、沈黙を恐れるな
2019/01/14(月) 23:52:33.96
>>77
施設に預けてきた
施設に預けてきた
2019/01/14(月) 23:52:39.94
シャルホストなのにパトラが引っ張り過ぎて身動き取れないだけだろ
2019/01/14(月) 23:52:43.90
メアリースカイじゃん
2019/01/14(月) 23:52:52.53
メアリの笑い方からして今日のシャルは裏をだいぶ出してんだろな
2019/01/14(月) 23:52:56.51
>>80
なるほど
なるほど
2019/01/14(月) 23:53:15.13
俺の知ってるシャルクラと数字の桁ひとつ違うんだが
2019/01/14(月) 23:53:15.88
にじさんじのマイクラっぽいこのダラダラ感はハニストだとはじめてかもしれん
2019/01/14(月) 23:53:20.04
正直たぶん間違えてると思ったから想定内
2019/01/14(月) 23:53:34.57
メアリスタミナ切れ
2019/01/14(月) 23:53:47.25
シャル忘れてなくて草生えるわ
2019/01/14(月) 23:54:14.45
覚えてたことに戦慄した
2019/01/14(月) 23:54:14.97
もう寝てええか?
2019/01/14(月) 23:54:17.32
シャルは謎に記憶力いいな
コメント読むのも速いし
コメント読むのも速いし
2019/01/14(月) 23:54:28.31
何しに来たんだっけ
2019/01/14(月) 23:54:36.14
2019/01/14(月) 23:54:37.88
シャル枠だからまったり出来てるんだぞ
パトラの枠はなんかしようと必死になるから
パトラの枠はなんかしようと必死になるから
2019/01/14(月) 23:54:42.71
2019/01/14(月) 23:54:46.28
BGMのお陰で実質シャルクラだから寝てええぞ
2019/01/14(月) 23:54:48.12
ホロはあくあの中国勢がやばいってのもあるし
人数多いけどみんな収益化できてるのもでかいやろ
人数多いけどみんな収益化できてるのもでかいやろ
2019/01/14(月) 23:55:28.23
ホロは狼のやつがすき
2019/01/14(月) 23:55:45.40
ホロはフブキだけ歓迎する
2019/01/14(月) 23:55:58.58
シオンちゃんは処女?
2019/01/14(月) 23:55:58.73
あー 降りてくるように水敷いてたのか
2019/01/14(月) 23:56:25.76
撮れ高じゃねぇか
2019/01/14(月) 23:56:42.39
わちゃわちゃで草
2019/01/14(月) 23:56:55.04
パトラが初めてマイクラで笑ってる気がするよ
2019/01/14(月) 23:57:10.04
白血球w
2019/01/14(月) 23:57:10.08
白血球ってなんやねん
2019/01/14(月) 23:57:32.82
やっぱメアリSSRだな
2019/01/14(月) 23:57:41.45
妄想束縛?!
2019/01/14(月) 23:57:54.59
勝手な行動しないこと
2019/01/14(月) 23:58:15.18
ネコの真似したのメアリ?
2019/01/14(月) 23:58:24.68
そうそうこういうのでいいんだよ
無理に企画にすることはない
無理に企画にすることはない
113名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/14(月) 23:58:26.35 たまごクラブを先に買わないこと
2019/01/14(月) 23:58:36.54
樋口6300
ちひろ3000
舞元2500
モルル2500
叶2344
緑仙1000
ちひろ3000
舞元2500
モルル2500
叶2344
緑仙1000
2019/01/14(月) 23:58:54.91
あ、殺したんだ草
2019/01/14(月) 23:59:10.76
ミオちゃんすこ
2019/01/14(月) 23:59:28.86
鬼束ちひろVtuberなったの?
2019/01/14(月) 23:59:50.46
マスターを殺す島村
2019/01/15(火) 00:00:03.47
シャルってノータイムで『何で』言えるよな
2019/01/15(火) 00:00:05.46
マジで生き物いねーな
2019/01/15(火) 00:00:34.33
パトラまだメアリのリトルフレンズ見れてないのか
2019/01/15(火) 00:00:35.93
エリまだ?
2019/01/15(火) 00:00:47.16
0時になったが
2019/01/15(火) 00:00:48.48
半年記念日が終わりました
エリさんどこですか?
エリさんどこですか?
2019/01/15(火) 00:01:02.28
もう寝たい
2019/01/15(火) 00:01:06.48
お互いに報告してるだけで何も手伝わないの面白すぎる
2019/01/15(火) 00:01:07.48
メアリ興奮
2019/01/15(火) 00:01:14.20
すまん、メアリガチ恋いいか?
2019/01/15(火) 00:01:15.23
ハニストはやっぱこうやって箱内でキャッキャしてるのがええな
2019/01/15(火) 00:01:16.88
エリは今頃2回戦かな
2019/01/15(火) 00:01:28.27
シャル画面つまんねーぞなんか見つけるか合流しろ
2019/01/15(火) 00:01:32.68
シャルはやく猫とオウム見せろや
2019/01/15(火) 00:01:35.21
エリはもう……
2019/01/15(火) 00:01:45.78
メアリのヘルプいったれやシャル
2019/01/15(火) 00:01:50.70
エリはカーセックス中だから
2019/01/15(火) 00:01:56.12
エリアンおかえり
2019/01/15(火) 00:02:06.24
楽しんだけどエリとかいうゴミのせいで手放しで喜べないや
2019/01/15(火) 00:02:12.92
ウミきっしょ
2019/01/15(火) 00:02:13.07
>>130
もう寝かせたよ
もう寝かせたよ
2019/01/15(火) 00:02:21.12
エリは本当にセックスしてるよ
2019/01/15(火) 00:02:35.91
エンダー狩りのフブキを呼べ
2019/01/15(火) 00:02:42.07
急に流れ変わるから
わかりやすすぎるんだ
わかりやすすぎるんだ
2019/01/15(火) 00:02:44.52
エリは同窓会中Vの話題にならなかったのに
ホテル行ってかASMRみたいにやってよwwって言われて震えてるから安心しろ
ホテル行ってかASMRみたいにやってよwwって言われて震えてるから安心しろ
2019/01/15(火) 00:02:48.05
性人式
2019/01/15(火) 00:02:49.95
シャルは何してるんだ今これ
2019/01/15(火) 00:02:51.81
エンダアアマメ好き
2019/01/15(火) 00:02:52.26
>>114
叶が舞元に負けてるのは草
叶が舞元に負けてるのは草
2019/01/15(火) 00:02:57.17
合流しろや
2019/01/15(火) 00:03:00.71
カメラマン交代しろ
2019/01/15(火) 00:03:02.05
エリックスはマジで興奮するからやめろ
2019/01/15(火) 00:03:03.16
6回戦で沈んだ
2019/01/15(火) 00:03:14.80
なんでこいつシャルクラの気分なんだ
合流して猫とか見せろや
合流して猫とか見せろや
2019/01/15(火) 00:03:25.29
シャル一人になった途端いつものシャルクラになるの草
2019/01/15(火) 00:03:32.05
島村持ってないなぁ
そういうとこだぞ島村
そういうとこだぞ島村
2019/01/15(火) 00:03:43.86
シャル何もみつけられず
156名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 00:03:47.82 高校時代の元彼>>>>>>>ハニスト+数千人の俺君
2019/01/15(火) 00:03:57.95
シャルクラっぽくなってきた
2019/01/15(火) 00:04:02.53
シャルってやっぱ性格悪いよな
ソロプレイが似合う
ソロプレイが似合う
2019/01/15(火) 00:04:03.75
シャリオカート並みに突っ走ってるな
2019/01/15(火) 00:04:42.77
シャルの機嫌が良いのか悪いのかもう分からんな
2019/01/15(火) 00:04:52.53
元彼じゃなくてちょっといいなと思ってた同級生な
2019/01/15(火) 00:04:52.86
うるせぇ!!
2019/01/15(火) 00:04:56.87
このテンションよ
2019/01/15(火) 00:04:58.20
っしゃあオウムゥ
お稲荷かよ
お稲荷かよ
2019/01/15(火) 00:04:58.49
ビックリした起きたじゃねぇかクソが
2019/01/15(火) 00:04:58.98
草
2019/01/15(火) 00:05:00.26
島村拗ねてて草
合流しろよ
合流しろよ
2019/01/15(火) 00:05:06.69
見たいからはよオウム見せろや
2019/01/15(火) 00:05:10.80
うるせぇよ
2019/01/15(火) 00:05:27.65
お稲荷とかなつかしいな
2019/01/15(火) 00:05:29.17
シャル危ういな
またお稲荷みたいになるのか
またお稲荷みたいになるのか
2019/01/15(火) 00:05:34.45
ナニモカモガイル
2019/01/15(火) 00:05:37.87
叶くんとのコラボまだかな
2019/01/15(火) 00:05:39.02
シャルウッキウキ
2019/01/15(火) 00:06:09.47
多分意識してるのはエリの方だぞ
2019/01/15(火) 00:06:15.94
さすがにうざいな
2019/01/15(火) 00:06:31.75
パトラほんと体力お化けだな
昼間からずっと元気に喋りまくりゲームしまくりなのに疲れが全く無い
昼間からずっと元気に喋りまくりゲームしまくりなのに疲れが全く無い
2019/01/15(火) 00:06:36.46
エリNGワードつっこんだわ
2019/01/15(火) 00:06:36.91
ミコもうログアウトしとけ
2019/01/15(火) 00:07:06.17
スイカとかの種でもいけないっけか
2019/01/15(火) 00:07:07.10
ミコまだゲーム内におるんか
マジで母親いると話せないのか
マジで母親いると話せないのか
2019/01/15(火) 00:07:09.94
エリ彼氏できたら赤飯炊かなくちゃ!
2019/01/15(火) 00:07:11.55
決してクソマロなんか送るんじゃないぞ絶対だぞ
2019/01/15(火) 00:07:27.54
この計画性の無さはシャル
2019/01/15(火) 00:07:32.52
メアリ寝たいんだろうな
2019/01/15(火) 00:08:15.44
これなんの配信やねん
2019/01/15(火) 00:08:29.24
流石に同接落ちたな
2019/01/15(火) 00:08:31.71
ホントめんどくさい女だと思うわシャルちゃん
2019/01/15(火) 00:08:33.90
なんかもう普通にパトラの方が詳しいの草
2019/01/15(火) 00:08:39.24
もう終わろう?
2019/01/15(火) 00:09:01.73
パトラ拗ねシャルにビクビクで不憫なんだ
名前を言ってはいけないあの人にトラウマ植え付けられてるんだね可愛いよ
名前を言ってはいけないあの人にトラウマ植え付けられてるんだね可愛いよ
2019/01/15(火) 00:09:06.28
まぁメアリは仕事あるやろうし
2019/01/15(火) 00:09:11.20
ブ、ブーメラン・・・
2019/01/15(火) 00:09:19.10
パトラもシャルも体力あるな
2019/01/15(火) 00:09:24.55
もはやシャルクラ
2019/01/15(火) 00:09:40.01
メアリどこいった
2019/01/15(火) 00:09:44.01
メアリこれミュートで寝てるやつじゃんww
2019/01/15(火) 00:09:48.01
さっさと合流しろやバカ共
2019/01/15(火) 00:09:49.25
まぁ結局はガイジ
2019/01/15(火) 00:09:52.42
メアリ生きてる?
2019/01/15(火) 00:09:56.54
猫が見たい…
2019/01/15(火) 00:10:08.66
しゃべってるなメアリ
でももう限界そう
でももう限界そう
2019/01/15(火) 00:10:16.34
ガイガイしてまいりました
2019/01/15(火) 00:10:24.21
これで何匹持って帰れるか
2019/01/15(火) 00:10:29.11
そうでもない
2019/01/15(火) 00:10:35.62
来月はハニクラ動物園を企画します よろしくお願いします
2019/01/15(火) 00:10:37.69
パトラの方が有能で草
2019/01/15(火) 00:10:38.79
裏でミコが犬を増産して消えたりしない?
2019/01/15(火) 00:10:47.01
エリがくるまでするつもりか?
2019/01/15(火) 00:11:23.97
島村キャノン
2019/01/15(火) 00:11:25.77
メアリは寝かせたれ
2019/01/15(火) 00:11:30.91
パトラが構ってくれるんだよなぁ
2019/01/15(火) 00:11:32.26
エリはASMRの続きしてるから帰ってこないぞ
2019/01/15(火) 00:11:46.15
メアリの電池はもう限界
2019/01/15(火) 00:11:48.56
あら?メアリ寝た??
2019/01/15(火) 00:11:57.76
俺の彼女も同窓会行ってから連絡ないぞ
2019/01/15(火) 00:11:58.63
メアリは明日休みなんだ
そういう事にしよう
そういう事にしよう
2019/01/15(火) 00:12:00.59
メアリ生きてたww
2019/01/15(火) 00:12:08.07
声が寝そうだな
2019/01/15(火) 00:12:23.31
メアリはオウムと闘ってるぞ
2019/01/15(火) 00:12:24.97
>>216
シュッ
シュッ
2019/01/15(火) 00:12:25.35
メアリがガチで悲痛そうで草
2019/01/15(火) 00:12:30.90
やってんねぇ!!
2019/01/15(火) 00:12:57.52
男とオウムがなつかないってコメントはライン越えてるだろ
2019/01/15(火) 00:12:59.93
>>216
エリシコ許可
エリシコ許可
2019/01/15(火) 00:13:00.31
うぅっ、メアリだけが癒しっす
2019/01/15(火) 00:13:01.24
エリはやくこいよデブ
2019/01/15(火) 00:13:19.37
あいかわらず知識偏ってんな
2019/01/15(火) 00:13:24.14
シャルクラ始まってんな
2019/01/15(火) 00:13:25.61
何故一人で行くし
2019/01/15(火) 00:13:38.54
うっさ
2019/01/15(火) 00:13:42.66
明日仕事だからーっていえないのはVの辛いところだな
2019/01/15(火) 00:13:43.03
パトラ詳しすぎて笑う
2019/01/15(火) 00:13:47.38
パトラ知ってるのか
2019/01/15(火) 00:13:49.78
ジャングルの知識ゼロなのか
2019/01/15(火) 00:14:04.87
パトラ詳しいな
2019/01/15(火) 00:14:05.46
ここから合流きついしええやろ
シャルホストだし
シャルホストだし
2019/01/15(火) 00:14:12.40
50回目でようやくジャングル見つけたところで止まってたよね
2019/01/15(火) 00:14:20.39
島村さんマイクラ長年やってて寺院知らないんすか
2019/01/15(火) 00:14:33.46
パトラはあの時本当にハニクラやりたかったんやなって
2019/01/15(火) 00:14:37.07
メアリとミコちゃん解放してあげて
エリはもう朝のツイートからLINEすら見てないだろう
エリはもう朝のツイートからLINEすら見てないだろう
2019/01/15(火) 00:15:14.86
流石に30分で終わるやろ
2019/01/15(火) 00:15:23.34
メアリまじで無言だな
2019/01/15(火) 00:15:35.00
お前らのスレずっと埋め立て食らってないんだな
羨ましい
羨ましい
2019/01/15(火) 00:15:50.94
パトラはこんな感じでシャルの介護してるんだな
2019/01/15(火) 00:15:53.22
マジでエリ若いんだな
22とかだと思ってたわ
22とかだと思ってたわ
2019/01/15(火) 00:15:59.02
目的わすれて遺跡探索とか
やっぱ発達障害っぽい
やっぱ発達障害っぽい
2019/01/15(火) 00:16:07.84
さっき来てたけどスレ跨いだら消えたよ
2019/01/15(火) 00:16:08.30
くらってるよ
2019/01/15(火) 00:16:12.01
>>244
お向かいの人?
お向かいの人?
2019/01/15(火) 00:16:25.55
メアリ寝た?
2019/01/15(火) 00:16:25.58
こんな時はパトラの明るい声でかなり救われるな
2019/01/15(火) 00:16:29.29
>>244
1個前のスレは食らってたよ
1個前のスレは食らってたよ
2019/01/15(火) 00:16:29.49
レバーの事をパトラは言ってたんだろうな・・・シャルは理解してないが
2019/01/15(火) 00:16:30.29
きたら速攻スレ移動してるだけだ
2019/01/15(火) 00:16:32.54
2019/01/15(火) 00:16:52.84
>>244
くらってるぞ
くらってるぞ
2019/01/15(火) 00:17:00.86
メアリオウムが懐いたのを確認した以後無言に
寝てしまったのか
寝てしまったのか
2019/01/15(火) 00:17:23.87
メアリ寝落ちしそう
2019/01/15(火) 00:17:37.18
草
2019/01/15(火) 00:17:39.74
ミコちゃんよかったね
2019/01/15(火) 00:17:47.92
シャルクラリスナーばっかりじゃないのについてきてるリスナー多いな
2019/01/15(火) 00:17:59.25
今の優しいパトラ声に思わず男汁を出した
2019/01/15(火) 00:18:14.31
ミコが”見つかった”な
2019/01/15(火) 00:18:28.41
ミコちゃんまだ起きてたのかよ
いい加減寝かせてやれよ
いい加減寝かせてやれよ
2019/01/15(火) 00:18:29.23
シャルはなぜ戻ろうとしないのか
2019/01/15(火) 00:18:40.05
素っぽいメアリかわいいんだよなぁ
2019/01/15(火) 00:18:57.50
ミコシコして寝よ
2019/01/15(火) 00:18:58.07
パトメア推しも見てるからな
2019/01/15(火) 00:19:04.17
ガイだから
2019/01/15(火) 00:19:15.94
ミコちゃんは何で参加しないの?
2019/01/15(火) 00:19:24.44
メアリ逝ったああ
2019/01/15(火) 00:19:26.74
シャルのしったか凄いな
マイクラでは負けたくないんやなー
マイクラでは負けたくないんやなー
2019/01/15(火) 00:19:41.18
ガイジシャルさっさとしろや
2019/01/15(火) 00:19:48.72
ネザーが怖いからでは
2019/01/15(火) 00:19:50.32
だからログアウトしとけって
2019/01/15(火) 00:19:52.99
>>268
オハシャルオハヨウ!
オハシャルオハヨウ!
2019/01/15(火) 00:20:07.35
あ、ミコちゃんがまじくそ抜いた
2019/01/15(火) 00:20:07.74
シャルはマイクラ詳しいとは言ってないぞ
操作は上手いけど
操作は上手いけど
2019/01/15(火) 00:20:22.61
終わらないシャルクラ
2019/01/15(火) 00:20:24.42
ミコのチャット見てなかったけどご飯にお菓子かけるの美味しいって…
2019/01/15(火) 00:20:36.79
シャルってマジでガイなのか?
合流できたろ今
合流できたろ今
2019/01/15(火) 00:20:39.89
はよ合流しろ
2019/01/15(火) 00:20:52.10
かわいい(青い)
2019/01/15(火) 00:20:54.87
シャル早く帰れ
2019/01/15(火) 00:21:00.36
ご飯にお菓子は枠でも語ってるぞ。
嫌いなものを食べる枠を見にいってくるといい
嫌いなものを食べる枠を見にいってくるといい
2019/01/15(火) 00:21:02.01
イライラしてきた
2019/01/15(火) 00:21:21.12
ガイジ早く戻れや
2019/01/15(火) 00:21:23.05
シャルにいらついてきた
2019/01/15(火) 00:21:23.60
メアリ寝させてやれ
2019/01/15(火) 00:21:34.17
島村叩きただけのが意味不明なこと言ってるが特有のやつなのか?
2019/01/15(火) 00:21:37.79
パトラいいぞ
2019/01/15(火) 00:21:37.92
島村さぁ・・・
2019/01/15(火) 00:21:40.13
村民の体力の限界草
2019/01/15(火) 00:21:56.27
シャルは頑固なんだよね
2019/01/15(火) 00:21:58.12
島村さぁ...
2019/01/15(火) 00:22:00.86
やっぱパトラなんだよなぁ
2019/01/15(火) 00:22:09.09
俺はパトラ再評価するしメアリガチ恋するけどシャルはいじめるわ
2019/01/15(火) 00:22:09.50
いい関係だなぁ
2019/01/15(火) 00:22:10.47
特有の・・・ね?
2019/01/15(火) 00:22:15.06
状況見えてるのパトラだけか
2019/01/15(火) 00:22:26.50
結局こなかったデブは脱退な
2019/01/15(火) 00:22:35.14
ホストなのにガイガイしすぎだろこれ
2019/01/15(火) 00:22:36.38
パトラが元気すぎるわ
こいつ5時間越えてんぞ
こいつ5時間越えてんぞ
2019/01/15(火) 00:22:52.39
集合する気なくずっとオウム見てるのヤバいでしょ!!!!!ちょっと!!!!!!
2019/01/15(火) 00:22:53.81
やっぱ発達障害
2019/01/15(火) 00:22:54.10
メアリただでさえメンタルやられてるのに早朝勤務の前夜まで深夜残業とか普通に死にそう
2019/01/15(火) 00:22:57.19
はよ合流しろや!
2019/01/15(火) 00:22:57.99
こんなのパトラの中では日常だからな
2019/01/15(火) 00:23:02.32
パトラが「ベッド行こ?」とか言ってる音声マイクラ枠でどっかない?
2019/01/15(火) 00:23:02.87
島村はマイクラを楽しんでるだけなのに
2019/01/15(火) 00:23:06.60
拗ねて単独行動するカメラマン島村は怖いか?
俺は怖い
俺は怖い
2019/01/15(火) 00:23:12.43
パトラは体力オバケやな
2019/01/15(火) 00:23:13.44
シャル草
2019/01/15(火) 00:23:22.38
シャルはメアリが4時起きなの知らんのか?
2019/01/15(火) 00:23:26.43
すまんパトラ
もういじめないわ
もういじめないわ
2019/01/15(火) 00:23:34.49
餌付けこんな確率低いのか
318名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 00:23:44.79 >>315
島村は睡眠時間2時間だぞ
島村は睡眠時間2時間だぞ
2019/01/15(火) 00:23:45.36
戻れるのか?座標聞けばいいのに
2019/01/15(火) 00:23:46.19
シャルこれ本当は終わりたくないんだろうな
2019/01/15(火) 00:23:47.49
ハニストの核弾頭島村シャルロット
2019/01/15(火) 00:23:55.24
これは擁護できん
養護だわ
養護だわ
2019/01/15(火) 00:24:06.91
眠そうなメアリかわいい
2019/01/15(火) 00:24:08.13
ミコちゃんかわいいね
2019/01/15(火) 00:24:20.79
シャルならこのまま続けるから大丈夫
2019/01/15(火) 00:24:25.84
朝までやるつもりだろ島村ァ!
2019/01/15(火) 00:24:28.08
このガイ黙らせてくれ
2019/01/15(火) 00:24:37.63
感じた
2019/01/15(火) 00:24:39.86
パトラは実は人間では無いのではっていう体力だな
2019/01/15(火) 00:24:44.01
今のオウム草
2019/01/15(火) 00:24:47.11
シャルって回りをイライラさせる天才だな
2019/01/15(火) 00:25:00.41
社会人経験の有無が
2019/01/15(火) 00:25:04.64
やっぱパトラがエースで柱だわ
2019/01/15(火) 00:25:09.21
シャルアン生き生きしてるな
2019/01/15(火) 00:25:17.29
一緒に旅行したくないタイプ
2019/01/15(火) 00:25:17.58
でカカオは?
2019/01/15(火) 00:25:18.45
5柱やぞ
2019/01/15(火) 00:25:19.23
シャルが寝れないのはブルーライト軽減させずに浴びまくりなせいじゃねーの
でなきゃこんなガイガイしてるくせに相当ストレスためてる異常者
でなきゃこんなガイガイしてるくせに相当ストレスためてる異常者
2019/01/15(火) 00:25:24.95
この時間まで帰ってこないってマジ?
2019/01/15(火) 00:25:27.86
シャルは自分の画面しか映ってないってこと意識しろよ
2019/01/15(火) 00:25:28.77
寝てたわ
2019/01/15(火) 00:25:29.22
エリまじで朝帰りなんだすまんな・・・
2019/01/15(火) 00:25:41.91
パトラの体力で助かってる部分もかなりあるんだろうな
元気でメンタルケアできる有産ってレア過ぎる
元気でメンタルケアできる有産ってレア過ぎる
2019/01/15(火) 00:25:59.10
メアリ無反応で草
2019/01/15(火) 00:26:02.71
メアリ「ウン・・・」
2019/01/15(火) 00:26:09.90
メアリもう限界で草
2019/01/15(火) 00:26:10.76
半だし時間調整完璧だな!
2019/01/15(火) 00:26:19.05
ガンキャノン島村
2019/01/15(火) 00:26:20.49
こいつマジもんだな
甘く見てたわ
甘く見てたわ
2019/01/15(火) 00:26:21.51
エリの事は忘れよう……
2019/01/15(火) 00:26:22.89
デブがいればこんな展開になんなかったんだよ
2019/01/15(火) 00:26:25.86
メアリ「……」
2019/01/15(火) 00:26:29.11
メアリちゃん眠いから雑で草
2019/01/15(火) 00:26:29.46
パトラ枠からだしなメアリ
スタミナお化けに囲まれて辛かろうて
スタミナお化けに囲まれて辛かろうて
2019/01/15(火) 00:26:38.97
ねむねむメアリんかわわ
2019/01/15(火) 00:26:45.90
終わる時間がシャルクラと一緒で草
2019/01/15(火) 00:26:54.01
寝ぼけた声にパトラはキツイわw
2019/01/15(火) 00:26:55.13
ハニスト3人全員最高だな!
2019/01/15(火) 00:27:02.68
俺の彼女も18時から既読すら付かないし、エリも単純に酔って寝てるんでしょ
2019/01/15(火) 00:27:09.37
省エネメアリ
2019/01/15(火) 00:27:18.41
帰りをずっと待ってたミコ
2019/01/15(火) 00:27:18.90
カメラ回さずにどこって言うのガイガイのガイで。。。やっぱつれぇわ
2019/01/15(火) 00:27:22.93
>>359
あーあ
あーあ
2019/01/15(火) 00:27:27.20
>>359
がんばれ
がんばれ
2019/01/15(火) 00:27:29.75
ハニストは四人でだいじょーぶ!
2019/01/15(火) 00:27:33.43
シャルが伸びない理由が分かってつらい
2019/01/15(火) 00:27:38.88
>>359
パトシコも許可
パトシコも許可
2019/01/15(火) 00:27:49.45
>>359
泣いてもええぞ
泣いてもええぞ
2019/01/15(火) 00:27:56.06
ハ二クラ最高!
2019/01/15(火) 00:28:07.32
>>359
まあお前も彼女いるのにハニスト見てるから同罪やで
まあお前も彼女いるのにハニスト見てるから同罪やで
2019/01/15(火) 00:28:15.93
ハニストは3人で大丈夫!!
2019/01/15(火) 00:28:19.85
>>359
あ
あ
2019/01/15(火) 00:28:25.17
寝るわ
おやすみ
おやすみ
2019/01/15(火) 00:28:25.71
ミコかわいそすぎやろ・・・
2019/01/15(火) 00:28:28.42
メアリさんガチ限界寸前で草
2019/01/15(火) 00:28:30.89
朝まで遊んで日の出見てくるだけだから…
377名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 00:28:30.97 いい配信だったな!おやすみ!!
2019/01/15(火) 00:28:33.69
後半からはバズったシャルクラ見てる感じだった
2019/01/15(火) 00:28:40.90
うし!怒ったパトラでパトシコして寝るか
2019/01/15(火) 00:28:41.77
バカとデブが抜けても3柱だった・・・・・
2019/01/15(火) 00:28:44.44
すおしまさいである程度完成しちゃってるのが悪い
2019/01/15(火) 00:28:45.59
2019/01/15(火) 00:28:49.59
ミコがあまりにも可哀そうすぎるわ
2019/01/15(火) 00:28:54.38
ミコ離籍して放置されてそのまま…
2019/01/15(火) 00:28:57.44
最後やばかったけど、まあ全体を通してみたら成功でしょうハニクラ
2019/01/15(火) 00:29:12.07
ミコ……
2019/01/15(火) 00:29:14.26
久々のハニクラであるということも加味して
2019/01/15(火) 00:29:18.77
パトラの体力はすごいと思った
2019/01/15(火) 00:29:19.65
こっちが疲れたわ
2019/01/15(火) 00:29:28.03
2019/01/15(火) 00:29:30.35
よしパトシコして寝るかな
2019/01/15(火) 00:29:37.58
パトラはこのまま寝ないでエリの連絡待ちだろう
2019/01/15(火) 00:29:38.55
ディs・・・だからさぁ!
2019/01/15(火) 00:29:43.40
ミコ信のワイきれそう
2019/01/15(火) 00:29:45.23
ミコの今日の伸びを見てマロ送ったりや
可哀想ですわ
可哀想ですわ
2019/01/15(火) 00:29:49.79
デブックスしてる奴に負けてシャル可哀想なんだ・・・
2019/01/15(火) 00:29:50.98
ミコのいた意味
2019/01/15(火) 00:29:55.44
そんなにレスつけなくて良いから
2019/01/15(火) 00:30:05.56
ミコは勝手にいなくなったし今回は自業自得や
2019/01/15(火) 00:30:12.97
朝帰りとかうらやましい
2019/01/15(火) 00:30:16.77
エリ信は息しとるか?
2019/01/15(火) 00:30:26.23
まぁ喋れないの連れてジャングル来てたらもっとグダってたろうししゃあない
2019/01/15(火) 00:30:31.20
カカオとってととっと帰って羊完成させれば完璧だったのに
2019/01/15(火) 00:30:48.61
ミコちゃんかわいそうだね
2019/01/15(火) 00:30:52.87
メアリも辛いだろうと思ったが俺はミコが一番かわいそうだったぞ
1人残って抜けてしまえば良いだろうにずっと待ってるんだぞ忠犬ハチ公かよ
1人残って抜けてしまえば良いだろうにずっと待ってるんだぞ忠犬ハチ公かよ
2019/01/15(火) 00:30:53.60
ミコ信だけどミコはそういうところあるから許して
2019/01/15(火) 00:30:59.25
ミコちゃんはかしこいから足手まといになるのを察して来なかったんだぞ
2019/01/15(火) 00:31:07.93
ネザーワープ挟むと大体ぐだるな
2019/01/15(火) 00:31:25.54
なんだかんだでうまいこと着地したな
2019/01/15(火) 00:31:28.24
だぁからさぁ!
2019/01/15(火) 00:31:35.63
ミコちゃんのリスナー化
2019/01/15(火) 00:31:52.79
ハニクラ復活嬉しいわ
2019/01/15(火) 00:31:58.94
ミコは最初のゲートの場所わからなくてはぐれただけじゃないのか
2019/01/15(火) 00:32:18.47
本人も気づいていない程度にイライラするほど配信疲れしてるんだ
2019/01/15(火) 00:32:32.58
可哀想ではあるけど残って一人でマイクラしてたんじゃなくて配信画面見てたんじゃないかって気はする
どっちにしろ寂しいけどな
どっちにしろ寂しいけどな
2019/01/15(火) 00:32:43.44
今起きたんだけど起こったパトラって何教えて
2019/01/15(火) 00:32:45.22
通話拒否でどうなることかと思ったけど平和でよかったわ
2019/01/15(火) 00:32:54.09
やっぱシャルいらねーな
2019/01/15(火) 00:33:03.84
ミコちゃんはたぶん拠点で建築?とかしてたんじゃないかな
2019/01/15(火) 00:33:11.74
なんか怖い
2019/01/15(火) 00:33:21.92
ミコはネザーが怖いから来れないんじゃないか?ハニストメンバーもそこら辺危惧してたし
2019/01/15(火) 00:33:25.97
4人でネザー行脚やったらさらに時間かかってただろ
2019/01/15(火) 00:33:27.19
これはどこにマロ送ればええんや
2019/01/15(火) 00:33:37.49
パトラら最後のほうシャルに、おいって言ってたよね
425名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 00:33:41.76 >>423
エリ
エリ
2019/01/15(火) 00:34:04.24
怒パトシコしたいからまことの動画もちょうだい
2019/01/15(火) 00:34:10.35
今日悪いのは全部デブ
2019/01/15(火) 00:34:11.23
戻ったら全員の家がキン肉ハウスになってるに1票
2019/01/15(火) 00:34:22.79
>>416
通話拒否されて独歩、キレタ
通話拒否されて独歩、キレタ
2019/01/15(火) 00:34:32.76
多分音声入れれないから気を使って残ったんやろね
2019/01/15(火) 00:34:34.81
エリにハニスト4人全員のコラボ最高でしたって送るか
2019/01/15(火) 00:34:45.07
猫にはしゃぐパトラ見たかったなぁ
2019/01/15(火) 00:34:46.44
通話拒否のところでパトメアに不安を感じたが
パトラのメアリへの愛情は変わらずってのはこの2時間見てて感じたわ
メアリはパトラがどうこうというよりやっぱ仕事疲れてるんだろうなと思った
パトラのメアリへの愛情は変わらずってのはこの2時間見てて感じたわ
メアリはパトラがどうこうというよりやっぱ仕事疲れてるんだろうなと思った
2019/01/15(火) 00:34:58.65
正直シャルはネタだと思ってたけど本当だと思わせるパワーがあったわ今日
2019/01/15(火) 00:35:04.23
確かにミコは拠点いじって待ち構えてそう
2019/01/15(火) 00:35:35.61
拒否されてやってたところをリスナーになんでしないのってコメントされまくってという感じだ。
ごまかそうとしてたけどなちゃんと
ごまかそうとしてたけどなちゃんと
2019/01/15(火) 00:35:54.88
>>416
パトクラでメアリにディスコ拒否されてるのにリスナーが通話しないのって聞くもんだから怒った
パトクラでメアリにディスコ拒否されてるのにリスナーが通話しないのって聞くもんだから怒った
2019/01/15(火) 00:35:59.77
ミコはネザーは入れない
2019/01/15(火) 00:36:01.93
メアリは心から収益化されて欲しいと願ってる
2019/01/15(火) 00:36:04.41
俺はパトラとメアリの実力を感じたよ
2019/01/15(火) 00:36:04.74
>>416
すまんURL貼れねーから前スレの199見てきて
すまんURL貼れねーから前スレの199見てきて
2019/01/15(火) 00:36:09.75
ああパトラ枠ではちレにキレてた奴か
2019/01/15(火) 00:36:11.93
メアリにゆっくり休んでって言いたい
でも仕事で休めないの分かってるからなんて言えばいいか分からない
俺もパトラのことバカにできねぇかもな
でも仕事で休めないの分かってるからなんて言えばいいか分からない
俺もパトラのことバカにできねぇかもな
2019/01/15(火) 00:36:24.79
シャルに振り回されるこの感じまさに村
445名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 00:36:34.25 メアリ早起きなのか
2019/01/15(火) 00:36:41.33
シャルがコラボ出ないのは本人がやりたくないのもあるんだろうが
こりゃ出せないわ
エリはわからん
こりゃ出せないわ
エリはわからん
2019/01/15(火) 00:36:58.64
配信に声載せるの疲れるからでしょ
2019/01/15(火) 00:37:08.75
2019/01/15(火) 00:37:56.44
空気読めないリスナー(はちレ)がコメントでしつこいからパトラが切れた
2019/01/15(火) 00:38:03.85
これでしずりんとコラボしたら怖すぎる
2019/01/15(火) 00:38:10.35
あれまたフブキうたってるやん
パトラにしろ配信モンスターども怖いんだけど
パトラにしろ配信モンスターども怖いんだけど
2019/01/15(火) 00:38:14.05
>>646
ろうことなら一緒に東京に居て、時々顔をも見、言葉をも交えたかった。けれど今の際それは出来難いことを
知っていた。二年、三年、男が同志社を卒業するまでは、たまさかの雁の音信をたよりに、一心不乱に勉強し
なければならぬと思った。で、午後からは、以前の如く麹町の某英学塾に通い、時雄も小石川の社に通った。
時雄は夜などおりおり芳子を自分の書斎に呼んで、文学の話、小説の話、それから恋の話をすることがある
。そして芳子の為めにその将来の注意を与えた。その時の態度は公平で、率直で、同情に富んでいて、決して
泥酔して厠に寝たり、地上に横たわったりした人とは思われない。さればと言って、時雄はわざとそういう態
度にするのではない、女に対っている刹那――その愛した女の歓心を得るには、いかなる犠牲も甚だ高価に過
ぎなかった。 で、芳子は師を信頼した。時期が来て、父母にこの恋を告ぐる時、旧思想と新思想と衝突する
ようなことがあっても、この恵深い師の承認を得さえすればそれで沢山だとまで思った。 九月は十月になっ
た。さびしい風が裏の森を鳴らして、空の色は深く碧く、日の光は透通った空気に射渡って、夕の影が濃くあ
たりを隈どるようになった。取り残した芋の葉に雨は終日降頻って、八百屋の店には松茸が並べられた。垣の
虫の声は露に衰えて、庭の桐の葉も脆くも落ちた。午前の中の一時間、九時より十時までを、ツルゲネーフの
小説の解釈、芳子は師のかがやく眼の下に、机に斜に坐って、「オン、ゼ、イブ」の長い長い物語に耳を傾け
た。エレネの感情に烈しく意志の強い性格と、その悲しい悲壮なる末路とは如何にかの女を動かしたか。芳子
はエレネの恋物語を自分に引くらべて、その身を小説の中に置いた。恋の運命、恋すべき人に恋する機会がな
く、思いも懸けぬ人にその一生を任した運命、実際芳子の当時の心情そのままであった。須磨の浜で、ゆくり
なく受取った百合の花の一葉の端書、それがこうした運命になろうとは夢にも思い知らなかったのである。
雨の森、闇の森、月の森に向って、芳子はさまざまにその事を思った。京都の夜汽車、嵯峨の月、膳所に遊ん
だ時には湖水に夕日が美しく射渡って、旅館の中庭に、萩が絵のように咲乱れていた。その二日の遊は実に夢
81100d5a99
生、許して下さい。私はその時刻に迎えに参りましたのです。逢って聞きますと、私の一伍一什を書いた手紙
を見て、非常に心配して、もしこの事があった為め万一郷里に伴れて帰られるようなことがあっては、自分が
済まぬと言うので、学事をも捨てて出京して、先生にすっかりお打明申して、お詫も申上げ、お情にも縋って
、万事円満に参るようにと、そういう目的で急に出て参ったとのことで御座います。それから、私は先生にお
話し申した一伍一什、先生のお情深い言葉、将来までも私等二人の神聖な真面目な恋の証人とも保護者ともな
って下さるということを話しましたところ、非常に先生の御情に感激しまして、感謝の涙に暮れました次第で
御座います。田中は私の余りに狼狽した手紙に非常に驚いたとみえまして、十分覚悟をして、万一破壊の暁に
はと言った風なことも決心して参りましたので御座います。万一の時にはあの時嵯峨に一緒に参った友人を証
人にして、二人の間が決して汚れた関係の無いことを弁明し、別れて後互に感じた二人の恋愛をも打明けて、
先生にお縋り申して郷里の父母の方へも逐一言って頂こうと決心して参りましたそうです。けれどこの間の私
の無謀で郷里の父母の感情を破っている矢先、どうしてそんなことを申して遣わされましょう。今は少時沈黙
して、お互に希望を持って、専心勉学に志し、いつか折を見て――或は五年、十年の後かも知れません――打
明けて願う方が得策だと存じまして、そういうことに致しました。先生のお話をも一切話して聞かせました。
で、用事が済んだ上は帰した方が好いのですけれど、非常に疲れている様子を見ましては、さすがに直ちに引
返すようにとも申兼ねました。(私の弱いのを御許し下さいまし)勉学中、実際問題に触れてはならぬとの先
生の御教訓は身にしみて守るつもりで御座いますが、一先、旅籠屋に落着かせまして、折角出て来たものです
から、一日位見物しておいでなさいと、つい申して了いました。どうか先生、お許し下さいまし。私共も激し
い感情の中に、理性も御座いますから、京都でしたような、仮りにも常識を外れた、他人から誤解されるよう
なことは致しません。誓って、決して致しません。末ながら奥様にも宜しく申上げて下さいまし。芳子先生
御もと この一通の手紙を読んでいる中、さまざまの感情が時雄の胸を火のように燃えて通った。その田中と
ろうことなら一緒に東京に居て、時々顔をも見、言葉をも交えたかった。けれど今の際それは出来難いことを
知っていた。二年、三年、男が同志社を卒業するまでは、たまさかの雁の音信をたよりに、一心不乱に勉強し
なければならぬと思った。で、午後からは、以前の如く麹町の某英学塾に通い、時雄も小石川の社に通った。
時雄は夜などおりおり芳子を自分の書斎に呼んで、文学の話、小説の話、それから恋の話をすることがある
。そして芳子の為めにその将来の注意を与えた。その時の態度は公平で、率直で、同情に富んでいて、決して
泥酔して厠に寝たり、地上に横たわったりした人とは思われない。さればと言って、時雄はわざとそういう態
度にするのではない、女に対っている刹那――その愛した女の歓心を得るには、いかなる犠牲も甚だ高価に過
ぎなかった。 で、芳子は師を信頼した。時期が来て、父母にこの恋を告ぐる時、旧思想と新思想と衝突する
ようなことがあっても、この恵深い師の承認を得さえすればそれで沢山だとまで思った。 九月は十月になっ
た。さびしい風が裏の森を鳴らして、空の色は深く碧く、日の光は透通った空気に射渡って、夕の影が濃くあ
たりを隈どるようになった。取り残した芋の葉に雨は終日降頻って、八百屋の店には松茸が並べられた。垣の
虫の声は露に衰えて、庭の桐の葉も脆くも落ちた。午前の中の一時間、九時より十時までを、ツルゲネーフの
小説の解釈、芳子は師のかがやく眼の下に、机に斜に坐って、「オン、ゼ、イブ」の長い長い物語に耳を傾け
た。エレネの感情に烈しく意志の強い性格と、その悲しい悲壮なる末路とは如何にかの女を動かしたか。芳子
はエレネの恋物語を自分に引くらべて、その身を小説の中に置いた。恋の運命、恋すべき人に恋する機会がな
く、思いも懸けぬ人にその一生を任した運命、実際芳子の当時の心情そのままであった。須磨の浜で、ゆくり
なく受取った百合の花の一葉の端書、それがこうした運命になろうとは夢にも思い知らなかったのである。
雨の森、闇の森、月の森に向って、芳子はさまざまにその事を思った。京都の夜汽車、嵯峨の月、膳所に遊ん
だ時には湖水に夕日が美しく射渡って、旅館の中庭に、萩が絵のように咲乱れていた。その二日の遊は実に夢
81100d5a99
生、許して下さい。私はその時刻に迎えに参りましたのです。逢って聞きますと、私の一伍一什を書いた手紙
を見て、非常に心配して、もしこの事があった為め万一郷里に伴れて帰られるようなことがあっては、自分が
済まぬと言うので、学事をも捨てて出京して、先生にすっかりお打明申して、お詫も申上げ、お情にも縋って
、万事円満に参るようにと、そういう目的で急に出て参ったとのことで御座います。それから、私は先生にお
話し申した一伍一什、先生のお情深い言葉、将来までも私等二人の神聖な真面目な恋の証人とも保護者ともな
って下さるということを話しましたところ、非常に先生の御情に感激しまして、感謝の涙に暮れました次第で
御座います。田中は私の余りに狼狽した手紙に非常に驚いたとみえまして、十分覚悟をして、万一破壊の暁に
はと言った風なことも決心して参りましたので御座います。万一の時にはあの時嵯峨に一緒に参った友人を証
人にして、二人の間が決して汚れた関係の無いことを弁明し、別れて後互に感じた二人の恋愛をも打明けて、
先生にお縋り申して郷里の父母の方へも逐一言って頂こうと決心して参りましたそうです。けれどこの間の私
の無謀で郷里の父母の感情を破っている矢先、どうしてそんなことを申して遣わされましょう。今は少時沈黙
して、お互に希望を持って、専心勉学に志し、いつか折を見て――或は五年、十年の後かも知れません――打
明けて願う方が得策だと存じまして、そういうことに致しました。先生のお話をも一切話して聞かせました。
で、用事が済んだ上は帰した方が好いのですけれど、非常に疲れている様子を見ましては、さすがに直ちに引
返すようにとも申兼ねました。(私の弱いのを御許し下さいまし)勉学中、実際問題に触れてはならぬとの先
生の御教訓は身にしみて守るつもりで御座いますが、一先、旅籠屋に落着かせまして、折角出て来たものです
から、一日位見物しておいでなさいと、つい申して了いました。どうか先生、お許し下さいまし。私共も激し
い感情の中に、理性も御座いますから、京都でしたような、仮りにも常識を外れた、他人から誤解されるよう
なことは致しません。誓って、決して致しません。末ながら奥様にも宜しく申上げて下さいまし。芳子先生
御もと この一通の手紙を読んでいる中、さまざまの感情が時雄の胸を火のように燃えて通った。その田中と
2019/01/15(火) 00:38:27.81
>>443
そういうときは、配信楽しかった、いつも楽しんでいるでいいんだよ
そういうときは、配信楽しかった、いつも楽しんでいるでいいんだよ
2019/01/15(火) 00:38:33.09
シャルは良くも悪くも異常ですわ
メアリの一般人かつ苦労人なのが強調された
メアリの一般人かつ苦労人なのが強調された
2019/01/15(火) 00:38:33.53
メアリはただお疲れ様となんかこう褒めとけ
休んでとか無理は言っても無茶言うなって話だから褒めとけ
休んでとか無理は言っても無茶言うなって話だから褒めとけ
2019/01/15(火) 00:38:36.17
結局最後まで来なかったね……
2019/01/15(火) 00:38:39.07
>>286
せられたのであった。 芳子の恋人は同志社の学生、神戸教会の秀才、田中秀夫、年二十一。 芳子は師の前
にその恋の神聖なるを神懸けて誓った。故郷の親達は、学生の身で、ひそかに男と嵯峨に遊んだのは、既にそ
の精神の堕落であると云ったが、決してそんな汚れた行為はない。互に恋を自覚したのは、寧ろ京都で別れて
からで、東京に帰って来てみると、男から熱烈なる手紙が来ていた。それで始めて将来の約束をしたような次
第で、決して罪を犯したようなことは無いと女は涙を流して言った。時雄は胸に至大の犠牲を感じながらも、
その二人の所謂神聖なる恋の為めに力を尽すべく余儀なくされた。 時雄は悶えざるを得なかった。わが愛す
るものを奪われたということは甚だしくその心を暗くした。元より進んでその女弟子を自分の恋人にする考は
無い。そういう明らかな定った考があれば前に既に二度までも近寄って来た機会を攫むに於て敢て躊躇すると
ころは無い筈だ。けれどその愛する女弟子、淋しい生活に美しい色彩を添え、限りなき力を添えてくれた芳子
を、突然人の奪い去るに任すに忍びようか。機会を二度まで攫むことは躊躇したが、三度来る機会、四度来る
機会を待って、新なる運命と新なる生活を作りたいとはかれの心の底の底の微かなる願であった。時雄は悶え
た、思い乱れた。妬みと惜しみと悔恨との念が一緒になって旋風のように頭脳の中を回転した。師としての道
義の念もこれに交って、益※(二の字点、1-2-22)炎を熾んにした。わが愛する女の幸福の為めという
犠牲の念も加わった。で、夕暮の膳の上の酒は夥しく量を加えて、泥鴨の如く酔って寝た。 あくる日は日曜
日の雨、裏の森にざんざん降って、時雄の為めには一倍に侘しい。欅の古樹に降りかかる雨の脚、それが実に
長く、限りない空から限りなく降っているとしか思われない。時雄は読書する勇気も無い、筆を執る勇気もな
い。もう秋で冷々と背中の冷たい籐椅子に身を横えつつ、雨の長い脚を見ながら、今回の事件からその身の半
生のことを考えた。かれの経験にはこういう経験が幾度もあった。一歩の相違で運命の唯中に入ることが出来
ずに、いつも圏外に立たせられた淋しい苦悶、その苦しい味をかれは常に味った。文学の側でもそうだ、社会
53162da9d6
の意味があろうが、妻を子に奪われ、子を妻に奪われた夫はどうして寂寞たらざるを得るか」時雄はじっと洋
燈を見た。 机の上にはモウパッサンの「死よりも強し」が開かれてあった。 二三日経って後、時雄は例刻
に社から帰って火鉢の前に坐ると、細君が小声で、「今日来てよ」「誰が」「二階の……そら芳子さんの好い
人」 細君は笑った。「そうか……」「今日一時頃、御免なさいと玄関に来た人があるですから、私が出て見
ると、顔の丸い、絣の羽織を着た、白縞の袴を穿いた書生さんが居るじゃありませんか。また、原稿でも持っ
て来た書生さんかと思ったら、横山さんは此方においでですかと言うじゃありませんか。はて、不思議だと思
ったけれど、名を聞きますと、田中……。はア、それでその人だナと思ったんですよ。厭な人ねえ、あんな人
を、あんな書生さんを恋人にしないたッて、いくらも好いのがあるでしょうに。芳子さんは余程物好きね。あ
れじゃとても望みはありませんよ」「それでどうした?」「芳子さんは嬉しいんでしょうけど、何だか極りが
悪そうでしたよ。私がお茶を持って行って上げると、芳子さんは机の前に坐っている。その前にその人が居て
、今まで何か話していたのを急に止して黙ってしまった。私は変だからすぐ下りて来たですがね、……何だか
変ね、……今の若い人はよくああいうことが出来てね、私のその頃には男に見られるのすら恥かしくって恥か
しくって為方がなかったものですのに……」「時代が違うからナ」「いくら時代が違っても、余り新派過ぎる
と思いましたよ。堕落書生と同じですからね。それゃうわべが似ているだけで、心はそんなことはないでしょ
うけれど、何だか変ですよ」「そんなことはどうでも好い。それでどうした?」「お鶴(下女)が行って上げ
ると言うのに、好いと言って、御自分で出かけて、餅菓子と焼芋を買って来て、御馳走してよ。……お鶴も笑
っていましたよ。お湯をさしに上ると、二人でお旨しそうにおさつを食べているところでしたッて……」 時
雄も笑わざるを得なかった。 細君は猶語り続いだ。「そして随分長く高い声で話していましたよ。議論みた
いなことも言って、芳子さんもなかなか負けない様子でした」「そしていつ帰った?」「もう少し以前」「芳
子は居るか」「いいえ、路が分からないから、一緒に其処まで送って行って来るッて出懸けて行ったんですよ
せられたのであった。 芳子の恋人は同志社の学生、神戸教会の秀才、田中秀夫、年二十一。 芳子は師の前
にその恋の神聖なるを神懸けて誓った。故郷の親達は、学生の身で、ひそかに男と嵯峨に遊んだのは、既にそ
の精神の堕落であると云ったが、決してそんな汚れた行為はない。互に恋を自覚したのは、寧ろ京都で別れて
からで、東京に帰って来てみると、男から熱烈なる手紙が来ていた。それで始めて将来の約束をしたような次
第で、決して罪を犯したようなことは無いと女は涙を流して言った。時雄は胸に至大の犠牲を感じながらも、
その二人の所謂神聖なる恋の為めに力を尽すべく余儀なくされた。 時雄は悶えざるを得なかった。わが愛す
るものを奪われたということは甚だしくその心を暗くした。元より進んでその女弟子を自分の恋人にする考は
無い。そういう明らかな定った考があれば前に既に二度までも近寄って来た機会を攫むに於て敢て躊躇すると
ころは無い筈だ。けれどその愛する女弟子、淋しい生活に美しい色彩を添え、限りなき力を添えてくれた芳子
を、突然人の奪い去るに任すに忍びようか。機会を二度まで攫むことは躊躇したが、三度来る機会、四度来る
機会を待って、新なる運命と新なる生活を作りたいとはかれの心の底の底の微かなる願であった。時雄は悶え
た、思い乱れた。妬みと惜しみと悔恨との念が一緒になって旋風のように頭脳の中を回転した。師としての道
義の念もこれに交って、益※(二の字点、1-2-22)炎を熾んにした。わが愛する女の幸福の為めという
犠牲の念も加わった。で、夕暮の膳の上の酒は夥しく量を加えて、泥鴨の如く酔って寝た。 あくる日は日曜
日の雨、裏の森にざんざん降って、時雄の為めには一倍に侘しい。欅の古樹に降りかかる雨の脚、それが実に
長く、限りない空から限りなく降っているとしか思われない。時雄は読書する勇気も無い、筆を執る勇気もな
い。もう秋で冷々と背中の冷たい籐椅子に身を横えつつ、雨の長い脚を見ながら、今回の事件からその身の半
生のことを考えた。かれの経験にはこういう経験が幾度もあった。一歩の相違で運命の唯中に入ることが出来
ずに、いつも圏外に立たせられた淋しい苦悶、その苦しい味をかれは常に味った。文学の側でもそうだ、社会
53162da9d6
の意味があろうが、妻を子に奪われ、子を妻に奪われた夫はどうして寂寞たらざるを得るか」時雄はじっと洋
燈を見た。 机の上にはモウパッサンの「死よりも強し」が開かれてあった。 二三日経って後、時雄は例刻
に社から帰って火鉢の前に坐ると、細君が小声で、「今日来てよ」「誰が」「二階の……そら芳子さんの好い
人」 細君は笑った。「そうか……」「今日一時頃、御免なさいと玄関に来た人があるですから、私が出て見
ると、顔の丸い、絣の羽織を着た、白縞の袴を穿いた書生さんが居るじゃありませんか。また、原稿でも持っ
て来た書生さんかと思ったら、横山さんは此方においでですかと言うじゃありませんか。はて、不思議だと思
ったけれど、名を聞きますと、田中……。はア、それでその人だナと思ったんですよ。厭な人ねえ、あんな人
を、あんな書生さんを恋人にしないたッて、いくらも好いのがあるでしょうに。芳子さんは余程物好きね。あ
れじゃとても望みはありませんよ」「それでどうした?」「芳子さんは嬉しいんでしょうけど、何だか極りが
悪そうでしたよ。私がお茶を持って行って上げると、芳子さんは机の前に坐っている。その前にその人が居て
、今まで何か話していたのを急に止して黙ってしまった。私は変だからすぐ下りて来たですがね、……何だか
変ね、……今の若い人はよくああいうことが出来てね、私のその頃には男に見られるのすら恥かしくって恥か
しくって為方がなかったものですのに……」「時代が違うからナ」「いくら時代が違っても、余り新派過ぎる
と思いましたよ。堕落書生と同じですからね。それゃうわべが似ているだけで、心はそんなことはないでしょ
うけれど、何だか変ですよ」「そんなことはどうでも好い。それでどうした?」「お鶴(下女)が行って上げ
ると言うのに、好いと言って、御自分で出かけて、餅菓子と焼芋を買って来て、御馳走してよ。……お鶴も笑
っていましたよ。お湯をさしに上ると、二人でお旨しそうにおさつを食べているところでしたッて……」 時
雄も笑わざるを得なかった。 細君は猶語り続いだ。「そして随分長く高い声で話していましたよ。議論みた
いなことも言って、芳子さんもなかなか負けない様子でした」「そしていつ帰った?」「もう少し以前」「芳
子は居るか」「いいえ、路が分からないから、一緒に其処まで送って行って来るッて出懸けて行ったんですよ
459名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 00:38:49.52 >>451
コラボ予定なの?
コラボ予定なの?
2019/01/15(火) 00:38:51.96
偽スクリプトで荒らして楽しいか?はちレ
2019/01/15(火) 00:39:00.77
>>938
のたつきを得ませず、準備した金は既に尽き、昨年の暮れは、うらぶれの悲しい生活を送ったので御座います
。私はもう見ているに忍びません。国からの補助を受けませんでも、私等は私等二人で出来るまでこの世に生
きてみようと思います。先生に御心配を懸けるのは、まことに済みません。監督上、御心配なさるのも御尤も
です。けれど折角先生があのように私等の為めに国の父母をお説き下すったにも係らず、父母は唯無意味に怒
ってばかりいて、取合ってくれませんのは、余りと申せば無慈悲です、勘当されても為方が御座いません。堕
落々々と申して、殆ど歯せぬばかりに申しておりますが、私達の恋はそんなに不真面目なもので御座いましょ
うか。それに、家の門地々々と申しますが、私は恋を父母の都合によって致すような旧式の女でないことは先
生もお許し下さるでしょう。先生、私は決心致しました。昨日上野図書館で女の見習生が入用だという広告が
ありましたから、応じてみようと思います。二人して一生懸命に働きましたら、まさかに餓えるようなことも
御座いますまい。先生のお家にこうして居ますればこそ、先生にも奥様にも御心配を懸けて済まぬので御座い
ます。どうか先生、私の決心をお許し下さい。芳子先生 おんもとへ 恋の力は遂に二人を深い惑溺の淵に沈
めたのである。時雄はもうこうしてはおかれぬと思った。時雄が芳子の歓心を得る為めに取った「温情の保護
者」としての態度を考えた。備中の父親に寄せた手紙、その手紙には、極力二人の恋を庇保して、どうしても
この恋を許して貰わねばならぬという主旨であった。時雄は父母の到底これを承知せぬことを知っていた。寧
ろ父母の極力反対することを希望していた。父母は果して極力反対して来た。言うことを聞かぬなら勘当する
とまで言って来た。二人はまさに受くべき恋の報酬を受けた。時雄は芳子の為めに飽まで弁明し、汚れた目的
の為めに行われたる恋でないことを言い、父母の中一人、是非出京してこの問題を解決して貰いたいと言い送
った。けれど故郷の父母は、監督なる時雄がそういう主張であるのと、到底その口から許可することが出来ぬ
のとで、上京しても無駄であると云って出て来なかった。 時雄は今、芳子の手紙に対して考えた。 二人の
7921ad2de4
度にするのではない、女に対っている刹那――その愛した女の歓心を得るには、いかなる犠牲も甚だ高価に過
ぎなかった。 で、芳子は師を信頼した。時期が来て、父母にこの恋を告ぐる時、旧思想と新思想と衝突する
ようなことがあっても、この恵深い師の承認を得さえすればそれで沢山だとまで思った。 九月は十月になっ
た。さびしい風が裏の森を鳴らして、空の色は深く碧く、日の光は透通った空気に射渡って、夕の影が濃くあ
たりを隈どるようになった。取り残した芋の葉に雨は終日降頻って、八百屋の店には松茸が並べられた。垣の
虫の声は露に衰えて、庭の桐の葉も脆くも落ちた。午前の中の一時間、九時より十時までを、ツルゲネーフの
小説の解釈、芳子は師のかがやく眼の下に、机に斜に坐って、「オン、ゼ、イブ」の長い長い物語に耳を傾け
た。エレネの感情に烈しく意志の強い性格と、その悲しい悲壮なる末路とは如何にかの女を動かしたか。芳子
はエレネの恋物語を自分に引くらべて、その身を小説の中に置いた。恋の運命、恋すべき人に恋する機会がな
く、思いも懸けぬ人にその一生を任した運命、実際芳子の当時の心情そのままであった。須磨の浜で、ゆくり
なく受取った百合の花の一葉の端書、それがこうした運命になろうとは夢にも思い知らなかったのである。
雨の森、闇の森、月の森に向って、芳子はさまざまにその事を思った。京都の夜汽車、嵯峨の月、膳所に遊ん
だ時には湖水に夕日が美しく射渡って、旅館の中庭に、萩が絵のように咲乱れていた。その二日の遊は実に夢
のようであったと思った。続いてまだその人を恋せぬ前のこと、須磨の海水浴、故郷の山の中の月、病気にな
らぬ以前、殊にその時の煩悶を考えると、頬がおのずから赧くなった。 空想から空想、その空想はいつか長
い手紙となって京都に行った。京都からも殆ど隔日のように厚い厚い封書が届いた。書いても書いても尽くさ
れぬ二人の情――余りその文通の頻繁なのに時雄は芳子の不在を窺って、監督という口実の下にその良心を抑
えて、こっそり机の抽出やら文箱やらをさがした。捜し出した二三通の男の手紙を走り読みに読んだ。 恋人
のするような甘ったるい言葉は到る処に満ちていた。けれど時雄はそれ以上にある秘密を捜し出そうと苦心し
た。接吻の痕、性慾の痕が何処かに顕われておりはせぬか。神聖なる恋以上に二人の間は進歩しておりはせぬ
のたつきを得ませず、準備した金は既に尽き、昨年の暮れは、うらぶれの悲しい生活を送ったので御座います
。私はもう見ているに忍びません。国からの補助を受けませんでも、私等は私等二人で出来るまでこの世に生
きてみようと思います。先生に御心配を懸けるのは、まことに済みません。監督上、御心配なさるのも御尤も
です。けれど折角先生があのように私等の為めに国の父母をお説き下すったにも係らず、父母は唯無意味に怒
ってばかりいて、取合ってくれませんのは、余りと申せば無慈悲です、勘当されても為方が御座いません。堕
落々々と申して、殆ど歯せぬばかりに申しておりますが、私達の恋はそんなに不真面目なもので御座いましょ
うか。それに、家の門地々々と申しますが、私は恋を父母の都合によって致すような旧式の女でないことは先
生もお許し下さるでしょう。先生、私は決心致しました。昨日上野図書館で女の見習生が入用だという広告が
ありましたから、応じてみようと思います。二人して一生懸命に働きましたら、まさかに餓えるようなことも
御座いますまい。先生のお家にこうして居ますればこそ、先生にも奥様にも御心配を懸けて済まぬので御座い
ます。どうか先生、私の決心をお許し下さい。芳子先生 おんもとへ 恋の力は遂に二人を深い惑溺の淵に沈
めたのである。時雄はもうこうしてはおかれぬと思った。時雄が芳子の歓心を得る為めに取った「温情の保護
者」としての態度を考えた。備中の父親に寄せた手紙、その手紙には、極力二人の恋を庇保して、どうしても
この恋を許して貰わねばならぬという主旨であった。時雄は父母の到底これを承知せぬことを知っていた。寧
ろ父母の極力反対することを希望していた。父母は果して極力反対して来た。言うことを聞かぬなら勘当する
とまで言って来た。二人はまさに受くべき恋の報酬を受けた。時雄は芳子の為めに飽まで弁明し、汚れた目的
の為めに行われたる恋でないことを言い、父母の中一人、是非出京してこの問題を解決して貰いたいと言い送
った。けれど故郷の父母は、監督なる時雄がそういう主張であるのと、到底その口から許可することが出来ぬ
のとで、上京しても無駄であると云って出て来なかった。 時雄は今、芳子の手紙に対して考えた。 二人の
7921ad2de4
度にするのではない、女に対っている刹那――その愛した女の歓心を得るには、いかなる犠牲も甚だ高価に過
ぎなかった。 で、芳子は師を信頼した。時期が来て、父母にこの恋を告ぐる時、旧思想と新思想と衝突する
ようなことがあっても、この恵深い師の承認を得さえすればそれで沢山だとまで思った。 九月は十月になっ
た。さびしい風が裏の森を鳴らして、空の色は深く碧く、日の光は透通った空気に射渡って、夕の影が濃くあ
たりを隈どるようになった。取り残した芋の葉に雨は終日降頻って、八百屋の店には松茸が並べられた。垣の
虫の声は露に衰えて、庭の桐の葉も脆くも落ちた。午前の中の一時間、九時より十時までを、ツルゲネーフの
小説の解釈、芳子は師のかがやく眼の下に、机に斜に坐って、「オン、ゼ、イブ」の長い長い物語に耳を傾け
た。エレネの感情に烈しく意志の強い性格と、その悲しい悲壮なる末路とは如何にかの女を動かしたか。芳子
はエレネの恋物語を自分に引くらべて、その身を小説の中に置いた。恋の運命、恋すべき人に恋する機会がな
く、思いも懸けぬ人にその一生を任した運命、実際芳子の当時の心情そのままであった。須磨の浜で、ゆくり
なく受取った百合の花の一葉の端書、それがこうした運命になろうとは夢にも思い知らなかったのである。
雨の森、闇の森、月の森に向って、芳子はさまざまにその事を思った。京都の夜汽車、嵯峨の月、膳所に遊ん
だ時には湖水に夕日が美しく射渡って、旅館の中庭に、萩が絵のように咲乱れていた。その二日の遊は実に夢
のようであったと思った。続いてまだその人を恋せぬ前のこと、須磨の海水浴、故郷の山の中の月、病気にな
らぬ以前、殊にその時の煩悶を考えると、頬がおのずから赧くなった。 空想から空想、その空想はいつか長
い手紙となって京都に行った。京都からも殆ど隔日のように厚い厚い封書が届いた。書いても書いても尽くさ
れぬ二人の情――余りその文通の頻繁なのに時雄は芳子の不在を窺って、監督という口実の下にその良心を抑
えて、こっそり机の抽出やら文箱やらをさがした。捜し出した二三通の男の手紙を走り読みに読んだ。 恋人
のするような甘ったるい言葉は到る処に満ちていた。けれど時雄はそれ以上にある秘密を捜し出そうと苦心し
た。接吻の痕、性慾の痕が何処かに顕われておりはせぬか。神聖なる恋以上に二人の間は進歩しておりはせぬ
2019/01/15(火) 00:39:01.86
言い訳かもしれんが、通話でなかったのは寝起きだからって言ってたじゃん
2019/01/15(火) 00:39:03.25
パトラとシャルは体力もメンタルも安定してる柱
メアリは体力が、ミコは配信環境がネックだな
メアリは体力が、ミコは配信環境がネックだな
2019/01/15(火) 00:39:05.20
まーたエ虐にもっていこうとする
2019/01/15(火) 00:39:07.06
埋め立てが寝ろってさ
2019/01/15(火) 00:39:13.67
>>459
コラボ予定はないがシャルがコラボしたいって言ってたりする。
コラボ予定はないがシャルがコラボしたいって言ってたりする。
2019/01/15(火) 00:39:18.11
はちみつレモンの話すると長文埋め立て出るんやが
2019/01/15(火) 00:39:22.06
>>537
ますよ。それはそんなことは無いんだから、構いはしませんけどもね……」「それはいつのことです?」「昨
年の暮でしたかね」「どうもハイカラ過ぎて困る」と時雄は言ったが、時計の針の既に十時半の処を指すのを
見て、「それにしてもどうしたんだろう。若い身空で、こう遅くまで一人で出て歩くと言うのは?」「もう帰
って来ますよ」「こんなことは幾度もあるんですか」「いいえ、滅多にありはしませんよ。夏の夜だから、ま
だ宵の口位に思って歩いているんですよ」 姉は話しながら裁縫の針を止めぬのである。前に鴨脚の大きい裁
物板が据えられて、彩絹の裁片や糸や鋏やが順序なく四面に乱れている。女物の美しい色に、洋燈の光が明か
に照り渡った。九月中旬の夜は更けて、稍々肌寒く、裏の土手下を甲武の貨物汽車がすさまじい地響を立てて
通る。 下駄の音がする度に、今度こそは! 今度こそは! と待渡ったが、十一時が打って間もなく、小き
ざみな、軽い後歯の音が静かな夜を遠く響いて来た。「今度のこそ、芳子さんですよ」 と姉は言った。 果
してその足音が家の入口の前に留って、がらがらと格子が開く。「芳子さん?」「ええ」 と艶やかな声がす
る。 玄関から丈の高い庇髪の美しい姿がすっと入って来たが、「あら、まア、先生!」 と声を立てた。そ
の声には驚愕と当惑の調子が十分に籠っていた。「大変遅くなって……」と言って、座敷と居間との間の閾の
処に来て、半ば坐って、ちらりと電光のように時雄の顔色を窺ったが、すぐ紫の袱紗に何か包んだものを出し
て、黙って姉の方に押遣った。「何ですか……お土産? いつもお気の毒ね?」「いいえ、私も召上るんです
もの」 と芳子は快活に言った。そして次の間へ行こうとしたのを、無理に洋燈の明るい眩しい居間の一隅に
坐らせた。美しい姿、当世流の庇髪、派手なネルにオリイヴ色の夏帯を形よく緊めて、少し斜に坐った艶やか
さ。時雄はその姿と相対して、一種状すべからざる満足を胸に感じ、今までの煩悶と苦痛とを半ば忘れて了っ
た。有力な敵があっても、その恋人をだに占領すれば、それで心の安まるのは恋する者の常態である。「大変
に遅くなって了って……」 いかにも遣瀬ないというように微かに弁解した。「中野へ散歩に行ったッて?」
3f123d7932
御座います。田中は私の余りに狼狽した手紙に非常に驚いたとみえまして、十分覚悟をして、万一破壊の暁に
はと言った風なことも決心して参りましたので御座います。万一の時にはあの時嵯峨に一緒に参った友人を証
人にして、二人の間が決して汚れた関係の無いことを弁明し、別れて後互に感じた二人の恋愛をも打明けて、
先生にお縋り申して郷里の父母の方へも逐一言って頂こうと決心して参りましたそうです。けれどこの間の私
の無謀で郷里の父母の感情を破っている矢先、どうしてそんなことを申して遣わされましょう。今は少時沈黙
して、お互に希望を持って、専心勉学に志し、いつか折を見て――或は五年、十年の後かも知れません――打
明けて願う方が得策だと存じまして、そういうことに致しました。先生のお話をも一切話して聞かせました。
で、用事が済んだ上は帰した方が好いのですけれど、非常に疲れている様子を見ましては、さすがに直ちに引
返すようにとも申兼ねました。(私の弱いのを御許し下さいまし)勉学中、実際問題に触れてはならぬとの先
生の御教訓は身にしみて守るつもりで御座いますが、一先、旅籠屋に落着かせまして、折角出て来たものです
から、一日位見物しておいでなさいと、つい申して了いました。どうか先生、お許し下さいまし。私共も激し
い感情の中に、理性も御座いますから、京都でしたような、仮りにも常識を外れた、他人から誤解されるよう
なことは致しません。誓って、決して致しません。末ながら奥様にも宜しく申上げて下さいまし。芳子先生
御もと この一通の手紙を読んでいる中、さまざまの感情が時雄の胸を火のように燃えて通った。その田中と
いう二十一の青年が現にこの東京に来ている。芳子が迎えに行った。何をしたか解らん。この間言ったことも
まるで虚言かも知れぬ。この夏期の休暇に須磨で落合った時から出来ていて、京都での行為もその望を満す為
め、今度も恋しさに堪え兼ねて女の後を追って上京したのかも知れん。手を握ったろう。胸と胸とが相触れた
ろう。人が見ていぬ旅籠屋の二階、何を為ているか解らぬ。汚れる汚れぬのも刹那の間だ。こう思うと時雄は
堪らなくなった。「監督者の責任にも関する!」と腹の中で絶叫した。こうしてはおかれぬ、こういう自由を
精神の定まらぬ女に与えておくことは出来ん。監督せんければならん、保護せんけりゃならん。私共は熱情も
ますよ。それはそんなことは無いんだから、構いはしませんけどもね……」「それはいつのことです?」「昨
年の暮でしたかね」「どうもハイカラ過ぎて困る」と時雄は言ったが、時計の針の既に十時半の処を指すのを
見て、「それにしてもどうしたんだろう。若い身空で、こう遅くまで一人で出て歩くと言うのは?」「もう帰
って来ますよ」「こんなことは幾度もあるんですか」「いいえ、滅多にありはしませんよ。夏の夜だから、ま
だ宵の口位に思って歩いているんですよ」 姉は話しながら裁縫の針を止めぬのである。前に鴨脚の大きい裁
物板が据えられて、彩絹の裁片や糸や鋏やが順序なく四面に乱れている。女物の美しい色に、洋燈の光が明か
に照り渡った。九月中旬の夜は更けて、稍々肌寒く、裏の土手下を甲武の貨物汽車がすさまじい地響を立てて
通る。 下駄の音がする度に、今度こそは! 今度こそは! と待渡ったが、十一時が打って間もなく、小き
ざみな、軽い後歯の音が静かな夜を遠く響いて来た。「今度のこそ、芳子さんですよ」 と姉は言った。 果
してその足音が家の入口の前に留って、がらがらと格子が開く。「芳子さん?」「ええ」 と艶やかな声がす
る。 玄関から丈の高い庇髪の美しい姿がすっと入って来たが、「あら、まア、先生!」 と声を立てた。そ
の声には驚愕と当惑の調子が十分に籠っていた。「大変遅くなって……」と言って、座敷と居間との間の閾の
処に来て、半ば坐って、ちらりと電光のように時雄の顔色を窺ったが、すぐ紫の袱紗に何か包んだものを出し
て、黙って姉の方に押遣った。「何ですか……お土産? いつもお気の毒ね?」「いいえ、私も召上るんです
もの」 と芳子は快活に言った。そして次の間へ行こうとしたのを、無理に洋燈の明るい眩しい居間の一隅に
坐らせた。美しい姿、当世流の庇髪、派手なネルにオリイヴ色の夏帯を形よく緊めて、少し斜に坐った艶やか
さ。時雄はその姿と相対して、一種状すべからざる満足を胸に感じ、今までの煩悶と苦痛とを半ば忘れて了っ
た。有力な敵があっても、その恋人をだに占領すれば、それで心の安まるのは恋する者の常態である。「大変
に遅くなって了って……」 いかにも遣瀬ないというように微かに弁解した。「中野へ散歩に行ったッて?」
3f123d7932
御座います。田中は私の余りに狼狽した手紙に非常に驚いたとみえまして、十分覚悟をして、万一破壊の暁に
はと言った風なことも決心して参りましたので御座います。万一の時にはあの時嵯峨に一緒に参った友人を証
人にして、二人の間が決して汚れた関係の無いことを弁明し、別れて後互に感じた二人の恋愛をも打明けて、
先生にお縋り申して郷里の父母の方へも逐一言って頂こうと決心して参りましたそうです。けれどこの間の私
の無謀で郷里の父母の感情を破っている矢先、どうしてそんなことを申して遣わされましょう。今は少時沈黙
して、お互に希望を持って、専心勉学に志し、いつか折を見て――或は五年、十年の後かも知れません――打
明けて願う方が得策だと存じまして、そういうことに致しました。先生のお話をも一切話して聞かせました。
で、用事が済んだ上は帰した方が好いのですけれど、非常に疲れている様子を見ましては、さすがに直ちに引
返すようにとも申兼ねました。(私の弱いのを御許し下さいまし)勉学中、実際問題に触れてはならぬとの先
生の御教訓は身にしみて守るつもりで御座いますが、一先、旅籠屋に落着かせまして、折角出て来たものです
から、一日位見物しておいでなさいと、つい申して了いました。どうか先生、お許し下さいまし。私共も激し
い感情の中に、理性も御座いますから、京都でしたような、仮りにも常識を外れた、他人から誤解されるよう
なことは致しません。誓って、決して致しません。末ながら奥様にも宜しく申上げて下さいまし。芳子先生
御もと この一通の手紙を読んでいる中、さまざまの感情が時雄の胸を火のように燃えて通った。その田中と
いう二十一の青年が現にこの東京に来ている。芳子が迎えに行った。何をしたか解らん。この間言ったことも
まるで虚言かも知れぬ。この夏期の休暇に須磨で落合った時から出来ていて、京都での行為もその望を満す為
め、今度も恋しさに堪え兼ねて女の後を追って上京したのかも知れん。手を握ったろう。胸と胸とが相触れた
ろう。人が見ていぬ旅籠屋の二階、何を為ているか解らぬ。汚れる汚れぬのも刹那の間だ。こう思うと時雄は
堪らなくなった。「監督者の責任にも関する!」と腹の中で絶叫した。こうしてはおかれぬ、こういう自由を
精神の定まらぬ女に与えておくことは出来ん。監督せんければならん、保護せんけりゃならん。私共は熱情も
2019/01/15(火) 00:39:23.63
はちレもキモいしウミもきもかった
2019/01/15(火) 00:39:30.65
偽じゃん
2019/01/15(火) 00:39:37.51
メアリが通話出なかった事を攻めてる奴はいねーぞ
2019/01/15(火) 00:39:39.45
>>613
した身体とに烈しく漂わされて、四辺に見ゆるものが皆な別の世界のもののように思われた。両側の家も動く
よう、地も脚の下に陥るよう、天も頭の上に蔽い冠さるように感じた。元からさ程強い酒量でないのに、無闇
にぐいぐいと呷ったので、一時に酔が発したのであろう。ふと露西亜の賤民の酒に酔って路傍に倒れて寝てい
るのを思い出した。そしてある友人と露西亜の人間はこれだから豪い、惑溺するなら飽まで惑溺せんければ駄
目だと言ったことを思いだした。馬鹿な! 恋に師弟の別があって堪るものかと口へ出して言った。 中根坂
を上って、士官学校の裏門から佐内坂の上まで来た頃は、日はもうとっぷりと暮れた。白地の浴衣がぞろぞろ
と通る。煙草屋の前に若い細君が出ている。氷屋の暖簾が涼しそうに夕風に靡く。時雄はこの夏の夜景を朧げ
に眼には見ながら、電信柱に突当って倒れそうにしたり、浅い溝に落ちて膝頭をついたり、職工体の男に、「
酔漢奴! しっかり歩け!」と罵られたりした。急に自ら思いついたらしく、坂の上から右に折れて、市ヶ谷
八幡の境内へと入った。境内には人の影もなく寂寞としていた。大きい古い欅の樹と松の樹とが蔽い冠さって
、左の隅に珊瑚樹の大きいのが繁っていた。処々の常夜燈はそろそろ光を放ち始めた。時雄はいかにしても苦
しいので、突如その珊瑚樹の蔭に身を躱して、その根本の地上に身を横えた。興奮した心の状態、奔放な情と
悲哀の快感とは、極端までその力を発展して、一方痛切に嫉妬の念に駆られながら、一方冷淡に自己の状態を
客観した。 初めて恋するような熱烈な情は無論なかった。盲目にその運命に従うと謂うよりは、寧ろ冷かに
その運命を批判した。熱い主観の情と冷めたい客観の批判とが絡り合せた糸のように固く結び着けられて、一
種異様の心の状態を呈した。 悲しい、実に痛切に悲しい。この悲哀は華やかな青春の悲哀でもなく、単に男
女の恋の上の悲哀でもなく、人生の最奥に秘んでいるある大きな悲哀だ。行く水の流、咲く花の凋落、この自
然の底に蟠れる抵抗すべからざる力に触れては、人間ほど儚い情ないものはない。 汪然として涙は時雄の鬚
面を伝った。 ふとある事が胸に上った。時雄は立上って歩き出した。もう全く夜になった。境内の処々に立
b31577942c
い細君、ましてその身が骨を折って書いた小説を読もうでもなく、夫の苦悶煩悶には全く風馬牛で、子供さえ
満足に育てれば好いという自分の細君に対すると、どうしても孤独を叫ばざるを得なかった。「寂しき人々」
のヨハンネスと共に、家妻というものの無意味を感ぜずにはいられなかった。これが――この孤独が芳子に由
って破られた。ハイカラな新式な美しい女門下生が、先生! 先生! と世にも豪い人のように渇仰して来る
のに胸を動かさずに誰がおられようか。 最初の一月ほどは時雄の家に仮寓していた。華やかな声、艶やかな
姿、今までの孤独な淋しいかれの生活に、何等の対照! 産褥から出たばかりの細君を助けて、靴下を編む、
襟巻を編む、着物を縫う、子供を遊ばせるという生々した態度、時雄は新婚当座に再び帰ったような気がして
、家門近く来るとそそるように胸が動いた。門をあけると、玄関にはその美しい笑顔、色彩に富んだ姿、夜も
今までは子供と共に細君がいぎたなく眠って了って、六畳の室に徒に明らかな洋燈も、却って侘しさを増すの
種であったが、今は如何に夜更けて帰って来ても、洋燈の下には白い手が巧に編物の針を動かして、膝の上に
色ある毛糸の丸い玉! 賑かな笑声が牛込の奥の小柴垣の中に充ちた。 けれど一月ならずして時雄はこの愛
すべき女弟子をその家に置く事の不可能なのを覚った。従順なる家妻は敢てその事に不服をも唱えず、それら
しい様子も見せなかったが、しかもその気色は次第に悪くなった。限りなき笑声の中に限りなき不安の情が充
ち渡った。妻の里方の親戚間などには現に一問題として講究されつつあることを知った。 時雄は種々に煩悶
した後、細君の姉の家――軍人の未亡人で恩給と裁縫とで暮している姉の家に寄寓させて、其処から麹町の某
女塾に通学させることにした。 それから今回の事件まで一年半の年月が経過した。 その間二度芳子は故郷
を省した。短篇小説を五種、長篇小説を一種、その他美文、新体詩を数十篇作った。某女塾では英語は優等の
出来で、時雄の選択で、ツルゲネーフの全集を丸善から買った。初めは、暑中休暇に帰省、二度目は、神経衰
弱で、時々癪のような痙攣を起すので、暫し故山の静かな処に帰って休養する方が好いという医師の勧めに従
ったのである。 その寓していた家は麹町の土手三番町、甲武の電車の通る土手際で、芳子の書斎はその家で
した身体とに烈しく漂わされて、四辺に見ゆるものが皆な別の世界のもののように思われた。両側の家も動く
よう、地も脚の下に陥るよう、天も頭の上に蔽い冠さるように感じた。元からさ程強い酒量でないのに、無闇
にぐいぐいと呷ったので、一時に酔が発したのであろう。ふと露西亜の賤民の酒に酔って路傍に倒れて寝てい
るのを思い出した。そしてある友人と露西亜の人間はこれだから豪い、惑溺するなら飽まで惑溺せんければ駄
目だと言ったことを思いだした。馬鹿な! 恋に師弟の別があって堪るものかと口へ出して言った。 中根坂
を上って、士官学校の裏門から佐内坂の上まで来た頃は、日はもうとっぷりと暮れた。白地の浴衣がぞろぞろ
と通る。煙草屋の前に若い細君が出ている。氷屋の暖簾が涼しそうに夕風に靡く。時雄はこの夏の夜景を朧げ
に眼には見ながら、電信柱に突当って倒れそうにしたり、浅い溝に落ちて膝頭をついたり、職工体の男に、「
酔漢奴! しっかり歩け!」と罵られたりした。急に自ら思いついたらしく、坂の上から右に折れて、市ヶ谷
八幡の境内へと入った。境内には人の影もなく寂寞としていた。大きい古い欅の樹と松の樹とが蔽い冠さって
、左の隅に珊瑚樹の大きいのが繁っていた。処々の常夜燈はそろそろ光を放ち始めた。時雄はいかにしても苦
しいので、突如その珊瑚樹の蔭に身を躱して、その根本の地上に身を横えた。興奮した心の状態、奔放な情と
悲哀の快感とは、極端までその力を発展して、一方痛切に嫉妬の念に駆られながら、一方冷淡に自己の状態を
客観した。 初めて恋するような熱烈な情は無論なかった。盲目にその運命に従うと謂うよりは、寧ろ冷かに
その運命を批判した。熱い主観の情と冷めたい客観の批判とが絡り合せた糸のように固く結び着けられて、一
種異様の心の状態を呈した。 悲しい、実に痛切に悲しい。この悲哀は華やかな青春の悲哀でもなく、単に男
女の恋の上の悲哀でもなく、人生の最奥に秘んでいるある大きな悲哀だ。行く水の流、咲く花の凋落、この自
然の底に蟠れる抵抗すべからざる力に触れては、人間ほど儚い情ないものはない。 汪然として涙は時雄の鬚
面を伝った。 ふとある事が胸に上った。時雄は立上って歩き出した。もう全く夜になった。境内の処々に立
b31577942c
い細君、ましてその身が骨を折って書いた小説を読もうでもなく、夫の苦悶煩悶には全く風馬牛で、子供さえ
満足に育てれば好いという自分の細君に対すると、どうしても孤独を叫ばざるを得なかった。「寂しき人々」
のヨハンネスと共に、家妻というものの無意味を感ぜずにはいられなかった。これが――この孤独が芳子に由
って破られた。ハイカラな新式な美しい女門下生が、先生! 先生! と世にも豪い人のように渇仰して来る
のに胸を動かさずに誰がおられようか。 最初の一月ほどは時雄の家に仮寓していた。華やかな声、艶やかな
姿、今までの孤独な淋しいかれの生活に、何等の対照! 産褥から出たばかりの細君を助けて、靴下を編む、
襟巻を編む、着物を縫う、子供を遊ばせるという生々した態度、時雄は新婚当座に再び帰ったような気がして
、家門近く来るとそそるように胸が動いた。門をあけると、玄関にはその美しい笑顔、色彩に富んだ姿、夜も
今までは子供と共に細君がいぎたなく眠って了って、六畳の室に徒に明らかな洋燈も、却って侘しさを増すの
種であったが、今は如何に夜更けて帰って来ても、洋燈の下には白い手が巧に編物の針を動かして、膝の上に
色ある毛糸の丸い玉! 賑かな笑声が牛込の奥の小柴垣の中に充ちた。 けれど一月ならずして時雄はこの愛
すべき女弟子をその家に置く事の不可能なのを覚った。従順なる家妻は敢てその事に不服をも唱えず、それら
しい様子も見せなかったが、しかもその気色は次第に悪くなった。限りなき笑声の中に限りなき不安の情が充
ち渡った。妻の里方の親戚間などには現に一問題として講究されつつあることを知った。 時雄は種々に煩悶
した後、細君の姉の家――軍人の未亡人で恩給と裁縫とで暮している姉の家に寄寓させて、其処から麹町の某
女塾に通学させることにした。 それから今回の事件まで一年半の年月が経過した。 その間二度芳子は故郷
を省した。短篇小説を五種、長篇小説を一種、その他美文、新体詩を数十篇作った。某女塾では英語は優等の
出来で、時雄の選択で、ツルゲネーフの全集を丸善から買った。初めは、暑中休暇に帰省、二度目は、神経衰
弱で、時々癪のような痙攣を起すので、暫し故山の静かな処に帰って休養する方が好いという医師の勧めに従
ったのである。 その寓していた家は麹町の土手三番町、甲武の電車の通る土手際で、芳子の書斎はその家で
473名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 00:39:53.82 >>466
そうなのか…どういうコラボしたいのか心配になるな
そうなのか…どういうコラボしたいのか心配になるな
2019/01/15(火) 00:39:57.60
>>883
てこの嬌態に対していた。胸の騒ぐのは無論である。不快の情はひしと押し寄せて来た。芳子はちらと時雄の
顔を覗ったが、その不機嫌なのが一目で解った。で、すぐ態度を改めて、「先生、今日田中が参りましてね」
「そうだってね」「お目にかかってお礼を申上げなければならんのですけれども、又改めて上がりますからッ
て……よろしく申上げて……」「そうか」 と言ったが、そのままふいと立って書斎に入って了った。 その
恋人が東京に居ては、仮令自分が芳子をその二階に置いて監督しても、時雄は心を安んずる暇はなかった。二
人の相逢うことを妨げることは絶対に不可能である。手紙は無論差留めることは出来ぬし、「今日ちょっと田
中に寄って参りますから、一時間遅くなります」と公然と断って行くのをどうこう言う訳には行かなかった。
またその男が訪問して来るのを非常に不快に思うけれど、今更それを謝絶することも出来なかった。時雄はい
つの間にか、この二人からその恋に対しての「温情の保護者」として認められて了った。 時雄は常に苛々し
ていた。書かなければならぬ原稿が幾種もある。書肆からも催促される。金も欲しい。けれどどうしても筆を
執って文を綴るような沈着いた心の状態にはなれなかった。強いて試みてみることがあっても、考が纒らない
。本を読んでも二頁も続けて読む気になれない。二人の恋の温かさを見る度に、胸を燃して、罪もない細君に
当り散らして酒を飲んだ。晩餐の菜が気に入らぬと云って、御膳を蹴飛した。夜は十二時過に酔って帰って来
ることもあった。芳子はこの乱暴な不調子な時雄の行為に尠なからず心を痛めて、「私がいろいろ御心配を懸
けるもんですからね、私が悪いんですよ」と詫びるように細君に言った。芳子はなるたけ手紙の往復を人に見
せぬようにし、訪問も三度に一度は学校を休んでこっそり行くようにした。時雄はそれに気が附いて一層懊悩
の度を増した。 野は秋も暮れて木枯の風が立った。裏の森の銀杏樹も黄葉して夕の空を美しく彩った。垣根
道には反かえった落葉ががさがさと転がって行く。鵙の鳴音がけたたましく聞える。若い二人の恋が愈※(二
の字点、1-2-22)人目に余るようになったのはこの頃であった。時雄は監督上見るに見かねて、芳子を
e565f5609a
細君の顔を見て、飯を食って眠るという単調なる生活につくづく倦き果てて了った。家を引越歩いても面白く
ない、友人と語り合っても面白くない、外国小説を読み渉猟っても満足が出来ぬ。いや、庭樹の繁り、雨の点
滴、花の開落などいう自然の状態さえ、平凡なる生活をして更に平凡ならしめるような気がして、身を置くに
処は無いほど淋しかった。道を歩いて常に見る若い美しい女、出来るならば新しい恋を為たいと痛切に思った
。 三十四五、実際この頃には誰にでもある煩悶で、この年頃に賤しい女に戯るるものの多いのも、畢竟その
淋しさを医す為めである。世間に妻を離縁するものもこの年頃に多い。 出勤する途上に、毎朝邂逅う美しい
女教師があった。渠はその頃この女に逢うのをその日その日の唯一の楽みとして、その女に就いていろいろな
空想を逞うした。恋が成立って、神楽坂あたりの小待合に連れて行って、人目を忍んで楽しんだらどう……。
細君に知れずに、二人近郊を散歩したらどう……。いや、それどころではない、その時、細君が懐妊しておっ
たから、不図難産して死ぬ、その後にその女を入れるとしてどうであろう。……平気で後妻に入れることが出
来るだろうかどうかなどと考えて歩いた。 神戸の女学院の生徒で、生れは備中の新見町で、渠の著作の崇拝
者で、名を横山芳子という女から崇拝の情を以て充された一通の手紙を受取ったのはその頃であった。竹中古
城と謂えば、美文的小説を書いて、多少世間に聞えておったので、地方から来る崇拝者渇仰者の手紙はこれま
でにも随分多かった。やれ文章を直してくれの、弟子にしてくれのと一々取合ってはいられなかった。だから
その女の手紙を受取っても、別に返事を出そうとまでその好奇心は募らなかった。けれど同じ人の熱心なる手
紙を三通まで貰っては、さすがの時雄も注意をせずにはいられなかった。年は十九だそうだが、手紙の文句か
ら推して、その表情の巧みなのは驚くべきほどで、いかなることがあっても先生の門下生になって、一生文学
に従事したいとの切なる願望。文字は走り書のすらすらした字で、余程ハイカラの女らしい。返事を書いたの
は、例の工場の二階の室で、その日は毎日の課業の地理を二枚書いて止して、長い数尺に余る手紙を芳子に送
った。その手紙には女の身として文学に携わることの不心得、女は生理的に母たるの義務を尽さなければなら
てこの嬌態に対していた。胸の騒ぐのは無論である。不快の情はひしと押し寄せて来た。芳子はちらと時雄の
顔を覗ったが、その不機嫌なのが一目で解った。で、すぐ態度を改めて、「先生、今日田中が参りましてね」
「そうだってね」「お目にかかってお礼を申上げなければならんのですけれども、又改めて上がりますからッ
て……よろしく申上げて……」「そうか」 と言ったが、そのままふいと立って書斎に入って了った。 その
恋人が東京に居ては、仮令自分が芳子をその二階に置いて監督しても、時雄は心を安んずる暇はなかった。二
人の相逢うことを妨げることは絶対に不可能である。手紙は無論差留めることは出来ぬし、「今日ちょっと田
中に寄って参りますから、一時間遅くなります」と公然と断って行くのをどうこう言う訳には行かなかった。
またその男が訪問して来るのを非常に不快に思うけれど、今更それを謝絶することも出来なかった。時雄はい
つの間にか、この二人からその恋に対しての「温情の保護者」として認められて了った。 時雄は常に苛々し
ていた。書かなければならぬ原稿が幾種もある。書肆からも催促される。金も欲しい。けれどどうしても筆を
執って文を綴るような沈着いた心の状態にはなれなかった。強いて試みてみることがあっても、考が纒らない
。本を読んでも二頁も続けて読む気になれない。二人の恋の温かさを見る度に、胸を燃して、罪もない細君に
当り散らして酒を飲んだ。晩餐の菜が気に入らぬと云って、御膳を蹴飛した。夜は十二時過に酔って帰って来
ることもあった。芳子はこの乱暴な不調子な時雄の行為に尠なからず心を痛めて、「私がいろいろ御心配を懸
けるもんですからね、私が悪いんですよ」と詫びるように細君に言った。芳子はなるたけ手紙の往復を人に見
せぬようにし、訪問も三度に一度は学校を休んでこっそり行くようにした。時雄はそれに気が附いて一層懊悩
の度を増した。 野は秋も暮れて木枯の風が立った。裏の森の銀杏樹も黄葉して夕の空を美しく彩った。垣根
道には反かえった落葉ががさがさと転がって行く。鵙の鳴音がけたたましく聞える。若い二人の恋が愈※(二
の字点、1-2-22)人目に余るようになったのはこの頃であった。時雄は監督上見るに見かねて、芳子を
e565f5609a
細君の顔を見て、飯を食って眠るという単調なる生活につくづく倦き果てて了った。家を引越歩いても面白く
ない、友人と語り合っても面白くない、外国小説を読み渉猟っても満足が出来ぬ。いや、庭樹の繁り、雨の点
滴、花の開落などいう自然の状態さえ、平凡なる生活をして更に平凡ならしめるような気がして、身を置くに
処は無いほど淋しかった。道を歩いて常に見る若い美しい女、出来るならば新しい恋を為たいと痛切に思った
。 三十四五、実際この頃には誰にでもある煩悶で、この年頃に賤しい女に戯るるものの多いのも、畢竟その
淋しさを医す為めである。世間に妻を離縁するものもこの年頃に多い。 出勤する途上に、毎朝邂逅う美しい
女教師があった。渠はその頃この女に逢うのをその日その日の唯一の楽みとして、その女に就いていろいろな
空想を逞うした。恋が成立って、神楽坂あたりの小待合に連れて行って、人目を忍んで楽しんだらどう……。
細君に知れずに、二人近郊を散歩したらどう……。いや、それどころではない、その時、細君が懐妊しておっ
たから、不図難産して死ぬ、その後にその女を入れるとしてどうであろう。……平気で後妻に入れることが出
来るだろうかどうかなどと考えて歩いた。 神戸の女学院の生徒で、生れは備中の新見町で、渠の著作の崇拝
者で、名を横山芳子という女から崇拝の情を以て充された一通の手紙を受取ったのはその頃であった。竹中古
城と謂えば、美文的小説を書いて、多少世間に聞えておったので、地方から来る崇拝者渇仰者の手紙はこれま
でにも随分多かった。やれ文章を直してくれの、弟子にしてくれのと一々取合ってはいられなかった。だから
その女の手紙を受取っても、別に返事を出そうとまでその好奇心は募らなかった。けれど同じ人の熱心なる手
紙を三通まで貰っては、さすがの時雄も注意をせずにはいられなかった。年は十九だそうだが、手紙の文句か
ら推して、その表情の巧みなのは驚くべきほどで、いかなることがあっても先生の門下生になって、一生文学
に従事したいとの切なる願望。文字は走り書のすらすらした字で、余程ハイカラの女らしい。返事を書いたの
は、例の工場の二階の室で、その日は毎日の課業の地理を二枚書いて止して、長い数尺に余る手紙を芳子に送
った。その手紙には女の身として文学に携わることの不心得、女は生理的に母たるの義務を尽さなければなら
2019/01/15(火) 00:40:15.13
>>453
るのを思い出した。そしてある友人と露西亜の人間はこれだから豪い、惑溺するなら飽まで惑溺せんければ駄
目だと言ったことを思いだした。馬鹿な! 恋に師弟の別があって堪るものかと口へ出して言った。 中根坂
を上って、士官学校の裏門から佐内坂の上まで来た頃は、日はもうとっぷりと暮れた。白地の浴衣がぞろぞろ
と通る。煙草屋の前に若い細君が出ている。氷屋の暖簾が涼しそうに夕風に靡く。時雄はこの夏の夜景を朧げ
に眼には見ながら、電信柱に突当って倒れそうにしたり、浅い溝に落ちて膝頭をついたり、職工体の男に、「
酔漢奴! しっかり歩け!」と罵られたりした。急に自ら思いついたらしく、坂の上から右に折れて、市ヶ谷
八幡の境内へと入った。境内には人の影もなく寂寞としていた。大きい古い欅の樹と松の樹とが蔽い冠さって
、左の隅に珊瑚樹の大きいのが繁っていた。処々の常夜燈はそろそろ光を放ち始めた。時雄はいかにしても苦
しいので、突如その珊瑚樹の蔭に身を躱して、その根本の地上に身を横えた。興奮した心の状態、奔放な情と
悲哀の快感とは、極端までその力を発展して、一方痛切に嫉妬の念に駆られながら、一方冷淡に自己の状態を
客観した。 初めて恋するような熱烈な情は無論なかった。盲目にその運命に従うと謂うよりは、寧ろ冷かに
その運命を批判した。熱い主観の情と冷めたい客観の批判とが絡り合せた糸のように固く結び着けられて、一
種異様の心の状態を呈した。 悲しい、実に痛切に悲しい。この悲哀は華やかな青春の悲哀でもなく、単に男
女の恋の上の悲哀でもなく、人生の最奥に秘んでいるある大きな悲哀だ。行く水の流、咲く花の凋落、この自
然の底に蟠れる抵抗すべからざる力に触れては、人間ほど儚い情ないものはない。 汪然として涙は時雄の鬚
面を伝った。 ふとある事が胸に上った。時雄は立上って歩き出した。もう全く夜になった。境内の処々に立
てられた硝子燈は光を放って、その表面の常夜燈という三字がはっきり見える。この常夜燈という三字、これ
を見てかれは胸を衝いた。この三字をかれは曽て深い懊悩を以て見たことは無いだろうか。今の細君が大きい
桃割に結って、このすぐ下の家に娘で居た時、渠はその微かな琴の音の髣髴をだに得たいと思ってよくこの八
bea207ddd3
知っていた。二年、三年、男が同志社を卒業するまでは、たまさかの雁の音信をたよりに、一心不乱に勉強し
なければならぬと思った。で、午後からは、以前の如く麹町の某英学塾に通い、時雄も小石川の社に通った。
時雄は夜などおりおり芳子を自分の書斎に呼んで、文学の話、小説の話、それから恋の話をすることがある
。そして芳子の為めにその将来の注意を与えた。その時の態度は公平で、率直で、同情に富んでいて、決して
泥酔して厠に寝たり、地上に横たわったりした人とは思われない。さればと言って、時雄はわざとそういう態
度にするのではない、女に対っている刹那――その愛した女の歓心を得るには、いかなる犠牲も甚だ高価に過
ぎなかった。 で、芳子は師を信頼した。時期が来て、父母にこの恋を告ぐる時、旧思想と新思想と衝突する
ようなことがあっても、この恵深い師の承認を得さえすればそれで沢山だとまで思った。 九月は十月になっ
た。さびしい風が裏の森を鳴らして、空の色は深く碧く、日の光は透通った空気に射渡って、夕の影が濃くあ
たりを隈どるようになった。取り残した芋の葉に雨は終日降頻って、八百屋の店には松茸が並べられた。垣の
虫の声は露に衰えて、庭の桐の葉も脆くも落ちた。午前の中の一時間、九時より十時までを、ツルゲネーフの
小説の解釈、芳子は師のかがやく眼の下に、机に斜に坐って、「オン、ゼ、イブ」の長い長い物語に耳を傾け
た。エレネの感情に烈しく意志の強い性格と、その悲しい悲壮なる末路とは如何にかの女を動かしたか。芳子
はエレネの恋物語を自分に引くらべて、その身を小説の中に置いた。恋の運命、恋すべき人に恋する機会がな
く、思いも懸けぬ人にその一生を任した運命、実際芳子の当時の心情そのままであった。須磨の浜で、ゆくり
なく受取った百合の花の一葉の端書、それがこうした運命になろうとは夢にも思い知らなかったのである。
雨の森、闇の森、月の森に向って、芳子はさまざまにその事を思った。京都の夜汽車、嵯峨の月、膳所に遊ん
だ時には湖水に夕日が美しく射渡って、旅館の中庭に、萩が絵のように咲乱れていた。その二日の遊は実に夢
のようであったと思った。続いてまだその人を恋せぬ前のこと、須磨の海水浴、故郷の山の中の月、病気にな
らぬ以前、殊にその時の煩悶を考えると、頬がおのずから赧くなった。 空想から空想、その空想はいつか長
るのを思い出した。そしてある友人と露西亜の人間はこれだから豪い、惑溺するなら飽まで惑溺せんければ駄
目だと言ったことを思いだした。馬鹿な! 恋に師弟の別があって堪るものかと口へ出して言った。 中根坂
を上って、士官学校の裏門から佐内坂の上まで来た頃は、日はもうとっぷりと暮れた。白地の浴衣がぞろぞろ
と通る。煙草屋の前に若い細君が出ている。氷屋の暖簾が涼しそうに夕風に靡く。時雄はこの夏の夜景を朧げ
に眼には見ながら、電信柱に突当って倒れそうにしたり、浅い溝に落ちて膝頭をついたり、職工体の男に、「
酔漢奴! しっかり歩け!」と罵られたりした。急に自ら思いついたらしく、坂の上から右に折れて、市ヶ谷
八幡の境内へと入った。境内には人の影もなく寂寞としていた。大きい古い欅の樹と松の樹とが蔽い冠さって
、左の隅に珊瑚樹の大きいのが繁っていた。処々の常夜燈はそろそろ光を放ち始めた。時雄はいかにしても苦
しいので、突如その珊瑚樹の蔭に身を躱して、その根本の地上に身を横えた。興奮した心の状態、奔放な情と
悲哀の快感とは、極端までその力を発展して、一方痛切に嫉妬の念に駆られながら、一方冷淡に自己の状態を
客観した。 初めて恋するような熱烈な情は無論なかった。盲目にその運命に従うと謂うよりは、寧ろ冷かに
その運命を批判した。熱い主観の情と冷めたい客観の批判とが絡り合せた糸のように固く結び着けられて、一
種異様の心の状態を呈した。 悲しい、実に痛切に悲しい。この悲哀は華やかな青春の悲哀でもなく、単に男
女の恋の上の悲哀でもなく、人生の最奥に秘んでいるある大きな悲哀だ。行く水の流、咲く花の凋落、この自
然の底に蟠れる抵抗すべからざる力に触れては、人間ほど儚い情ないものはない。 汪然として涙は時雄の鬚
面を伝った。 ふとある事が胸に上った。時雄は立上って歩き出した。もう全く夜になった。境内の処々に立
てられた硝子燈は光を放って、その表面の常夜燈という三字がはっきり見える。この常夜燈という三字、これ
を見てかれは胸を衝いた。この三字をかれは曽て深い懊悩を以て見たことは無いだろうか。今の細君が大きい
桃割に結って、このすぐ下の家に娘で居た時、渠はその微かな琴の音の髣髴をだに得たいと思ってよくこの八
bea207ddd3
知っていた。二年、三年、男が同志社を卒業するまでは、たまさかの雁の音信をたよりに、一心不乱に勉強し
なければならぬと思った。で、午後からは、以前の如く麹町の某英学塾に通い、時雄も小石川の社に通った。
時雄は夜などおりおり芳子を自分の書斎に呼んで、文学の話、小説の話、それから恋の話をすることがある
。そして芳子の為めにその将来の注意を与えた。その時の態度は公平で、率直で、同情に富んでいて、決して
泥酔して厠に寝たり、地上に横たわったりした人とは思われない。さればと言って、時雄はわざとそういう態
度にするのではない、女に対っている刹那――その愛した女の歓心を得るには、いかなる犠牲も甚だ高価に過
ぎなかった。 で、芳子は師を信頼した。時期が来て、父母にこの恋を告ぐる時、旧思想と新思想と衝突する
ようなことがあっても、この恵深い師の承認を得さえすればそれで沢山だとまで思った。 九月は十月になっ
た。さびしい風が裏の森を鳴らして、空の色は深く碧く、日の光は透通った空気に射渡って、夕の影が濃くあ
たりを隈どるようになった。取り残した芋の葉に雨は終日降頻って、八百屋の店には松茸が並べられた。垣の
虫の声は露に衰えて、庭の桐の葉も脆くも落ちた。午前の中の一時間、九時より十時までを、ツルゲネーフの
小説の解釈、芳子は師のかがやく眼の下に、机に斜に坐って、「オン、ゼ、イブ」の長い長い物語に耳を傾け
た。エレネの感情に烈しく意志の強い性格と、その悲しい悲壮なる末路とは如何にかの女を動かしたか。芳子
はエレネの恋物語を自分に引くらべて、その身を小説の中に置いた。恋の運命、恋すべき人に恋する機会がな
く、思いも懸けぬ人にその一生を任した運命、実際芳子の当時の心情そのままであった。須磨の浜で、ゆくり
なく受取った百合の花の一葉の端書、それがこうした運命になろうとは夢にも思い知らなかったのである。
雨の森、闇の森、月の森に向って、芳子はさまざまにその事を思った。京都の夜汽車、嵯峨の月、膳所に遊ん
だ時には湖水に夕日が美しく射渡って、旅館の中庭に、萩が絵のように咲乱れていた。その二日の遊は実に夢
のようであったと思った。続いてまだその人を恋せぬ前のこと、須磨の海水浴、故郷の山の中の月、病気にな
らぬ以前、殊にその時の煩悶を考えると、頬がおのずから赧くなった。 空想から空想、その空想はいつか長
2019/01/15(火) 00:40:33.69
>>32
店、その向うに寺の門やら裏店の長屋やらが連って、久堅町の低い地には数多の工場の煙筒が黒い煙を漲らし
ていた。 その数多い工場の一つ、西洋風の二階の一室、それが渠の毎日正午から通う処で、十畳敷ほどの広
さの室の中央には、大きい一脚の卓が据えてあって、傍に高い西洋風の本箱、この中には総て種々の地理書が
一杯入れられてある。渠はある書籍会社の嘱託を受けて地理書の編輯の手伝に従っているのである。文学者に
地理書の編輯! 渠は自分が地理の趣味を有っているからと称して進んでこれに従事しているが、内心これに
甘じておらぬことは言うまでもない。後れ勝なる文学上の閲歴、断篇のみを作って未だに全力の試みをする機
会に遭遇せぬ煩悶、青年雑誌から月毎に受ける罵評の苦痛、渠自らはその他日成すあるべきを意識してはいる
ものの、中心これを苦に病まぬ訳には行かなかった。社会は日増に進歩する。電車は東京市の交通を一変させ
た。女学生は勢力になって、もう自分が恋をした頃のような旧式の娘は見たくも見られなくなった。青年はま
た青年で、恋を説くにも、文学を談ずるにも、政治を語るにも、その態度が総て一変して、自分等とは永久に
相触れることが出来ないように感じられた。 で、毎日機械のように同じ道を通って、同じ大きい門を入って
、輪転機関の屋を撼す音と職工の臭い汗との交った細い間を通って、事務室の人々に軽く挨拶して、こつこつ
と長い狭い階梯を登って、さてその室に入るのだが、東と南に明いたこの室は、午後の烈しい日影を受けて、
実に堪え難く暑い。それに小僧が無精で掃除をせぬので、卓の上には白い埃がざらざらと心地悪い。渠は椅子
に腰を掛けて、煙草を一服吸って、立上って、厚い統計書と地図と案内記と地理書とを本箱から出して、さて
静かに昨日の続きの筆を執り始めた。けれど二三日来、頭脳がむしゃくしゃしているので、筆が容易に進まな
い。一行書いては筆を留めてその事を思う。また一行書く、また留める、又書いてはまた留めるという風。そ
してその間に頭脳に浮んで来る考は総て断片的で、猛烈で、急激で、絶望的の分子が多い。ふとどういう聯想
か、ハウプトマンの「寂しき人々」を思い出した。こうならぬ前に、この戯曲をかの女の日課として教えて遣
cebb08e308
なかった。一座は平凡な物語に更けた。 今夜にもと時雄の言出したのを、だって、もう十二時だ、明日にし
た方が宜かろうとの姉の注意。で、時雄は一人で牛込に帰ろうとしたが、どうも不安心で為方がないような気
がしたので、夜の更けたのを口実に、姉の家に泊って、明朝早く一緒に行くことにした。 芳子は八畳に、時
雄は六畳に姉と床を並べて寝た。やがて姉の小さい鼾が聞えた。時計は一時をカンと鳴った。八畳では寝つか
れぬと覚しく、おりおり高い長大息の気勢がする。甲武の貨物列車が凄じい地響を立てて、この深夜を独り通
る。時雄も久しく眠られなかった。 翌朝時雄は芳子を自宅に伴った。二人になるより早く、時雄は昨日の消
息を知ろうと思ったけれど、芳子が低頭勝に悄然として後について来るのを見ると、何となく可哀そうになっ
て、胸に苛々する思を畳みながら、黙して歩いた。 佐内坂を登り了ると、人通りが少くなった。時雄はふと
振返って、「それでどうしたの?」と突如として訊ねた。「え?」 反問した芳子は顔を曇らせた。「昨日の
話さ、まだ居るのかね」「今夜の六時の急行で帰ります」「それじゃ送って行かなくってはいけないじゃない
か」「いいえ、もう好いんですの」 これで話は途絶えて、二人は黙って歩いた。 矢来町の時雄の宅、今ま
で物置にしておいた二階の三畳と六畳、これを綺麗に掃除して、芳子の住居とした。久しく物置――子供の遊
び場にしておいたので、塵埃が山のように積っていたが、箒をかけ雑巾をかけ、雨のしみの附いた破れた障子
を貼り更えると、こうも変るものかと思われるほど明るくなって、裏の酒井の墓塋の大樹の繁茂が心地よき空
翠をその一室に漲らした。隣家の葡萄棚、打捨てて手を入れようともせぬ庭の雑草の中に美人草の美しく交っ
て咲いているのも今更に目につく。時雄はさる画家の描いた朝顔の幅を選んで床に懸け、懸花瓶には後れ咲の
薔薇の花を※(「插」のつくりの縦棒が下に突き抜ける、第4水準2-13-28)した。午頃に荷物が着い
て、大きな支那鞄、柳行李、信玄袋、本箱、机、夜具、これを二階に運ぶのには中々骨が折れる。時雄はこの
手伝いに一日社を休むべく余儀なくされたのである。 机を南の窓の下、本箱をその左に、上に鏡やら紅皿や
ら罎やらを順序よく並べた。押入の一方には支那鞄、柳行李、更紗の蒲団夜具の一組を他の一方に入れようと
店、その向うに寺の門やら裏店の長屋やらが連って、久堅町の低い地には数多の工場の煙筒が黒い煙を漲らし
ていた。 その数多い工場の一つ、西洋風の二階の一室、それが渠の毎日正午から通う処で、十畳敷ほどの広
さの室の中央には、大きい一脚の卓が据えてあって、傍に高い西洋風の本箱、この中には総て種々の地理書が
一杯入れられてある。渠はある書籍会社の嘱託を受けて地理書の編輯の手伝に従っているのである。文学者に
地理書の編輯! 渠は自分が地理の趣味を有っているからと称して進んでこれに従事しているが、内心これに
甘じておらぬことは言うまでもない。後れ勝なる文学上の閲歴、断篇のみを作って未だに全力の試みをする機
会に遭遇せぬ煩悶、青年雑誌から月毎に受ける罵評の苦痛、渠自らはその他日成すあるべきを意識してはいる
ものの、中心これを苦に病まぬ訳には行かなかった。社会は日増に進歩する。電車は東京市の交通を一変させ
た。女学生は勢力になって、もう自分が恋をした頃のような旧式の娘は見たくも見られなくなった。青年はま
た青年で、恋を説くにも、文学を談ずるにも、政治を語るにも、その態度が総て一変して、自分等とは永久に
相触れることが出来ないように感じられた。 で、毎日機械のように同じ道を通って、同じ大きい門を入って
、輪転機関の屋を撼す音と職工の臭い汗との交った細い間を通って、事務室の人々に軽く挨拶して、こつこつ
と長い狭い階梯を登って、さてその室に入るのだが、東と南に明いたこの室は、午後の烈しい日影を受けて、
実に堪え難く暑い。それに小僧が無精で掃除をせぬので、卓の上には白い埃がざらざらと心地悪い。渠は椅子
に腰を掛けて、煙草を一服吸って、立上って、厚い統計書と地図と案内記と地理書とを本箱から出して、さて
静かに昨日の続きの筆を執り始めた。けれど二三日来、頭脳がむしゃくしゃしているので、筆が容易に進まな
い。一行書いては筆を留めてその事を思う。また一行書く、また留める、又書いてはまた留めるという風。そ
してその間に頭脳に浮んで来る考は総て断片的で、猛烈で、急激で、絶望的の分子が多い。ふとどういう聯想
か、ハウプトマンの「寂しき人々」を思い出した。こうならぬ前に、この戯曲をかの女の日課として教えて遣
cebb08e308
なかった。一座は平凡な物語に更けた。 今夜にもと時雄の言出したのを、だって、もう十二時だ、明日にし
た方が宜かろうとの姉の注意。で、時雄は一人で牛込に帰ろうとしたが、どうも不安心で為方がないような気
がしたので、夜の更けたのを口実に、姉の家に泊って、明朝早く一緒に行くことにした。 芳子は八畳に、時
雄は六畳に姉と床を並べて寝た。やがて姉の小さい鼾が聞えた。時計は一時をカンと鳴った。八畳では寝つか
れぬと覚しく、おりおり高い長大息の気勢がする。甲武の貨物列車が凄じい地響を立てて、この深夜を独り通
る。時雄も久しく眠られなかった。 翌朝時雄は芳子を自宅に伴った。二人になるより早く、時雄は昨日の消
息を知ろうと思ったけれど、芳子が低頭勝に悄然として後について来るのを見ると、何となく可哀そうになっ
て、胸に苛々する思を畳みながら、黙して歩いた。 佐内坂を登り了ると、人通りが少くなった。時雄はふと
振返って、「それでどうしたの?」と突如として訊ねた。「え?」 反問した芳子は顔を曇らせた。「昨日の
話さ、まだ居るのかね」「今夜の六時の急行で帰ります」「それじゃ送って行かなくってはいけないじゃない
か」「いいえ、もう好いんですの」 これで話は途絶えて、二人は黙って歩いた。 矢来町の時雄の宅、今ま
で物置にしておいた二階の三畳と六畳、これを綺麗に掃除して、芳子の住居とした。久しく物置――子供の遊
び場にしておいたので、塵埃が山のように積っていたが、箒をかけ雑巾をかけ、雨のしみの附いた破れた障子
を貼り更えると、こうも変るものかと思われるほど明るくなって、裏の酒井の墓塋の大樹の繁茂が心地よき空
翠をその一室に漲らした。隣家の葡萄棚、打捨てて手を入れようともせぬ庭の雑草の中に美人草の美しく交っ
て咲いているのも今更に目につく。時雄はさる画家の描いた朝顔の幅を選んで床に懸け、懸花瓶には後れ咲の
薔薇の花を※(「插」のつくりの縦棒が下に突き抜ける、第4水準2-13-28)した。午頃に荷物が着い
て、大きな支那鞄、柳行李、信玄袋、本箱、机、夜具、これを二階に運ぶのには中々骨が折れる。時雄はこの
手伝いに一日社を休むべく余儀なくされたのである。 机を南の窓の下、本箱をその左に、上に鏡やら紅皿や
ら罎やらを順序よく並べた。押入の一方には支那鞄、柳行李、更紗の蒲団夜具の一組を他の一方に入れようと
2019/01/15(火) 00:40:34.39
手動じゃん
2019/01/15(火) 00:40:41.36
そもそもこれ半年記念コラボ配信じゃないからな
それっぽい雰囲気出してるが本来メアシャルコラボだった枠だからな
それっぽい雰囲気出してるが本来メアシャルコラボだった枠だからな
2019/01/15(火) 00:40:49.09
ディ、だからさあ!💢通話したくないんだって!💢(あっやべ)
できないってYOツンデレなんだYO
パトラも喋りたいの。
できないってYOツンデレなんだYO
パトラも喋りたいの。
2019/01/15(火) 00:40:52.04
>>998
多忙の際には有之候えども、是非々々御出京下され度、幾重にも希望仕候。 と書いて筆を結んだ。封筒に収
めて備中国新見町横山兵蔵様と書いて、傍に置いて、じ
小石川の切支丹坂から極楽水に出る道のだらだら坂を下りようとして渠は考えた。「これで自分と彼女との関
係は一段落を告げた。三十六にもなって、子供も三人あって、あんなことを考えたかと思うと、馬鹿々々しく
なる。けれど……けれど……本当にこれが事実だろうか。あれだけの愛情を自身に注いだのは単に愛情として
のみで、恋ではなかったろうか」 数多い感情ずくめの手紙――二人の関係はどうしても尋常ではなかった。
妻があり、子があり、世間があり、師弟の関係があればこそ敢て烈しい恋に落ちなかったが、語り合う胸の轟
、相見る眼の光、その底には確かに凄じい暴風が潜んでいたのである。機会に遭遇しさえすれば、その底の底
の暴風は忽ち勢を得て、妻子も世間も道徳も師弟の関係も一挙にして破れて了うであろうと思われた。少くと
も男はそう信じていた。それであるのに、二三日来のこの出来事、これから考えると、女は確かにその感情を
偽り売ったのだ。自分を欺いたのだと男は幾度も思った。けれど文学者だけに、この男は自ら自分の心理を客
観するだけの余裕を有っていた。年若い女の心理は容易に判断し得られるものではない、かの温い嬉しい愛情
は、単に女性特有の自然の発展で、美しく見えた眼の表情も、やさしく感じられた態度も都て無意識で、無意
味で、自然の花が見る人に一種の慰藉を与えたようなものかも知れない。一歩を譲って女は自分を愛して恋し
ていたとしても、自分は師、かの女は門弟、自分は妻あり子ある身、かの女は妙齢の美しい花、そこに互に意
識の加わるのを如何ともすることは出来まい。いや、更に一歩を進めて、あの熱烈なる一封の手紙、陰に陽に
その胸の悶を訴えて、丁度自然の力がこの身を圧迫するかのように、最後の情を伝えて来た時、その謎をこの
身が解いて遣らなかった。女性のつつましやかな性として、その上に猶露わに迫って来ることがどうして出来
よう。そういう心理からかの女は失望して、今回のような事を起したのかも知れぬ。「とにかく時機は過ぎ去
6e1a4ff18d
出来で、時雄の選択で、ツルゲネーフの全集を丸善から買った。初めは、暑中休暇に帰省、二度目は、神経衰
弱で、時々癪のような痙攣を起すので、暫し故山の静かな処に帰って休養する方が好いという医師の勧めに従
ったのである。 その寓していた家は麹町の土手三番町、甲武の電車の通る土手際で、芳子の書斎はその家で
の客座敷、八畳の一間、前に往来の頻繁な道路があって、がやがやと往来の人やら子供やらで喧しい。時雄の
書斎にある西洋本箱を小さくしたような本箱が一閑張の机の傍にあって、その上には鏡と、紅皿と、白粉の罎
と、今一つシュウソカリの入った大きな罎がある。これは神経過敏で、頭脳が痛くって為方が無い時に飲むの
だという。本箱には紅葉全集、近松世話浄瑠璃、英語の教科書、ことに新しく買ったツルゲネーフ全集が際立
って目に附く。で、未来の閨秀作家は学校から帰って来ると、机に向って文を書くというよりは、寧ろ多く手
紙を書くので、男の友達も随分多い。男文字の手紙も随分来る。中にも高等師範の学生に一人、早稲田大学の
学生に一人、それが時々遊びに来たことがあったそうだ。 麹町土手三番町の一角には、女学生もそうハイカ
ラなのが沢山居ない。それに、市ヶ谷見附の彼方には時雄の妻君の里の家があるのだが、この附近は殊に昔風
の商家の娘が多い。で、尠くとも芳子の神戸仕込のハイカラはあたりの人の目を聳たしめた。時雄は姉の言葉
として、妻から常に次のようなことを聞される。「芳子さんにも困ったものですねと姉が今日も言っていまし
たよ、男の友達が来るのは好いけれど、夜など一緒に二七(不動)に出かけて、遅くまで帰って来ないことが
あるんですって。そりゃ芳子さんはそんなことは無いのに決っているけれど、世間の口が喧しくって為方が無
いと云っていました」 これを聞くと時雄は定って芳子の肩を持つので、「お前達のような旧式の人間には芳
子の遣ることなどは判りやせんよ。男女が二人で歩いたり話したりさえすれば、すぐあやしいとか変だとか思
うのだが、一体、そんなことを思ったり、言ったりするのが旧式だ、今では女も自覚しているから、為ようと
思うことは勝手にするさ」 この議論を時雄はまた得意になって芳子にも説法した。「女子ももう自覚せんけ
ればいかん。昔の女のように依頼心を持っていては駄目だ。ズウデルマンのマグダの言った通り、父の手から
多忙の際には有之候えども、是非々々御出京下され度、幾重にも希望仕候。 と書いて筆を結んだ。封筒に収
めて備中国新見町横山兵蔵様と書いて、傍に置いて、じ
小石川の切支丹坂から極楽水に出る道のだらだら坂を下りようとして渠は考えた。「これで自分と彼女との関
係は一段落を告げた。三十六にもなって、子供も三人あって、あんなことを考えたかと思うと、馬鹿々々しく
なる。けれど……けれど……本当にこれが事実だろうか。あれだけの愛情を自身に注いだのは単に愛情として
のみで、恋ではなかったろうか」 数多い感情ずくめの手紙――二人の関係はどうしても尋常ではなかった。
妻があり、子があり、世間があり、師弟の関係があればこそ敢て烈しい恋に落ちなかったが、語り合う胸の轟
、相見る眼の光、その底には確かに凄じい暴風が潜んでいたのである。機会に遭遇しさえすれば、その底の底
の暴風は忽ち勢を得て、妻子も世間も道徳も師弟の関係も一挙にして破れて了うであろうと思われた。少くと
も男はそう信じていた。それであるのに、二三日来のこの出来事、これから考えると、女は確かにその感情を
偽り売ったのだ。自分を欺いたのだと男は幾度も思った。けれど文学者だけに、この男は自ら自分の心理を客
観するだけの余裕を有っていた。年若い女の心理は容易に判断し得られるものではない、かの温い嬉しい愛情
は、単に女性特有の自然の発展で、美しく見えた眼の表情も、やさしく感じられた態度も都て無意識で、無意
味で、自然の花が見る人に一種の慰藉を与えたようなものかも知れない。一歩を譲って女は自分を愛して恋し
ていたとしても、自分は師、かの女は門弟、自分は妻あり子ある身、かの女は妙齢の美しい花、そこに互に意
識の加わるのを如何ともすることは出来まい。いや、更に一歩を進めて、あの熱烈なる一封の手紙、陰に陽に
その胸の悶を訴えて、丁度自然の力がこの身を圧迫するかのように、最後の情を伝えて来た時、その謎をこの
身が解いて遣らなかった。女性のつつましやかな性として、その上に猶露わに迫って来ることがどうして出来
よう。そういう心理からかの女は失望して、今回のような事を起したのかも知れぬ。「とにかく時機は過ぎ去
6e1a4ff18d
出来で、時雄の選択で、ツルゲネーフの全集を丸善から買った。初めは、暑中休暇に帰省、二度目は、神経衰
弱で、時々癪のような痙攣を起すので、暫し故山の静かな処に帰って休養する方が好いという医師の勧めに従
ったのである。 その寓していた家は麹町の土手三番町、甲武の電車の通る土手際で、芳子の書斎はその家で
の客座敷、八畳の一間、前に往来の頻繁な道路があって、がやがやと往来の人やら子供やらで喧しい。時雄の
書斎にある西洋本箱を小さくしたような本箱が一閑張の机の傍にあって、その上には鏡と、紅皿と、白粉の罎
と、今一つシュウソカリの入った大きな罎がある。これは神経過敏で、頭脳が痛くって為方が無い時に飲むの
だという。本箱には紅葉全集、近松世話浄瑠璃、英語の教科書、ことに新しく買ったツルゲネーフ全集が際立
って目に附く。で、未来の閨秀作家は学校から帰って来ると、机に向って文を書くというよりは、寧ろ多く手
紙を書くので、男の友達も随分多い。男文字の手紙も随分来る。中にも高等師範の学生に一人、早稲田大学の
学生に一人、それが時々遊びに来たことがあったそうだ。 麹町土手三番町の一角には、女学生もそうハイカ
ラなのが沢山居ない。それに、市ヶ谷見附の彼方には時雄の妻君の里の家があるのだが、この附近は殊に昔風
の商家の娘が多い。で、尠くとも芳子の神戸仕込のハイカラはあたりの人の目を聳たしめた。時雄は姉の言葉
として、妻から常に次のようなことを聞される。「芳子さんにも困ったものですねと姉が今日も言っていまし
たよ、男の友達が来るのは好いけれど、夜など一緒に二七(不動)に出かけて、遅くまで帰って来ないことが
あるんですって。そりゃ芳子さんはそんなことは無いのに決っているけれど、世間の口が喧しくって為方が無
いと云っていました」 これを聞くと時雄は定って芳子の肩を持つので、「お前達のような旧式の人間には芳
子の遣ることなどは判りやせんよ。男女が二人で歩いたり話したりさえすれば、すぐあやしいとか変だとか思
うのだが、一体、そんなことを思ったり、言ったりするのが旧式だ、今では女も自覚しているから、為ようと
思うことは勝手にするさ」 この議論を時雄はまた得意になって芳子にも説法した。「女子ももう自覚せんけ
ればいかん。昔の女のように依頼心を持っていては駄目だ。ズウデルマンのマグダの言った通り、父の手から
2019/01/15(火) 00:40:53.02
せやでガイジはほっとけ
2019/01/15(火) 00:41:10.24
>>79
く、一生作に力を尽す勇気もなく、日常の生活――朝起きて、出勤して、午後四時に帰って来て、同じように
細君の顔を見て、飯を食って眠るという単調なる生活につくづく倦き果てて了った。家を引越歩いても面白く
ない、友人と語り合っても面白くない、外国小説を読み渉猟っても満足が出来ぬ。いや、庭樹の繁り、雨の点
滴、花の開落などいう自然の状態さえ、平凡なる生活をして更に平凡ならしめるような気がして、身を置くに
処は無いほど淋しかった。道を歩いて常に見る若い美しい女、出来るならば新しい恋を為たいと痛切に思った
。 三十四五、実際この頃には誰にでもある煩悶で、この年頃に賤しい女に戯るるものの多いのも、畢竟その
淋しさを医す為めである。世間に妻を離縁するものもこの年頃に多い。 出勤する途上に、毎朝邂逅う美しい
女教師があった。渠はその頃この女に逢うのをその日その日の唯一の楽みとして、その女に就いていろいろな
空想を逞うした。恋が成立って、神楽坂あたりの小待合に連れて行って、人目を忍んで楽しんだらどう……。
細君に知れずに、二人近郊を散歩したらどう……。いや、それどころではない、その時、細君が懐妊しておっ
たから、不図難産して死ぬ、その後にその女を入れるとしてどうであろう。……平気で後妻に入れることが出
来るだろうかどうかなどと考えて歩いた。 神戸の女学院の生徒で、生れは備中の新見町で、渠の著作の崇拝
者で、名を横山芳子という女から崇拝の情を以て充された一通の手紙を受取ったのはその頃であった。竹中古
城と謂えば、美文的小説を書いて、多少世間に聞えておったので、地方から来る崇拝者渇仰者の手紙はこれま
でにも随分多かった。やれ文章を直してくれの、弟子にしてくれのと一々取合ってはいられなかった。だから
その女の手紙を受取っても、別に返事を出そうとまでその好奇心は募らなかった。けれど同じ人の熱心なる手
紙を三通まで貰っては、さすがの時雄も注意をせずにはいられなかった。年は十九だそうだが、手紙の文句か
ら推して、その表情の巧みなのは驚くべきほどで、いかなることがあっても先生の門下生になって、一生文学
に従事したいとの切なる願望。文字は走り書のすらすらした字で、余程ハイカラの女らしい。返事を書いたの
9d710123cb
の意気地なく好人物なのを罵った。 時雄は幾度か考えた。寧ろ国に報知して遣ろうか、と。けれどそれを報
知するに、どういう態度を以てしようかというのが大問題であった。二人の恋の関鍵を自ら握っていると信ず
るだけそれだけ時雄は責任を重く感じた。その身の不当の嫉妬、不正の恋情の為めに、その愛する女の熱烈な
る恋を犠牲にするには忍びぬと共に、自ら言った「温情なる保護者」として、道徳家の如く身を処するにも堪
えなかった。また一方にはこの事が国に知れて芳子が父母の為めに伴われて帰国するようになるのを恐れた。
芳子が時雄の書斎に来て、頭を垂れ、声を低うして、その希望を述べたのはその翌日の夜であった。如何に
説いても男は帰らぬ。さりとて国へ報知すれば、父母の許さぬのは知れたこと、時宜に由れば忽ち迎いに来ぬ
とも限らぬ。男も折角ああして出て来たことでもあり二人の間も世の中の男女の恋のように浅く思い浅く恋し
た訳でもないから、決して汚れた行為などはなく、惑溺するようなことは誓って為ない。文学は難かしい道、
小説を書いて一家を成そうとするのは田中のようなものには出来ぬかも知れねど、同じく将来を進むなら、共
に好む道に携わりたい。どうか暫くこのままにして東京に置いてくれとの頼み。時雄はこの余儀なき頼みをす
げなく却けることは出来なかった。時雄は京都嵯峨に於ける女の行為にその節操を疑ってはいるが、一方には
又その弁解をも信じて、この若い二人の間にはまだそんなことはあるまいと思っていた。自分の青年の経験に
照らしてみても、神聖なる霊の恋は成立っても肉の恋は決してそう容易に実行されるものではない。で、時雄
は惑溺せぬものならば、暫くこのままにしておいて好いと言って、そして縷々として霊の恋愛、肉の恋愛、恋
愛と人生との関係、教育ある新しい女の当に守るべきことなどに就いて、切実にかつ真摯に教訓した。古人が
女子の節操を誡めたのは社会道徳の制裁よりは、寧ろ女子の独立を保護する為であるということ、一度肉を男
子に許せば女子の自由が全く破れるということ、西洋の女子はよくこの間の消息を解しているから、男女交際
をして不都合がないということ、日本の新しい婦人も是非ともそうならなければならぬということなど主なる
教訓の題目であったが、殊に新派の女子ということに就いて痛切に語った。 芳子は低頭いてきいていた。
く、一生作に力を尽す勇気もなく、日常の生活――朝起きて、出勤して、午後四時に帰って来て、同じように
細君の顔を見て、飯を食って眠るという単調なる生活につくづく倦き果てて了った。家を引越歩いても面白く
ない、友人と語り合っても面白くない、外国小説を読み渉猟っても満足が出来ぬ。いや、庭樹の繁り、雨の点
滴、花の開落などいう自然の状態さえ、平凡なる生活をして更に平凡ならしめるような気がして、身を置くに
処は無いほど淋しかった。道を歩いて常に見る若い美しい女、出来るならば新しい恋を為たいと痛切に思った
。 三十四五、実際この頃には誰にでもある煩悶で、この年頃に賤しい女に戯るるものの多いのも、畢竟その
淋しさを医す為めである。世間に妻を離縁するものもこの年頃に多い。 出勤する途上に、毎朝邂逅う美しい
女教師があった。渠はその頃この女に逢うのをその日その日の唯一の楽みとして、その女に就いていろいろな
空想を逞うした。恋が成立って、神楽坂あたりの小待合に連れて行って、人目を忍んで楽しんだらどう……。
細君に知れずに、二人近郊を散歩したらどう……。いや、それどころではない、その時、細君が懐妊しておっ
たから、不図難産して死ぬ、その後にその女を入れるとしてどうであろう。……平気で後妻に入れることが出
来るだろうかどうかなどと考えて歩いた。 神戸の女学院の生徒で、生れは備中の新見町で、渠の著作の崇拝
者で、名を横山芳子という女から崇拝の情を以て充された一通の手紙を受取ったのはその頃であった。竹中古
城と謂えば、美文的小説を書いて、多少世間に聞えておったので、地方から来る崇拝者渇仰者の手紙はこれま
でにも随分多かった。やれ文章を直してくれの、弟子にしてくれのと一々取合ってはいられなかった。だから
その女の手紙を受取っても、別に返事を出そうとまでその好奇心は募らなかった。けれど同じ人の熱心なる手
紙を三通まで貰っては、さすがの時雄も注意をせずにはいられなかった。年は十九だそうだが、手紙の文句か
ら推して、その表情の巧みなのは驚くべきほどで、いかなることがあっても先生の門下生になって、一生文学
に従事したいとの切なる願望。文字は走り書のすらすらした字で、余程ハイカラの女らしい。返事を書いたの
9d710123cb
の意気地なく好人物なのを罵った。 時雄は幾度か考えた。寧ろ国に報知して遣ろうか、と。けれどそれを報
知するに、どういう態度を以てしようかというのが大問題であった。二人の恋の関鍵を自ら握っていると信ず
るだけそれだけ時雄は責任を重く感じた。その身の不当の嫉妬、不正の恋情の為めに、その愛する女の熱烈な
る恋を犠牲にするには忍びぬと共に、自ら言った「温情なる保護者」として、道徳家の如く身を処するにも堪
えなかった。また一方にはこの事が国に知れて芳子が父母の為めに伴われて帰国するようになるのを恐れた。
芳子が時雄の書斎に来て、頭を垂れ、声を低うして、その希望を述べたのはその翌日の夜であった。如何に
説いても男は帰らぬ。さりとて国へ報知すれば、父母の許さぬのは知れたこと、時宜に由れば忽ち迎いに来ぬ
とも限らぬ。男も折角ああして出て来たことでもあり二人の間も世の中の男女の恋のように浅く思い浅く恋し
た訳でもないから、決して汚れた行為などはなく、惑溺するようなことは誓って為ない。文学は難かしい道、
小説を書いて一家を成そうとするのは田中のようなものには出来ぬかも知れねど、同じく将来を進むなら、共
に好む道に携わりたい。どうか暫くこのままにして東京に置いてくれとの頼み。時雄はこの余儀なき頼みをす
げなく却けることは出来なかった。時雄は京都嵯峨に於ける女の行為にその節操を疑ってはいるが、一方には
又その弁解をも信じて、この若い二人の間にはまだそんなことはあるまいと思っていた。自分の青年の経験に
照らしてみても、神聖なる霊の恋は成立っても肉の恋は決してそう容易に実行されるものではない。で、時雄
は惑溺せぬものならば、暫くこのままにしておいて好いと言って、そして縷々として霊の恋愛、肉の恋愛、恋
愛と人生との関係、教育ある新しい女の当に守るべきことなどに就いて、切実にかつ真摯に教訓した。古人が
女子の節操を誡めたのは社会道徳の制裁よりは、寧ろ女子の独立を保護する為であるということ、一度肉を男
子に許せば女子の自由が全く破れるということ、西洋の女子はよくこの間の消息を解しているから、男女交際
をして不都合がないということ、日本の新しい婦人も是非ともそうならなければならぬということなど主なる
教訓の題目であったが、殊に新派の女子ということに就いて痛切に語った。 芳子は低頭いてきいていた。
2019/01/15(火) 00:41:22.05
パトちゃんかわいいね
2019/01/15(火) 00:41:27.91
というよりエリが来れないの分かってたんなら色気出さずに4人コラボとか3人コラボで良かったんじゃねぇか
2019/01/15(火) 00:41:29.12
>>905
せぬようにし、訪問も三度に一度は学校を休んでこっそり行くようにした。時雄はそれに気が附いて一層懊悩
の度を増した。 野は秋も暮れて木枯の風が立った。裏の森の銀杏樹も黄葉して夕の空を美しく彩った。垣根
道には反かえった落葉ががさがさと転がって行く。鵙の鳴音がけたたましく聞える。若い二人の恋が愈※(二
の字点、1-2-22)人目に余るようになったのはこの頃であった。時雄は監督上見るに見かねて、芳子を
説勧めて、この一伍一什を故郷の父母に報ぜしめた。そして時雄もこの恋に関しての長い手紙を芳子の父に寄
せた。この場合にも時雄は芳子の感謝の情を十分に贏ち得るように勉めた。時雄は心を欺いて、――悲壮なる
犠牲と称して、この「恋の温情なる保護者」となった。 備中の山中から数通の手紙が来た。 その翌年の一
月には、時雄は地理の用事で、上武の境なる利根河畔に出張していた。彼は昨年の年末からこの地に来ている
ので、家のこと――芳子のことが殊に心配になる。さりとて公務を如何ともすることが出来なかった。正月に
なって二日にちょっと帰京したが、その時は次男が歯を病んで、妻と芳子とが頻りにそれを介抱していた。妻
に聞くと、芳子の恋は更に惑溺の度を加えた様子。大晦日の晩に、田中が生活のたつきを得ず、下宿に帰るこ
とも出来ずに、終夜運転の電車に一夜を過したということ、余り頻繁に二人が往来するので、それをそれとな
しに注意して芳子と口争いをしたということ、その他種々のことを聞いた。困ったことだと思った。一晩泊っ
て再び利根の河畔に戻った。 今は五日の夜であった。茫とした空に月が暈を帯びて、その光が川の中央にき
らきらと金を砕いていた。時雄は机の上に一通の封書を展いて、深くその事を考えていた。その手紙は今少し
前、旅館の下女が置いて行った芳子の筆である。先生、まことに、申訳が御座いません。先生の同情ある御恩
は決して一生経っても忘るることでなく、今もそのお心を思うと、涙が滴るるのです。父母はあの通りです。
先生があのように仰しゃって下すっても、旧風の頑固で、私共の心を汲んでくれようとも致しませず、泣いて
訴えましたけれど、許してくれません。母の手紙を見れば泣かずにはおられませんけれど、少しは私の心も汲
c5258288fe
に眼には見ながら、電信柱に突当って倒れそうにしたり、浅い溝に落ちて膝頭をついたり、職工体の男に、「
酔漢奴! しっかり歩け!」と罵られたりした。急に自ら思いついたらしく、坂の上から右に折れて、市ヶ谷
八幡の境内へと入った。境内には人の影もなく寂寞としていた。大きい古い欅の樹と松の樹とが蔽い冠さって
、左の隅に珊瑚樹の大きいのが繁っていた。処々の常夜燈はそろそろ光を放ち始めた。時雄はいかにしても苦
しいので、突如その珊瑚樹の蔭に身を躱して、その根本の地上に身を横えた。興奮した心の状態、奔放な情と
悲哀の快感とは、極端までその力を発展して、一方痛切に嫉妬の念に駆られながら、一方冷淡に自己の状態を
客観した。 初めて恋するような熱烈な情は無論なかった。盲目にその運命に従うと謂うよりは、寧ろ冷かに
その運命を批判した。熱い主観の情と冷めたい客観の批判とが絡り合せた糸のように固く結び着けられて、一
種異様の心の状態を呈した。 悲しい、実に痛切に悲しい。この悲哀は華やかな青春の悲哀でもなく、単に男
女の恋の上の悲哀でもなく、人生の最奥に秘んでいるある大きな悲哀だ。行く水の流、咲く花の凋落、この自
然の底に蟠れる抵抗すべからざる力に触れては、人間ほど儚い情ないものはない。 汪然として涙は時雄の鬚
面を伝った。 ふとある事が胸に上った。時雄は立上って歩き出した。もう全く夜になった。境内の処々に立
てられた硝子燈は光を放って、その表面の常夜燈という三字がはっきり見える。この常夜燈という三字、これ
を見てかれは胸を衝いた。この三字をかれは曽て深い懊悩を以て見たことは無いだろうか。今の細君が大きい
桃割に結って、このすぐ下の家に娘で居た時、渠はその微かな琴の音の髣髴をだに得たいと思ってよくこの八
幡の高台に登った。かの女を得なければ寧そ南洋の植民地に漂泊しようというほどの熱烈な心を抱いて、華表
、長い石階、社殿、俳句の懸行燈、この常夜燈の三字にはよく見入って物を思ったものだ。その下には依然た
る家屋、電車の轟こそおりおり寂寞を破って通るが、その妻の実家の窓には昔と同じように、明かに燈の光が
輝いていた。何たる節操なき心ぞ、僅かに八年の年月を閲したばかりであるのに、こうも変ろうとは誰が思お
う。その桃割姿を丸髷姿にして、楽しく暮したその生活がどうしてこういう荒涼たる生活に変って、どうして
せぬようにし、訪問も三度に一度は学校を休んでこっそり行くようにした。時雄はそれに気が附いて一層懊悩
の度を増した。 野は秋も暮れて木枯の風が立った。裏の森の銀杏樹も黄葉して夕の空を美しく彩った。垣根
道には反かえった落葉ががさがさと転がって行く。鵙の鳴音がけたたましく聞える。若い二人の恋が愈※(二
の字点、1-2-22)人目に余るようになったのはこの頃であった。時雄は監督上見るに見かねて、芳子を
説勧めて、この一伍一什を故郷の父母に報ぜしめた。そして時雄もこの恋に関しての長い手紙を芳子の父に寄
せた。この場合にも時雄は芳子の感謝の情を十分に贏ち得るように勉めた。時雄は心を欺いて、――悲壮なる
犠牲と称して、この「恋の温情なる保護者」となった。 備中の山中から数通の手紙が来た。 その翌年の一
月には、時雄は地理の用事で、上武の境なる利根河畔に出張していた。彼は昨年の年末からこの地に来ている
ので、家のこと――芳子のことが殊に心配になる。さりとて公務を如何ともすることが出来なかった。正月に
なって二日にちょっと帰京したが、その時は次男が歯を病んで、妻と芳子とが頻りにそれを介抱していた。妻
に聞くと、芳子の恋は更に惑溺の度を加えた様子。大晦日の晩に、田中が生活のたつきを得ず、下宿に帰るこ
とも出来ずに、終夜運転の電車に一夜を過したということ、余り頻繁に二人が往来するので、それをそれとな
しに注意して芳子と口争いをしたということ、その他種々のことを聞いた。困ったことだと思った。一晩泊っ
て再び利根の河畔に戻った。 今は五日の夜であった。茫とした空に月が暈を帯びて、その光が川の中央にき
らきらと金を砕いていた。時雄は机の上に一通の封書を展いて、深くその事を考えていた。その手紙は今少し
前、旅館の下女が置いて行った芳子の筆である。先生、まことに、申訳が御座いません。先生の同情ある御恩
は決して一生経っても忘るることでなく、今もそのお心を思うと、涙が滴るるのです。父母はあの通りです。
先生があのように仰しゃって下すっても、旧風の頑固で、私共の心を汲んでくれようとも致しませず、泣いて
訴えましたけれど、許してくれません。母の手紙を見れば泣かずにはおられませんけれど、少しは私の心も汲
c5258288fe
に眼には見ながら、電信柱に突当って倒れそうにしたり、浅い溝に落ちて膝頭をついたり、職工体の男に、「
酔漢奴! しっかり歩け!」と罵られたりした。急に自ら思いついたらしく、坂の上から右に折れて、市ヶ谷
八幡の境内へと入った。境内には人の影もなく寂寞としていた。大きい古い欅の樹と松の樹とが蔽い冠さって
、左の隅に珊瑚樹の大きいのが繁っていた。処々の常夜燈はそろそろ光を放ち始めた。時雄はいかにしても苦
しいので、突如その珊瑚樹の蔭に身を躱して、その根本の地上に身を横えた。興奮した心の状態、奔放な情と
悲哀の快感とは、極端までその力を発展して、一方痛切に嫉妬の念に駆られながら、一方冷淡に自己の状態を
客観した。 初めて恋するような熱烈な情は無論なかった。盲目にその運命に従うと謂うよりは、寧ろ冷かに
その運命を批判した。熱い主観の情と冷めたい客観の批判とが絡り合せた糸のように固く結び着けられて、一
種異様の心の状態を呈した。 悲しい、実に痛切に悲しい。この悲哀は華やかな青春の悲哀でもなく、単に男
女の恋の上の悲哀でもなく、人生の最奥に秘んでいるある大きな悲哀だ。行く水の流、咲く花の凋落、この自
然の底に蟠れる抵抗すべからざる力に触れては、人間ほど儚い情ないものはない。 汪然として涙は時雄の鬚
面を伝った。 ふとある事が胸に上った。時雄は立上って歩き出した。もう全く夜になった。境内の処々に立
てられた硝子燈は光を放って、その表面の常夜燈という三字がはっきり見える。この常夜燈という三字、これ
を見てかれは胸を衝いた。この三字をかれは曽て深い懊悩を以て見たことは無いだろうか。今の細君が大きい
桃割に結って、このすぐ下の家に娘で居た時、渠はその微かな琴の音の髣髴をだに得たいと思ってよくこの八
幡の高台に登った。かの女を得なければ寧そ南洋の植民地に漂泊しようというほどの熱烈な心を抱いて、華表
、長い石階、社殿、俳句の懸行燈、この常夜燈の三字にはよく見入って物を思ったものだ。その下には依然た
る家屋、電車の轟こそおりおり寂寞を破って通るが、その妻の実家の窓には昔と同じように、明かに燈の光が
輝いていた。何たる節操なき心ぞ、僅かに八年の年月を閲したばかりであるのに、こうも変ろうとは誰が思お
う。その桃割姿を丸髷姿にして、楽しく暮したその生活がどうしてこういう荒涼たる生活に変って、どうして
2019/01/15(火) 00:41:47.08
>>202
と、今一つシュウソカリの入った大きな罎がある。これは神経過敏で、頭脳が痛くって為方が無い時に飲むの
だという。本箱には紅葉全集、近松世話浄瑠璃、英語の教科書、ことに新しく買ったツルゲネーフ全集が際立
って目に附く。で、未来の閨秀作家は学校から帰って来ると、机に向って文を書くというよりは、寧ろ多く手
紙を書くので、男の友達も随分多い。男文字の手紙も随分来る。中にも高等師範の学生に一人、早稲田大学の
学生に一人、それが時々遊びに来たことがあったそうだ。 麹町土手三番町の一角には、女学生もそうハイカ
ラなのが沢山居ない。それに、市ヶ谷見附の彼方には時雄の妻君の里の家があるのだが、この附近は殊に昔風
の商家の娘が多い。で、尠くとも芳子の神戸仕込のハイカラはあたりの人の目を聳たしめた。時雄は姉の言葉
として、妻から常に次のようなことを聞される。「芳子さんにも困ったものですねと姉が今日も言っていまし
たよ、男の友達が来るのは好いけれど、夜など一緒に二七(不動)に出かけて、遅くまで帰って来ないことが
あるんですって。そりゃ芳子さんはそんなことは無いのに決っているけれど、世間の口が喧しくって為方が無
いと云っていました」 これを聞くと時雄は定って芳子の肩を持つので、「お前達のような旧式の人間には芳
子の遣ることなどは判りやせんよ。男女が二人で歩いたり話したりさえすれば、すぐあやしいとか変だとか思
うのだが、一体、そんなことを思ったり、言ったりするのが旧式だ、今では女も自覚しているから、為ようと
思うことは勝手にするさ」 この議論を時雄はまた得意になって芳子にも説法した。「女子ももう自覚せんけ
ればいかん。昔の女のように依頼心を持っていては駄目だ。ズウデルマンのマグダの言った通り、父の手から
すぐに夫の手に移るような意気地なしでは為方が無い。日本の新しい婦人としては、自ら考えて自ら行うよう
にしなければいかん」こう言っては、イブセンのノラの話や、ツルゲネーフのエレネの話や、露西亜、独逸あ
たりの婦人の意志と感情と共に富んでいることを話し、さて、「けれど自覚と云うのは、自省ということをも
含んでおるですからな、無闇に意志や自我を振廻しては困るですよ。自分の遣ったことには自分が全責任を帯
d2d0c92a62
いう二十一の青年が現にこの東京に来ている。芳子が迎えに行った。何をしたか解らん。この間言ったことも
まるで虚言かも知れぬ。この夏期の休暇に須磨で落合った時から出来ていて、京都での行為もその望を満す為
め、今度も恋しさに堪え兼ねて女の後を追って上京したのかも知れん。手を握ったろう。胸と胸とが相触れた
ろう。人が見ていぬ旅籠屋の二階、何を為ているか解らぬ。汚れる汚れぬのも刹那の間だ。こう思うと時雄は
堪らなくなった。「監督者の責任にも関する!」と腹の中で絶叫した。こうしてはおかれぬ、こういう自由を
精神の定まらぬ女に与えておくことは出来ん。監督せんければならん、保護せんけりゃならん。私共は熱情も
あるが理性がある! 私共とは何だ! 何故私とは書かぬ、何故複数を用いた? 時雄の胸は嵐のように乱れ
た。着いたのは昨日の六時、姉の家に行って聞き糺せば昨夜何時頃に帰ったか解るが、今日はどうした、今は
どうしている? 細君の心を尽した晩餐の膳には、鮪の新鮮な刺身に、青紫蘇の薬味を添えた冷豆腐、それを
味う余裕もないが、一盃は一盃と盞を重ねた。 細君は末の児を寝かして、火鉢の前に来て坐ったが、芳子の
手紙の夫の傍にあるのに眼を附けて、「芳子さん、何て言って来たのです?」 時雄は黙って手紙を投げて遣
った、細君はそれを受取りながら、夫の顔をじろりと見て、暴風の前に来る雲行の甚だ急なのを知った。 細
君は手紙を読終って巻きかえしながら、「出て来たのですね」「うむ」「ずっと東京に居るんでしょうか」「
手紙に書いてあるじゃないか、すぐ帰すッて……」「帰るでしょうか」「そんなこと誰が知るものか」 夫の
語気が烈しいので、細君は口を噤んで了った。少時経ってから、「だから、本当に厭さ、若い娘の身で、小説
家になるなんぞッて、望む本人も本人なら、よこす親達も親達ですからね」「でも、お前は安心したろう」と
言おうとしたが、それは止して、「まア、そんなことはどうでも好いさ、どうせお前達には解らんのだから…
…それよりも酌でもしたらどうだ」 温順な細君は徳利を取上げて、京焼の盃に波々と注ぐ。 時雄は頻りに
酒を呷った。酒でなければこの鬱を遣るに堪えぬといわぬばかりに。三本目に、妻は心配して、「この頃はど
うか為ましたね」「何故?」「酔ってばかりいるじゃありませんか」「酔うということがどうかしたのか」「
と、今一つシュウソカリの入った大きな罎がある。これは神経過敏で、頭脳が痛くって為方が無い時に飲むの
だという。本箱には紅葉全集、近松世話浄瑠璃、英語の教科書、ことに新しく買ったツルゲネーフ全集が際立
って目に附く。で、未来の閨秀作家は学校から帰って来ると、机に向って文を書くというよりは、寧ろ多く手
紙を書くので、男の友達も随分多い。男文字の手紙も随分来る。中にも高等師範の学生に一人、早稲田大学の
学生に一人、それが時々遊びに来たことがあったそうだ。 麹町土手三番町の一角には、女学生もそうハイカ
ラなのが沢山居ない。それに、市ヶ谷見附の彼方には時雄の妻君の里の家があるのだが、この附近は殊に昔風
の商家の娘が多い。で、尠くとも芳子の神戸仕込のハイカラはあたりの人の目を聳たしめた。時雄は姉の言葉
として、妻から常に次のようなことを聞される。「芳子さんにも困ったものですねと姉が今日も言っていまし
たよ、男の友達が来るのは好いけれど、夜など一緒に二七(不動)に出かけて、遅くまで帰って来ないことが
あるんですって。そりゃ芳子さんはそんなことは無いのに決っているけれど、世間の口が喧しくって為方が無
いと云っていました」 これを聞くと時雄は定って芳子の肩を持つので、「お前達のような旧式の人間には芳
子の遣ることなどは判りやせんよ。男女が二人で歩いたり話したりさえすれば、すぐあやしいとか変だとか思
うのだが、一体、そんなことを思ったり、言ったりするのが旧式だ、今では女も自覚しているから、為ようと
思うことは勝手にするさ」 この議論を時雄はまた得意になって芳子にも説法した。「女子ももう自覚せんけ
ればいかん。昔の女のように依頼心を持っていては駄目だ。ズウデルマンのマグダの言った通り、父の手から
すぐに夫の手に移るような意気地なしでは為方が無い。日本の新しい婦人としては、自ら考えて自ら行うよう
にしなければいかん」こう言っては、イブセンのノラの話や、ツルゲネーフのエレネの話や、露西亜、独逸あ
たりの婦人の意志と感情と共に富んでいることを話し、さて、「けれど自覚と云うのは、自省ということをも
含んでおるですからな、無闇に意志や自我を振廻しては困るですよ。自分の遣ったことには自分が全責任を帯
d2d0c92a62
いう二十一の青年が現にこの東京に来ている。芳子が迎えに行った。何をしたか解らん。この間言ったことも
まるで虚言かも知れぬ。この夏期の休暇に須磨で落合った時から出来ていて、京都での行為もその望を満す為
め、今度も恋しさに堪え兼ねて女の後を追って上京したのかも知れん。手を握ったろう。胸と胸とが相触れた
ろう。人が見ていぬ旅籠屋の二階、何を為ているか解らぬ。汚れる汚れぬのも刹那の間だ。こう思うと時雄は
堪らなくなった。「監督者の責任にも関する!」と腹の中で絶叫した。こうしてはおかれぬ、こういう自由を
精神の定まらぬ女に与えておくことは出来ん。監督せんければならん、保護せんけりゃならん。私共は熱情も
あるが理性がある! 私共とは何だ! 何故私とは書かぬ、何故複数を用いた? 時雄の胸は嵐のように乱れ
た。着いたのは昨日の六時、姉の家に行って聞き糺せば昨夜何時頃に帰ったか解るが、今日はどうした、今は
どうしている? 細君の心を尽した晩餐の膳には、鮪の新鮮な刺身に、青紫蘇の薬味を添えた冷豆腐、それを
味う余裕もないが、一盃は一盃と盞を重ねた。 細君は末の児を寝かして、火鉢の前に来て坐ったが、芳子の
手紙の夫の傍にあるのに眼を附けて、「芳子さん、何て言って来たのです?」 時雄は黙って手紙を投げて遣
った、細君はそれを受取りながら、夫の顔をじろりと見て、暴風の前に来る雲行の甚だ急なのを知った。 細
君は手紙を読終って巻きかえしながら、「出て来たのですね」「うむ」「ずっと東京に居るんでしょうか」「
手紙に書いてあるじゃないか、すぐ帰すッて……」「帰るでしょうか」「そんなこと誰が知るものか」 夫の
語気が烈しいので、細君は口を噤んで了った。少時経ってから、「だから、本当に厭さ、若い娘の身で、小説
家になるなんぞッて、望む本人も本人なら、よこす親達も親達ですからね」「でも、お前は安心したろう」と
言おうとしたが、それは止して、「まア、そんなことはどうでも好いさ、どうせお前達には解らんのだから…
…それよりも酌でもしたらどうだ」 温順な細君は徳利を取上げて、京焼の盃に波々と注ぐ。 時雄は頻りに
酒を呷った。酒でなければこの鬱を遣るに堪えぬといわぬばかりに。三本目に、妻は心配して、「この頃はど
うか為ましたね」「何故?」「酔ってばかりいるじゃありませんか」「酔うということがどうかしたのか」「
2019/01/15(火) 00:41:55.95
2019/01/15(火) 00:42:01.76
2019/01/15(火) 00:42:05.01
>>670
く、思いも懸けぬ人にその一生を任した運命、実際芳子の当時の心情そのままであった。須磨の浜で、ゆくり
なく受取った百合の花の一葉の端書、それがこうした運命になろうとは夢にも思い知らなかったのである。
雨の森、闇の森、月の森に向って、芳子はさまざまにその事を思った。京都の夜汽車、嵯峨の月、膳所に遊ん
だ時には湖水に夕日が美しく射渡って、旅館の中庭に、萩が絵のように咲乱れていた。その二日の遊は実に夢
のようであったと思った。続いてまだその人を恋せぬ前のこと、須磨の海水浴、故郷の山の中の月、病気にな
らぬ以前、殊にその時の煩悶を考えると、頬がおのずから赧くなった。 空想から空想、その空想はいつか長
い手紙となって京都に行った。京都からも殆ど隔日のように厚い厚い封書が届いた。書いても書いても尽くさ
れぬ二人の情――余りその文通の頻繁なのに時雄は芳子の不在を窺って、監督という口実の下にその良心を抑
えて、こっそり机の抽出やら文箱やらをさがした。捜し出した二三通の男の手紙を走り読みに読んだ。 恋人
のするような甘ったるい言葉は到る処に満ちていた。けれど時雄はそれ以上にある秘密を捜し出そうと苦心し
た。接吻の痕、性慾の痕が何処かに顕われておりはせぬか。神聖なる恋以上に二人の間は進歩しておりはせぬ
か、けれど手紙にも解らぬのは恋のまことの消息であった。 一カ月は過ぎた。 ところが、ある日、時雄は
芳子に宛てた一通の端書を受取った。英語で書いてある端書であった。何気なく読むと、一月ほどの生活費は
準備して行く、あとは東京で衣食の職業が見附かるかどうかという意味、京都田中としてあった。時雄は胸を
轟かした。平和は一時にして破れた。 晩餐後、芳子はその事を問われたのである。 芳子は困ったという風
で、「先生、本当に困って了ったんですの。田中が東京に出て来ると云うのですもの、私は二度、三度まで止
めて遣ったんですけれど、何だか、宗教に従事して、虚偽に生活してることが、今度の動機で、すっかり厭に
なって了ったとか何とかで、どうしても東京に出て来るッて言うんですよ」「東京に来て、何をするつもりな
んだ?」「文学を遣りたいと――」「文学? 文学ッて、何だ。小説を書こうと言うのか」「え、そうでしょ
eebcb2c513
すぐに夫の手に移るような意気地なしでは為方が無い。日本の新しい婦人としては、自ら考えて自ら行うよう
にしなければいかん」こう言っては、イブセンのノラの話や、ツルゲネーフのエレネの話や、露西亜、独逸あ
たりの婦人の意志と感情と共に富んでいることを話し、さて、「けれど自覚と云うのは、自省ということをも
含んでおるですからな、無闇に意志や自我を振廻しては困るですよ。自分の遣ったことには自分が全責任を帯
びる覚悟がなくては」 芳子にはこの時雄の教訓が何より意味があるように聞えて、渇仰の念が愈※(二の字
点、1-2-22)加わった。基督教の教訓より自由でそして権威があるように考えられた。 芳子は女学生
としては身装が派手過ぎた。黄金の指環をはめて、流行を趁った美しい帯をしめて、すっきりとした立姿は、
路傍の人目を惹くに十分であった。美しい顔と云うよりは表情のある顔、非常に美しい時もあれば何だか醜い
時もあった。眼に光りがあってそれが非常によく働いた。四五年前までの女は感情を顕わすのに極めて単純で
、怒った容とか笑った容とか、三種、四種位しかその感情を表わすことが出来なかったが、今では情を巧に顔
に表わす女が多くなった。芳子もその一人であると時雄は常に思った。 芳子と時雄との関係は単に師弟の間
柄としては余りに親密であった。この二人の様子を観察したある第三者の女の一人が妻に向って、「芳子さん
が来てから時雄さんの様子はまるで変りましたよ。二人で話しているところを見ると、魂は二人ともあくがれ
渡っているようで、それは本当に油断がなりませんよ」と言った。他から見れば、無論そう見えたに相違なか
った。けれど二人は果してそう親密であったか、どうか。 若い女のうかれ勝な心、うかれるかと思えばすぐ
沈む。些細なことにも胸を動かし、つまらぬことにも心を痛める。恋でもない、恋でなくも無いというような
やさしい態度、時雄は絶えず思い惑った。道義の力、習俗の力、機会一度至ればこれを破るのは帛を裂くより
も容易だ。唯、容易に来らぬはこれを破るに至る機会である。 この機会がこの一年の間に尠くとも二度近寄
ったと時雄は自分だけで思った。一度は芳子が厚い封書を寄せて、自分の不束なこと、先生の高恩に報ゆるこ
とが出来ぬから自分は故郷に帰って農夫の妻になって田舎に埋れて了おうということを涙交りに書いた時、一
く、思いも懸けぬ人にその一生を任した運命、実際芳子の当時の心情そのままであった。須磨の浜で、ゆくり
なく受取った百合の花の一葉の端書、それがこうした運命になろうとは夢にも思い知らなかったのである。
雨の森、闇の森、月の森に向って、芳子はさまざまにその事を思った。京都の夜汽車、嵯峨の月、膳所に遊ん
だ時には湖水に夕日が美しく射渡って、旅館の中庭に、萩が絵のように咲乱れていた。その二日の遊は実に夢
のようであったと思った。続いてまだその人を恋せぬ前のこと、須磨の海水浴、故郷の山の中の月、病気にな
らぬ以前、殊にその時の煩悶を考えると、頬がおのずから赧くなった。 空想から空想、その空想はいつか長
い手紙となって京都に行った。京都からも殆ど隔日のように厚い厚い封書が届いた。書いても書いても尽くさ
れぬ二人の情――余りその文通の頻繁なのに時雄は芳子の不在を窺って、監督という口実の下にその良心を抑
えて、こっそり机の抽出やら文箱やらをさがした。捜し出した二三通の男の手紙を走り読みに読んだ。 恋人
のするような甘ったるい言葉は到る処に満ちていた。けれど時雄はそれ以上にある秘密を捜し出そうと苦心し
た。接吻の痕、性慾の痕が何処かに顕われておりはせぬか。神聖なる恋以上に二人の間は進歩しておりはせぬ
か、けれど手紙にも解らぬのは恋のまことの消息であった。 一カ月は過ぎた。 ところが、ある日、時雄は
芳子に宛てた一通の端書を受取った。英語で書いてある端書であった。何気なく読むと、一月ほどの生活費は
準備して行く、あとは東京で衣食の職業が見附かるかどうかという意味、京都田中としてあった。時雄は胸を
轟かした。平和は一時にして破れた。 晩餐後、芳子はその事を問われたのである。 芳子は困ったという風
で、「先生、本当に困って了ったんですの。田中が東京に出て来ると云うのですもの、私は二度、三度まで止
めて遣ったんですけれど、何だか、宗教に従事して、虚偽に生活してることが、今度の動機で、すっかり厭に
なって了ったとか何とかで、どうしても東京に出て来るッて言うんですよ」「東京に来て、何をするつもりな
んだ?」「文学を遣りたいと――」「文学? 文学ッて、何だ。小説を書こうと言うのか」「え、そうでしょ
eebcb2c513
すぐに夫の手に移るような意気地なしでは為方が無い。日本の新しい婦人としては、自ら考えて自ら行うよう
にしなければいかん」こう言っては、イブセンのノラの話や、ツルゲネーフのエレネの話や、露西亜、独逸あ
たりの婦人の意志と感情と共に富んでいることを話し、さて、「けれど自覚と云うのは、自省ということをも
含んでおるですからな、無闇に意志や自我を振廻しては困るですよ。自分の遣ったことには自分が全責任を帯
びる覚悟がなくては」 芳子にはこの時雄の教訓が何より意味があるように聞えて、渇仰の念が愈※(二の字
点、1-2-22)加わった。基督教の教訓より自由でそして権威があるように考えられた。 芳子は女学生
としては身装が派手過ぎた。黄金の指環をはめて、流行を趁った美しい帯をしめて、すっきりとした立姿は、
路傍の人目を惹くに十分であった。美しい顔と云うよりは表情のある顔、非常に美しい時もあれば何だか醜い
時もあった。眼に光りがあってそれが非常によく働いた。四五年前までの女は感情を顕わすのに極めて単純で
、怒った容とか笑った容とか、三種、四種位しかその感情を表わすことが出来なかったが、今では情を巧に顔
に表わす女が多くなった。芳子もその一人であると時雄は常に思った。 芳子と時雄との関係は単に師弟の間
柄としては余りに親密であった。この二人の様子を観察したある第三者の女の一人が妻に向って、「芳子さん
が来てから時雄さんの様子はまるで変りましたよ。二人で話しているところを見ると、魂は二人ともあくがれ
渡っているようで、それは本当に油断がなりませんよ」と言った。他から見れば、無論そう見えたに相違なか
った。けれど二人は果してそう親密であったか、どうか。 若い女のうかれ勝な心、うかれるかと思えばすぐ
沈む。些細なことにも胸を動かし、つまらぬことにも心を痛める。恋でもない、恋でなくも無いというような
やさしい態度、時雄は絶えず思い惑った。道義の力、習俗の力、機会一度至ればこれを破るのは帛を裂くより
も容易だ。唯、容易に来らぬはこれを破るに至る機会である。 この機会がこの一年の間に尠くとも二度近寄
ったと時雄は自分だけで思った。一度は芳子が厚い封書を寄せて、自分の不束なこと、先生の高恩に報ゆるこ
とが出来ぬから自分は故郷に帰って農夫の妻になって田舎に埋れて了おうということを涙交りに書いた時、一
2019/01/15(火) 00:42:22.82
>>54
に腰を掛けて、煙草を一服吸って、立上って、厚い統計書と地図と案内記と地理書とを本箱から出して、さて
静かに昨日の続きの筆を執り始めた。けれど二三日来、頭脳がむしゃくしゃしているので、筆が容易に進まな
い。一行書いては筆を留めてその事を思う。また一行書く、また留める、又書いてはまた留めるという風。そ
してその間に頭脳に浮んで来る考は総て断片的で、猛烈で、急激で、絶望的の分子が多い。ふとどういう聯想
か、ハウプトマンの「寂しき人々」を思い出した。こうならぬ前に、この戯曲をかの女の日課として教えて遣
ろうかと思ったことがあった。ヨハンネス・フォケラートの心事と悲哀とを教えて遣りたかった。この戯曲を
渠が読んだのは今から三年以前、まだかの女のこの世にあることをも夢にも知らなかった頃であったが、その
頃から渠は淋しい人であった。敢てヨハンネスにその身を比そうとは為なかったが、アンナのような女がもし
あったなら、そういう悲劇に陥るのは当然だとしみじみ同情した。今はそのヨハンネスにさえなれぬ身だと思
って長嘆した。 さすがに「寂しき人々」をかの女に教えなかったが、ツルゲネーフの「ファースト」という
短篇を教えたことがあった。洋燈の光明かなる四畳半の書斎、かの女の若々しい心は色彩ある恋物語に憧れ渡
って、表情ある眼は更に深い深い意味を以て輝きわたった。ハイカラな庇髪、櫛、リボン、洋燈の光線がその
半身を照して、一巻の書籍に顔を近く寄せると、言うに言われぬ香水のかおり、肉のかおり、女のかおり――
書中の主人公が昔の恋人に「ファースト」を読んで聞かせる段を講釈する時には男の声も烈しく戦えた。「け
れど、もう駄目だ!」 と、渠は再び頭髪をむしった。 渠は名を竹中時雄と謂った。 今より三年前、三人
目の子が細君の腹に出来て、新婚の快楽などはとうに覚め尽した頃であった。世の中の忙しい事業も意味がな
く、一生作に力を尽す勇気もなく、日常の生活――朝起きて、出勤して、午後四時に帰って来て、同じように
細君の顔を見て、飯を食って眠るという単調なる生活につくづく倦き果てて了った。家を引越歩いても面白く
ない、友人と語り合っても面白くない、外国小説を読み渉猟っても満足が出来ぬ。いや、庭樹の繁り、雨の点
3d322edfb5
沈む。些細なことにも胸を動かし、つまらぬことにも心を痛める。恋でもない、恋でなくも無いというような
やさしい態度、時雄は絶えず思い惑った。道義の力、習俗の力、機会一度至ればこれを破るのは帛を裂くより
も容易だ。唯、容易に来らぬはこれを破るに至る機会である。 この機会がこの一年の間に尠くとも二度近寄
ったと時雄は自分だけで思った。一度は芳子が厚い封書を寄せて、自分の不束なこと、先生の高恩に報ゆるこ
とが出来ぬから自分は故郷に帰って農夫の妻になって田舎に埋れて了おうということを涙交りに書いた時、一
度は或る夜芳子が一人で留守番をしているところへゆくりなく時雄が行って訪問した時、この二度だ。初めの
時は時雄はその手紙の意味を明かに了解した。その返事をいかに書くべきかに就いて一夜眠らずに懊悩した。
穏かに眠れる妻の顔、それを幾度か窺って自己の良心のいかに麻痺せるかを自ら責めた。そしてあくる朝贈っ
た手紙は、厳乎たる師としての態度であった。二度目はそれから二月ほど経った春の夜、ゆくりなく時雄が訪
問すると、芳子は白粉をつけて、美しい顔をして、火鉢の前にぽつねんとしていた。「どうしたの」と訊くと
、「お留守番ですの」「姉は何処へ行った?」「四谷へ買物に」 と言って、じっと時雄の顔を見る。いかに
も艶かしい。時雄はこの力ある一瞥に意気地なく胸を躍らした。二語三語、普通のことを語り合ったが、その
平凡なる物語が更に平凡でないことを互に思い知ったらしかった。この時、今十五分も一緒に話し合ったなら
ば、どうなったであろうか。女の表情の眼は輝き、言葉は艶めき、態度がいかにも尋常でなかった。「今夜は
大変綺麗にしてますね?」 男は態と軽く出た。「え、先程、湯に入りましたのよ」「大変に白粉が白いから
」「あらまア先生!」と言って、笑って体を斜に嬌態を呈した。 時雄はすぐ帰った。まア好いでしょうと芳
子はたって留めたが、どうしても帰ると言うので、名残惜しげに月の夜を其処まで送って来た。その白い顔に
は確かにある深い神秘が籠められてあった。 四月に入ってから、芳子は多病で蒼白い顔をして神経過敏に陥
っていた。シュウソカリを余程多量に服してもどうも眠られぬとて困っていた。絶えざる欲望と生殖の力とは
年頃の女を誘うのに躊躇しない。芳子は多く薬に親しんでいた。 四月末に帰国、九月に上京、そして今回の
に腰を掛けて、煙草を一服吸って、立上って、厚い統計書と地図と案内記と地理書とを本箱から出して、さて
静かに昨日の続きの筆を執り始めた。けれど二三日来、頭脳がむしゃくしゃしているので、筆が容易に進まな
い。一行書いては筆を留めてその事を思う。また一行書く、また留める、又書いてはまた留めるという風。そ
してその間に頭脳に浮んで来る考は総て断片的で、猛烈で、急激で、絶望的の分子が多い。ふとどういう聯想
か、ハウプトマンの「寂しき人々」を思い出した。こうならぬ前に、この戯曲をかの女の日課として教えて遣
ろうかと思ったことがあった。ヨハンネス・フォケラートの心事と悲哀とを教えて遣りたかった。この戯曲を
渠が読んだのは今から三年以前、まだかの女のこの世にあることをも夢にも知らなかった頃であったが、その
頃から渠は淋しい人であった。敢てヨハンネスにその身を比そうとは為なかったが、アンナのような女がもし
あったなら、そういう悲劇に陥るのは当然だとしみじみ同情した。今はそのヨハンネスにさえなれぬ身だと思
って長嘆した。 さすがに「寂しき人々」をかの女に教えなかったが、ツルゲネーフの「ファースト」という
短篇を教えたことがあった。洋燈の光明かなる四畳半の書斎、かの女の若々しい心は色彩ある恋物語に憧れ渡
って、表情ある眼は更に深い深い意味を以て輝きわたった。ハイカラな庇髪、櫛、リボン、洋燈の光線がその
半身を照して、一巻の書籍に顔を近く寄せると、言うに言われぬ香水のかおり、肉のかおり、女のかおり――
書中の主人公が昔の恋人に「ファースト」を読んで聞かせる段を講釈する時には男の声も烈しく戦えた。「け
れど、もう駄目だ!」 と、渠は再び頭髪をむしった。 渠は名を竹中時雄と謂った。 今より三年前、三人
目の子が細君の腹に出来て、新婚の快楽などはとうに覚め尽した頃であった。世の中の忙しい事業も意味がな
く、一生作に力を尽す勇気もなく、日常の生活――朝起きて、出勤して、午後四時に帰って来て、同じように
細君の顔を見て、飯を食って眠るという単調なる生活につくづく倦き果てて了った。家を引越歩いても面白く
ない、友人と語り合っても面白くない、外国小説を読み渉猟っても満足が出来ぬ。いや、庭樹の繁り、雨の点
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沈む。些細なことにも胸を動かし、つまらぬことにも心を痛める。恋でもない、恋でなくも無いというような
やさしい態度、時雄は絶えず思い惑った。道義の力、習俗の力、機会一度至ればこれを破るのは帛を裂くより
も容易だ。唯、容易に来らぬはこれを破るに至る機会である。 この機会がこの一年の間に尠くとも二度近寄
ったと時雄は自分だけで思った。一度は芳子が厚い封書を寄せて、自分の不束なこと、先生の高恩に報ゆるこ
とが出来ぬから自分は故郷に帰って農夫の妻になって田舎に埋れて了おうということを涙交りに書いた時、一
度は或る夜芳子が一人で留守番をしているところへゆくりなく時雄が行って訪問した時、この二度だ。初めの
時は時雄はその手紙の意味を明かに了解した。その返事をいかに書くべきかに就いて一夜眠らずに懊悩した。
穏かに眠れる妻の顔、それを幾度か窺って自己の良心のいかに麻痺せるかを自ら責めた。そしてあくる朝贈っ
た手紙は、厳乎たる師としての態度であった。二度目はそれから二月ほど経った春の夜、ゆくりなく時雄が訪
問すると、芳子は白粉をつけて、美しい顔をして、火鉢の前にぽつねんとしていた。「どうしたの」と訊くと
、「お留守番ですの」「姉は何処へ行った?」「四谷へ買物に」 と言って、じっと時雄の顔を見る。いかに
も艶かしい。時雄はこの力ある一瞥に意気地なく胸を躍らした。二語三語、普通のことを語り合ったが、その
平凡なる物語が更に平凡でないことを互に思い知ったらしかった。この時、今十五分も一緒に話し合ったなら
ば、どうなったであろうか。女の表情の眼は輝き、言葉は艶めき、態度がいかにも尋常でなかった。「今夜は
大変綺麗にしてますね?」 男は態と軽く出た。「え、先程、湯に入りましたのよ」「大変に白粉が白いから
」「あらまア先生!」と言って、笑って体を斜に嬌態を呈した。 時雄はすぐ帰った。まア好いでしょうと芳
子はたって留めたが、どうしても帰ると言うので、名残惜しげに月の夜を其処まで送って来た。その白い顔に
は確かにある深い神秘が籠められてあった。 四月に入ってから、芳子は多病で蒼白い顔をして神経過敏に陥
っていた。シュウソカリを余程多量に服してもどうも眠られぬとて困っていた。絶えざる欲望と生殖の力とは
年頃の女を誘うのに躊躇しない。芳子は多く薬に親しんでいた。 四月末に帰国、九月に上京、そして今回の
2019/01/15(火) 00:42:40.13
パトラが勝手に半年記念つって凸してきただけだからな
2019/01/15(火) 00:42:40.20
>>125
この恋を許して貰わねばならぬという主旨であった。時雄は父母の到底これを承知せぬことを知っていた。寧
ろ父母の極力反対することを希望していた。父母は果して極力反対して来た。言うことを聞かぬなら勘当する
とまで言って来た。二人はまさに受くべき恋の報酬を受けた。時雄は芳子の為めに飽まで弁明し、汚れた目的
の為めに行われたる恋でないことを言い、父母の中一人、是非出京してこの問題を解決して貰いたいと言い送
った。けれど故郷の父母は、監督なる時雄がそういう主張であるのと、到底その口から許可することが出来ぬ
のとで、上京しても無駄であると云って出て来なかった。 時雄は今、芳子の手紙に対して考えた。 二人の
状態は最早一刻も猶予すべからざるものとなっている。時雄の監督を離れて二人一緒に暮したいという大胆な
言葉、その言葉の中には警戒すべき分子の多いのを思った。いや、既に一歩を進めているかも知れぬと思った
。又一面にはこれほどその為めに尽力しているのに、その好意を無にして、こういう決心をするとは義理知ら
ず、情知らず、勝手にするが好いとまで激した。 時雄は胸の轟きを静める為め、月朧なる利根川の堤の上を
散歩した。月が暈を帯びた夜は冬ながらやや暖かく、土手下の家々の窓には平和な燈火が静かに輝いていた。
川の上には薄い靄が懸って、おりおり通る船の艫の音がギイと聞える。下流でおーいと渡しを呼ぶものがある
。舟橋を渡る車の音がとどろに響いてそして又一時静かになる。時雄は土手を歩きながら種々のことを考えた
。芳子のことよりは一層痛切に自己の家庭のさびしさということが胸を往来した。三十五六歳の男女の最も味
うべき生活の苦痛、事業に対する煩悩、性慾より起る不満足等が凄じい力でその胸を圧迫した。芳子はかれの
為めに平凡なる生活の花でもあり又糧でもあった。芳子の美しい力に由って、荒野の如き胸に花咲き、錆び果
てた鐘は再び鳴ろうとした。芳子の為めに、復活の活気は新しく鼓吹された。であるのに再び寂寞荒涼たる以
前の平凡なる生活にかえらなければならぬとは……。不平よりも、嫉妬よりも、熱い熱い涙がかれの頬を伝っ
た。 かれは真面目に芳子の恋とその一生とを考えた。二人同棲して後の倦怠、疲労、冷酷を自己の経験に照
2594e2cedc
らぬ以前、殊にその時の煩悶を考えると、頬がおのずから赧くなった。 空想から空想、その空想はいつか長
い手紙となって京都に行った。京都からも殆ど隔日のように厚い厚い封書が届いた。書いても書いても尽くさ
れぬ二人の情――余りその文通の頻繁なのに時雄は芳子の不在を窺って、監督という口実の下にその良心を抑
えて、こっそり机の抽出やら文箱やらをさがした。捜し出した二三通の男の手紙を走り読みに読んだ。 恋人
のするような甘ったるい言葉は到る処に満ちていた。けれど時雄はそれ以上にある秘密を捜し出そうと苦心し
た。接吻の痕、性慾の痕が何処かに顕われておりはせぬか。神聖なる恋以上に二人の間は進歩しておりはせぬ
か、けれど手紙にも解らぬのは恋のまことの消息であった。 一カ月は過ぎた。 ところが、ある日、時雄は
芳子に宛てた一通の端書を受取った。英語で書いてある端書であった。何気なく読むと、一月ほどの生活費は
準備して行く、あとは東京で衣食の職業が見附かるかどうかという意味、京都田中としてあった。時雄は胸を
轟かした。平和は一時にして破れた。 晩餐後、芳子はその事を問われたのである。 芳子は困ったという風
で、「先生、本当に困って了ったんですの。田中が東京に出て来ると云うのですもの、私は二度、三度まで止
めて遣ったんですけれど、何だか、宗教に従事して、虚偽に生活してることが、今度の動機で、すっかり厭に
なって了ったとか何とかで、どうしても東京に出て来るッて言うんですよ」「東京に来て、何をするつもりな
んだ?」「文学を遣りたいと――」「文学? 文学ッて、何だ。小説を書こうと言うのか」「え、そうでしょ
う……」「馬鹿な!」 と時雄は一喝した。「本当に困って了うんですの」「貴嬢はそんなことを勧めたんじ
ゃないか」「いいえ」と烈しく首を振って、「私はそんなこと……私は今の場合困るから、せめて同志社だけ
でも卒業してくれッて、この間初めに申して来た時に達って止めて遣ったんですけれど……もうすっかり独断
でそうして了ったんですッて。今更取かえしがつかぬようになって了ったんですッて」「どうして?」「神戸
の信者で、神戸の教会の為めに、田中に学資を出してくれている神津という人があるのですの。その人に、田
中が宗教は自分には出来ぬから、将来文学で立とうと思う。どうか東京に出してくれと言って遣ったんですの
この恋を許して貰わねばならぬという主旨であった。時雄は父母の到底これを承知せぬことを知っていた。寧
ろ父母の極力反対することを希望していた。父母は果して極力反対して来た。言うことを聞かぬなら勘当する
とまで言って来た。二人はまさに受くべき恋の報酬を受けた。時雄は芳子の為めに飽まで弁明し、汚れた目的
の為めに行われたる恋でないことを言い、父母の中一人、是非出京してこの問題を解決して貰いたいと言い送
った。けれど故郷の父母は、監督なる時雄がそういう主張であるのと、到底その口から許可することが出来ぬ
のとで、上京しても無駄であると云って出て来なかった。 時雄は今、芳子の手紙に対して考えた。 二人の
状態は最早一刻も猶予すべからざるものとなっている。時雄の監督を離れて二人一緒に暮したいという大胆な
言葉、その言葉の中には警戒すべき分子の多いのを思った。いや、既に一歩を進めているかも知れぬと思った
。又一面にはこれほどその為めに尽力しているのに、その好意を無にして、こういう決心をするとは義理知ら
ず、情知らず、勝手にするが好いとまで激した。 時雄は胸の轟きを静める為め、月朧なる利根川の堤の上を
散歩した。月が暈を帯びた夜は冬ながらやや暖かく、土手下の家々の窓には平和な燈火が静かに輝いていた。
川の上には薄い靄が懸って、おりおり通る船の艫の音がギイと聞える。下流でおーいと渡しを呼ぶものがある
。舟橋を渡る車の音がとどろに響いてそして又一時静かになる。時雄は土手を歩きながら種々のことを考えた
。芳子のことよりは一層痛切に自己の家庭のさびしさということが胸を往来した。三十五六歳の男女の最も味
うべき生活の苦痛、事業に対する煩悩、性慾より起る不満足等が凄じい力でその胸を圧迫した。芳子はかれの
為めに平凡なる生活の花でもあり又糧でもあった。芳子の美しい力に由って、荒野の如き胸に花咲き、錆び果
てた鐘は再び鳴ろうとした。芳子の為めに、復活の活気は新しく鼓吹された。であるのに再び寂寞荒涼たる以
前の平凡なる生活にかえらなければならぬとは……。不平よりも、嫉妬よりも、熱い熱い涙がかれの頬を伝っ
た。 かれは真面目に芳子の恋とその一生とを考えた。二人同棲して後の倦怠、疲労、冷酷を自己の経験に照
2594e2cedc
らぬ以前、殊にその時の煩悶を考えると、頬がおのずから赧くなった。 空想から空想、その空想はいつか長
い手紙となって京都に行った。京都からも殆ど隔日のように厚い厚い封書が届いた。書いても書いても尽くさ
れぬ二人の情――余りその文通の頻繁なのに時雄は芳子の不在を窺って、監督という口実の下にその良心を抑
えて、こっそり机の抽出やら文箱やらをさがした。捜し出した二三通の男の手紙を走り読みに読んだ。 恋人
のするような甘ったるい言葉は到る処に満ちていた。けれど時雄はそれ以上にある秘密を捜し出そうと苦心し
た。接吻の痕、性慾の痕が何処かに顕われておりはせぬか。神聖なる恋以上に二人の間は進歩しておりはせぬ
か、けれど手紙にも解らぬのは恋のまことの消息であった。 一カ月は過ぎた。 ところが、ある日、時雄は
芳子に宛てた一通の端書を受取った。英語で書いてある端書であった。何気なく読むと、一月ほどの生活費は
準備して行く、あとは東京で衣食の職業が見附かるかどうかという意味、京都田中としてあった。時雄は胸を
轟かした。平和は一時にして破れた。 晩餐後、芳子はその事を問われたのである。 芳子は困ったという風
で、「先生、本当に困って了ったんですの。田中が東京に出て来ると云うのですもの、私は二度、三度まで止
めて遣ったんですけれど、何だか、宗教に従事して、虚偽に生活してることが、今度の動機で、すっかり厭に
なって了ったとか何とかで、どうしても東京に出て来るッて言うんですよ」「東京に来て、何をするつもりな
んだ?」「文学を遣りたいと――」「文学? 文学ッて、何だ。小説を書こうと言うのか」「え、そうでしょ
う……」「馬鹿な!」 と時雄は一喝した。「本当に困って了うんですの」「貴嬢はそんなことを勧めたんじ
ゃないか」「いいえ」と烈しく首を振って、「私はそんなこと……私は今の場合困るから、せめて同志社だけ
でも卒業してくれッて、この間初めに申して来た時に達って止めて遣ったんですけれど……もうすっかり独断
でそうして了ったんですッて。今更取かえしがつかぬようになって了ったんですッて」「どうして?」「神戸
の信者で、神戸の教会の為めに、田中に学資を出してくれている神津という人があるのですの。その人に、田
中が宗教は自分には出来ぬから、将来文学で立とうと思う。どうか東京に出してくれと言って遣ったんですの
2019/01/15(火) 00:42:57.95
>>40
甘じておらぬことは言うまでもない。後れ勝なる文学上の閲歴、断篇のみを作って未だに全力の試みをする機
会に遭遇せぬ煩悶、青年雑誌から月毎に受ける罵評の苦痛、渠自らはその他日成すあるべきを意識してはいる
ものの、中心これを苦に病まぬ訳には行かなかった。社会は日増に進歩する。電車は東京市の交通を一変させ
た。女学生は勢力になって、もう自分が恋をした頃のような旧式の娘は見たくも見られなくなった。青年はま
た青年で、恋を説くにも、文学を談ずるにも、政治を語るにも、その態度が総て一変して、自分等とは永久に
相触れることが出来ないように感じられた。 で、毎日機械のように同じ道を通って、同じ大きい門を入って
、輪転機関の屋を撼す音と職工の臭い汗との交った細い間を通って、事務室の人々に軽く挨拶して、こつこつ
と長い狭い階梯を登って、さてその室に入るのだが、東と南に明いたこの室は、午後の烈しい日影を受けて、
実に堪え難く暑い。それに小僧が無精で掃除をせぬので、卓の上には白い埃がざらざらと心地悪い。渠は椅子
に腰を掛けて、煙草を一服吸って、立上って、厚い統計書と地図と案内記と地理書とを本箱から出して、さて
静かに昨日の続きの筆を執り始めた。けれど二三日来、頭脳がむしゃくしゃしているので、筆が容易に進まな
い。一行書いては筆を留めてその事を思う。また一行書く、また留める、又書いてはまた留めるという風。そ
してその間に頭脳に浮んで来る考は総て断片的で、猛烈で、急激で、絶望的の分子が多い。ふとどういう聯想
か、ハウプトマンの「寂しき人々」を思い出した。こうならぬ前に、この戯曲をかの女の日課として教えて遣
ろうかと思ったことがあった。ヨハンネス・フォケラートの心事と悲哀とを教えて遣りたかった。この戯曲を
渠が読んだのは今から三年以前、まだかの女のこの世にあることをも夢にも知らなかった頃であったが、その
頃から渠は淋しい人であった。敢てヨハンネスにその身を比そうとは為なかったが、アンナのような女がもし
あったなら、そういう悲劇に陥るのは当然だとしみじみ同情した。今はそのヨハンネスにさえなれぬ身だと思
って長嘆した。 さすがに「寂しき人々」をかの女に教えなかったが、ツルゲネーフの「ファースト」という
f96b5b2f38
息を知ろうと思ったけれど、芳子が低頭勝に悄然として後について来るのを見ると、何となく可哀そうになっ
て、胸に苛々する思を畳みながら、黙して歩いた。 佐内坂を登り了ると、人通りが少くなった。時雄はふと
振返って、「それでどうしたの?」と突如として訊ねた。「え?」 反問した芳子は顔を曇らせた。「昨日の
話さ、まだ居るのかね」「今夜の六時の急行で帰ります」「それじゃ送って行かなくってはいけないじゃない
か」「いいえ、もう好いんですの」 これで話は途絶えて、二人は黙って歩いた。 矢来町の時雄の宅、今ま
で物置にしておいた二階の三畳と六畳、これを綺麗に掃除して、芳子の住居とした。久しく物置――子供の遊
び場にしておいたので、塵埃が山のように積っていたが、箒をかけ雑巾をかけ、雨のしみの附いた破れた障子
を貼り更えると、こうも変るものかと思われるほど明るくなって、裏の酒井の墓塋の大樹の繁茂が心地よき空
翠をその一室に漲らした。隣家の葡萄棚、打捨てて手を入れようともせぬ庭の雑草の中に美人草の美しく交っ
て咲いているのも今更に目につく。時雄はさる画家の描いた朝顔の幅を選んで床に懸け、懸花瓶には後れ咲の
薔薇の花を※(「插」のつくりの縦棒が下に突き抜ける、第4水準2-13-28)した。午頃に荷物が着い
て、大きな支那鞄、柳行李、信玄袋、本箱、机、夜具、これを二階に運ぶのには中々骨が折れる。時雄はこの
手伝いに一日社を休むべく余儀なくされたのである。 机を南の窓の下、本箱をその左に、上に鏡やら紅皿や
ら罎やらを順序よく並べた。押入の一方には支那鞄、柳行李、更紗の蒲団夜具の一組を他の一方に入れようと
した時、女の移香が鼻を撲ったので、時雄は変な気になった。 午後二時頃には一室が一先ず整頓した。「ど
うです、此処も居心は悪くないでしょう」時雄は得意そうに笑って、「此処に居て、まア緩くり勉強するです
。本当に実際問題に触れてつまらなく苦労したって為方がないですからねえ」「え……」と芳子は頭を垂れた
。「後で詳しく聞きましょうが、今の中は二人共じっとして勉強していなくては、為方がないですからね」「
え……」と言って、芳子は顔を挙げて、「それで先生、私達もそう思って、今はお互に勉強して、将来に希望
を持って、親の許諾をも得たいと存じておりますの!」「それが好いです。今、余り騒ぐと、人にも親にも誤
甘じておらぬことは言うまでもない。後れ勝なる文学上の閲歴、断篇のみを作って未だに全力の試みをする機
会に遭遇せぬ煩悶、青年雑誌から月毎に受ける罵評の苦痛、渠自らはその他日成すあるべきを意識してはいる
ものの、中心これを苦に病まぬ訳には行かなかった。社会は日増に進歩する。電車は東京市の交通を一変させ
た。女学生は勢力になって、もう自分が恋をした頃のような旧式の娘は見たくも見られなくなった。青年はま
た青年で、恋を説くにも、文学を談ずるにも、政治を語るにも、その態度が総て一変して、自分等とは永久に
相触れることが出来ないように感じられた。 で、毎日機械のように同じ道を通って、同じ大きい門を入って
、輪転機関の屋を撼す音と職工の臭い汗との交った細い間を通って、事務室の人々に軽く挨拶して、こつこつ
と長い狭い階梯を登って、さてその室に入るのだが、東と南に明いたこの室は、午後の烈しい日影を受けて、
実に堪え難く暑い。それに小僧が無精で掃除をせぬので、卓の上には白い埃がざらざらと心地悪い。渠は椅子
に腰を掛けて、煙草を一服吸って、立上って、厚い統計書と地図と案内記と地理書とを本箱から出して、さて
静かに昨日の続きの筆を執り始めた。けれど二三日来、頭脳がむしゃくしゃしているので、筆が容易に進まな
い。一行書いては筆を留めてその事を思う。また一行書く、また留める、又書いてはまた留めるという風。そ
してその間に頭脳に浮んで来る考は総て断片的で、猛烈で、急激で、絶望的の分子が多い。ふとどういう聯想
か、ハウプトマンの「寂しき人々」を思い出した。こうならぬ前に、この戯曲をかの女の日課として教えて遣
ろうかと思ったことがあった。ヨハンネス・フォケラートの心事と悲哀とを教えて遣りたかった。この戯曲を
渠が読んだのは今から三年以前、まだかの女のこの世にあることをも夢にも知らなかった頃であったが、その
頃から渠は淋しい人であった。敢てヨハンネスにその身を比そうとは為なかったが、アンナのような女がもし
あったなら、そういう悲劇に陥るのは当然だとしみじみ同情した。今はそのヨハンネスにさえなれぬ身だと思
って長嘆した。 さすがに「寂しき人々」をかの女に教えなかったが、ツルゲネーフの「ファースト」という
f96b5b2f38
息を知ろうと思ったけれど、芳子が低頭勝に悄然として後について来るのを見ると、何となく可哀そうになっ
て、胸に苛々する思を畳みながら、黙して歩いた。 佐内坂を登り了ると、人通りが少くなった。時雄はふと
振返って、「それでどうしたの?」と突如として訊ねた。「え?」 反問した芳子は顔を曇らせた。「昨日の
話さ、まだ居るのかね」「今夜の六時の急行で帰ります」「それじゃ送って行かなくってはいけないじゃない
か」「いいえ、もう好いんですの」 これで話は途絶えて、二人は黙って歩いた。 矢来町の時雄の宅、今ま
で物置にしておいた二階の三畳と六畳、これを綺麗に掃除して、芳子の住居とした。久しく物置――子供の遊
び場にしておいたので、塵埃が山のように積っていたが、箒をかけ雑巾をかけ、雨のしみの附いた破れた障子
を貼り更えると、こうも変るものかと思われるほど明るくなって、裏の酒井の墓塋の大樹の繁茂が心地よき空
翠をその一室に漲らした。隣家の葡萄棚、打捨てて手を入れようともせぬ庭の雑草の中に美人草の美しく交っ
て咲いているのも今更に目につく。時雄はさる画家の描いた朝顔の幅を選んで床に懸け、懸花瓶には後れ咲の
薔薇の花を※(「插」のつくりの縦棒が下に突き抜ける、第4水準2-13-28)した。午頃に荷物が着い
て、大きな支那鞄、柳行李、信玄袋、本箱、机、夜具、これを二階に運ぶのには中々骨が折れる。時雄はこの
手伝いに一日社を休むべく余儀なくされたのである。 机を南の窓の下、本箱をその左に、上に鏡やら紅皿や
ら罎やらを順序よく並べた。押入の一方には支那鞄、柳行李、更紗の蒲団夜具の一組を他の一方に入れようと
した時、女の移香が鼻を撲ったので、時雄は変な気になった。 午後二時頃には一室が一先ず整頓した。「ど
うです、此処も居心は悪くないでしょう」時雄は得意そうに笑って、「此処に居て、まア緩くり勉強するです
。本当に実際問題に触れてつまらなく苦労したって為方がないですからねえ」「え……」と芳子は頭を垂れた
。「後で詳しく聞きましょうが、今の中は二人共じっとして勉強していなくては、為方がないですからね」「
え……」と言って、芳子は顔を挙げて、「それで先生、私達もそう思って、今はお互に勉強して、将来に希望
を持って、親の許諾をも得たいと存じておりますの!」「それが好いです。今、余り騒ぐと、人にも親にも誤
2019/01/15(火) 00:43:03.52
2019/01/15(火) 00:43:14.55
2019/01/15(火) 00:43:15.22
2019/01/15(火) 00:43:15.66
>>227
にしなければいかん」こう言っては、イブセンのノラの話や、ツルゲネーフのエレネの話や、露西亜、独逸あ
たりの婦人の意志と感情と共に富んでいることを話し、さて、「けれど自覚と云うのは、自省ということをも
含んでおるですからな、無闇に意志や自我を振廻しては困るですよ。自分の遣ったことには自分が全責任を帯
びる覚悟がなくては」 芳子にはこの時雄の教訓が何より意味があるように聞えて、渇仰の念が愈※(二の字
点、1-2-22)加わった。基督教の教訓より自由でそして権威があるように考えられた。 芳子は女学生
としては身装が派手過ぎた。黄金の指環をはめて、流行を趁った美しい帯をしめて、すっきりとした立姿は、
路傍の人目を惹くに十分であった。美しい顔と云うよりは表情のある顔、非常に美しい時もあれば何だか醜い
時もあった。眼に光りがあってそれが非常によく働いた。四五年前までの女は感情を顕わすのに極めて単純で
、怒った容とか笑った容とか、三種、四種位しかその感情を表わすことが出来なかったが、今では情を巧に顔
に表わす女が多くなった。芳子もその一人であると時雄は常に思った。 芳子と時雄との関係は単に師弟の間
柄としては余りに親密であった。この二人の様子を観察したある第三者の女の一人が妻に向って、「芳子さん
が来てから時雄さんの様子はまるで変りましたよ。二人で話しているところを見ると、魂は二人ともあくがれ
渡っているようで、それは本当に油断がなりませんよ」と言った。他から見れば、無論そう見えたに相違なか
った。けれど二人は果してそう親密であったか、どうか。 若い女のうかれ勝な心、うかれるかと思えばすぐ
沈む。些細なことにも胸を動かし、つまらぬことにも心を痛める。恋でもない、恋でなくも無いというような
やさしい態度、時雄は絶えず思い惑った。道義の力、習俗の力、機会一度至ればこれを破るのは帛を裂くより
も容易だ。唯、容易に来らぬはこれを破るに至る機会である。 この機会がこの一年の間に尠くとも二度近寄
ったと時雄は自分だけで思った。一度は芳子が厚い封書を寄せて、自分の不束なこと、先生の高恩に報ゆるこ
とが出来ぬから自分は故郷に帰って農夫の妻になって田舎に埋れて了おうということを涙交りに書いた時、一
9a84b695c6
という率直なところが微塵もなく、自己の罪悪にも弱点にも種々の理由を強いてつけて、これを弁解しようと
する形式的態度であった。とは言え、実を言えば、時雄の激しい頭脳には、それがすぐ直覚的に明かに映った
と云うではなく、座敷の隅に置かれた小さい旅鞄や憐れにもしおたれた白地の浴衣などを見ると、青年空想の
昔が思い出されて、こうした恋の為め、煩悶もし、懊悩もしているかと思って、憐憫の情も起らぬではなかっ
た。 この暑い一室に相対して、趺坐をもかかず、二人は尠くとも一時間以上語った。話は遂に要領を得なか
った。「先ず今一度考え直して見給え」くらいが最後で、時雄は別れて帰途に就いた。 何だか馬鹿らしいよ
うな気がした。愚なる行為をしたように感じられて、自らその身を嘲笑した。心にもないお世辞をも言い、自
分の胸の底の秘密を蔽う為めには、二人の恋の温情なる保護者となろうとまで言ったことを思い出した。安飜
訳の仕事を周旋して貰う為め、某氏に紹介の労を執ろうと言ったことをも思い出した。そして自分ながら自分
の意気地なく好人物なのを罵った。 時雄は幾度か考えた。寧ろ国に報知して遣ろうか、と。けれどそれを報
知するに、どういう態度を以てしようかというのが大問題であった。二人の恋の関鍵を自ら握っていると信ず
るだけそれだけ時雄は責任を重く感じた。その身の不当の嫉妬、不正の恋情の為めに、その愛する女の熱烈な
る恋を犠牲にするには忍びぬと共に、自ら言った「温情なる保護者」として、道徳家の如く身を処するにも堪
えなかった。また一方にはこの事が国に知れて芳子が父母の為めに伴われて帰国するようになるのを恐れた。
芳子が時雄の書斎に来て、頭を垂れ、声を低うして、その希望を述べたのはその翌日の夜であった。如何に
説いても男は帰らぬ。さりとて国へ報知すれば、父母の許さぬのは知れたこと、時宜に由れば忽ち迎いに来ぬ
とも限らぬ。男も折角ああして出て来たことでもあり二人の間も世の中の男女の恋のように浅く思い浅く恋し
た訳でもないから、決して汚れた行為などはなく、惑溺するようなことは誓って為ない。文学は難かしい道、
小説を書いて一家を成そうとするのは田中のようなものには出来ぬかも知れねど、同じく将来を進むなら、共
に好む道に携わりたい。どうか暫くこのままにして東京に置いてくれとの頼み。時雄はこの余儀なき頼みをす
にしなければいかん」こう言っては、イブセンのノラの話や、ツルゲネーフのエレネの話や、露西亜、独逸あ
たりの婦人の意志と感情と共に富んでいることを話し、さて、「けれど自覚と云うのは、自省ということをも
含んでおるですからな、無闇に意志や自我を振廻しては困るですよ。自分の遣ったことには自分が全責任を帯
びる覚悟がなくては」 芳子にはこの時雄の教訓が何より意味があるように聞えて、渇仰の念が愈※(二の字
点、1-2-22)加わった。基督教の教訓より自由でそして権威があるように考えられた。 芳子は女学生
としては身装が派手過ぎた。黄金の指環をはめて、流行を趁った美しい帯をしめて、すっきりとした立姿は、
路傍の人目を惹くに十分であった。美しい顔と云うよりは表情のある顔、非常に美しい時もあれば何だか醜い
時もあった。眼に光りがあってそれが非常によく働いた。四五年前までの女は感情を顕わすのに極めて単純で
、怒った容とか笑った容とか、三種、四種位しかその感情を表わすことが出来なかったが、今では情を巧に顔
に表わす女が多くなった。芳子もその一人であると時雄は常に思った。 芳子と時雄との関係は単に師弟の間
柄としては余りに親密であった。この二人の様子を観察したある第三者の女の一人が妻に向って、「芳子さん
が来てから時雄さんの様子はまるで変りましたよ。二人で話しているところを見ると、魂は二人ともあくがれ
渡っているようで、それは本当に油断がなりませんよ」と言った。他から見れば、無論そう見えたに相違なか
った。けれど二人は果してそう親密であったか、どうか。 若い女のうかれ勝な心、うかれるかと思えばすぐ
沈む。些細なことにも胸を動かし、つまらぬことにも心を痛める。恋でもない、恋でなくも無いというような
やさしい態度、時雄は絶えず思い惑った。道義の力、習俗の力、機会一度至ればこれを破るのは帛を裂くより
も容易だ。唯、容易に来らぬはこれを破るに至る機会である。 この機会がこの一年の間に尠くとも二度近寄
ったと時雄は自分だけで思った。一度は芳子が厚い封書を寄せて、自分の不束なこと、先生の高恩に報ゆるこ
とが出来ぬから自分は故郷に帰って農夫の妻になって田舎に埋れて了おうということを涙交りに書いた時、一
9a84b695c6
という率直なところが微塵もなく、自己の罪悪にも弱点にも種々の理由を強いてつけて、これを弁解しようと
する形式的態度であった。とは言え、実を言えば、時雄の激しい頭脳には、それがすぐ直覚的に明かに映った
と云うではなく、座敷の隅に置かれた小さい旅鞄や憐れにもしおたれた白地の浴衣などを見ると、青年空想の
昔が思い出されて、こうした恋の為め、煩悶もし、懊悩もしているかと思って、憐憫の情も起らぬではなかっ
た。 この暑い一室に相対して、趺坐をもかかず、二人は尠くとも一時間以上語った。話は遂に要領を得なか
った。「先ず今一度考え直して見給え」くらいが最後で、時雄は別れて帰途に就いた。 何だか馬鹿らしいよ
うな気がした。愚なる行為をしたように感じられて、自らその身を嘲笑した。心にもないお世辞をも言い、自
分の胸の底の秘密を蔽う為めには、二人の恋の温情なる保護者となろうとまで言ったことを思い出した。安飜
訳の仕事を周旋して貰う為め、某氏に紹介の労を執ろうと言ったことをも思い出した。そして自分ながら自分
の意気地なく好人物なのを罵った。 時雄は幾度か考えた。寧ろ国に報知して遣ろうか、と。けれどそれを報
知するに、どういう態度を以てしようかというのが大問題であった。二人の恋の関鍵を自ら握っていると信ず
るだけそれだけ時雄は責任を重く感じた。その身の不当の嫉妬、不正の恋情の為めに、その愛する女の熱烈な
る恋を犠牲にするには忍びぬと共に、自ら言った「温情なる保護者」として、道徳家の如く身を処するにも堪
えなかった。また一方にはこの事が国に知れて芳子が父母の為めに伴われて帰国するようになるのを恐れた。
芳子が時雄の書斎に来て、頭を垂れ、声を低うして、その希望を述べたのはその翌日の夜であった。如何に
説いても男は帰らぬ。さりとて国へ報知すれば、父母の許さぬのは知れたこと、時宜に由れば忽ち迎いに来ぬ
とも限らぬ。男も折角ああして出て来たことでもあり二人の間も世の中の男女の恋のように浅く思い浅く恋し
た訳でもないから、決して汚れた行為などはなく、惑溺するようなことは誓って為ない。文学は難かしい道、
小説を書いて一家を成そうとするのは田中のようなものには出来ぬかも知れねど、同じく将来を進むなら、共
に好む道に携わりたい。どうか暫くこのままにして東京に置いてくれとの頼み。時雄はこの余儀なき頼みをす
2019/01/15(火) 00:43:27.70
猿ろっとのフォローしてるvtuber(新しい順、あにスト除く)
マヤ・プトゥリ(インドネシアのvtuber)
竜胆尊
YuNi
燦鳥ノム
シスター・クレア
ミライアカリ
御来屋久遠
赤井はあと
静凛
マヤ・プトゥリ(インドネシアのvtuber)
竜胆尊
YuNi
燦鳥ノム
シスター・クレア
ミライアカリ
御来屋久遠
赤井はあと
静凛
2019/01/15(火) 00:43:33.17
>>995
後に、父たる貴下と師たる小生と当事者たる二人と相対して、此の問題を真面目に議すべき時節到来せりと存
候、貴下は父としての主張あるべく、芳子は芳子としての自由あるべく、小生また師としての意見有之候、御
多忙の際には有之候えども、是非々々御出京下され度、幾重にも希望仕候。 と書いて筆を結んだ。封筒に収
めて備中国新見町横山兵蔵様と書いて、傍に置いて、じ
小石川の切支丹坂から極楽水に出る道のだらだら坂を下りようとして渠は考えた。「これで自分と彼女との関
係は一段落を告げた。三十六にもなって、子供も三人あって、あんなことを考えたかと思うと、馬鹿々々しく
なる。けれど……けれど……本当にこれが事実だろうか。あれだけの愛情を自身に注いだのは単に愛情として
のみで、恋ではなかったろうか」 数多い感情ずくめの手紙――二人の関係はどうしても尋常ではなかった。
妻があり、子があり、世間があり、師弟の関係があればこそ敢て烈しい恋に落ちなかったが、語り合う胸の轟
、相見る眼の光、その底には確かに凄じい暴風が潜んでいたのである。機会に遭遇しさえすれば、その底の底
の暴風は忽ち勢を得て、妻子も世間も道徳も師弟の関係も一挙にして破れて了うであろうと思われた。少くと
も男はそう信じていた。それであるのに、二三日来のこの出来事、これから考えると、女は確かにその感情を
偽り売ったのだ。自分を欺いたのだと男は幾度も思った。けれど文学者だけに、この男は自ら自分の心理を客
観するだけの余裕を有っていた。年若い女の心理は容易に判断し得られるものではない、かの温い嬉しい愛情
は、単に女性特有の自然の発展で、美しく見えた眼の表情も、やさしく感じられた態度も都て無意識で、無意
味で、自然の花が見る人に一種の慰藉を与えたようなものかも知れない。一歩を譲って女は自分を愛して恋し
ていたとしても、自分は師、かの女は門弟、自分は妻あり子ある身、かの女は妙齢の美しい花、そこに互に意
識の加わるのを如何ともすることは出来まい。いや、更に一歩を進めて、あの熱烈なる一封の手紙、陰に陽に
その胸の悶を訴えて、丁度自然の力がこの身を圧迫するかのように、最後の情を伝えて来た時、その謎をこの
f71823485e
、私が非常に困る。貴嬢の世話も出来んようになるから、厳しく止めて遣んなさい!」 芳子は愈※(二の字
点、1-2-22)困ったという風で、「止めてはやりますけれど、手紙が行違いになるかも知れませんから
」「行違い? それじゃもう来るのか」 時雄は眼を※(「目+爭」、第3水準1-88-85)った。「今
来た手紙に、もう手紙をよこしてくれても行違いになるからと言ってよこしたんですから」「今来た手紙ッて
、さっきの端書の又後に来たのか」 芳子は点頭いた。「困ったね。だから若い空想家は駄目だと言うんだ」
平和は再び攪乱さるることとなった。 一日置いて今夜の六時に新橋に着くという電報があった。電報を持
って、芳子はまごまごしていた。けれど夜ひとり若い女を出して遣る訳に行かぬので、新橋へ迎えに行くこと
は許さなかった。 翌日は逢って達って諌めてどうしても京都に還らせるようにすると言って、芳子はその恋
人の許を訪うた。その男は停車場前のつるやという旅館に宿っているのである。 時雄が社から帰った時には
、まだとても帰るまいと思った芳子が既にその笑顔を玄関にあらわしていた。聞くと田中は既にこうして出て
来た以上、どうしても京都には帰らぬとのことだ。で、芳子は殆ど喧嘩をするまでに争ったが、矢張断として
可かぬ。先生を頼りにして出京したのではあるが、そう聞けば、なるほど御尤である。監督上都合の悪いとい
うのもよく解りました。けれど今更帰れませぬから、自分で如何ようにしても自活の道を求めて目的地に進む
より他はないとまで言ったそうだ。時雄は不快を感じた。 時雄は一時は勝手にしろと思った。放っておけと
も思った。けれど圏内の一員たるかれにどうして全く風馬牛たることを得ようぞ。芳子はその後二三日訪問し
た形跡もなく、学校の時間には正確に帰って来るが、学校に行くと称して恋人の許に寄りはせぬかと思うと、
胸は疑惑と嫉妬とに燃えた。 時雄は懊悩した。その心は日に幾遍となく変った。ある時は全く犠牲になって
二人の為めに尽そうと思った。ある時はこの一伍一什を国に報じて一挙に破壊して了おうかと思った。けれど
この何れをも敢てすることの出来ぬのが今の心の状態であった。 細君が、ふと、時雄に耳語した。「あなた
、二階では、これよ」と針で着物を縫う真似をして、小声で、「きっと……上げるんでしょう。紺絣の書生羽
後に、父たる貴下と師たる小生と当事者たる二人と相対して、此の問題を真面目に議すべき時節到来せりと存
候、貴下は父としての主張あるべく、芳子は芳子としての自由あるべく、小生また師としての意見有之候、御
多忙の際には有之候えども、是非々々御出京下され度、幾重にも希望仕候。 と書いて筆を結んだ。封筒に収
めて備中国新見町横山兵蔵様と書いて、傍に置いて、じ
小石川の切支丹坂から極楽水に出る道のだらだら坂を下りようとして渠は考えた。「これで自分と彼女との関
係は一段落を告げた。三十六にもなって、子供も三人あって、あんなことを考えたかと思うと、馬鹿々々しく
なる。けれど……けれど……本当にこれが事実だろうか。あれだけの愛情を自身に注いだのは単に愛情として
のみで、恋ではなかったろうか」 数多い感情ずくめの手紙――二人の関係はどうしても尋常ではなかった。
妻があり、子があり、世間があり、師弟の関係があればこそ敢て烈しい恋に落ちなかったが、語り合う胸の轟
、相見る眼の光、その底には確かに凄じい暴風が潜んでいたのである。機会に遭遇しさえすれば、その底の底
の暴風は忽ち勢を得て、妻子も世間も道徳も師弟の関係も一挙にして破れて了うであろうと思われた。少くと
も男はそう信じていた。それであるのに、二三日来のこの出来事、これから考えると、女は確かにその感情を
偽り売ったのだ。自分を欺いたのだと男は幾度も思った。けれど文学者だけに、この男は自ら自分の心理を客
観するだけの余裕を有っていた。年若い女の心理は容易に判断し得られるものではない、かの温い嬉しい愛情
は、単に女性特有の自然の発展で、美しく見えた眼の表情も、やさしく感じられた態度も都て無意識で、無意
味で、自然の花が見る人に一種の慰藉を与えたようなものかも知れない。一歩を譲って女は自分を愛して恋し
ていたとしても、自分は師、かの女は門弟、自分は妻あり子ある身、かの女は妙齢の美しい花、そこに互に意
識の加わるのを如何ともすることは出来まい。いや、更に一歩を進めて、あの熱烈なる一封の手紙、陰に陽に
その胸の悶を訴えて、丁度自然の力がこの身を圧迫するかのように、最後の情を伝えて来た時、その謎をこの
f71823485e
、私が非常に困る。貴嬢の世話も出来んようになるから、厳しく止めて遣んなさい!」 芳子は愈※(二の字
点、1-2-22)困ったという風で、「止めてはやりますけれど、手紙が行違いになるかも知れませんから
」「行違い? それじゃもう来るのか」 時雄は眼を※(「目+爭」、第3水準1-88-85)った。「今
来た手紙に、もう手紙をよこしてくれても行違いになるからと言ってよこしたんですから」「今来た手紙ッて
、さっきの端書の又後に来たのか」 芳子は点頭いた。「困ったね。だから若い空想家は駄目だと言うんだ」
平和は再び攪乱さるることとなった。 一日置いて今夜の六時に新橋に着くという電報があった。電報を持
って、芳子はまごまごしていた。けれど夜ひとり若い女を出して遣る訳に行かぬので、新橋へ迎えに行くこと
は許さなかった。 翌日は逢って達って諌めてどうしても京都に還らせるようにすると言って、芳子はその恋
人の許を訪うた。その男は停車場前のつるやという旅館に宿っているのである。 時雄が社から帰った時には
、まだとても帰るまいと思った芳子が既にその笑顔を玄関にあらわしていた。聞くと田中は既にこうして出て
来た以上、どうしても京都には帰らぬとのことだ。で、芳子は殆ど喧嘩をするまでに争ったが、矢張断として
可かぬ。先生を頼りにして出京したのではあるが、そう聞けば、なるほど御尤である。監督上都合の悪いとい
うのもよく解りました。けれど今更帰れませぬから、自分で如何ようにしても自活の道を求めて目的地に進む
より他はないとまで言ったそうだ。時雄は不快を感じた。 時雄は一時は勝手にしろと思った。放っておけと
も思った。けれど圏内の一員たるかれにどうして全く風馬牛たることを得ようぞ。芳子はその後二三日訪問し
た形跡もなく、学校の時間には正確に帰って来るが、学校に行くと称して恋人の許に寄りはせぬかと思うと、
胸は疑惑と嫉妬とに燃えた。 時雄は懊悩した。その心は日に幾遍となく変った。ある時は全く犠牲になって
二人の為めに尽そうと思った。ある時はこの一伍一什を国に報じて一挙に破壊して了おうかと思った。けれど
この何れをも敢てすることの出来ぬのが今の心の状態であった。 細君が、ふと、時雄に耳語した。「あなた
、二階では、これよ」と針で着物を縫う真似をして、小声で、「きっと……上げるんでしょう。紺絣の書生羽
2019/01/15(火) 00:43:40.79
パトラから超レアな感情引き出したのは感謝してやるから死んでくれな
2019/01/15(火) 00:43:51.30
>>828
縋り申して、誰も知ってるものがないのに出て参りましたのですから、大層失望しましたのですけれど」「だ
ッて余り突飛だ。一昨日逢ってもそう思ったが、どうもあれでも困るね」 と時雄は笑った。「どうか又御心
配下さるように……この上御心配かけては申訳がありませんけれど」と芳子は縋るようにして顔を赧めた。「
心配せん方が好い、どうかなるよ」 芳子が出て行った後、時雄は急に険しい難かしい顔に成った。「自分に
……自分に、この恋の世話が出来るだろうか」と独りで胸に反問した。「若い鳥は若い鳥でなくては駄目だ。
自分等はもうこの若い鳥を引く美しい羽を持っていない」こう思うと、言うに言われぬ寂しさがひしと胸を襲
った。「妻と子――家庭の快楽だと人は言うが、それに何の意味がある。子供の為めに生存している妻は生存
の意味があろうが、妻を子に奪われ、子を妻に奪われた夫はどうして寂寞たらざるを得るか」時雄はじっと洋
燈を見た。 机の上にはモウパッサンの「死よりも強し」が開かれてあった。 二三日経って後、時雄は例刻
に社から帰って火鉢の前に坐ると、細君が小声で、「今日来てよ」「誰が」「二階の……そら芳子さんの好い
人」 細君は笑った。「そうか……」「今日一時頃、御免なさいと玄関に来た人があるですから、私が出て見
ると、顔の丸い、絣の羽織を着た、白縞の袴を穿いた書生さんが居るじゃありませんか。また、原稿でも持っ
て来た書生さんかと思ったら、横山さんは此方においでですかと言うじゃありませんか。はて、不思議だと思
ったけれど、名を聞きますと、田中……。はア、それでその人だナと思ったんですよ。厭な人ねえ、あんな人
を、あんな書生さんを恋人にしないたッて、いくらも好いのがあるでしょうに。芳子さんは余程物好きね。あ
れじゃとても望みはありませんよ」「それでどうした?」「芳子さんは嬉しいんでしょうけど、何だか極りが
悪そうでしたよ。私がお茶を持って行って上げると、芳子さんは机の前に坐っている。その前にその人が居て
、今まで何か話していたのを急に止して黙ってしまった。私は変だからすぐ下りて来たですがね、……何だか
変ね、……今の若い人はよくああいうことが出来てね、私のその頃には男に見られるのすら恥かしくって恥か
0791d0e5b4
と思いましたよ。堕落書生と同じですからね。それゃうわべが似ているだけで、心はそんなことはないでしょ
うけれど、何だか変ですよ」「そんなことはどうでも好い。それでどうした?」「お鶴(下女)が行って上げ
ると言うのに、好いと言って、御自分で出かけて、餅菓子と焼芋を買って来て、御馳走してよ。……お鶴も笑
っていましたよ。お湯をさしに上ると、二人でお旨しそうにおさつを食べているところでしたッて……」 時
雄も笑わざるを得なかった。 細君は猶語り続いだ。「そして随分長く高い声で話していましたよ。議論みた
いなことも言って、芳子さんもなかなか負けない様子でした」「そしていつ帰った?」「もう少し以前」「芳
子は居るか」「いいえ、路が分からないから、一緒に其処まで送って行って来るッて出懸けて行ったんですよ
」 時雄は顔を曇らせた。 夕飯を食っていると、裏口から芳子が帰って来た。急いで走って来たと覚しく、
せいせい息を切っている。「何処まで行らしった?」 と細君が問うと、「神楽坂まで」と答えたが、いつも
する「おかえりなさいまし」を時雄に向って言って、そのままばたばたと二階へ上った。すぐ下りて来るかと
思うに、なかなか下りて来ない。「芳子さん、芳子さん」と三度ほど細君が呼ぶと、「はアーい」という長い
返事が聞えて、矢張下りて来ない。お鶴が迎いに行って漸く二階を下りて来たが、準備した夕飯の膳を他所に
、柱に近く、斜に坐った。「御飯は?」「もう食べたくないの、腹が一杯で」「余りおさつを召上った故でし
ょう」「あら、まア、酷い奥さん。いいわ、奥さん」 と睨む真似をする。 細君は笑って、「芳子さん、何
だか変ね」「何故?」と長く引張る。「何故も無いわ」「いいことよ、奥さん」 と又睨んだ。 時雄は黙っ
てこの嬌態に対していた。胸の騒ぐのは無論である。不快の情はひしと押し寄せて来た。芳子はちらと時雄の
顔を覗ったが、その不機嫌なのが一目で解った。で、すぐ態度を改めて、「先生、今日田中が参りましてね」
「そうだってね」「お目にかかってお礼を申上げなければならんのですけれども、又改めて上がりますからッ
て……よろしく申上げて……」「そうか」 と言ったが、そのままふいと立って書斎に入って了った。 その
恋人が東京に居ては、仮令自分が芳子をその二階に置いて監督しても、時雄は心を安んずる暇はなかった。二
縋り申して、誰も知ってるものがないのに出て参りましたのですから、大層失望しましたのですけれど」「だ
ッて余り突飛だ。一昨日逢ってもそう思ったが、どうもあれでも困るね」 と時雄は笑った。「どうか又御心
配下さるように……この上御心配かけては申訳がありませんけれど」と芳子は縋るようにして顔を赧めた。「
心配せん方が好い、どうかなるよ」 芳子が出て行った後、時雄は急に険しい難かしい顔に成った。「自分に
……自分に、この恋の世話が出来るだろうか」と独りで胸に反問した。「若い鳥は若い鳥でなくては駄目だ。
自分等はもうこの若い鳥を引く美しい羽を持っていない」こう思うと、言うに言われぬ寂しさがひしと胸を襲
った。「妻と子――家庭の快楽だと人は言うが、それに何の意味がある。子供の為めに生存している妻は生存
の意味があろうが、妻を子に奪われ、子を妻に奪われた夫はどうして寂寞たらざるを得るか」時雄はじっと洋
燈を見た。 机の上にはモウパッサンの「死よりも強し」が開かれてあった。 二三日経って後、時雄は例刻
に社から帰って火鉢の前に坐ると、細君が小声で、「今日来てよ」「誰が」「二階の……そら芳子さんの好い
人」 細君は笑った。「そうか……」「今日一時頃、御免なさいと玄関に来た人があるですから、私が出て見
ると、顔の丸い、絣の羽織を着た、白縞の袴を穿いた書生さんが居るじゃありませんか。また、原稿でも持っ
て来た書生さんかと思ったら、横山さんは此方においでですかと言うじゃありませんか。はて、不思議だと思
ったけれど、名を聞きますと、田中……。はア、それでその人だナと思ったんですよ。厭な人ねえ、あんな人
を、あんな書生さんを恋人にしないたッて、いくらも好いのがあるでしょうに。芳子さんは余程物好きね。あ
れじゃとても望みはありませんよ」「それでどうした?」「芳子さんは嬉しいんでしょうけど、何だか極りが
悪そうでしたよ。私がお茶を持って行って上げると、芳子さんは机の前に坐っている。その前にその人が居て
、今まで何か話していたのを急に止して黙ってしまった。私は変だからすぐ下りて来たですがね、……何だか
変ね、……今の若い人はよくああいうことが出来てね、私のその頃には男に見られるのすら恥かしくって恥か
0791d0e5b4
と思いましたよ。堕落書生と同じですからね。それゃうわべが似ているだけで、心はそんなことはないでしょ
うけれど、何だか変ですよ」「そんなことはどうでも好い。それでどうした?」「お鶴(下女)が行って上げ
ると言うのに、好いと言って、御自分で出かけて、餅菓子と焼芋を買って来て、御馳走してよ。……お鶴も笑
っていましたよ。お湯をさしに上ると、二人でお旨しそうにおさつを食べているところでしたッて……」 時
雄も笑わざるを得なかった。 細君は猶語り続いだ。「そして随分長く高い声で話していましたよ。議論みた
いなことも言って、芳子さんもなかなか負けない様子でした」「そしていつ帰った?」「もう少し以前」「芳
子は居るか」「いいえ、路が分からないから、一緒に其処まで送って行って来るッて出懸けて行ったんですよ
」 時雄は顔を曇らせた。 夕飯を食っていると、裏口から芳子が帰って来た。急いで走って来たと覚しく、
せいせい息を切っている。「何処まで行らしった?」 と細君が問うと、「神楽坂まで」と答えたが、いつも
する「おかえりなさいまし」を時雄に向って言って、そのままばたばたと二階へ上った。すぐ下りて来るかと
思うに、なかなか下りて来ない。「芳子さん、芳子さん」と三度ほど細君が呼ぶと、「はアーい」という長い
返事が聞えて、矢張下りて来ない。お鶴が迎いに行って漸く二階を下りて来たが、準備した夕飯の膳を他所に
、柱に近く、斜に坐った。「御飯は?」「もう食べたくないの、腹が一杯で」「余りおさつを召上った故でし
ょう」「あら、まア、酷い奥さん。いいわ、奥さん」 と睨む真似をする。 細君は笑って、「芳子さん、何
だか変ね」「何故?」と長く引張る。「何故も無いわ」「いいことよ、奥さん」 と又睨んだ。 時雄は黙っ
てこの嬌態に対していた。胸の騒ぐのは無論である。不快の情はひしと押し寄せて来た。芳子はちらと時雄の
顔を覗ったが、その不機嫌なのが一目で解った。で、すぐ態度を改めて、「先生、今日田中が参りましてね」
「そうだってね」「お目にかかってお礼を申上げなければならんのですけれども、又改めて上がりますからッ
て……よろしく申上げて……」「そうか」 と言ったが、そのままふいと立って書斎に入って了った。 その
恋人が東京に居ては、仮令自分が芳子をその二階に置いて監督しても、時雄は心を安んずる暇はなかった。二
2019/01/15(火) 00:44:08.99
>>678
らぬ以前、殊にその時の煩悶を考えると、頬がおのずから赧くなった。 空想から空想、その空想はいつか長
い手紙となって京都に行った。京都からも殆ど隔日のように厚い厚い封書が届いた。書いても書いても尽くさ
れぬ二人の情――余りその文通の頻繁なのに時雄は芳子の不在を窺って、監督という口実の下にその良心を抑
えて、こっそり机の抽出やら文箱やらをさがした。捜し出した二三通の男の手紙を走り読みに読んだ。 恋人
のするような甘ったるい言葉は到る処に満ちていた。けれど時雄はそれ以上にある秘密を捜し出そうと苦心し
た。接吻の痕、性慾の痕が何処かに顕われておりはせぬか。神聖なる恋以上に二人の間は進歩しておりはせぬ
か、けれど手紙にも解らぬのは恋のまことの消息であった。 一カ月は過ぎた。 ところが、ある日、時雄は
芳子に宛てた一通の端書を受取った。英語で書いてある端書であった。何気なく読むと、一月ほどの生活費は
準備して行く、あとは東京で衣食の職業が見附かるかどうかという意味、京都田中としてあった。時雄は胸を
轟かした。平和は一時にして破れた。 晩餐後、芳子はその事を問われたのである。 芳子は困ったという風
で、「先生、本当に困って了ったんですの。田中が東京に出て来ると云うのですもの、私は二度、三度まで止
めて遣ったんですけれど、何だか、宗教に従事して、虚偽に生活してることが、今度の動機で、すっかり厭に
なって了ったとか何とかで、どうしても東京に出て来るッて言うんですよ」「東京に来て、何をするつもりな
んだ?」「文学を遣りたいと――」「文学? 文学ッて、何だ。小説を書こうと言うのか」「え、そうでしょ
う……」「馬鹿な!」 と時雄は一喝した。「本当に困って了うんですの」「貴嬢はそんなことを勧めたんじ
ゃないか」「いいえ」と烈しく首を振って、「私はそんなこと……私は今の場合困るから、せめて同志社だけ
でも卒業してくれッて、この間初めに申して来た時に達って止めて遣ったんですけれど……もうすっかり独断
でそうして了ったんですッて。今更取かえしがつかぬようになって了ったんですッて」「どうして?」「神戸
の信者で、神戸の教会の為めに、田中に学資を出してくれている神津という人があるのですの。その人に、田
046cccf004
いう二十一の青年が現にこの東京に来ている。芳子が迎えに行った。何をしたか解らん。この間言ったことも
まるで虚言かも知れぬ。この夏期の休暇に須磨で落合った時から出来ていて、京都での行為もその望を満す為
め、今度も恋しさに堪え兼ねて女の後を追って上京したのかも知れん。手を握ったろう。胸と胸とが相触れた
ろう。人が見ていぬ旅籠屋の二階、何を為ているか解らぬ。汚れる汚れぬのも刹那の間だ。こう思うと時雄は
堪らなくなった。「監督者の責任にも関する!」と腹の中で絶叫した。こうしてはおかれぬ、こういう自由を
精神の定まらぬ女に与えておくことは出来ん。監督せんければならん、保護せんけりゃならん。私共は熱情も
あるが理性がある! 私共とは何だ! 何故私とは書かぬ、何故複数を用いた? 時雄の胸は嵐のように乱れ
た。着いたのは昨日の六時、姉の家に行って聞き糺せば昨夜何時頃に帰ったか解るが、今日はどうした、今は
どうしている? 細君の心を尽した晩餐の膳には、鮪の新鮮な刺身に、青紫蘇の薬味を添えた冷豆腐、それを
味う余裕もないが、一盃は一盃と盞を重ねた。 細君は末の児を寝かして、火鉢の前に来て坐ったが、芳子の
手紙の夫の傍にあるのに眼を附けて、「芳子さん、何て言って来たのです?」 時雄は黙って手紙を投げて遣
った、細君はそれを受取りながら、夫の顔をじろりと見て、暴風の前に来る雲行の甚だ急なのを知った。 細
君は手紙を読終って巻きかえしながら、「出て来たのですね」「うむ」「ずっと東京に居るんでしょうか」「
手紙に書いてあるじゃないか、すぐ帰すッて……」「帰るでしょうか」「そんなこと誰が知るものか」 夫の
語気が烈しいので、細君は口を噤んで了った。少時経ってから、「だから、本当に厭さ、若い娘の身で、小説
家になるなんぞッて、望む本人も本人なら、よこす親達も親達ですからね」「でも、お前は安心したろう」と
言おうとしたが、それは止して、「まア、そんなことはどうでも好いさ、どうせお前達には解らんのだから…
…それよりも酌でもしたらどうだ」 温順な細君は徳利を取上げて、京焼の盃に波々と注ぐ。 時雄は頻りに
酒を呷った。酒でなければこの鬱を遣るに堪えぬといわぬばかりに。三本目に、妻は心配して、「この頃はど
うか為ましたね」「何故?」「酔ってばかりいるじゃありませんか」「酔うということがどうかしたのか」「
らぬ以前、殊にその時の煩悶を考えると、頬がおのずから赧くなった。 空想から空想、その空想はいつか長
い手紙となって京都に行った。京都からも殆ど隔日のように厚い厚い封書が届いた。書いても書いても尽くさ
れぬ二人の情――余りその文通の頻繁なのに時雄は芳子の不在を窺って、監督という口実の下にその良心を抑
えて、こっそり机の抽出やら文箱やらをさがした。捜し出した二三通の男の手紙を走り読みに読んだ。 恋人
のするような甘ったるい言葉は到る処に満ちていた。けれど時雄はそれ以上にある秘密を捜し出そうと苦心し
た。接吻の痕、性慾の痕が何処かに顕われておりはせぬか。神聖なる恋以上に二人の間は進歩しておりはせぬ
か、けれど手紙にも解らぬのは恋のまことの消息であった。 一カ月は過ぎた。 ところが、ある日、時雄は
芳子に宛てた一通の端書を受取った。英語で書いてある端書であった。何気なく読むと、一月ほどの生活費は
準備して行く、あとは東京で衣食の職業が見附かるかどうかという意味、京都田中としてあった。時雄は胸を
轟かした。平和は一時にして破れた。 晩餐後、芳子はその事を問われたのである。 芳子は困ったという風
で、「先生、本当に困って了ったんですの。田中が東京に出て来ると云うのですもの、私は二度、三度まで止
めて遣ったんですけれど、何だか、宗教に従事して、虚偽に生活してることが、今度の動機で、すっかり厭に
なって了ったとか何とかで、どうしても東京に出て来るッて言うんですよ」「東京に来て、何をするつもりな
んだ?」「文学を遣りたいと――」「文学? 文学ッて、何だ。小説を書こうと言うのか」「え、そうでしょ
う……」「馬鹿な!」 と時雄は一喝した。「本当に困って了うんですの」「貴嬢はそんなことを勧めたんじ
ゃないか」「いいえ」と烈しく首を振って、「私はそんなこと……私は今の場合困るから、せめて同志社だけ
でも卒業してくれッて、この間初めに申して来た時に達って止めて遣ったんですけれど……もうすっかり独断
でそうして了ったんですッて。今更取かえしがつかぬようになって了ったんですッて」「どうして?」「神戸
の信者で、神戸の教会の為めに、田中に学資を出してくれている神津という人があるのですの。その人に、田
046cccf004
いう二十一の青年が現にこの東京に来ている。芳子が迎えに行った。何をしたか解らん。この間言ったことも
まるで虚言かも知れぬ。この夏期の休暇に須磨で落合った時から出来ていて、京都での行為もその望を満す為
め、今度も恋しさに堪え兼ねて女の後を追って上京したのかも知れん。手を握ったろう。胸と胸とが相触れた
ろう。人が見ていぬ旅籠屋の二階、何を為ているか解らぬ。汚れる汚れぬのも刹那の間だ。こう思うと時雄は
堪らなくなった。「監督者の責任にも関する!」と腹の中で絶叫した。こうしてはおかれぬ、こういう自由を
精神の定まらぬ女に与えておくことは出来ん。監督せんければならん、保護せんけりゃならん。私共は熱情も
あるが理性がある! 私共とは何だ! 何故私とは書かぬ、何故複数を用いた? 時雄の胸は嵐のように乱れ
た。着いたのは昨日の六時、姉の家に行って聞き糺せば昨夜何時頃に帰ったか解るが、今日はどうした、今は
どうしている? 細君の心を尽した晩餐の膳には、鮪の新鮮な刺身に、青紫蘇の薬味を添えた冷豆腐、それを
味う余裕もないが、一盃は一盃と盞を重ねた。 細君は末の児を寝かして、火鉢の前に来て坐ったが、芳子の
手紙の夫の傍にあるのに眼を附けて、「芳子さん、何て言って来たのです?」 時雄は黙って手紙を投げて遣
った、細君はそれを受取りながら、夫の顔をじろりと見て、暴風の前に来る雲行の甚だ急なのを知った。 細
君は手紙を読終って巻きかえしながら、「出て来たのですね」「うむ」「ずっと東京に居るんでしょうか」「
手紙に書いてあるじゃないか、すぐ帰すッて……」「帰るでしょうか」「そんなこと誰が知るものか」 夫の
語気が烈しいので、細君は口を噤んで了った。少時経ってから、「だから、本当に厭さ、若い娘の身で、小説
家になるなんぞッて、望む本人も本人なら、よこす親達も親達ですからね」「でも、お前は安心したろう」と
言おうとしたが、それは止して、「まア、そんなことはどうでも好いさ、どうせお前達には解らんのだから…
…それよりも酌でもしたらどうだ」 温順な細君は徳利を取上げて、京焼の盃に波々と注ぐ。 時雄は頻りに
酒を呷った。酒でなければこの鬱を遣るに堪えぬといわぬばかりに。三本目に、妻は心配して、「この頃はど
うか為ましたね」「何故?」「酔ってばかりいるじゃありませんか」「酔うということがどうかしたのか」「
2019/01/15(火) 00:44:16.30
元々メアシャルコラボの予定でも無かったけどな
多分ファンアートでやべえ今日じゃんやるかって感じだと思うわ普段なら箱コラボ土曜やし
多分ファンアートでやべえ今日じゃんやるかって感じだと思うわ普段なら箱コラボ土曜やし
2019/01/15(火) 00:44:26.24
>>706
の信者で、神戸の教会の為めに、田中に学資を出してくれている神津という人があるのですの。その人に、田
中が宗教は自分には出来ぬから、将来文学で立とうと思う。どうか東京に出してくれと言って遣ったんですの
。すると大層怒って、それならもう構わぬ、勝手にしろと言われて、すっかり支度をしてしまったんですって
、本当に困って了いますの」「馬鹿な!」 と言ったが、「今一度留めて遣んなさい。小説で立とうなんて思
ったッて、とても駄目だ、全く空想だ、空想の極端だ。それに、田中が此方に出て来ていては、貴嬢の監督上
、私が非常に困る。貴嬢の世話も出来んようになるから、厳しく止めて遣んなさい!」 芳子は愈※(二の字
点、1-2-22)困ったという風で、「止めてはやりますけれど、手紙が行違いになるかも知れませんから
」「行違い? それじゃもう来るのか」 時雄は眼を※(「目+爭」、第3水準1-88-85)った。「今
来た手紙に、もう手紙をよこしてくれても行違いになるからと言ってよこしたんですから」「今来た手紙ッて
、さっきの端書の又後に来たのか」 芳子は点頭いた。「困ったね。だから若い空想家は駄目だと言うんだ」
平和は再び攪乱さるることとなった。 一日置いて今夜の六時に新橋に着くという電報があった。電報を持
って、芳子はまごまごしていた。けれど夜ひとり若い女を出して遣る訳に行かぬので、新橋へ迎えに行くこと
は許さなかった。 翌日は逢って達って諌めてどうしても京都に還らせるようにすると言って、芳子はその恋
人の許を訪うた。その男は停車場前のつるやという旅館に宿っているのである。 時雄が社から帰った時には
、まだとても帰るまいと思った芳子が既にその笑顔を玄関にあらわしていた。聞くと田中は既にこうして出て
来た以上、どうしても京都には帰らぬとのことだ。で、芳子は殆ど喧嘩をするまでに争ったが、矢張断として
可かぬ。先生を頼りにして出京したのではあるが、そう聞けば、なるほど御尤である。監督上都合の悪いとい
うのもよく解りました。けれど今更帰れませぬから、自分で如何ようにしても自活の道を求めて目的地に進む
より他はないとまで言ったそうだ。時雄は不快を感じた。 時雄は一時は勝手にしろと思った。放っておけと
da37a18e57
当り散らして酒を飲んだ。晩餐の菜が気に入らぬと云って、御膳を蹴飛した。夜は十二時過に酔って帰って来
ることもあった。芳子はこの乱暴な不調子な時雄の行為に尠なからず心を痛めて、「私がいろいろ御心配を懸
けるもんですからね、私が悪いんですよ」と詫びるように細君に言った。芳子はなるたけ手紙の往復を人に見
せぬようにし、訪問も三度に一度は学校を休んでこっそり行くようにした。時雄はそれに気が附いて一層懊悩
の度を増した。 野は秋も暮れて木枯の風が立った。裏の森の銀杏樹も黄葉して夕の空を美しく彩った。垣根
道には反かえった落葉ががさがさと転がって行く。鵙の鳴音がけたたましく聞える。若い二人の恋が愈※(二
の字点、1-2-22)人目に余るようになったのはこの頃であった。時雄は監督上見るに見かねて、芳子を
説勧めて、この一伍一什を故郷の父母に報ぜしめた。そして時雄もこの恋に関しての長い手紙を芳子の父に寄
せた。この場合にも時雄は芳子の感謝の情を十分に贏ち得るように勉めた。時雄は心を欺いて、――悲壮なる
犠牲と称して、この「恋の温情なる保護者」となった。 備中の山中から数通の手紙が来た。 その翌年の一
月には、時雄は地理の用事で、上武の境なる利根河畔に出張していた。彼は昨年の年末からこの地に来ている
ので、家のこと――芳子のことが殊に心配になる。さりとて公務を如何ともすることが出来なかった。正月に
なって二日にちょっと帰京したが、その時は次男が歯を病んで、妻と芳子とが頻りにそれを介抱していた。妻
に聞くと、芳子の恋は更に惑溺の度を加えた様子。大晦日の晩に、田中が生活のたつきを得ず、下宿に帰るこ
とも出来ずに、終夜運転の電車に一夜を過したということ、余り頻繁に二人が往来するので、それをそれとな
しに注意して芳子と口争いをしたということ、その他種々のことを聞いた。困ったことだと思った。一晩泊っ
て再び利根の河畔に戻った。 今は五日の夜であった。茫とした空に月が暈を帯びて、その光が川の中央にき
らきらと金を砕いていた。時雄は机の上に一通の封書を展いて、深くその事を考えていた。その手紙は今少し
前、旅館の下女が置いて行った芳子の筆である。先生、まことに、申訳が御座いません。先生の同情ある御恩
は決して一生経っても忘るることでなく、今もそのお心を思うと、涙が滴るるのです。父母はあの通りです。
の信者で、神戸の教会の為めに、田中に学資を出してくれている神津という人があるのですの。その人に、田
中が宗教は自分には出来ぬから、将来文学で立とうと思う。どうか東京に出してくれと言って遣ったんですの
。すると大層怒って、それならもう構わぬ、勝手にしろと言われて、すっかり支度をしてしまったんですって
、本当に困って了いますの」「馬鹿な!」 と言ったが、「今一度留めて遣んなさい。小説で立とうなんて思
ったッて、とても駄目だ、全く空想だ、空想の極端だ。それに、田中が此方に出て来ていては、貴嬢の監督上
、私が非常に困る。貴嬢の世話も出来んようになるから、厳しく止めて遣んなさい!」 芳子は愈※(二の字
点、1-2-22)困ったという風で、「止めてはやりますけれど、手紙が行違いになるかも知れませんから
」「行違い? それじゃもう来るのか」 時雄は眼を※(「目+爭」、第3水準1-88-85)った。「今
来た手紙に、もう手紙をよこしてくれても行違いになるからと言ってよこしたんですから」「今来た手紙ッて
、さっきの端書の又後に来たのか」 芳子は点頭いた。「困ったね。だから若い空想家は駄目だと言うんだ」
平和は再び攪乱さるることとなった。 一日置いて今夜の六時に新橋に着くという電報があった。電報を持
って、芳子はまごまごしていた。けれど夜ひとり若い女を出して遣る訳に行かぬので、新橋へ迎えに行くこと
は許さなかった。 翌日は逢って達って諌めてどうしても京都に還らせるようにすると言って、芳子はその恋
人の許を訪うた。その男は停車場前のつるやという旅館に宿っているのである。 時雄が社から帰った時には
、まだとても帰るまいと思った芳子が既にその笑顔を玄関にあらわしていた。聞くと田中は既にこうして出て
来た以上、どうしても京都には帰らぬとのことだ。で、芳子は殆ど喧嘩をするまでに争ったが、矢張断として
可かぬ。先生を頼りにして出京したのではあるが、そう聞けば、なるほど御尤である。監督上都合の悪いとい
うのもよく解りました。けれど今更帰れませぬから、自分で如何ようにしても自活の道を求めて目的地に進む
より他はないとまで言ったそうだ。時雄は不快を感じた。 時雄は一時は勝手にしろと思った。放っておけと
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当り散らして酒を飲んだ。晩餐の菜が気に入らぬと云って、御膳を蹴飛した。夜は十二時過に酔って帰って来
ることもあった。芳子はこの乱暴な不調子な時雄の行為に尠なからず心を痛めて、「私がいろいろ御心配を懸
けるもんですからね、私が悪いんですよ」と詫びるように細君に言った。芳子はなるたけ手紙の往復を人に見
せぬようにし、訪問も三度に一度は学校を休んでこっそり行くようにした。時雄はそれに気が附いて一層懊悩
の度を増した。 野は秋も暮れて木枯の風が立った。裏の森の銀杏樹も黄葉して夕の空を美しく彩った。垣根
道には反かえった落葉ががさがさと転がって行く。鵙の鳴音がけたたましく聞える。若い二人の恋が愈※(二
の字点、1-2-22)人目に余るようになったのはこの頃であった。時雄は監督上見るに見かねて、芳子を
説勧めて、この一伍一什を故郷の父母に報ぜしめた。そして時雄もこの恋に関しての長い手紙を芳子の父に寄
せた。この場合にも時雄は芳子の感謝の情を十分に贏ち得るように勉めた。時雄は心を欺いて、――悲壮なる
犠牲と称して、この「恋の温情なる保護者」となった。 備中の山中から数通の手紙が来た。 その翌年の一
月には、時雄は地理の用事で、上武の境なる利根河畔に出張していた。彼は昨年の年末からこの地に来ている
ので、家のこと――芳子のことが殊に心配になる。さりとて公務を如何ともすることが出来なかった。正月に
なって二日にちょっと帰京したが、その時は次男が歯を病んで、妻と芳子とが頻りにそれを介抱していた。妻
に聞くと、芳子の恋は更に惑溺の度を加えた様子。大晦日の晩に、田中が生活のたつきを得ず、下宿に帰るこ
とも出来ずに、終夜運転の電車に一夜を過したということ、余り頻繁に二人が往来するので、それをそれとな
しに注意して芳子と口争いをしたということ、その他種々のことを聞いた。困ったことだと思った。一晩泊っ
て再び利根の河畔に戻った。 今は五日の夜であった。茫とした空に月が暈を帯びて、その光が川の中央にき
らきらと金を砕いていた。時雄は机の上に一通の封書を展いて、深くその事を考えていた。その手紙は今少し
前、旅館の下女が置いて行った芳子の筆である。先生、まことに、申訳が御座いません。先生の同情ある御恩
は決して一生経っても忘るることでなく、今もそのお心を思うと、涙が滴るるのです。父母はあの通りです。
2019/01/15(火) 00:44:42.92
シコシコパトちゃんいっぞ!!!!!!
2019/01/15(火) 00:44:43.95
>>706
の信者で、神戸の教会の為めに、田中に学資を出してくれている神津という人があるのですの。その人に、田
中が宗教は自分には出来ぬから、将来文学で立とうと思う。どうか東京に出してくれと言って遣ったんですの
。すると大層怒って、それならもう構わぬ、勝手にしろと言われて、すっかり支度をしてしまったんですって
、本当に困って了いますの」「馬鹿な!」 と言ったが、「今一度留めて遣んなさい。小説で立とうなんて思
ったッて、とても駄目だ、全く空想だ、空想の極端だ。それに、田中が此方に出て来ていては、貴嬢の監督上
、私が非常に困る。貴嬢の世話も出来んようになるから、厳しく止めて遣んなさい!」 芳子は愈※(二の字
点、1-2-22)困ったという風で、「止めてはやりますけれど、手紙が行違いになるかも知れませんから
」「行違い? それじゃもう来るのか」 時雄は眼を※(「目+爭」、第3水準1-88-85)った。「今
来た手紙に、もう手紙をよこしてくれても行違いになるからと言ってよこしたんですから」「今来た手紙ッて
、さっきの端書の又後に来たのか」 芳子は点頭いた。「困ったね。だから若い空想家は駄目だと言うんだ」
平和は再び攪乱さるることとなった。 一日置いて今夜の六時に新橋に着くという電報があった。電報を持
って、芳子はまごまごしていた。けれど夜ひとり若い女を出して遣る訳に行かぬので、新橋へ迎えに行くこと
は許さなかった。 翌日は逢って達って諌めてどうしても京都に還らせるようにすると言って、芳子はその恋
人の許を訪うた。その男は停車場前のつるやという旅館に宿っているのである。 時雄が社から帰った時には
、まだとても帰るまいと思った芳子が既にその笑顔を玄関にあらわしていた。聞くと田中は既にこうして出て
来た以上、どうしても京都には帰らぬとのことだ。で、芳子は殆ど喧嘩をするまでに争ったが、矢張断として
可かぬ。先生を頼りにして出京したのではあるが、そう聞けば、なるほど御尤である。監督上都合の悪いとい
うのもよく解りました。けれど今更帰れませぬから、自分で如何ようにしても自活の道を求めて目的地に進む
より他はないとまで言ったそうだ。時雄は不快を感じた。 時雄は一時は勝手にしろと思った。放っておけと
da37a18e57
当り散らして酒を飲んだ。晩餐の菜が気に入らぬと云って、御膳を蹴飛した。夜は十二時過に酔って帰って来
ることもあった。芳子はこの乱暴な不調子な時雄の行為に尠なからず心を痛めて、「私がいろいろ御心配を懸
けるもんですからね、私が悪いんですよ」と詫びるように細君に言った。芳子はなるたけ手紙の往復を人に見
せぬようにし、訪問も三度に一度は学校を休んでこっそり行くようにした。時雄はそれに気が附いて一層懊悩
の度を増した。 野は秋も暮れて木枯の風が立った。裏の森の銀杏樹も黄葉して夕の空を美しく彩った。垣根
道には反かえった落葉ががさがさと転がって行く。鵙の鳴音がけたたましく聞える。若い二人の恋が愈※(二
の字点、1-2-22)人目に余るようになったのはこの頃であった。時雄は監督上見るに見かねて、芳子を
説勧めて、この一伍一什を故郷の父母に報ぜしめた。そして時雄もこの恋に関しての長い手紙を芳子の父に寄
せた。この場合にも時雄は芳子の感謝の情を十分に贏ち得るように勉めた。時雄は心を欺いて、――悲壮なる
犠牲と称して、この「恋の温情なる保護者」となった。 備中の山中から数通の手紙が来た。 その翌年の一
月には、時雄は地理の用事で、上武の境なる利根河畔に出張していた。彼は昨年の年末からこの地に来ている
ので、家のこと――芳子のことが殊に心配になる。さりとて公務を如何ともすることが出来なかった。正月に
なって二日にちょっと帰京したが、その時は次男が歯を病んで、妻と芳子とが頻りにそれを介抱していた。妻
に聞くと、芳子の恋は更に惑溺の度を加えた様子。大晦日の晩に、田中が生活のたつきを得ず、下宿に帰るこ
とも出来ずに、終夜運転の電車に一夜を過したということ、余り頻繁に二人が往来するので、それをそれとな
しに注意して芳子と口争いをしたということ、その他種々のことを聞いた。困ったことだと思った。一晩泊っ
て再び利根の河畔に戻った。 今は五日の夜であった。茫とした空に月が暈を帯びて、その光が川の中央にき
らきらと金を砕いていた。時雄は机の上に一通の封書を展いて、深くその事を考えていた。その手紙は今少し
前、旅館の下女が置いて行った芳子の筆である。先生、まことに、申訳が御座いません。先生の同情ある御恩
は決して一生経っても忘るることでなく、今もそのお心を思うと、涙が滴るるのです。父母はあの通りです。
の信者で、神戸の教会の為めに、田中に学資を出してくれている神津という人があるのですの。その人に、田
中が宗教は自分には出来ぬから、将来文学で立とうと思う。どうか東京に出してくれと言って遣ったんですの
。すると大層怒って、それならもう構わぬ、勝手にしろと言われて、すっかり支度をしてしまったんですって
、本当に困って了いますの」「馬鹿な!」 と言ったが、「今一度留めて遣んなさい。小説で立とうなんて思
ったッて、とても駄目だ、全く空想だ、空想の極端だ。それに、田中が此方に出て来ていては、貴嬢の監督上
、私が非常に困る。貴嬢の世話も出来んようになるから、厳しく止めて遣んなさい!」 芳子は愈※(二の字
点、1-2-22)困ったという風で、「止めてはやりますけれど、手紙が行違いになるかも知れませんから
」「行違い? それじゃもう来るのか」 時雄は眼を※(「目+爭」、第3水準1-88-85)った。「今
来た手紙に、もう手紙をよこしてくれても行違いになるからと言ってよこしたんですから」「今来た手紙ッて
、さっきの端書の又後に来たのか」 芳子は点頭いた。「困ったね。だから若い空想家は駄目だと言うんだ」
平和は再び攪乱さるることとなった。 一日置いて今夜の六時に新橋に着くという電報があった。電報を持
って、芳子はまごまごしていた。けれど夜ひとり若い女を出して遣る訳に行かぬので、新橋へ迎えに行くこと
は許さなかった。 翌日は逢って達って諌めてどうしても京都に還らせるようにすると言って、芳子はその恋
人の許を訪うた。その男は停車場前のつるやという旅館に宿っているのである。 時雄が社から帰った時には
、まだとても帰るまいと思った芳子が既にその笑顔を玄関にあらわしていた。聞くと田中は既にこうして出て
来た以上、どうしても京都には帰らぬとのことだ。で、芳子は殆ど喧嘩をするまでに争ったが、矢張断として
可かぬ。先生を頼りにして出京したのではあるが、そう聞けば、なるほど御尤である。監督上都合の悪いとい
うのもよく解りました。けれど今更帰れませぬから、自分で如何ようにしても自活の道を求めて目的地に進む
より他はないとまで言ったそうだ。時雄は不快を感じた。 時雄は一時は勝手にしろと思った。放っておけと
da37a18e57
当り散らして酒を飲んだ。晩餐の菜が気に入らぬと云って、御膳を蹴飛した。夜は十二時過に酔って帰って来
ることもあった。芳子はこの乱暴な不調子な時雄の行為に尠なからず心を痛めて、「私がいろいろ御心配を懸
けるもんですからね、私が悪いんですよ」と詫びるように細君に言った。芳子はなるたけ手紙の往復を人に見
せぬようにし、訪問も三度に一度は学校を休んでこっそり行くようにした。時雄はそれに気が附いて一層懊悩
の度を増した。 野は秋も暮れて木枯の風が立った。裏の森の銀杏樹も黄葉して夕の空を美しく彩った。垣根
道には反かえった落葉ががさがさと転がって行く。鵙の鳴音がけたたましく聞える。若い二人の恋が愈※(二
の字点、1-2-22)人目に余るようになったのはこの頃であった。時雄は監督上見るに見かねて、芳子を
説勧めて、この一伍一什を故郷の父母に報ぜしめた。そして時雄もこの恋に関しての長い手紙を芳子の父に寄
せた。この場合にも時雄は芳子の感謝の情を十分に贏ち得るように勉めた。時雄は心を欺いて、――悲壮なる
犠牲と称して、この「恋の温情なる保護者」となった。 備中の山中から数通の手紙が来た。 その翌年の一
月には、時雄は地理の用事で、上武の境なる利根河畔に出張していた。彼は昨年の年末からこの地に来ている
ので、家のこと――芳子のことが殊に心配になる。さりとて公務を如何ともすることが出来なかった。正月に
なって二日にちょっと帰京したが、その時は次男が歯を病んで、妻と芳子とが頻りにそれを介抱していた。妻
に聞くと、芳子の恋は更に惑溺の度を加えた様子。大晦日の晩に、田中が生活のたつきを得ず、下宿に帰るこ
とも出来ずに、終夜運転の電車に一夜を過したということ、余り頻繁に二人が往来するので、それをそれとな
しに注意して芳子と口争いをしたということ、その他種々のことを聞いた。困ったことだと思った。一晩泊っ
て再び利根の河畔に戻った。 今は五日の夜であった。茫とした空に月が暈を帯びて、その光が川の中央にき
らきらと金を砕いていた。時雄は机の上に一通の封書を展いて、深くその事を考えていた。その手紙は今少し
前、旅館の下女が置いて行った芳子の筆である。先生、まことに、申訳が御座いません。先生の同情ある御恩
は決して一生経っても忘るることでなく、今もそのお心を思うと、涙が滴るるのです。父母はあの通りです。
2019/01/15(火) 00:45:01.92
>>976
川の上には薄い靄が懸って、おりおり通る船の艫の音がギイと聞える。下流でおーいと渡しを呼ぶものがある
。舟橋を渡る車の音がとどろに響いてそして又一時静かになる。時雄は土手を歩きながら種々のことを考えた
。芳子のことよりは一層痛切に自己の家庭のさびしさということが胸を往来した。三十五六歳の男女の最も味
うべき生活の苦痛、事業に対する煩悩、性慾より起る不満足等が凄じい力でその胸を圧迫した。芳子はかれの
為めに平凡なる生活の花でもあり又糧でもあった。芳子の美しい力に由って、荒野の如き胸に花咲き、錆び果
てた鐘は再び鳴ろうとした。芳子の為めに、復活の活気は新しく鼓吹された。であるのに再び寂寞荒涼たる以
前の平凡なる生活にかえらなければならぬとは……。不平よりも、嫉妬よりも、熱い熱い涙がかれの頬を伝っ
た。 かれは真面目に芳子の恋とその一生とを考えた。二人同棲して後の倦怠、疲労、冷酷を自己の経験に照
らしてみた。そして一たび男子に身を任せて後の女子の境遇の憐むべきを思い遣った。自然の最奥に秘める暗
黒なる力に対する厭世の情は今彼の胸を簇々として襲った。 真面目なる解決を施さなければならぬという気
になった。今までの自分の行為の甚だ不自然で不真面目であるのに思いついた。時雄はその夜、備中の山中に
ある芳子の父母に寄する手紙を熱心に書いた。芳子の手紙をその中に巻込んで、二人の近況を詳しく記し、最
後に、父たる貴下と師たる小生と当事者たる二人と相対して、此の問題を真面目に議すべき時節到来せりと存
候、貴下は父としての主張あるべく、芳子は芳子としての自由あるべく、小生また師としての意見有之候、御
多忙の際には有之候えども、是非々々御出京下され度、幾重にも希望仕候。 と書いて筆を結んだ。封筒に収
めて備中国新見町横山兵蔵様と書いて、傍に置いて、じ
小石川の切支丹坂から極楽水に出る道のだらだら坂を下りようとして渠は考えた。「これで自分と彼女との関
係は一段落を告げた。三十六にもなって、子供も三人あって、あんなことを考えたかと思うと、馬鹿々々しく
なる。けれど……けれど……本当にこれが事実だろうか。あれだけの愛情を自身に注いだのは単に愛情として
bc5ecc9ccd
…何処と悪いことのない、発明な、利口な、今の世には珍らしい方ですけれど、一つ悪いことがあってね、男
の友達と平気で夜歩いたりなんかするんですからね。それさえ止すと好いんだけれどとよく言うのですの。す
ると芳子さんはまた小母さんの旧弊が始まったって、笑っているんだもの。いつかなぞも余り男と一緒に歩い
たり何かするものだから、角の交番でね、不審にしてね、角袖巡査が家の前に立っていたことがあったと云い
ますよ。それはそんなことは無いんだから、構いはしませんけどもね……」「それはいつのことです?」「昨
年の暮でしたかね」「どうもハイカラ過ぎて困る」と時雄は言ったが、時計の針の既に十時半の処を指すのを
見て、「それにしてもどうしたんだろう。若い身空で、こう遅くまで一人で出て歩くと言うのは?」「もう帰
って来ますよ」「こんなことは幾度もあるんですか」「いいえ、滅多にありはしませんよ。夏の夜だから、ま
だ宵の口位に思って歩いているんですよ」 姉は話しながら裁縫の針を止めぬのである。前に鴨脚の大きい裁
物板が据えられて、彩絹の裁片や糸や鋏やが順序なく四面に乱れている。女物の美しい色に、洋燈の光が明か
に照り渡った。九月中旬の夜は更けて、稍々肌寒く、裏の土手下を甲武の貨物汽車がすさまじい地響を立てて
通る。 下駄の音がする度に、今度こそは! 今度こそは! と待渡ったが、十一時が打って間もなく、小き
ざみな、軽い後歯の音が静かな夜を遠く響いて来た。「今度のこそ、芳子さんですよ」 と姉は言った。 果
してその足音が家の入口の前に留って、がらがらと格子が開く。「芳子さん?」「ええ」 と艶やかな声がす
る。 玄関から丈の高い庇髪の美しい姿がすっと入って来たが、「あら、まア、先生!」 と声を立てた。そ
の声には驚愕と当惑の調子が十分に籠っていた。「大変遅くなって……」と言って、座敷と居間との間の閾の
処に来て、半ば坐って、ちらりと電光のように時雄の顔色を窺ったが、すぐ紫の袱紗に何か包んだものを出し
て、黙って姉の方に押遣った。「何ですか……お土産? いつもお気の毒ね?」「いいえ、私も召上るんです
もの」 と芳子は快活に言った。そして次の間へ行こうとしたのを、無理に洋燈の明るい眩しい居間の一隅に
坐らせた。美しい姿、当世流の庇髪、派手なネルにオリイヴ色の夏帯を形よく緊めて、少し斜に坐った艶やか
川の上には薄い靄が懸って、おりおり通る船の艫の音がギイと聞える。下流でおーいと渡しを呼ぶものがある
。舟橋を渡る車の音がとどろに響いてそして又一時静かになる。時雄は土手を歩きながら種々のことを考えた
。芳子のことよりは一層痛切に自己の家庭のさびしさということが胸を往来した。三十五六歳の男女の最も味
うべき生活の苦痛、事業に対する煩悩、性慾より起る不満足等が凄じい力でその胸を圧迫した。芳子はかれの
為めに平凡なる生活の花でもあり又糧でもあった。芳子の美しい力に由って、荒野の如き胸に花咲き、錆び果
てた鐘は再び鳴ろうとした。芳子の為めに、復活の活気は新しく鼓吹された。であるのに再び寂寞荒涼たる以
前の平凡なる生活にかえらなければならぬとは……。不平よりも、嫉妬よりも、熱い熱い涙がかれの頬を伝っ
た。 かれは真面目に芳子の恋とその一生とを考えた。二人同棲して後の倦怠、疲労、冷酷を自己の経験に照
らしてみた。そして一たび男子に身を任せて後の女子の境遇の憐むべきを思い遣った。自然の最奥に秘める暗
黒なる力に対する厭世の情は今彼の胸を簇々として襲った。 真面目なる解決を施さなければならぬという気
になった。今までの自分の行為の甚だ不自然で不真面目であるのに思いついた。時雄はその夜、備中の山中に
ある芳子の父母に寄する手紙を熱心に書いた。芳子の手紙をその中に巻込んで、二人の近況を詳しく記し、最
後に、父たる貴下と師たる小生と当事者たる二人と相対して、此の問題を真面目に議すべき時節到来せりと存
候、貴下は父としての主張あるべく、芳子は芳子としての自由あるべく、小生また師としての意見有之候、御
多忙の際には有之候えども、是非々々御出京下され度、幾重にも希望仕候。 と書いて筆を結んだ。封筒に収
めて備中国新見町横山兵蔵様と書いて、傍に置いて、じ
小石川の切支丹坂から極楽水に出る道のだらだら坂を下りようとして渠は考えた。「これで自分と彼女との関
係は一段落を告げた。三十六にもなって、子供も三人あって、あんなことを考えたかと思うと、馬鹿々々しく
なる。けれど……けれど……本当にこれが事実だろうか。あれだけの愛情を自身に注いだのは単に愛情として
bc5ecc9ccd
…何処と悪いことのない、発明な、利口な、今の世には珍らしい方ですけれど、一つ悪いことがあってね、男
の友達と平気で夜歩いたりなんかするんですからね。それさえ止すと好いんだけれどとよく言うのですの。す
ると芳子さんはまた小母さんの旧弊が始まったって、笑っているんだもの。いつかなぞも余り男と一緒に歩い
たり何かするものだから、角の交番でね、不審にしてね、角袖巡査が家の前に立っていたことがあったと云い
ますよ。それはそんなことは無いんだから、構いはしませんけどもね……」「それはいつのことです?」「昨
年の暮でしたかね」「どうもハイカラ過ぎて困る」と時雄は言ったが、時計の針の既に十時半の処を指すのを
見て、「それにしてもどうしたんだろう。若い身空で、こう遅くまで一人で出て歩くと言うのは?」「もう帰
って来ますよ」「こんなことは幾度もあるんですか」「いいえ、滅多にありはしませんよ。夏の夜だから、ま
だ宵の口位に思って歩いているんですよ」 姉は話しながら裁縫の針を止めぬのである。前に鴨脚の大きい裁
物板が据えられて、彩絹の裁片や糸や鋏やが順序なく四面に乱れている。女物の美しい色に、洋燈の光が明か
に照り渡った。九月中旬の夜は更けて、稍々肌寒く、裏の土手下を甲武の貨物汽車がすさまじい地響を立てて
通る。 下駄の音がする度に、今度こそは! 今度こそは! と待渡ったが、十一時が打って間もなく、小き
ざみな、軽い後歯の音が静かな夜を遠く響いて来た。「今度のこそ、芳子さんですよ」 と姉は言った。 果
してその足音が家の入口の前に留って、がらがらと格子が開く。「芳子さん?」「ええ」 と艶やかな声がす
る。 玄関から丈の高い庇髪の美しい姿がすっと入って来たが、「あら、まア、先生!」 と声を立てた。そ
の声には驚愕と当惑の調子が十分に籠っていた。「大変遅くなって……」と言って、座敷と居間との間の閾の
処に来て、半ば坐って、ちらりと電光のように時雄の顔色を窺ったが、すぐ紫の袱紗に何か包んだものを出し
て、黙って姉の方に押遣った。「何ですか……お土産? いつもお気の毒ね?」「いいえ、私も召上るんです
もの」 と芳子は快活に言った。そして次の間へ行こうとしたのを、無理に洋燈の明るい眩しい居間の一隅に
坐らせた。美しい姿、当世流の庇髪、派手なネルにオリイヴ色の夏帯を形よく緊めて、少し斜に坐った艶やか
2019/01/15(火) 00:45:04.33
2019/01/15(火) 00:45:13.03
不安定なパトラが見たいなら初期の配信みるとええぞ
2019/01/15(火) 00:45:19.30
>>574
。無論、その胸には一種の圧迫を感じたに相違ないけれど、芳子の心にしては、絶対に信頼して――今回の恋
のことにも全心を挙げて同情してくれた師の家に行って住むことは別に甚しい苦痛でも無かった。寧ろ以前か
らこの昔風の家に同居しているのを不快に思って、出来るならば、初めのように先生の家にと願っていたので
あるから、今の場合でなければ、かえって大に喜んだのであろうに…… 時雄は一刻も早くその恋人のことを
聞糺したかった。今、その男は何処にいる? 何時京都に帰るか? これは時雄に取っては実に重大な問題で
あった。けれど何も知らぬ姉の前で、打明けて問う訳にも行かぬので、この夜は露ほどもそのことを口に出さ
なかった。一座は平凡な物語に更けた。 今夜にもと時雄の言出したのを、だって、もう十二時だ、明日にし
た方が宜かろうとの姉の注意。で、時雄は一人で牛込に帰ろうとしたが、どうも不安心で為方がないような気
がしたので、夜の更けたのを口実に、姉の家に泊って、明朝早く一緒に行くことにした。 芳子は八畳に、時
雄は六畳に姉と床を並べて寝た。やがて姉の小さい鼾が聞えた。時計は一時をカンと鳴った。八畳では寝つか
れぬと覚しく、おりおり高い長大息の気勢がする。甲武の貨物列車が凄じい地響を立てて、この深夜を独り通
る。時雄も久しく眠られなかった。 翌朝時雄は芳子を自宅に伴った。二人になるより早く、時雄は昨日の消
息を知ろうと思ったけれど、芳子が低頭勝に悄然として後について来るのを見ると、何となく可哀そうになっ
て、胸に苛々する思を畳みながら、黙して歩いた。 佐内坂を登り了ると、人通りが少くなった。時雄はふと
振返って、「それでどうしたの?」と突如として訊ねた。「え?」 反問した芳子は顔を曇らせた。「昨日の
話さ、まだ居るのかね」「今夜の六時の急行で帰ります」「それじゃ送って行かなくってはいけないじゃない
か」「いいえ、もう好いんですの」 これで話は途絶えて、二人は黙って歩いた。 矢来町の時雄の宅、今ま
で物置にしておいた二階の三畳と六畳、これを綺麗に掃除して、芳子の住居とした。久しく物置――子供の遊
び場にしておいたので、塵埃が山のように積っていたが、箒をかけ雑巾をかけ、雨のしみの附いた破れた障子
abf5443197
紙の来るのを待つようになった。ある時などは写真を送れと言って遣ろうと思って、手紙の隅に小さく書いて
、そしてまたこれを黒々と塗って了った。女性には容色と謂うものが是非必要である。容色のわるい女はいく
ら才があっても男が相手に為ない。時雄も内々胸の中で、どうせ文学を遣ろうというような女だから、不容色
に相違ないと思った。けれどなるべくは見られる位の女であって欲しいと思った。 芳子が父母に許可を得て
、父に伴れられて、時雄の門を訪うたのは翌年の二月で、丁度時雄の三番目の男の児の生れた七夜の日であっ
た。座敷の隣の室は細君の産褥で、細君は手伝に来ている姉から若い女門下生の美しい容色であることを聞い
て少なからず懊悩した。姉もああいう若い美しい女を弟子にしてどうする気だろうと心配した。時雄は芳子と
父とを並べて、縷々として文学者の境遇と目的とを語り、女の結婚問題に就いて予め父親の説を叩いた。芳子
の家は新見町でも第三とは下らぬ豪家で、父も母も厳格なる基督教信者、母は殊にすぐれた信者で、曽ては同
志社女学校に学んだこともあるという。総領の兄は英国へ洋行して、帰朝後は某官立学校の教授となっている
。芳子は町の小学校を卒業するとすぐ、神戸に出て神戸の女学院に入り、其処でハイカラな女学校生活を送っ
た。基督教の女学校は他の女学校に比して、文学に対して総て自由だ。その頃こそ「魔風恋風」や「金色夜叉
」などを読んではならんとの規定も出ていたが、文部省で干渉しない以前は、教場でさえなくば何を読んでも
差支なかった。学校に附属した教会、其処で祈祷の尊いこと、クリスマスの晩の面白いこと、理想を養うとい
うことの味をも知って、人間の卑しいことを隠して美しいことを標榜するという群の仲間となった。母の膝下
が恋しいとか、故郷が懐かしいとか言うことは、来た当座こそ切実に辛く感じもしたが、やがては全く忘れて
、女学生の寄宿生活をこの上なく面白く思うようになった。旨味い南瓜を食べさせないと云っては、お鉢の飯
に醤油を懸けて賄方を酷めたり、舎監のひねくれた老婦の顔色を見て、陰陽に物を言ったりする女学生の群の
中に入っていては、家庭に養われた少女のように、単純に物を見ることがどうして出来よう。美しいこと、理
想を養うこと、虚栄心の高いこと――こういう傾向をいつとなしに受けて、芳子は明治の女学生の長所と短所
。無論、その胸には一種の圧迫を感じたに相違ないけれど、芳子の心にしては、絶対に信頼して――今回の恋
のことにも全心を挙げて同情してくれた師の家に行って住むことは別に甚しい苦痛でも無かった。寧ろ以前か
らこの昔風の家に同居しているのを不快に思って、出来るならば、初めのように先生の家にと願っていたので
あるから、今の場合でなければ、かえって大に喜んだのであろうに…… 時雄は一刻も早くその恋人のことを
聞糺したかった。今、その男は何処にいる? 何時京都に帰るか? これは時雄に取っては実に重大な問題で
あった。けれど何も知らぬ姉の前で、打明けて問う訳にも行かぬので、この夜は露ほどもそのことを口に出さ
なかった。一座は平凡な物語に更けた。 今夜にもと時雄の言出したのを、だって、もう十二時だ、明日にし
た方が宜かろうとの姉の注意。で、時雄は一人で牛込に帰ろうとしたが、どうも不安心で為方がないような気
がしたので、夜の更けたのを口実に、姉の家に泊って、明朝早く一緒に行くことにした。 芳子は八畳に、時
雄は六畳に姉と床を並べて寝た。やがて姉の小さい鼾が聞えた。時計は一時をカンと鳴った。八畳では寝つか
れぬと覚しく、おりおり高い長大息の気勢がする。甲武の貨物列車が凄じい地響を立てて、この深夜を独り通
る。時雄も久しく眠られなかった。 翌朝時雄は芳子を自宅に伴った。二人になるより早く、時雄は昨日の消
息を知ろうと思ったけれど、芳子が低頭勝に悄然として後について来るのを見ると、何となく可哀そうになっ
て、胸に苛々する思を畳みながら、黙して歩いた。 佐内坂を登り了ると、人通りが少くなった。時雄はふと
振返って、「それでどうしたの?」と突如として訊ねた。「え?」 反問した芳子は顔を曇らせた。「昨日の
話さ、まだ居るのかね」「今夜の六時の急行で帰ります」「それじゃ送って行かなくってはいけないじゃない
か」「いいえ、もう好いんですの」 これで話は途絶えて、二人は黙って歩いた。 矢来町の時雄の宅、今ま
で物置にしておいた二階の三畳と六畳、これを綺麗に掃除して、芳子の住居とした。久しく物置――子供の遊
び場にしておいたので、塵埃が山のように積っていたが、箒をかけ雑巾をかけ、雨のしみの附いた破れた障子
abf5443197
紙の来るのを待つようになった。ある時などは写真を送れと言って遣ろうと思って、手紙の隅に小さく書いて
、そしてまたこれを黒々と塗って了った。女性には容色と謂うものが是非必要である。容色のわるい女はいく
ら才があっても男が相手に為ない。時雄も内々胸の中で、どうせ文学を遣ろうというような女だから、不容色
に相違ないと思った。けれどなるべくは見られる位の女であって欲しいと思った。 芳子が父母に許可を得て
、父に伴れられて、時雄の門を訪うたのは翌年の二月で、丁度時雄の三番目の男の児の生れた七夜の日であっ
た。座敷の隣の室は細君の産褥で、細君は手伝に来ている姉から若い女門下生の美しい容色であることを聞い
て少なからず懊悩した。姉もああいう若い美しい女を弟子にしてどうする気だろうと心配した。時雄は芳子と
父とを並べて、縷々として文学者の境遇と目的とを語り、女の結婚問題に就いて予め父親の説を叩いた。芳子
の家は新見町でも第三とは下らぬ豪家で、父も母も厳格なる基督教信者、母は殊にすぐれた信者で、曽ては同
志社女学校に学んだこともあるという。総領の兄は英国へ洋行して、帰朝後は某官立学校の教授となっている
。芳子は町の小学校を卒業するとすぐ、神戸に出て神戸の女学院に入り、其処でハイカラな女学校生活を送っ
た。基督教の女学校は他の女学校に比して、文学に対して総て自由だ。その頃こそ「魔風恋風」や「金色夜叉
」などを読んではならんとの規定も出ていたが、文部省で干渉しない以前は、教場でさえなくば何を読んでも
差支なかった。学校に附属した教会、其処で祈祷の尊いこと、クリスマスの晩の面白いこと、理想を養うとい
うことの味をも知って、人間の卑しいことを隠して美しいことを標榜するという群の仲間となった。母の膝下
が恋しいとか、故郷が懐かしいとか言うことは、来た当座こそ切実に辛く感じもしたが、やがては全く忘れて
、女学生の寄宿生活をこの上なく面白く思うようになった。旨味い南瓜を食べさせないと云っては、お鉢の飯
に醤油を懸けて賄方を酷めたり、舎監のひねくれた老婦の顔色を見て、陰陽に物を言ったりする女学生の群の
中に入っていては、家庭に養われた少女のように、単純に物を見ることがどうして出来よう。美しいこと、理
想を養うこと、虚栄心の高いこと――こういう傾向をいつとなしに受けて、芳子は明治の女学生の長所と短所
2019/01/15(火) 00:45:37.02
>>952
御座いますまい。先生のお家にこうして居ますればこそ、先生にも奥様にも御心配を懸けて済まぬので御座い
ます。どうか先生、私の決心をお許し下さい。芳子先生 おんもとへ 恋の力は遂に二人を深い惑溺の淵に沈
めたのである。時雄はもうこうしてはおかれぬと思った。時雄が芳子の歓心を得る為めに取った「温情の保護
者」としての態度を考えた。備中の父親に寄せた手紙、その手紙には、極力二人の恋を庇保して、どうしても
この恋を許して貰わねばならぬという主旨であった。時雄は父母の到底これを承知せぬことを知っていた。寧
ろ父母の極力反対することを希望していた。父母は果して極力反対して来た。言うことを聞かぬなら勘当する
とまで言って来た。二人はまさに受くべき恋の報酬を受けた。時雄は芳子の為めに飽まで弁明し、汚れた目的
の為めに行われたる恋でないことを言い、父母の中一人、是非出京してこの問題を解決して貰いたいと言い送
った。けれど故郷の父母は、監督なる時雄がそういう主張であるのと、到底その口から許可することが出来ぬ
のとで、上京しても無駄であると云って出て来なかった。 時雄は今、芳子の手紙に対して考えた。 二人の
状態は最早一刻も猶予すべからざるものとなっている。時雄の監督を離れて二人一緒に暮したいという大胆な
言葉、その言葉の中には警戒すべき分子の多いのを思った。いや、既に一歩を進めているかも知れぬと思った
。又一面にはこれほどその為めに尽力しているのに、その好意を無にして、こういう決心をするとは義理知ら
ず、情知らず、勝手にするが好いとまで激した。 時雄は胸の轟きを静める為め、月朧なる利根川の堤の上を
散歩した。月が暈を帯びた夜は冬ながらやや暖かく、土手下の家々の窓には平和な燈火が静かに輝いていた。
川の上には薄い靄が懸って、おりおり通る船の艫の音がギイと聞える。下流でおーいと渡しを呼ぶものがある
。舟橋を渡る車の音がとどろに響いてそして又一時静かになる。時雄は土手を歩きながら種々のことを考えた
。芳子のことよりは一層痛切に自己の家庭のさびしさということが胸を往来した。三十五六歳の男女の最も味
うべき生活の苦痛、事業に対する煩悩、性慾より起る不満足等が凄じい力でその胸を圧迫した。芳子はかれの
b0987ee4e6
差支なかった。学校に附属した教会、其処で祈祷の尊いこと、クリスマスの晩の面白いこと、理想を養うとい
うことの味をも知って、人間の卑しいことを隠して美しいことを標榜するという群の仲間となった。母の膝下
が恋しいとか、故郷が懐かしいとか言うことは、来た当座こそ切実に辛く感じもしたが、やがては全く忘れて
、女学生の寄宿生活をこの上なく面白く思うようになった。旨味い南瓜を食べさせないと云っては、お鉢の飯
に醤油を懸けて賄方を酷めたり、舎監のひねくれた老婦の顔色を見て、陰陽に物を言ったりする女学生の群の
中に入っていては、家庭に養われた少女のように、単純に物を見ることがどうして出来よう。美しいこと、理
想を養うこと、虚栄心の高いこと――こういう傾向をいつとなしに受けて、芳子は明治の女学生の長所と短所
とを遺憾なく備えていた。 尠くとも時雄の孤独なる生活はこれによって破られた。昔の恋人――今の細君。
曽ては恋人には相違なかったが、今は時勢が移り変った。四五年来の女子教育の勃興、女子大学の設立、庇髪
、海老茶袴、男と並んで歩くのをはにかむようなものは一人も無くなった。この世の中に、旧式の丸髷、泥鴨
のような歩き振、温順と貞節とより他に何物をも有せぬ細君に甘んじていることは時雄には何よりも情けなか
った。路を行けば、美しい今様の細君を連れての睦じい散歩、友を訪えば夫の席に出て流暢に会話を賑かす若
い細君、ましてその身が骨を折って書いた小説を読もうでもなく、夫の苦悶煩悶には全く風馬牛で、子供さえ
満足に育てれば好いという自分の細君に対すると、どうしても孤独を叫ばざるを得なかった。「寂しき人々」
のヨハンネスと共に、家妻というものの無意味を感ぜずにはいられなかった。これが――この孤独が芳子に由
って破られた。ハイカラな新式な美しい女門下生が、先生! 先生! と世にも豪い人のように渇仰して来る
のに胸を動かさずに誰がおられようか。 最初の一月ほどは時雄の家に仮寓していた。華やかな声、艶やかな
姿、今までの孤独な淋しいかれの生活に、何等の対照! 産褥から出たばかりの細君を助けて、靴下を編む、
襟巻を編む、着物を縫う、子供を遊ばせるという生々した態度、時雄は新婚当座に再び帰ったような気がして
、家門近く来るとそそるように胸が動いた。門をあけると、玄関にはその美しい笑顔、色彩に富んだ姿、夜も
御座いますまい。先生のお家にこうして居ますればこそ、先生にも奥様にも御心配を懸けて済まぬので御座い
ます。どうか先生、私の決心をお許し下さい。芳子先生 おんもとへ 恋の力は遂に二人を深い惑溺の淵に沈
めたのである。時雄はもうこうしてはおかれぬと思った。時雄が芳子の歓心を得る為めに取った「温情の保護
者」としての態度を考えた。備中の父親に寄せた手紙、その手紙には、極力二人の恋を庇保して、どうしても
この恋を許して貰わねばならぬという主旨であった。時雄は父母の到底これを承知せぬことを知っていた。寧
ろ父母の極力反対することを希望していた。父母は果して極力反対して来た。言うことを聞かぬなら勘当する
とまで言って来た。二人はまさに受くべき恋の報酬を受けた。時雄は芳子の為めに飽まで弁明し、汚れた目的
の為めに行われたる恋でないことを言い、父母の中一人、是非出京してこの問題を解決して貰いたいと言い送
った。けれど故郷の父母は、監督なる時雄がそういう主張であるのと、到底その口から許可することが出来ぬ
のとで、上京しても無駄であると云って出て来なかった。 時雄は今、芳子の手紙に対して考えた。 二人の
状態は最早一刻も猶予すべからざるものとなっている。時雄の監督を離れて二人一緒に暮したいという大胆な
言葉、その言葉の中には警戒すべき分子の多いのを思った。いや、既に一歩を進めているかも知れぬと思った
。又一面にはこれほどその為めに尽力しているのに、その好意を無にして、こういう決心をするとは義理知ら
ず、情知らず、勝手にするが好いとまで激した。 時雄は胸の轟きを静める為め、月朧なる利根川の堤の上を
散歩した。月が暈を帯びた夜は冬ながらやや暖かく、土手下の家々の窓には平和な燈火が静かに輝いていた。
川の上には薄い靄が懸って、おりおり通る船の艫の音がギイと聞える。下流でおーいと渡しを呼ぶものがある
。舟橋を渡る車の音がとどろに響いてそして又一時静かになる。時雄は土手を歩きながら種々のことを考えた
。芳子のことよりは一層痛切に自己の家庭のさびしさということが胸を往来した。三十五六歳の男女の最も味
うべき生活の苦痛、事業に対する煩悩、性慾より起る不満足等が凄じい力でその胸を圧迫した。芳子はかれの
b0987ee4e6
差支なかった。学校に附属した教会、其処で祈祷の尊いこと、クリスマスの晩の面白いこと、理想を養うとい
うことの味をも知って、人間の卑しいことを隠して美しいことを標榜するという群の仲間となった。母の膝下
が恋しいとか、故郷が懐かしいとか言うことは、来た当座こそ切実に辛く感じもしたが、やがては全く忘れて
、女学生の寄宿生活をこの上なく面白く思うようになった。旨味い南瓜を食べさせないと云っては、お鉢の飯
に醤油を懸けて賄方を酷めたり、舎監のひねくれた老婦の顔色を見て、陰陽に物を言ったりする女学生の群の
中に入っていては、家庭に養われた少女のように、単純に物を見ることがどうして出来よう。美しいこと、理
想を養うこと、虚栄心の高いこと――こういう傾向をいつとなしに受けて、芳子は明治の女学生の長所と短所
とを遺憾なく備えていた。 尠くとも時雄の孤独なる生活はこれによって破られた。昔の恋人――今の細君。
曽ては恋人には相違なかったが、今は時勢が移り変った。四五年来の女子教育の勃興、女子大学の設立、庇髪
、海老茶袴、男と並んで歩くのをはにかむようなものは一人も無くなった。この世の中に、旧式の丸髷、泥鴨
のような歩き振、温順と貞節とより他に何物をも有せぬ細君に甘んじていることは時雄には何よりも情けなか
った。路を行けば、美しい今様の細君を連れての睦じい散歩、友を訪えば夫の席に出て流暢に会話を賑かす若
い細君、ましてその身が骨を折って書いた小説を読もうでもなく、夫の苦悶煩悶には全く風馬牛で、子供さえ
満足に育てれば好いという自分の細君に対すると、どうしても孤独を叫ばざるを得なかった。「寂しき人々」
のヨハンネスと共に、家妻というものの無意味を感ぜずにはいられなかった。これが――この孤独が芳子に由
って破られた。ハイカラな新式な美しい女門下生が、先生! 先生! と世にも豪い人のように渇仰して来る
のに胸を動かさずに誰がおられようか。 最初の一月ほどは時雄の家に仮寓していた。華やかな声、艶やかな
姿、今までの孤独な淋しいかれの生活に、何等の対照! 産褥から出たばかりの細君を助けて、靴下を編む、
襟巻を編む、着物を縫う、子供を遊ばせるという生々した態度、時雄は新婚当座に再び帰ったような気がして
、家門近く来るとそそるように胸が動いた。門をあけると、玄関にはその美しい笑顔、色彩に富んだ姿、夜も
2019/01/15(火) 00:45:54.59
>>531
…何処と悪いことのない、発明な、利口な、今の世には珍らしい方ですけれど、一つ悪いことがあってね、男
の友達と平気で夜歩いたりなんかするんですからね。それさえ止すと好いんだけれどとよく言うのですの。す
ると芳子さんはまた小母さんの旧弊が始まったって、笑っているんだもの。いつかなぞも余り男と一緒に歩い
たり何かするものだから、角の交番でね、不審にしてね、角袖巡査が家の前に立っていたことがあったと云い
ますよ。それはそんなことは無いんだから、構いはしませんけどもね……」「それはいつのことです?」「昨
年の暮でしたかね」「どうもハイカラ過ぎて困る」と時雄は言ったが、時計の針の既に十時半の処を指すのを
見て、「それにしてもどうしたんだろう。若い身空で、こう遅くまで一人で出て歩くと言うのは?」「もう帰
って来ますよ」「こんなことは幾度もあるんですか」「いいえ、滅多にありはしませんよ。夏の夜だから、ま
だ宵の口位に思って歩いているんですよ」 姉は話しながら裁縫の針を止めぬのである。前に鴨脚の大きい裁
物板が据えられて、彩絹の裁片や糸や鋏やが順序なく四面に乱れている。女物の美しい色に、洋燈の光が明か
に照り渡った。九月中旬の夜は更けて、稍々肌寒く、裏の土手下を甲武の貨物汽車がすさまじい地響を立てて
通る。 下駄の音がする度に、今度こそは! 今度こそは! と待渡ったが、十一時が打って間もなく、小き
ざみな、軽い後歯の音が静かな夜を遠く響いて来た。「今度のこそ、芳子さんですよ」 と姉は言った。 果
してその足音が家の入口の前に留って、がらがらと格子が開く。「芳子さん?」「ええ」 と艶やかな声がす
る。 玄関から丈の高い庇髪の美しい姿がすっと入って来たが、「あら、まア、先生!」 と声を立てた。そ
の声には驚愕と当惑の調子が十分に籠っていた。「大変遅くなって……」と言って、座敷と居間との間の閾の
処に来て、半ば坐って、ちらりと電光のように時雄の顔色を窺ったが、すぐ紫の袱紗に何か包んだものを出し
て、黙って姉の方に押遣った。「何ですか……お土産? いつもお気の毒ね?」「いいえ、私も召上るんです
もの」 と芳子は快活に言った。そして次の間へ行こうとしたのを、無理に洋燈の明るい眩しい居間の一隅に
f96eb2de1b
処は無いほど淋しかった。道を歩いて常に見る若い美しい女、出来るならば新しい恋を為たいと痛切に思った
。 三十四五、実際この頃には誰にでもある煩悶で、この年頃に賤しい女に戯るるものの多いのも、畢竟その
淋しさを医す為めである。世間に妻を離縁するものもこの年頃に多い。 出勤する途上に、毎朝邂逅う美しい
女教師があった。渠はその頃この女に逢うのをその日その日の唯一の楽みとして、その女に就いていろいろな
空想を逞うした。恋が成立って、神楽坂あたりの小待合に連れて行って、人目を忍んで楽しんだらどう……。
細君に知れずに、二人近郊を散歩したらどう……。いや、それどころではない、その時、細君が懐妊しておっ
たから、不図難産して死ぬ、その後にその女を入れるとしてどうであろう。……平気で後妻に入れることが出
来るだろうかどうかなどと考えて歩いた。 神戸の女学院の生徒で、生れは備中の新見町で、渠の著作の崇拝
者で、名を横山芳子という女から崇拝の情を以て充された一通の手紙を受取ったのはその頃であった。竹中古
城と謂えば、美文的小説を書いて、多少世間に聞えておったので、地方から来る崇拝者渇仰者の手紙はこれま
でにも随分多かった。やれ文章を直してくれの、弟子にしてくれのと一々取合ってはいられなかった。だから
その女の手紙を受取っても、別に返事を出そうとまでその好奇心は募らなかった。けれど同じ人の熱心なる手
紙を三通まで貰っては、さすがの時雄も注意をせずにはいられなかった。年は十九だそうだが、手紙の文句か
ら推して、その表情の巧みなのは驚くべきほどで、いかなることがあっても先生の門下生になって、一生文学
に従事したいとの切なる願望。文字は走り書のすらすらした字で、余程ハイカラの女らしい。返事を書いたの
は、例の工場の二階の室で、その日は毎日の課業の地理を二枚書いて止して、長い数尺に余る手紙を芳子に送
った。その手紙には女の身として文学に携わることの不心得、女は生理的に母たるの義務を尽さなければなら
ぬ理由、処女にして文学者たるの危険などを縷々として説いて、幾らか罵倒的の文辞をも陳べて、これならも
う愛想をつかして断念めて了うであろうと時雄は思って微笑した。そして本箱の中から岡山県の地図を捜して
、阿哲郡新見町の所在を研究した。山陽線から高梁川の谷を遡って奥十数里、こんな山の中にもこんなハイカ
…何処と悪いことのない、発明な、利口な、今の世には珍らしい方ですけれど、一つ悪いことがあってね、男
の友達と平気で夜歩いたりなんかするんですからね。それさえ止すと好いんだけれどとよく言うのですの。す
ると芳子さんはまた小母さんの旧弊が始まったって、笑っているんだもの。いつかなぞも余り男と一緒に歩い
たり何かするものだから、角の交番でね、不審にしてね、角袖巡査が家の前に立っていたことがあったと云い
ますよ。それはそんなことは無いんだから、構いはしませんけどもね……」「それはいつのことです?」「昨
年の暮でしたかね」「どうもハイカラ過ぎて困る」と時雄は言ったが、時計の針の既に十時半の処を指すのを
見て、「それにしてもどうしたんだろう。若い身空で、こう遅くまで一人で出て歩くと言うのは?」「もう帰
って来ますよ」「こんなことは幾度もあるんですか」「いいえ、滅多にありはしませんよ。夏の夜だから、ま
だ宵の口位に思って歩いているんですよ」 姉は話しながら裁縫の針を止めぬのである。前に鴨脚の大きい裁
物板が据えられて、彩絹の裁片や糸や鋏やが順序なく四面に乱れている。女物の美しい色に、洋燈の光が明か
に照り渡った。九月中旬の夜は更けて、稍々肌寒く、裏の土手下を甲武の貨物汽車がすさまじい地響を立てて
通る。 下駄の音がする度に、今度こそは! 今度こそは! と待渡ったが、十一時が打って間もなく、小き
ざみな、軽い後歯の音が静かな夜を遠く響いて来た。「今度のこそ、芳子さんですよ」 と姉は言った。 果
してその足音が家の入口の前に留って、がらがらと格子が開く。「芳子さん?」「ええ」 と艶やかな声がす
る。 玄関から丈の高い庇髪の美しい姿がすっと入って来たが、「あら、まア、先生!」 と声を立てた。そ
の声には驚愕と当惑の調子が十分に籠っていた。「大変遅くなって……」と言って、座敷と居間との間の閾の
処に来て、半ば坐って、ちらりと電光のように時雄の顔色を窺ったが、すぐ紫の袱紗に何か包んだものを出し
て、黙って姉の方に押遣った。「何ですか……お土産? いつもお気の毒ね?」「いいえ、私も召上るんです
もの」 と芳子は快活に言った。そして次の間へ行こうとしたのを、無理に洋燈の明るい眩しい居間の一隅に
f96eb2de1b
処は無いほど淋しかった。道を歩いて常に見る若い美しい女、出来るならば新しい恋を為たいと痛切に思った
。 三十四五、実際この頃には誰にでもある煩悶で、この年頃に賤しい女に戯るるものの多いのも、畢竟その
淋しさを医す為めである。世間に妻を離縁するものもこの年頃に多い。 出勤する途上に、毎朝邂逅う美しい
女教師があった。渠はその頃この女に逢うのをその日その日の唯一の楽みとして、その女に就いていろいろな
空想を逞うした。恋が成立って、神楽坂あたりの小待合に連れて行って、人目を忍んで楽しんだらどう……。
細君に知れずに、二人近郊を散歩したらどう……。いや、それどころではない、その時、細君が懐妊しておっ
たから、不図難産して死ぬ、その後にその女を入れるとしてどうであろう。……平気で後妻に入れることが出
来るだろうかどうかなどと考えて歩いた。 神戸の女学院の生徒で、生れは備中の新見町で、渠の著作の崇拝
者で、名を横山芳子という女から崇拝の情を以て充された一通の手紙を受取ったのはその頃であった。竹中古
城と謂えば、美文的小説を書いて、多少世間に聞えておったので、地方から来る崇拝者渇仰者の手紙はこれま
でにも随分多かった。やれ文章を直してくれの、弟子にしてくれのと一々取合ってはいられなかった。だから
その女の手紙を受取っても、別に返事を出そうとまでその好奇心は募らなかった。けれど同じ人の熱心なる手
紙を三通まで貰っては、さすがの時雄も注意をせずにはいられなかった。年は十九だそうだが、手紙の文句か
ら推して、その表情の巧みなのは驚くべきほどで、いかなることがあっても先生の門下生になって、一生文学
に従事したいとの切なる願望。文字は走り書のすらすらした字で、余程ハイカラの女らしい。返事を書いたの
は、例の工場の二階の室で、その日は毎日の課業の地理を二枚書いて止して、長い数尺に余る手紙を芳子に送
った。その手紙には女の身として文学に携わることの不心得、女は生理的に母たるの義務を尽さなければなら
ぬ理由、処女にして文学者たるの危険などを縷々として説いて、幾らか罵倒的の文辞をも陳べて、これならも
う愛想をつかして断念めて了うであろうと時雄は思って微笑した。そして本箱の中から岡山県の地図を捜して
、阿哲郡新見町の所在を研究した。山陽線から高梁川の谷を遡って奥十数里、こんな山の中にもこんなハイカ
2019/01/15(火) 00:45:58.37
2019/01/15(火) 00:45:59.33
普通に半年記念は月一の5人コラボのときでよかったろ
2019/01/15(火) 00:46:02.86
ほんとなんであんな紛らわしいタイトルと画面作りしたんだろうな
2019/01/15(火) 00:46:08.51
多少グダったけどこういう突発コラボもいいもんだ
むしろこれぐらいラフにやれるコラボの方が好きだわ
むしろこれぐらいラフにやれるコラボの方が好きだわ
2019/01/15(火) 00:46:12.17
>>519
白地の単衣に着替えて、茶の間の火鉢の前に坐ると、細君はふと思い附いたように、箪笥の上の一封の手紙を
取出し、「芳子さんから」 と言って渡した。 急いで封を切った。巻紙の厚いのを見ても、その事件に関し
ての用事に相違ない。時雄は熱心に読下した。 言文一致で、すらすらとこの上ない達筆。先生――実は御相
談に上りたいと存じましたが、余り急でしたものでしたから、独断で実行致しました。昨日四時に田中から電
報が参りまして、六時に新橋の停車場に着くとのことですもの、私はどんなに驚きましたか知れません。何事
も無いのに出て来るような、そんな軽率な男でないと信じておりますだけに、一層甚しく気を揉みました。先
生、許して下さい。私はその時刻に迎えに参りましたのです。逢って聞きますと、私の一伍一什を書いた手紙
を見て、非常に心配して、もしこの事があった為め万一郷里に伴れて帰られるようなことがあっては、自分が
済まぬと言うので、学事をも捨てて出京して、先生にすっかりお打明申して、お詫も申上げ、お情にも縋って
、万事円満に参るようにと、そういう目的で急に出て参ったとのことで御座います。それから、私は先生にお
話し申した一伍一什、先生のお情深い言葉、将来までも私等二人の神聖な真面目な恋の証人とも保護者ともな
って下さるということを話しましたところ、非常に先生の御情に感激しまして、感謝の涙に暮れました次第で
御座います。田中は私の余りに狼狽した手紙に非常に驚いたとみえまして、十分覚悟をして、万一破壊の暁に
はと言った風なことも決心して参りましたので御座います。万一の時にはあの時嵯峨に一緒に参った友人を証
人にして、二人の間が決して汚れた関係の無いことを弁明し、別れて後互に感じた二人の恋愛をも打明けて、
先生にお縋り申して郷里の父母の方へも逐一言って頂こうと決心して参りましたそうです。けれどこの間の私
の無謀で郷里の父母の感情を破っている矢先、どうしてそんなことを申して遣わされましょう。今は少時沈黙
して、お互に希望を持って、専心勉学に志し、いつか折を見て――或は五年、十年の後かも知れません――打
明けて願う方が得策だと存じまして、そういうことに致しました。先生のお話をも一切話して聞かせました。
b4e5556cca
書中の主人公が昔の恋人に「ファースト」を読んで聞かせる段を講釈する時には男の声も烈しく戦えた。「け
れど、もう駄目だ!」 と、渠は再び頭髪をむしった。 渠は名を竹中時雄と謂った。 今より三年前、三人
目の子が細君の腹に出来て、新婚の快楽などはとうに覚め尽した頃であった。世の中の忙しい事業も意味がな
く、一生作に力を尽す勇気もなく、日常の生活――朝起きて、出勤して、午後四時に帰って来て、同じように
細君の顔を見て、飯を食って眠るという単調なる生活につくづく倦き果てて了った。家を引越歩いても面白く
ない、友人と語り合っても面白くない、外国小説を読み渉猟っても満足が出来ぬ。いや、庭樹の繁り、雨の点
滴、花の開落などいう自然の状態さえ、平凡なる生活をして更に平凡ならしめるような気がして、身を置くに
処は無いほど淋しかった。道を歩いて常に見る若い美しい女、出来るならば新しい恋を為たいと痛切に思った
。 三十四五、実際この頃には誰にでもある煩悶で、この年頃に賤しい女に戯るるものの多いのも、畢竟その
淋しさを医す為めである。世間に妻を離縁するものもこの年頃に多い。 出勤する途上に、毎朝邂逅う美しい
女教師があった。渠はその頃この女に逢うのをその日その日の唯一の楽みとして、その女に就いていろいろな
空想を逞うした。恋が成立って、神楽坂あたりの小待合に連れて行って、人目を忍んで楽しんだらどう……。
細君に知れずに、二人近郊を散歩したらどう……。いや、それどころではない、その時、細君が懐妊しておっ
たから、不図難産して死ぬ、その後にその女を入れるとしてどうであろう。……平気で後妻に入れることが出
来るだろうかどうかなどと考えて歩いた。 神戸の女学院の生徒で、生れは備中の新見町で、渠の著作の崇拝
者で、名を横山芳子という女から崇拝の情を以て充された一通の手紙を受取ったのはその頃であった。竹中古
城と謂えば、美文的小説を書いて、多少世間に聞えておったので、地方から来る崇拝者渇仰者の手紙はこれま
でにも随分多かった。やれ文章を直してくれの、弟子にしてくれのと一々取合ってはいられなかった。だから
その女の手紙を受取っても、別に返事を出そうとまでその好奇心は募らなかった。けれど同じ人の熱心なる手
紙を三通まで貰っては、さすがの時雄も注意をせずにはいられなかった。年は十九だそうだが、手紙の文句か
白地の単衣に着替えて、茶の間の火鉢の前に坐ると、細君はふと思い附いたように、箪笥の上の一封の手紙を
取出し、「芳子さんから」 と言って渡した。 急いで封を切った。巻紙の厚いのを見ても、その事件に関し
ての用事に相違ない。時雄は熱心に読下した。 言文一致で、すらすらとこの上ない達筆。先生――実は御相
談に上りたいと存じましたが、余り急でしたものでしたから、独断で実行致しました。昨日四時に田中から電
報が参りまして、六時に新橋の停車場に着くとのことですもの、私はどんなに驚きましたか知れません。何事
も無いのに出て来るような、そんな軽率な男でないと信じておりますだけに、一層甚しく気を揉みました。先
生、許して下さい。私はその時刻に迎えに参りましたのです。逢って聞きますと、私の一伍一什を書いた手紙
を見て、非常に心配して、もしこの事があった為め万一郷里に伴れて帰られるようなことがあっては、自分が
済まぬと言うので、学事をも捨てて出京して、先生にすっかりお打明申して、お詫も申上げ、お情にも縋って
、万事円満に参るようにと、そういう目的で急に出て参ったとのことで御座います。それから、私は先生にお
話し申した一伍一什、先生のお情深い言葉、将来までも私等二人の神聖な真面目な恋の証人とも保護者ともな
って下さるということを話しましたところ、非常に先生の御情に感激しまして、感謝の涙に暮れました次第で
御座います。田中は私の余りに狼狽した手紙に非常に驚いたとみえまして、十分覚悟をして、万一破壊の暁に
はと言った風なことも決心して参りましたので御座います。万一の時にはあの時嵯峨に一緒に参った友人を証
人にして、二人の間が決して汚れた関係の無いことを弁明し、別れて後互に感じた二人の恋愛をも打明けて、
先生にお縋り申して郷里の父母の方へも逐一言って頂こうと決心して参りましたそうです。けれどこの間の私
の無謀で郷里の父母の感情を破っている矢先、どうしてそんなことを申して遣わされましょう。今は少時沈黙
して、お互に希望を持って、専心勉学に志し、いつか折を見て――或は五年、十年の後かも知れません――打
明けて願う方が得策だと存じまして、そういうことに致しました。先生のお話をも一切話して聞かせました。
b4e5556cca
書中の主人公が昔の恋人に「ファースト」を読んで聞かせる段を講釈する時には男の声も烈しく戦えた。「け
れど、もう駄目だ!」 と、渠は再び頭髪をむしった。 渠は名を竹中時雄と謂った。 今より三年前、三人
目の子が細君の腹に出来て、新婚の快楽などはとうに覚め尽した頃であった。世の中の忙しい事業も意味がな
く、一生作に力を尽す勇気もなく、日常の生活――朝起きて、出勤して、午後四時に帰って来て、同じように
細君の顔を見て、飯を食って眠るという単調なる生活につくづく倦き果てて了った。家を引越歩いても面白く
ない、友人と語り合っても面白くない、外国小説を読み渉猟っても満足が出来ぬ。いや、庭樹の繁り、雨の点
滴、花の開落などいう自然の状態さえ、平凡なる生活をして更に平凡ならしめるような気がして、身を置くに
処は無いほど淋しかった。道を歩いて常に見る若い美しい女、出来るならば新しい恋を為たいと痛切に思った
。 三十四五、実際この頃には誰にでもある煩悶で、この年頃に賤しい女に戯るるものの多いのも、畢竟その
淋しさを医す為めである。世間に妻を離縁するものもこの年頃に多い。 出勤する途上に、毎朝邂逅う美しい
女教師があった。渠はその頃この女に逢うのをその日その日の唯一の楽みとして、その女に就いていろいろな
空想を逞うした。恋が成立って、神楽坂あたりの小待合に連れて行って、人目を忍んで楽しんだらどう……。
細君に知れずに、二人近郊を散歩したらどう……。いや、それどころではない、その時、細君が懐妊しておっ
たから、不図難産して死ぬ、その後にその女を入れるとしてどうであろう。……平気で後妻に入れることが出
来るだろうかどうかなどと考えて歩いた。 神戸の女学院の生徒で、生れは備中の新見町で、渠の著作の崇拝
者で、名を横山芳子という女から崇拝の情を以て充された一通の手紙を受取ったのはその頃であった。竹中古
城と謂えば、美文的小説を書いて、多少世間に聞えておったので、地方から来る崇拝者渇仰者の手紙はこれま
でにも随分多かった。やれ文章を直してくれの、弟子にしてくれのと一々取合ってはいられなかった。だから
その女の手紙を受取っても、別に返事を出そうとまでその好奇心は募らなかった。けれど同じ人の熱心なる手
紙を三通まで貰っては、さすがの時雄も注意をせずにはいられなかった。年は十九だそうだが、手紙の文句か
2019/01/15(火) 00:46:30.24
>>953
御座いますまい。先生のお家にこうして居ますればこそ、先生にも奥様にも御心配を懸けて済まぬので御座い
ます。どうか先生、私の決心をお許し下さい。芳子先生 おんもとへ 恋の力は遂に二人を深い惑溺の淵に沈
めたのである。時雄はもうこうしてはおかれぬと思った。時雄が芳子の歓心を得る為めに取った「温情の保護
者」としての態度を考えた。備中の父親に寄せた手紙、その手紙には、極力二人の恋を庇保して、どうしても
この恋を許して貰わねばならぬという主旨であった。時雄は父母の到底これを承知せぬことを知っていた。寧
ろ父母の極力反対することを希望していた。父母は果して極力反対して来た。言うことを聞かぬなら勘当する
とまで言って来た。二人はまさに受くべき恋の報酬を受けた。時雄は芳子の為めに飽まで弁明し、汚れた目的
の為めに行われたる恋でないことを言い、父母の中一人、是非出京してこの問題を解決して貰いたいと言い送
った。けれど故郷の父母は、監督なる時雄がそういう主張であるのと、到底その口から許可することが出来ぬ
のとで、上京しても無駄であると云って出て来なかった。 時雄は今、芳子の手紙に対して考えた。 二人の
状態は最早一刻も猶予すべからざるものとなっている。時雄の監督を離れて二人一緒に暮したいという大胆な
言葉、その言葉の中には警戒すべき分子の多いのを思った。いや、既に一歩を進めているかも知れぬと思った
。又一面にはこれほどその為めに尽力しているのに、その好意を無にして、こういう決心をするとは義理知ら
ず、情知らず、勝手にするが好いとまで激した。 時雄は胸の轟きを静める為め、月朧なる利根川の堤の上を
散歩した。月が暈を帯びた夜は冬ながらやや暖かく、土手下の家々の窓には平和な燈火が静かに輝いていた。
川の上には薄い靄が懸って、おりおり通る船の艫の音がギイと聞える。下流でおーいと渡しを呼ぶものがある
。舟橋を渡る車の音がとどろに響いてそして又一時静かになる。時雄は土手を歩きながら種々のことを考えた
。芳子のことよりは一層痛切に自己の家庭のさびしさということが胸を往来した。三十五六歳の男女の最も味
うべき生活の苦痛、事業に対する煩悩、性慾より起る不満足等が凄じい力でその胸を圧迫した。芳子はかれの
52fcb3d66c
前の平凡なる生活にかえらなければならぬとは……。不平よりも、嫉妬よりも、熱い熱い涙がかれの頬を伝っ
た。 かれは真面目に芳子の恋とその一生とを考えた。二人同棲して後の倦怠、疲労、冷酷を自己の経験に照
らしてみた。そして一たび男子に身を任せて後の女子の境遇の憐むべきを思い遣った。自然の最奥に秘める暗
黒なる力に対する厭世の情は今彼の胸を簇々として襲った。 真面目なる解決を施さなければならぬという気
になった。今までの自分の行為の甚だ不自然で不真面目であるのに思いついた。時雄はその夜、備中の山中に
ある芳子の父母に寄する手紙を熱心に書いた。芳子の手紙をその中に巻込んで、二人の近況を詳しく記し、最
後に、父たる貴下と師たる小生と当事者たる二人と相対して、此の問題を真面目に議すべき時節到来せりと存
候、貴下は父としての主張あるべく、芳子は芳子としての自由あるべく、小生また師としての意見有之候、御
多忙の際には有之候えども、是非々々御出京下され度、幾重にも希望仕候。 と書いて筆を結んだ。封筒に収
めて備中国新見町横山兵蔵様と書いて、傍に置いて、じ
小石川の切支丹坂から極楽水に出る道のだらだら坂を下りようとして渠は考えた。「これで自分と彼女との関
係は一段落を告げた。三十六にもなって、子供も三人あって、あんなことを考えたかと思うと、馬鹿々々しく
なる。けれど……けれど……本当にこれが事実だろうか。あれだけの愛情を自身に注いだのは単に愛情として
のみで、恋ではなかったろうか」 数多い感情ずくめの手紙――二人の関係はどうしても尋常ではなかった。
妻があり、子があり、世間があり、師弟の関係があればこそ敢て烈しい恋に落ちなかったが、語り合う胸の轟
、相見る眼の光、その底には確かに凄じい暴風が潜んでいたのである。機会に遭遇しさえすれば、その底の底
の暴風は忽ち勢を得て、妻子も世間も道徳も師弟の関係も一挙にして破れて了うであろうと思われた。少くと
も男はそう信じていた。それであるのに、二三日来のこの出来事、これから考えると、女は確かにその感情を
偽り売ったのだ。自分を欺いたのだと男は幾度も思った。けれど文学者だけに、この男は自ら自分の心理を客
観するだけの余裕を有っていた。年若い女の心理は容易に判断し得られるものではない、かの温い嬉しい愛情
御座いますまい。先生のお家にこうして居ますればこそ、先生にも奥様にも御心配を懸けて済まぬので御座い
ます。どうか先生、私の決心をお許し下さい。芳子先生 おんもとへ 恋の力は遂に二人を深い惑溺の淵に沈
めたのである。時雄はもうこうしてはおかれぬと思った。時雄が芳子の歓心を得る為めに取った「温情の保護
者」としての態度を考えた。備中の父親に寄せた手紙、その手紙には、極力二人の恋を庇保して、どうしても
この恋を許して貰わねばならぬという主旨であった。時雄は父母の到底これを承知せぬことを知っていた。寧
ろ父母の極力反対することを希望していた。父母は果して極力反対して来た。言うことを聞かぬなら勘当する
とまで言って来た。二人はまさに受くべき恋の報酬を受けた。時雄は芳子の為めに飽まで弁明し、汚れた目的
の為めに行われたる恋でないことを言い、父母の中一人、是非出京してこの問題を解決して貰いたいと言い送
った。けれど故郷の父母は、監督なる時雄がそういう主張であるのと、到底その口から許可することが出来ぬ
のとで、上京しても無駄であると云って出て来なかった。 時雄は今、芳子の手紙に対して考えた。 二人の
状態は最早一刻も猶予すべからざるものとなっている。時雄の監督を離れて二人一緒に暮したいという大胆な
言葉、その言葉の中には警戒すべき分子の多いのを思った。いや、既に一歩を進めているかも知れぬと思った
。又一面にはこれほどその為めに尽力しているのに、その好意を無にして、こういう決心をするとは義理知ら
ず、情知らず、勝手にするが好いとまで激した。 時雄は胸の轟きを静める為め、月朧なる利根川の堤の上を
散歩した。月が暈を帯びた夜は冬ながらやや暖かく、土手下の家々の窓には平和な燈火が静かに輝いていた。
川の上には薄い靄が懸って、おりおり通る船の艫の音がギイと聞える。下流でおーいと渡しを呼ぶものがある
。舟橋を渡る車の音がとどろに響いてそして又一時静かになる。時雄は土手を歩きながら種々のことを考えた
。芳子のことよりは一層痛切に自己の家庭のさびしさということが胸を往来した。三十五六歳の男女の最も味
うべき生活の苦痛、事業に対する煩悩、性慾より起る不満足等が凄じい力でその胸を圧迫した。芳子はかれの
52fcb3d66c
前の平凡なる生活にかえらなければならぬとは……。不平よりも、嫉妬よりも、熱い熱い涙がかれの頬を伝っ
た。 かれは真面目に芳子の恋とその一生とを考えた。二人同棲して後の倦怠、疲労、冷酷を自己の経験に照
らしてみた。そして一たび男子に身を任せて後の女子の境遇の憐むべきを思い遣った。自然の最奥に秘める暗
黒なる力に対する厭世の情は今彼の胸を簇々として襲った。 真面目なる解決を施さなければならぬという気
になった。今までの自分の行為の甚だ不自然で不真面目であるのに思いついた。時雄はその夜、備中の山中に
ある芳子の父母に寄する手紙を熱心に書いた。芳子の手紙をその中に巻込んで、二人の近況を詳しく記し、最
後に、父たる貴下と師たる小生と当事者たる二人と相対して、此の問題を真面目に議すべき時節到来せりと存
候、貴下は父としての主張あるべく、芳子は芳子としての自由あるべく、小生また師としての意見有之候、御
多忙の際には有之候えども、是非々々御出京下され度、幾重にも希望仕候。 と書いて筆を結んだ。封筒に収
めて備中国新見町横山兵蔵様と書いて、傍に置いて、じ
小石川の切支丹坂から極楽水に出る道のだらだら坂を下りようとして渠は考えた。「これで自分と彼女との関
係は一段落を告げた。三十六にもなって、子供も三人あって、あんなことを考えたかと思うと、馬鹿々々しく
なる。けれど……けれど……本当にこれが事実だろうか。あれだけの愛情を自身に注いだのは単に愛情として
のみで、恋ではなかったろうか」 数多い感情ずくめの手紙――二人の関係はどうしても尋常ではなかった。
妻があり、子があり、世間があり、師弟の関係があればこそ敢て烈しい恋に落ちなかったが、語り合う胸の轟
、相見る眼の光、その底には確かに凄じい暴風が潜んでいたのである。機会に遭遇しさえすれば、その底の底
の暴風は忽ち勢を得て、妻子も世間も道徳も師弟の関係も一挙にして破れて了うであろうと思われた。少くと
も男はそう信じていた。それであるのに、二三日来のこの出来事、これから考えると、女は確かにその感情を
偽り売ったのだ。自分を欺いたのだと男は幾度も思った。けれど文学者だけに、この男は自ら自分の心理を客
観するだけの余裕を有っていた。年若い女の心理は容易に判断し得られるものではない、かの温い嬉しい愛情
519名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 00:46:45.85 僅かな隙間を見つけてミコシコ
520名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 00:47:07.05 しつこくてイラついてただろうけど怒ってたというほどのもんでもない
2019/01/15(火) 00:47:09.14
5人分用意したのは謎
立ち絵もディスコマークもあると参加前提みたいにはなるわな
立ち絵もディスコマークもあると参加前提みたいにはなるわな
2019/01/15(火) 00:47:25.94
そも成人式当日に来れたら来てねって言う方が無茶言うなよって話だ
2019/01/15(火) 00:47:52.75
むしろ最近のエリのテンションが高かったのは
性欲を満たせる今日が待ち遠しかったのでは?
性欲を満たせる今日が待ち遠しかったのでは?
2019/01/15(火) 00:47:58.83
間違えました
2019/01/15(火) 00:48:12.45
みんな信じてたんだょ…。
2019/01/15(火) 00:48:17.88
滅多に怒りの感情見せないパトラがあの口調は怒り抑えてるだけでかなりムカついてるぞ
2019/01/15(火) 00:48:37.87
全開のパトメアオフ以降暗い話題とかコラボばっかりだったから久々に楽しかったぞ
2019/01/15(火) 00:48:55.96
まあ朝から連絡取れなくてどっちとも言えなかったんだろうね
LINEネーム変えたり箱の絆を大事にしてるアピしてたからパトラも期待してたんだろう
LINEネーム変えたり箱の絆を大事にしてるアピしてたからパトラも期待してたんだろう
2019/01/15(火) 00:49:27.45
2019/01/15(火) 00:49:38.34
俺くんたちゴメンね…。(パンパンッ
2019/01/15(火) 00:49:46.26
つーかハニクラで通話しないこともしょっちゅうだったろうに
なんで今更通話しないのとか
なんで今更通話しないのとか
2019/01/15(火) 00:50:21.11
お前たち杞憂のプロだよな
2019/01/15(火) 00:50:22.10
まぁサムネはかなり目に危ないわ最悪詐欺行為でアーカイブ消える
2019/01/15(火) 00:50:22.66
メアリまだやってたのかお疲れさん
2019/01/15(火) 00:50:26.25
そんなに怒ってたか?笑いながら言ってたやん
全然気にならなかったけどな
全然気にならなかったけどな
2019/01/15(火) 00:50:28.23
なんだかんだでハニスト飽きたな
2019/01/15(火) 00:50:52.72
普段は落ち込むタイプのパトラがイライラしてたのは相当だな
スマブラも塩対応だったし相当キてるんだろうなぁ
スマブラも塩対応だったし相当キてるんだろうなぁ
2019/01/15(火) 00:51:13.33
杞憂だけじゃなく杞憂を事実として話を広げるぞ
2019/01/15(火) 00:51:32.23
パじ俺の首絞めてイライラ解消していいぞ
2019/01/15(火) 00:51:39.19
mmbkのお怒り動画は怖くて開けないけどパトラとしてなら余裕でシコれるわ
ありがとなはちレ死ね
ありがとなはちレ死ね
2019/01/15(火) 00:52:06.95
パトラにしては珍しく苛立ちを見せたってだけで、ハニスト自体には何の影響もない
ただアホ晒したリスナーがアイツなのと、珍しいイベントだったから触れてるだけ
ただアホ晒したリスナーがアイツなのと、珍しいイベントだったから触れてるだけ
543名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 00:52:14.71 メアリが通話しなかったのはシャル挟まないと辛かったからだろ
つまりパトラが悪い
つまりパトラが悪い
2019/01/15(火) 00:52:20.11
さすがに疲れててああいう口調になったんじゃね
2019/01/15(火) 00:52:20.74
怒ってたけど抑えただけやぞ
だぁからーの言い方はまんま某脱糞女に対するスカイプと同じ声色だったし
だぁからーの言い方はまんま某脱糞女に対するスカイプと同じ声色だったし
2019/01/15(火) 00:52:27.98
まぁ今までの配信ではまずなかったからなああいうパトラは
わざわざ通話できるか聞くあたり理由わかってなかっただろうしパトラも不安だったんだろう
わざわざ通話できるか聞くあたり理由わかってなかっただろうしパトラも不安だったんだろう
2019/01/15(火) 00:52:57.69
43:21か分かりやすい
2019/01/15(火) 00:53:07.90
パトラの気が済むならサンドバッグになってもいい
2019/01/15(火) 00:53:18.83
まだ上がってないんだなって安心した
2019/01/15(火) 00:53:31.87
vc出来ませんって5分前にわざわざ振ってるのに
あの文章書けるあいつの脳みそがヤバイ
あの文章書けるあいつの脳みそがヤバイ
2019/01/15(火) 00:53:49.33
パトラに怒られたら俺は死んでしまう
2019/01/15(火) 00:54:24.54
でも1回パトラにガチで怒られてみたいという気持ちがある
2019/01/15(火) 00:54:58.41
近くに柊のコメントあったけどこいつほんましおらしくなったな
2019/01/15(火) 00:55:06.54
前回のパトメアオフも水差されて根に持ってるだろうしな
2019/01/15(火) 00:55:25.97
ハニクラはディスコ繋がずに身振り手振りで謎の掛け合いしてっから流行ったのに
2019/01/15(火) 00:55:38.20
パトクラの虚無は前に味わってるしメアリもタイマンはつかれるって判断だったかもしれんしなぁ
後半島村の介護任せっぱなしだったし疲れてんだろ
後半島村の介護任せっぱなしだったし疲れてんだろ
2019/01/15(火) 00:55:49.11
ガイジレモンなんかに貴重な感情リソース割かないでほしい
2019/01/15(火) 00:56:09.22
柊はパトラ好きっていうのが根の部分で強い子だからな
迷惑掛かる事を理解したならただの病気の犬にしかならん
迷惑掛かる事を理解したならただの病気の犬にしかならん
2019/01/15(火) 00:56:25.83
>>552
わかるぅ〜
わかるぅ〜
2019/01/15(火) 00:56:26.57
本人が言ってた通り寝起きでテンションくっそ低かったんだろうね
2019/01/15(火) 00:56:56.33
名前を言ってはいけないあの人と同じ扱いだったな
2019/01/15(火) 00:56:57.04
パトメア二人でハニクラ通話はキツイという過去の経験からだろうな
二人だけのオンライン通話は基本的に疲れる
二人だけのオンライン通話は基本的に疲れる
2019/01/15(火) 00:57:17.04
手動ガイジもう消えてて草
2019/01/15(火) 00:57:31.61
文句言い終わったあとのハイハイもなかなかないな
シコ
シコ
2019/01/15(火) 00:58:14.62
パトおじのすべてが愛おしい
2019/01/15(火) 00:58:31.73
【悲報】シャルの赤いオウム、お亡くなりに
567名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 00:59:26.48 無駄に残業しようとして赤い王蟲ラストは草
2019/01/15(火) 00:59:53.64
持って帰るまでがマイクラだからな・・・
2019/01/15(火) 01:00:06.08
ハトサモ次再生した奴35000再生だぞSS頼むわ
2019/01/15(火) 01:00:17.92
シャルが最後青いオウム追わなかったのは評価するわ
571名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 01:00:47.48 ミコの伸びはvakatuberのせいかな?
2019/01/15(火) 01:00:58.23
シャル二行目は追伸として最後に書いたほうがいいぞ
2019/01/15(火) 01:00:58.28
シャルのツイッターわろた
狂気やろ
狂気やろ
2019/01/15(火) 01:01:08.66
再生数のカウントは一定時間ごとだと思う…
2019/01/15(火) 01:02:00.45
順番おかしくてサイコなの草
2019/01/15(火) 01:02:09.76
蟹シャルの話するか?
2019/01/15(火) 01:02:10.49
2019/01/15(火) 01:02:10.99
俺未来からきたけど今日でエリが妊娠して半年後に脱退なんだよなぁ
2019/01/15(火) 01:02:11.06
あぽろはツイ動画まとめてyoutubeにあげてくれ
2019/01/15(火) 01:02:19.93
2019/01/15(火) 01:02:23.60
シャル、その構成だと鳥が亡くなって楽しかったになるぞ。
582名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 01:02:58.79 パトおじあれ怒ってたのか。全然気づかんかった。
2019/01/15(火) 01:03:08.95
ハニスト5人コラボも毎月しっかり企画してやる必要ないと思うけどなあ
毎月担当が疲労感たっぷりになるのはちょっと微妙だわ
毎月担当が疲労感たっぷりになるのはちょっと微妙だわ
2019/01/15(火) 01:03:42.64
>>579
マロあるぞ
マロあるぞ
2019/01/15(火) 01:03:43.51
俺もパトラに殺意向けられたい
586名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 01:04:41.28 お前らのせいでシャルのツイートが最後にしか見えなくなったわ
2019/01/15(火) 01:04:57.22
終盤のガイシャルムーヴがなければ良コラボだったのにな
2019/01/15(火) 01:05:18.27
怒ったというか素の感情を出すのが珍しいからな
印象に残る
印象に残る
2019/01/15(火) 01:05:28.07
パトラははちレを認知してるからガチでムカついたんだと思うぞ
2019/01/15(火) 01:05:42.07
なあ、モルルとパトラでマイクラやらないか?
2019/01/15(火) 01:05:42.33
ちっ、うっせーなって感じだよねアレ
2019/01/15(火) 01:05:59.19
2019/01/15(火) 01:06:04.60
アメちょこのASMR聞いてるけどちょこの滑舌が気になって寝れない
2019/01/15(火) 01:06:11.97
とりあえず箱内パトラソムリエの蒼月に件のURL送っとくか
2019/01/15(火) 01:06:13.67
てか3人くらい居たけど誰のコメ見たのかが気になる
2019/01/15(火) 01:06:34.57
何でもいいからパトラの喜怒哀楽が見れるだけで満足なんだ
2019/01/15(火) 01:06:40.79
そんなきききなきます?
2019/01/15(火) 01:06:44.36
直前にも誰かが"通話しないの?"みたいな事をコメントに書いてるんだよな
たまたま目に入ったのがアイツだったのか何なのかは分からない
たまたま目に入ったのがアイツだったのか何なのかは分からない
2019/01/15(火) 01:06:55.72
ディ、って最初に読みかけてるからはちレで間違いないやろ
2019/01/15(火) 01:07:01.57
いっても今月はハニスト学園だからメアリの負担軽いんだけどな
2019/01/15(火) 01:07:15.80
しっかしパトラも怒るんだな
マイクラワールド更地にされても
「...うん。いいのよ別に...また作れば良いだけよ...」
とか言いそうだと勝手に思ってたわ
パトラにも人の心ってあるんだな
なんか嬉しいよ
マイクラワールド更地にされても
「...うん。いいのよ別に...また作れば良いだけよ...」
とか言いそうだと勝手に思ってたわ
パトラにも人の心ってあるんだな
なんか嬉しいよ
2019/01/15(火) 01:07:28.53
普段出さない感情が見えてるのが おっ ってなったからそれだけだよ。
あれが悪いとかそういうのじゃなくて。
あれが悪いとかそういうのじゃなくて。
2019/01/15(火) 01:07:50.52
はちレ組湧いてきたな
2019/01/15(火) 01:07:52.76
パトラに感情が戻ってきてるのが嬉しい
2019/01/15(火) 01:08:18.52
はちレのおかげで感情を取り戻したんだぞ
感謝しろ
感謝しろ
2019/01/15(火) 01:08:27.87
>>595
ディス・・・って言いかけてたから10割はちレ
ディス・・・って言いかけてたから10割はちレ
2019/01/15(火) 01:08:40.72
何度か通話でないっていってからのあの声の荒げ方だから比較していらっと来たんだろうとは思ったわ
2019/01/15(火) 01:08:45.67
(実は俺も 通話しろよw とかコメしてたとか言えない)
2019/01/15(火) 01:08:45.90
コメントに対してあんな反応したの始めて見たわ
ほぼ全部見たけど他にないよな
ほぼ全部見たけど他にないよな
2019/01/15(火) 01:08:46.31
最終的に俺くんのこと別に好きじゃなかったわとか言いそう
2019/01/15(火) 01:08:51.60
パトラ怒らせたくないけど怒られたい
2019/01/15(火) 01:09:02.82
首長見てきてええか?
2019/01/15(火) 01:09:22.82
首長の声嫌いだわー
2019/01/15(火) 01:09:24.00
>>612
テンキュウスーパーキャット
テンキュウスーパーキャット
2019/01/15(火) 01:09:27.91
>>601
自分だけじゃなくてミコメアに負担かけるからやろ
自分だけじゃなくてミコメアに負担かけるからやろ
2019/01/15(火) 01:09:36.90
まあ単純に珍しいよな
2019/01/15(火) 01:10:01.70
俺の中のパトラ像にまた一つピースが埋まった
2019/01/15(火) 01:10:29.55
八方美人なパトラの生の感情が見れて俺は結構良い意味で印象に残った
アイツ含めアホなコメントしてた奴は人として勉強した方がいい
アイツ含めアホなコメントしてた奴は人として勉強した方がいい
2019/01/15(火) 01:10:29.63
残りのピースは後3つ
2019/01/15(火) 01:10:31.31
はちみつレモンには相当キレてるぞ
スマブラの時も「お姉さまの敵」って言ってるし
スマブラの時も「お姉さまの敵」って言ってるし
2019/01/15(火) 01:11:07.11
ワイ犬だけど自分が騙されてるんじゃないかという不安感が堪らなく好きだ
2019/01/15(火) 01:11:33.19
悪党先生のサムネ卑猥すぎて
通報ええか?
通報ええか?
2019/01/15(火) 01:11:40.38
キングクルールの件は一応事実ではあるし尾ひれくっつけて若者に語り継いでいけ
2019/01/15(火) 01:11:44.71
あれクルールに対して言ってた説もあるけど
メアリがやってたゲームには出ないんだよな
伏せた上でパトラ自身は伝えたんだろうが
メアリがやってたゲームには出ないんだよな
伏せた上でパトラ自身は伝えたんだろうが
2019/01/15(火) 01:11:58.11
怒られたことに対しての反応の仕方がわからなくてヘラヘラしちゃう可哀想な子ってよく居るから
2019/01/15(火) 01:12:24.42
ちょこ最近あのエロ漫画家の絵毎回使ってるな
2019/01/15(火) 01:13:03.68
>>622
聞く前にやれ
聞く前にやれ
2019/01/15(火) 01:13:13.61
催眠音声じゃないけど最後に解除かけてくれないと
一生囚われそうだから最後は夢から覚まして欲しい
一生囚われそうだから最後は夢から覚まして欲しい
2019/01/15(火) 01:13:23.91
今日何も見てないだけでアーカイブ無限に溜まってキレそう
2019/01/15(火) 01:13:50.64
はちレだけ「さん」付けしてないから確定やぞ
2019/01/15(火) 01:13:54.91
俺も怒られた時の反応よくわかんねぇや
配信中に打った自分のコメントって確認する方法なかったっけ
配信中に打った自分のコメントって確認する方法なかったっけ
632名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 01:14:05.48 ふむー。ともかく、19時ごろのツイに気付かなくてだなー、音源配布てのがどんなのかがスゲー気になる。リミックスやりたい言うたらプロジェクトファイルみたいなの渡されたりするのか。
2019/01/15(火) 01:14:05.56
>>628
解除ってどうやるんです?
解除ってどうやるんです?
2019/01/15(火) 01:14:20.19
一回溜めると見返すのがキツくなって一気に熱が冷めるのありますねぇ
切り抜き動画を待て
切り抜き動画を待て
2019/01/15(火) 01:14:31.65
女は情報共有めちゃくちゃするぞ
俺はそれで友人に包茎がばれた
俺はそれで友人に包茎がばれた
2019/01/15(火) 01:14:34.04
>>633
3,2,1…
3,2,1…
2019/01/15(火) 01:14:38.86
>>629
パトミコとすおしまさいだけで良いぞ 言うて長いが
パトミコとすおしまさいだけで良いぞ 言うて長いが
2019/01/15(火) 01:14:45.48
22時枠のアーカイブ追うのしんどいな
2019/01/15(火) 01:14:58.35
パトミコは一見の価値あり
2019/01/15(火) 01:15:06.39
>>630
そんなんあったっけ
そんなんあったっけ
2019/01/15(火) 01:15:12.96
上手く騙してくれてなんぼな世界だろ
騙されてるうちは幸せなんだよ
騙されてるうちは幸せなんだよ
2019/01/15(火) 01:15:19.86
新参向けにアイドル部アンチスレのネームドガイジ一覧(追加した)
乳首晒すカマホモスレピノ
https://i.imgur.com/cvf93U4.jpg
https://i.imgur.com/Mqk1KNV.jpg
https://i.imgur.com/zGrzgen.jpg
貞操帯装着済みのちんぽ晒した貢ぎマゾのまたたび
リアリティで15本ツリー貢ぐ
https://i.imgur.com/yPzLHW8.jpg
https://i.imgur.com/un5PASU.jpg
ドルアンスレ実況でニューロン装着して配信した王信のニューおじ
https://i.imgur.com/VIqi68C.jpg
https://i.imgur.com/XzUKNcD.jpg
すず信で天川村ドルアンオフ会開いた武井
https://i.imgur.com/yZnAdKB.jpg
https://i.imgur.com/7me72RR.jpg
部屋
https://i.imgur.com/A5zojzW.jpg
テレビ東京のスタッフで台本晒したシロ組
ニート煽りで名刺晒したオリオンズのダイフク社員
https://i.imgur.com/wMMI0ZP.jpg
王のASMR聴きながらシンナーキメて歯がボロボロのシンナーおじ
https://i.imgur.com/GrzCXLO.jpg
子持ち主婦から上履きを買う臭いフェチのろりこん
https://i.imgur.com/MxoVXWV.jpg
乳首晒すカマホモスレピノ
https://i.imgur.com/cvf93U4.jpg
https://i.imgur.com/Mqk1KNV.jpg
https://i.imgur.com/zGrzgen.jpg
貞操帯装着済みのちんぽ晒した貢ぎマゾのまたたび
リアリティで15本ツリー貢ぐ
https://i.imgur.com/yPzLHW8.jpg
https://i.imgur.com/un5PASU.jpg
ドルアンスレ実況でニューロン装着して配信した王信のニューおじ
https://i.imgur.com/VIqi68C.jpg
https://i.imgur.com/XzUKNcD.jpg
すず信で天川村ドルアンオフ会開いた武井
https://i.imgur.com/yZnAdKB.jpg
https://i.imgur.com/7me72RR.jpg
部屋
https://i.imgur.com/A5zojzW.jpg
テレビ東京のスタッフで台本晒したシロ組
ニート煽りで名刺晒したオリオンズのダイフク社員
https://i.imgur.com/wMMI0ZP.jpg
王のASMR聴きながらシンナーキメて歯がボロボロのシンナーおじ
https://i.imgur.com/GrzCXLO.jpg
子持ち主婦から上履きを買う臭いフェチのろりこん
https://i.imgur.com/MxoVXWV.jpg
2019/01/15(火) 01:15:24.10
2019/01/15(火) 01:15:31.95
毎日おすすめだけ聞きにこいよ
教えてくれるだろ
教えてくれるだろ
2019/01/15(火) 01:15:32.36
>>636
ポピュラーなそのままで解除されるんですねありがとう
ポピュラーなそのままで解除されるんですねありがとう
2019/01/15(火) 01:15:35.29
島村が何の講義するか予想してくれよ
2019/01/15(火) 01:15:39.61
>>634
正月で1週間見なくて冷めかけたわ
正月で1週間見なくて冷めかけたわ
2019/01/15(火) 01:16:12.93
ミコの登録多かったのってVakatuberとhumanなんちゃらが急上昇20位乗ったからじゃね?
既に3万再生されてるし
既に3万再生されてるし
649名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 01:16:33.52 てかvtuberなんだから感情隠すのが当たり前だ
パトラの感情が死んでいても桃箱の感情が死んでるということにはならない
パトラの感情が死んでいても桃箱の感情が死んでるということにはならない
2019/01/15(火) 01:17:00.43
2019/01/15(火) 01:17:01.75
昼のゲームのパトラが無限に落ちるとこすこ
2019/01/15(火) 01:17:10.37
パトミコ生で見れなかったのつらいわ
2019/01/15(火) 01:17:46.47
ハニストが消えたらVから足洗うんだろうな
こうやって大人になっていくんやなって
こうやって大人になっていくんやなって
2019/01/15(火) 01:18:04.68
昼枠やたら評判良いけど福袋並期待してええんか?
2019/01/15(火) 01:18:16.75
夢の真っ最中に死んでしまったあの人の牢獄から未だに抜け出せないんだ
2019/01/15(火) 01:18:27.86
657名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 01:18:30.25 むしろ感情は出してくべきだろ。そのほうがスッキリする。Vはキャラではなくて演者の人間の実体そのものなんだから。
2019/01/15(火) 01:19:03.25
パトラガチ恋はクリスマスカードに特に触れない辺りで解けた
2019/01/15(火) 01:19:27.73
エリもナチュラルボーンレイシストは隠してるし
感情隠してないのは居ないだろ
感情隠してないのは居ないだろ
2019/01/15(火) 01:19:44.75
>>651
このクソゲーwwwwほちょにすこ
このクソゲーwwwwほちょにすこ
2019/01/15(火) 01:19:45.49
Vの定義の話になるからやめとけ
2019/01/15(火) 01:20:49.00
>>655
良いセンスだな リレー小説書け
良いセンスだな リレー小説書け
2019/01/15(火) 01:21:04.81
そもそも配信というか他人に対してバカ正直に全部さらけ出すやつなんか居ねえよ
2019/01/15(火) 01:21:06.98
コラボも急に決まった感じあるし今回ななし案件なんじゃね?
2019/01/15(火) 01:21:33.27
2019/01/15(火) 01:23:05.35
Vの定義の話しようぜ
2019/01/15(火) 01:23:12.71
コラボというかシャルが木曜日配信できないから
月曜に持ってきたけどメアリと時間が被った
記念日だし一緒に配信するかって流れだと思う
それにパトラとミコもついでに来た
月曜に持ってきたけどメアリと時間が被った
記念日だし一緒に配信するかって流れだと思う
それにパトラとミコもついでに来た
2019/01/15(火) 01:25:02.99
コラボそもそも今月あるのけ?毎回第3土曜日やったのにパトメアしかないけど来週?
2019/01/15(火) 01:25:21.83
やっぱ俺パトラ好きだわ
殺されてもいいや
殺されてもいいや
2019/01/15(火) 01:26:27.20
パトブラ見てたらウミが羊だってのも察してるな
青いヨッシーで察してるのが謎だが
青いヨッシーで察してるのが謎だが
2019/01/15(火) 01:26:29.21
箱内満遍なく好きだった時期あったけど
パトラだけなんかすげー高い所に居るわどうしてなんだ
パトラだけなんかすげー高い所に居るわどうしてなんだ
2019/01/15(火) 01:26:37.67
26って言ってたろ
2019/01/15(火) 01:26:48.92
8万超えて勢いに乗ってるのにはちレ組みたいな雑魚に構ってる余裕ないだろう
674名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 01:27:01.57 パトおじの曲、ゲッタとかがリミックスしてくんねーかなー。
2019/01/15(火) 01:27:31.44
心理学学んでる俺がパトラがなぜキレたか教えてやろう。
1番の原因は《シャルの配信にはメアリ通話コラボするのになぜ私のにはこれないのか》ここがパトラの疑問点であった、メアリからは通話出来ないと言われてその理由がわからないまま"通話できない"とだけ言ってきたが何度も同じ事言われ続けた為イラッときた。
1番の原因は《シャルの配信にはメアリ通話コラボするのになぜ私のにはこれないのか》ここがパトラの疑問点であった、メアリからは通話出来ないと言われてその理由がわからないまま"通話できない"とだけ言ってきたが何度も同じ事言われ続けた為イラッときた。
2019/01/15(火) 01:28:21.30
改行してくれ
2019/01/15(火) 01:28:34.89
心理学いらないレベルで草
2019/01/15(火) 01:29:06.45
心理学学ぶ前に改行学んでくれ
2019/01/15(火) 01:29:10.84
BB2C使ってるもんで気にしてなかった
すまねー
すまねー
2019/01/15(火) 01:29:35.98
ハニクラ途中できった俺は勝ち組だったようだな
2019/01/15(火) 01:29:38.46
>>620
それまじぃ?やば
それまじぃ?やば
2019/01/15(火) 01:29:44.44
病気の犬が増え過ぎた
たまにはヴォルデモート呼んで間引いた方がいいか?
たまにはヴォルデモート呼んで間引いた方がいいか?
2019/01/15(火) 01:30:24.24
いいけどキレた桃箱で桃シコするだけだぞ?
2019/01/15(火) 01:31:00.45
>>675
改行もまともにできない病気の犬
改行もまともにできない病気の犬
685名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 01:31:08.03 まこじきとmmbkが直接争ってる戦争音声って残ってないよね?
2019/01/15(火) 01:31:58.75
シャルの発達障害を楽しめる精鋭に俺もなりたい
2019/01/15(火) 01:32:07.26
ミコちゃんのリレー小説投票ってなんでこんなに投票数少ないの?
今やったら122票だったんだけどこの前1000人以上見てたよね?なんで??
今やったら122票だったんだけどこの前1000人以上見てたよね?なんで??
688名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 01:32:09.75 心理学学んでる俺がパトラがなぜキレたか教えてやろう。
1番の原因は《シャルの配信にはメアリ通話コラボするのになぜ私のにはこれないのか》
ここがパトラの疑問点であった、
メアリからは通話出来ないと言われてその理由がわからないまま"通話できない"
とだけ言ってきたが何度も同じ事言われ続けた為イラッときた。
1番の原因は《シャルの配信にはメアリ通話コラボするのになぜ私のにはこれないのか》
ここがパトラの疑問点であった、
メアリからは通話出来ないと言われてその理由がわからないまま"通話できない"
とだけ言ってきたが何度も同じ事言われ続けた為イラッときた。
2019/01/15(火) 01:32:31.92
もはやあの動画を見ても怒ってる桃箱かわいいしか言わない病気の犬だらけだからな…
2019/01/15(火) 01:33:39.00
島村改行やめろ
2019/01/15(火) 01:33:51.10
涙目で怒り狂ったパトラにめちゃくちゃに罵倒されながら首締められたい
692名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 01:34:15.13 アクトのサムネでおちんちん爆裂拳した
2019/01/15(火) 01:34:45.92
自分で〆とけガイジ
694名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 01:34:58.78 >>685
残ってるよ
残ってるよ
695名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 01:37:18.17 パトラのは、遺伝子の欠陥発言で琴線にキたな。逆境を克服して才能開花なんてめっちゃすごいやん。あれで一気に引き込まれた。
2019/01/15(火) 01:37:32.07
>>688
見やすくなったけど内容ペラッペラでワロタ
見やすくなったけど内容ペラッペラでワロタ
2019/01/15(火) 01:38:50.08
なに小難しいこと言ってんでぇパトラも言ってたろ腹減ってたんだよ
2019/01/15(火) 01:39:08.89
「亀裂」が生まれたな女グループなんてこんなもん
2019/01/15(火) 01:39:11.86
ミコちゃんもリレー小説には頭抱えてるだろうな
2019/01/15(火) 01:40:03.96
ブラック体質なのか悪いコメント拾いがちになるな
2019/01/15(火) 01:40:13.91
島村改行しつつageてどんだけだよ
2019/01/15(火) 01:40:50.53
次のハニスト学園のシャル学は心理学で決まったな
703名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 01:41:00.00 ひとまずココ見てる香具師らででも投票しようず
2019/01/15(火) 01:41:09.94
だってjealousyとenvyの細かい違いの語源とか言ってもわからないでしょ?
2019/01/15(火) 01:41:46.59
島村改行したのおれじゃメェェェェェェ
706名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 01:41:46.59 >>696
いやでも同じ内容のマイクラして半年記念で通話ないって。
いやでも同じ内容のマイクラして半年記念で通話ないって。
2019/01/15(火) 01:41:48.35
>>703
タイムリーパー!?
タイムリーパー!?
708名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 01:42:04.662019/01/15(火) 01:43:05.65
パトラは怒ること慣れてないからあれがMAXだぞ
710名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 01:43:18.85 んまぁ、俺もたいがい敏感に察するほうで、気にしすぎとは良く言われるけども。よくキレたのに気づいたなー。マジで尊敬するは。
2019/01/15(火) 01:43:27.95
大学の心理学は統計とか分析手法に重きをおいてる学問で一般に思われてる印象と実態は割と異なるしこんなもんやろ
2019/01/15(火) 01:43:36.19
病気の犬だけどそろそろ洗脳解いてほしい
2019/01/15(火) 01:43:50.83
ageガイジさぁ
2019/01/15(火) 01:43:52.65
>>709
俺がお慰めセックスしてあげたい
俺がお慰めセックスしてあげたい
2019/01/15(火) 01:44:05.54
パトラがマイクラするって言ってるのに
シャルとメアリ二人でマイクラしますーってメアリからつぶやきあって、あきらかにのけものにされて仲間に入れてってパトラがあわててはいったんだろうな、、。
その上での通話拒否、くわえてシャル枠では喋る二人、、。
シャルとメアリ二人でマイクラしますーってメアリからつぶやきあって、あきらかにのけものにされて仲間に入れてってパトラがあわててはいったんだろうな、、。
その上での通話拒否、くわえてシャル枠では喋る二人、、。
2019/01/15(火) 01:44:12.37
シスの力みたいな痛いやつ紛れ込んでるな
2019/01/15(火) 01:44:22.20
>>710
実は鈍感じゃ
実は鈍感じゃ
2019/01/15(火) 01:44:23.24
感情を、失った物を、もう一度取り戻すんだ
2019/01/15(火) 01:44:47.40
心理学はオカルト、統計学はデジタルとも言われてる
2019/01/15(火) 01:45:13.88
メアシャルだけだとスッカスカの虚無だったからパトラサンキューな
721名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 01:45:18.16 な、なんかあったんか?
2019/01/15(火) 01:45:19.13
寝起きで面倒だっただけだぞ9割メアリの俺だから分かるけど
2019/01/15(火) 01:45:37.24
一般的に言われてる心理学は行動心理学の方
2019/01/15(火) 01:45:47.76
>>721
特に何も
特に何も
2019/01/15(火) 01:46:04.56
2019/01/15(火) 01:46:06.20
みんな明日仕事だから寝たくないんだわ
727名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 01:46:13.03 そこらへんはどうなんだろうねー。パトラはやっぱ他メンバーから一線引かれちまってんのか?
2019/01/15(火) 01:46:32.75
ageガイはどこからきたの
2019/01/15(火) 01:46:38.51
一線引かれたのは間違いなくデブ
2019/01/15(火) 01:46:50.18
お前今日のミコパト見てそれ言えんの?
2019/01/15(火) 01:47:13.11
自分の事をメアリだと思ってる異常者も出てきて
深夜村らしくなってきたな
深夜村らしくなってきたな
2019/01/15(火) 01:47:13.27
見てない奴に聞くのは野暮
2019/01/15(火) 01:47:28.42
デブは今頃元彼の家でごつ盛り食ってるよ
2019/01/15(火) 01:47:34.30
配信に乗せて通話すると疲れてメアリが次の枠で持たないからだろ
そもそもパトラの枠自体急にやることになったし
そもそもパトラの枠自体急にやることになったし
2019/01/15(火) 01:48:50.28
軽いノリで通話しないって言ったのに
ヘコんでて内心悪いことしたなって思うメアリ
ヘコんでて内心悪いことしたなって思うメアリ
2019/01/15(火) 01:48:52.14
泣きパトも怒パトも好きだけど笑パトが実は1番好き
2019/01/15(火) 01:49:08.81
パトラが通話入って通話してくれなかった〜!
って聞いた後メアリが答えてその後一切自分の枠の話ししなかったから安心したんだぞ
って聞いた後メアリが答えてその後一切自分の枠の話ししなかったから安心したんだぞ
2019/01/15(火) 01:49:18.97
ageガイジはちレか?
2019/01/15(火) 01:49:55.77
メアリ喋りがつまらん上に最後の方やる気なくなって無言になるしこいつもうだめやな
ASMRもちょこ先生に完敗だし真の敗北者やん
ASMRもちょこ先生に完敗だし真の敗北者やん
2019/01/15(火) 01:50:05.07
パトラには笑っていて欲しいんだ
741名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 01:50:07.16 お前らの杞憂タイムほんとすき
2019/01/15(火) 01:50:12.49
柊だろ
2019/01/15(火) 01:50:39.31
敗北者…?
2019/01/15(火) 01:51:01.58
>>739
ウンチィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!!!
ウンチィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!!!
2019/01/15(火) 01:51:06.88
>>674
ゲッタってデヴィッドゲッタ?!
ゲッタってデヴィッドゲッタ?!
746名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 01:51:06.97 やめろメアリ!乗るな!
2019/01/15(火) 01:51:09.13
ageガイジはヴォルデモートbotだろ
2019/01/15(火) 01:51:13.31
マシマロのチョコいりってなんだ?教えて柊
2019/01/15(火) 01:51:25.80
取り消せよ…ハァ…今の言葉…‼︎ ハァ…
2019/01/15(火) 01:52:10.10
メアリが言ってるみたいで好き
2019/01/15(火) 01:52:23.43
ageるやつらは全員ハゲ
2019/01/15(火) 01:55:00.63
お前のせいでスレ止まっただろ謝れ
2019/01/15(火) 01:55:22.06
あーあ泣かした
2019/01/15(火) 01:55:53.83
首長先生これで収益セーフとか意味わからん
ガワも出してないしVである必要もねえ
ガワも出してないしVである必要もねえ
755名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 01:57:20.41 おでのことハゲゆうたな!!!!!!ハゲゆうたな!!!!!!💥💥👊😠👎💢💢
2019/01/15(火) 01:57:23.50
チョコのサムネほんとひどいから毎回通報だぞ?
2019/01/15(火) 01:57:28.93
ASMR以外は人来ないしガワよりもエロサムネの方が人来るし
本人的にはもう割り切ってるんじゃないの
本人的にはもう割り切ってるんじゃないの
2019/01/15(火) 01:58:04.09
パトラは好きだけど病気の犬とパト信は嫌いだよ
2019/01/15(火) 01:58:07.33
ハゲハゲハゲ
2019/01/15(火) 01:58:12.72
昼のHFFも併せて俺はハニスト大好きなんだって再確認できた1日だった
何年続いてくれるのかな
何年続いてくれるのかな
2019/01/15(火) 01:58:31.07
無自覚の犬
762名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 01:58:56.60 おちんちんのメンテナンス任せたいぶいちゅっばランキング
2019/01/15(火) 02:00:04.80
ちょ虐はハニスト村の人気サブコンテンツ
2019/01/15(火) 02:00:04.99
今日初めて聞いたけど喘ぎ声とかクチュ音とかいつもこんななの?
765名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 02:00:28.23 ちょこ滑舌どうにかしたらいいのにな
ASMRの質も滑舌以外はいいし
滑舌がな〜
ASMRの質も滑舌以外はいいし
滑舌がな〜
2019/01/15(火) 02:00:30.79
>>762
1位パトラ
1位パトラ
2019/01/15(火) 02:01:07.57
悪循環のコラみたいになってるんでしょ
768名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 02:01:22.69 >>762
いちごちゃん
いちごちゃん
2019/01/15(火) 02:01:32.96
滑舌は口大きく開けて声出せば治るのにな
770名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 02:01:58.61 >>769
なるほどセンキュー
なるほどセンキュー
2019/01/15(火) 02:02:00.47
だぁからさぁ!
2019/01/15(火) 02:02:18.97
ちょこ先生のASMRはあんまり喋らないでひたすら耳さわってくれるから結構好き
2019/01/15(火) 02:02:29.75
ほんとの記念枠まだか
2019/01/15(火) 02:02:43.15
しゃんきゅー すーぱーきゃっと
2019/01/15(火) 02:03:47.48
ちょこさんASMRとそれ以外で同接違いすぎるな
2019/01/15(火) 02:04:03.67
マイチュートスチューデント嫌い
2019/01/15(火) 02:05:05.09
ミコとなんかやるのっていつやんの?
2019/01/15(火) 02:05:06.69
滑舌悪い人も歌うときは普通になるしな
なおパトラ
なおパトラ
2019/01/15(火) 02:05:07.78
昔は332211アクトとカツレツいじりで楽しかったけど
最近はガチめのダメだし多いなサムネとか見てりゃまぁ理由はわかる
最近はガチめのダメだし多いなサムネとか見てりゃまぁ理由はわかる
2019/01/15(火) 02:05:17.65
メアリはこれを危惧して封印してたんだな
2019/01/15(火) 02:05:31.67
なお、
2019/01/15(火) 02:05:51.33
>>777
18だった気がする
18だった気がする
783名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 02:06:08.01 総評
いい所
リスナーの統率ができる
ASMRの質が高い
えちえち
コラボで相手を立ててくれる
悪い点
滑舌が絶望的
いい所
リスナーの統率ができる
ASMRの質が高い
えちえち
コラボで相手を立ててくれる
悪い点
滑舌が絶望的
2019/01/15(火) 02:06:45.54
ちょっこーん好き
おつかれいと嫌い
おつかれいと嫌い
2019/01/15(火) 02:06:57.16
>>783
みさくら語と相性ばっちりやん
みさくら語と相性ばっちりやん
2019/01/15(火) 02:06:57.55
>>782
さんきゅ
さんきゅ
787名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 02:07:02.96 >>745
そうそいつ!DJデヴィッドゲッタ!
そうそいつ!DJデヴィッドゲッタ!
2019/01/15(火) 02:07:17.61
デフォで3回行動はヤバすぎる
2019/01/15(火) 02:07:34.75
昔話題になった丹下桜の偽物みたいな声してるよな
2019/01/15(火) 02:08:00.37
>>783
悪いところに「首長くて気持ち悪い」と「過度なレズ営業がキツイ」と「サムネのエロ釣りがひどい」追加で
悪いところに「首長くて気持ち悪い」と「過度なレズ営業がキツイ」と「サムネのエロ釣りがひどい」追加で
2019/01/15(火) 02:08:24.52
おっさんはもう寝ろ?
2019/01/15(火) 02:08:44.78
土下座したら乳でシてくれそうな所もいいよね
2019/01/15(火) 02:09:05.55
ハニスレの皆さん
ちょこのホロライブニュースとか身体測定も見てくれ
同接ひどいんや
ちょこのホロライブニュースとか身体測定も見てくれ
同接ひどいんや
2019/01/15(火) 02:09:06.19
まあ毎日1000伸びとか言う意味わからんことしてるし結果いいんじゃないの
パトラより先に10万もあり得るレベル
パトラより先に10万もあり得るレベル
795名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 02:09:28.56 >>793
見とるで
見とるで
2019/01/15(火) 02:09:58.79
>>793
あれ笑っていいとも!みたいに色んな所から呼ぶから好きよ
あれ笑っていいとも!みたいに色んな所から呼ぶから好きよ
2019/01/15(火) 02:10:04.34
332211アクトやめたら考えてやるよ
2019/01/15(火) 02:10:32.47
>>795
やさしい
やさしい
2019/01/15(火) 02:10:57.94
ホロスレ民はあれちゃんと見てるんか?
2019/01/15(火) 02:11:01.15
>>793
すまん普段のちょこ見たらエロ目線で見れなくなるから封印しとるんや
すまん普段のちょこ見たらエロ目線で見れなくなるから封印しとるんや
2019/01/15(火) 02:11:03.79
802名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 02:11:32.07 たまにイキリオタク出てくるのすち
私を愛してくれる人は私も愛する。それ以外?興味無いねって言ってたやつとか
私を愛してくれる人は私も愛する。それ以外?興味無いねって言ってたやつとか
2019/01/15(火) 02:12:05.06
滑舌は骨格が原因の場合もあるからなぁ
2019/01/15(火) 02:12:07.22
>>802
じゃあ興味ないわ、市ね
じゃあ興味ないわ、市ね
2019/01/15(火) 02:12:25.34
しゃくれ?
2019/01/15(火) 02:12:26.90
2019/01/15(火) 02:12:32.42
>>796
好きでいてください
好きでいてください
2019/01/15(火) 02:12:38.29
ホロスレか?ガイジしかおらんな
2019/01/15(火) 02:12:42.96
ホロニュースは初めて見た回でそのために他のメンバーの配信倍速複窓とかしてるとか言ってて釣り合いの取れない労働してんなってなった
810名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 02:12:48.07 配信積極的に頑張ってるし普通に好きだぞ
滑舌はどうにかしろ
滑舌はどうにかしろ
2019/01/15(火) 02:13:14.29
>>800
それはしゃーないな
それはしゃーないな
2019/01/15(火) 02:13:19.88
ホロスレか?ガイジしかおらんな
2019/01/15(火) 02:13:44.76
>>801
はねるが目じゃないぐらいの行動数やな
はねるが目じゃないぐらいの行動数やな
2019/01/15(火) 02:13:48.05
ホロは虚無頻度高いからなぁ
ときどき爆発するけど
ときどき爆発するけど
2019/01/15(火) 02:14:18.07
ホロには世話になってるからちゃんとチェックしとるよ
2019/01/15(火) 02:14:20.97
収益化止められたらその時は応援してやるよ
2019/01/15(火) 02:14:41.73
この配信回数で同接多くなったら裏になる回数多すぎて吸われまくるからきつい
2019/01/15(火) 02:14:50.60
ホロスレはタムスレの次にイメージ悪い
2019/01/15(火) 02:15:12.08
ホロスレあらされてるから溜まってんな
2019/01/15(火) 02:15:42.97
ハニってホロとあにまどっちの方がコラボ回数多い?
2019/01/15(火) 02:15:43.24
ななしは早く動画編集者雇え
ゲーム作りたいなら俺を雇え
ゲーム作りたいなら俺を雇え
2019/01/15(火) 02:17:21.23
しゃーないな次からASMR以外も気づいたら開くだけはしたるわ
2019/01/15(火) 02:17:23.26
パトラがはちレに怒る前5分前に一度通話できないって言ってるっていってる奴がいたがそんなもんみつからねぇぞ
はちレ叩きたいからって捏造すんなや
はちレ叩きたいからって捏造すんなや
2019/01/15(火) 02:17:46.49
ホロスレもこの時間帯は落ち着いてる
どこが動いてんのか知らんけど
どこが動いてんのか知らんけど
2019/01/15(火) 02:18:51.76
証拠が無い異常はちみつレモン無罪なクソマロ送ってくるなよ
2019/01/15(火) 02:19:04.78
2019/01/15(火) 02:19:10.86
最近のホロはミオとスバルが面白い
あとは虚無率高い
あとは虚無率高い
2019/01/15(火) 02:19:31.07
なんか変な擁護が湧いてんな
2019/01/15(火) 02:19:47.66
眠らない街にじアン
2019/01/15(火) 02:20:02.90
異常だってことは伝わった
2019/01/15(火) 02:20:08.46
はちレRP滑ってるぞ
2019/01/15(火) 02:20:09.62
>>823
お前はちレか?
お前はちレか?
2019/01/15(火) 02:20:24.48
証拠が無いんだから仕方ない
クソマロ送った奴は謝っとけ
クソマロ送った奴は謝っとけ
2019/01/15(火) 02:20:36.24
ま、見てるらしいが基本ROM専だろうし浮くのはね
2019/01/15(火) 02:20:45.50
これ以上は専用スレでやれ
2019/01/15(火) 02:21:08.89
何個か前のスレに画像あっただろ
2019/01/15(火) 02:21:11.68
有産のはちみつレモンを叩くな無能な人達め
2019/01/15(火) 02:21:32.96
これ以上は専用スレでやれ
839名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 02:21:41.79 クソマロはクソなマロだからまともなこと書いちゃいけないんだよ
どんどんくそレ
どんどんくそレ
2019/01/15(火) 02:21:44.57
>>827
湊あくあは?
湊あくあは?
2019/01/15(火) 02:21:48.80
クソマロ送るのやめろ
2019/01/15(火) 02:21:50.82
はちレイライラやん
2019/01/15(火) 02:22:58.44
マシュマロに悪質なマロを送り続けると運営に頼めばカイジしてもらえるらしいからな
2019/01/15(火) 02:22:59.47
ごめん俺がマロったからやな
すまんなお前ら
すまんなお前ら
2019/01/15(火) 02:23:04.65
2019/01/15(火) 02:23:17.82
はちレなんとかしろ
そのうち因幡組みたいになるぞ
そのうち因幡組みたいになるぞ
2019/01/15(火) 02:23:45.95
>>840
メンヘラ好きならおすすめ
メンヘラ好きならおすすめ
2019/01/15(火) 02:24:00.56
クソの管理はしっかりしろ
クソがクソマロ送るな
クソがクソマロ送るな
2019/01/15(火) 02:24:03.66
配信ないしここでええぞ
2019/01/15(火) 02:24:29.74
ホロ信やってくるとこれだから質悪いわ
2019/01/15(火) 02:24:46.53
陰キャが陽キャに勝てると思うなよ10倍の差があると思え
852名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 02:24:49.36 ディディディッディwwwアッドゥドゥーワドゥワwww
2019/01/15(火) 02:24:59.56
はちレ組とか因幡組とかがやらかしただけでバーチャル悪代官あたりのネタになりそうだから嫌だ
854名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 02:25:18.81 >>823
通話し予定ってメアリがくびふってなしになったぞ
通話し予定ってメアリがくびふってなしになったぞ
2019/01/15(火) 02:25:45.89
独自ファンの比率が高いのがいると大変だな
2019/01/15(火) 02:27:04.74
>>854
そんなものはない捏造するな
そんなものはない捏造するな
2019/01/15(火) 02:27:11.03
パト信もここで他メンバー叩きしまくってるし因幡組みたいなもんだろ
2019/01/15(火) 02:27:24.28
はちレのアイコンむかつく
あかつきのアイコン並みにむかつく
あかつきのアイコン並みにむかつく
2019/01/15(火) 02:27:43.67
>>856
配信みろよはちレ
配信みろよはちレ
2019/01/15(火) 02:28:34.45
−10ptするぞまじで
2019/01/15(火) 02:28:46.60
はちレがツイッターに画像上げた瞬間凍結できるってマジ?
2019/01/15(火) 02:29:10.35
パトラのおこ動画のリンクは何度も貼られてるがそれより前に通話できないって話があったは証拠があがってないので捏造
論破完了
論破完了
2019/01/15(火) 02:29:40.36
お前が配信見てないからって時間指定して貼ってやるわけねーだろ
2019/01/15(火) 02:29:45.28
配信見てないけどメアリが通話拒んだからシャルも通話できなかったらしいしこれはメアリにマロるしかないでしょ酒飲むなって
2019/01/15(火) 02:30:02.46
お前らいい加減捏造ばっかしてると癖になるからやめとけよ
2019/01/15(火) 02:30:15.48
パトラが怒ってた時もはちレはコメに反応されたって喜んでそうだから笑える
2019/01/15(火) 02:30:25.97
いや、その前に言ってるし
パトラ自身も「だから」って言葉使ってるのが何よりの証拠
はい論破
パトラ自身も「だから」って言葉使ってるのが何よりの証拠
はい論破
2019/01/15(火) 02:30:53.34
貼る必要は無いそんなもの存在しないのだから
証拠が無い以上捏造であるそれだけで十分
証拠が無い以上捏造であるそれだけで十分
2019/01/15(火) 02:31:28.91
捏造でいいよはちレは叩くけど
2019/01/15(火) 02:31:29.54
はちレRPやめろ
2019/01/15(火) 02:31:39.71
捏造の多いここは韓国かな
2019/01/15(火) 02:31:56.91
リスナーの話題になると露骨誘導するくせにホロの話題は勝手に盛り上げてるの笑うわwwwwwww
2019/01/15(火) 02:32:24.11
今日も密かにミコシコ
2019/01/15(火) 02:32:30.12
リスナーの話題になると露骨誘導するくせにホロの話題は勝手に盛り上げてるの笑うわwwwwwww
2019/01/15(火) 02:32:46.89
ガイガイ!
2019/01/15(火) 02:32:49.98
リスナーの話題になると露骨誘導するくせにホロの話題は勝手に盛り上げてるの笑うわwwwwwww
2019/01/15(火) 02:33:08.44
嫉妬は怖い
ハニストに認知されハニスコで楽しくやってる彼らが羨ましいのだ
それ故にありもしない事を捏造して叩く事でしか発散できない哀れな存在
ハニストに認知されハニスコで楽しくやってる彼らが羨ましいのだ
それ故にありもしない事を捏造して叩く事でしか発散できない哀れな存在
2019/01/15(火) 02:33:09.29
お客さんは難しい言葉いっぱい知ってるっぺなぁ🙋
オラも見習いたいっぺ🙋
オラも見習いたいっぺ🙋
2019/01/15(火) 02:33:12.08
>>873
ダメだよ人間おやすみ
ダメだよ人間おやすみ
2019/01/15(火) 02:33:37.18
だぁからさぁ!
2019/01/15(火) 02:33:56.55
勝利してしまった
もうリスナーの名前を晒すなよ首狩り族ども
もうリスナーの名前を晒すなよ首狩り族ども
2019/01/15(火) 02:34:00.46
>>878
それ滑ってるよ
それ滑ってるよ
2019/01/15(火) 02:34:00.87
それ見るとお向かいじゃない方のちーさん思い出すわ
2019/01/15(火) 02:34:17.38
パトちゃん…?こわいよ…なんで怒ってるの
2019/01/15(火) 02:35:52.77
パトラが感情を取り戻す物語
2019/01/15(火) 02:35:58.71
>>884
だぁからさぁ!
だぁからさぁ!
2019/01/15(火) 02:38:04.67
?t=2099を末尾に付けるか34:59あたりを見ろ
アドレスはなんかNG引っかかって貼れん
アドレスはなんかNG引っかかって貼れん
2019/01/15(火) 02:38:22.82
なになに、はちホモレモンが火消しにきてるの?
889名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 02:39:44.71 はーちゃんちっすちっす
2019/01/15(火) 02:42:03.78
火消しする暇あったらアカウント全部消して一生絡んでくるな
2019/01/15(火) 02:45:35.92
ここのパトラ悲しいなって貼ろうとしたらアドレス貼れんな
今日のパトクラの方の07:44
「おねえさまぁー!最近なんかパトラとの絡み少なくないっすかおねえさまぁーいぇーいいぇーい」
今日のパトクラの方の07:44
「おねえさまぁー!最近なんかパトラとの絡み少なくないっすかおねえさまぁーいぇーいいぇーい」
892名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 02:46:59.69 >>887
その後のメアリがいなくなった時のパ虐顔好き
その後のメアリがいなくなった時のパ虐顔好き
2019/01/15(火) 02:48:21.87
url分割して貼ることもできないってどんな初心者なんだ
2019/01/15(火) 02:48:29.60
ミコのパトラちゃん大好き!で大分救われたと思うぞ
2019/01/15(火) 02:49:10.07
はちれ嫌いだけど騒ぐほど怒ってたか?苛ついてた程度じゃない
2019/01/15(火) 02:49:50.15
url分割でも貼れないぞいつも貼ってるのに貼れないからおかしいって言ってんだよ
2019/01/15(火) 02:50:30.39
>>895
コピペやめろ手抜くな
コピペやめろ手抜くな
2019/01/15(火) 02:51:15.25
url分割して貼ることもできないってどんな初心者なんだ
2019/01/15(火) 02:51:54.71
貼られてたろURL
2019/01/15(火) 02:52:06.16
>>898
コピペやめろ手を抜くな
コピペやめろ手を抜くな
2019/01/15(火) 02:52:42.75
俺らが騒いでるのはパトラが生の感情出したからであってアイツはどうでもいいから
2019/01/15(火) 02:53:12.63
はちレはそろそろ謝罪するか敗北宣言するか垢消せよ
そろそろ謝罪しないと柊みたいに許して貰えなくなるぞ
そろそろ謝罪しないと柊みたいに許して貰えなくなるぞ
2019/01/15(火) 02:53:24.25
やれると思うなら適当なハニストのオススメ動画のURL貼っみてから馬鹿にしろ
NGになって貼れないからやりもしないで偉そうな口きくな
NGになって貼れないからやりもしないで偉そうな口きくな
2019/01/15(火) 02:53:42.70
怒ってなくね?とかじゃないから
珍しいもん見れたなって事もわかんねぇなら黙ってろ
学がないのは分かってるから
珍しいもん見れたなって事もわかんねぇなら黙ってろ
学がないのは分かってるから
2019/01/15(火) 02:54:18.71
2019/01/15(火) 02:54:42.57
2019/01/15(火) 02:55:09.41
>>905
ごめんなさい
ごめんなさい
2019/01/15(火) 02:55:11.48
専用スレがあるのにわざわざここでやる時点で荒らしたいだけなのは分かると思うんだけど・・・
2019/01/15(火) 02:55:31.10
2019/01/15(火) 02:56:00.40
2019/01/15(火) 02:56:09.00
2019/01/15(火) 02:56:24.40
2019/01/15(火) 02:56:35.68
あにまーれだったらこんなの日常茶飯事なのにお前ら可愛いな
やっぱベタベタしすぎるとちょっと何かあっただけで崩壊する
そういうところを越えて真の信頼が生まれるんだわ
やっぱベタベタしすぎるとちょっと何かあっただけで崩壊する
そういうところを越えて真の信頼が生まれるんだわ
2019/01/15(火) 02:56:44.77
パトラ枠の配信のIDの文字列がNGワードに引っ掛かってるって事じゃないの?
915名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 02:56:57.58 ミコ見つかってどんどん伸びてシャル取り残されそうだな
でもシャルのやってる事の内容思えばしょうがない気もする
でもシャルのやってる事の内容思えばしょうがない気もする
2019/01/15(火) 02:56:59.99
>>909
面白くも無いところ貼るなボケナス
面白くも無いところ貼るなボケナス
2019/01/15(火) 02:57:43.95
>>914
パトクラの動画アドレスに問題があるのかなるほど
パトクラの動画アドレスに問題があるのかなるほど
2019/01/15(火) 02:57:48.08
>>913
お前は分かってるな
お前は分かってるな
2019/01/15(火) 02:57:49.58
はちれの発言で面白いことが起きてムカついてるのか
2019/01/15(火) 02:58:05.89
パトラとかもう週3ぐらいでASMRやれば今月にでも10万行けるかもしれんのにな
2019/01/15(火) 02:58:09.51
シャルは取り残されて追い詰められた方がいい
どうせミコはガチればいくらでも武器あるし
どうせミコはガチればいくらでも武器あるし
2019/01/15(火) 02:58:32.35
違う動画貼ってイキるの草
捏造そのものじゃん
捏造そのものじゃん
2019/01/15(火) 02:59:14.29
>>905
パトクラの動画でやってみてくれ
パトクラの動画でやってみてくれ
2019/01/15(火) 03:00:10.77
2019/01/15(火) 03:00:15.51
パトラのお陰でエリが同窓会後ごつもりしていることへの話題が少ない
いつもだったらもっと杞憂しててもおかしくないのに
パトラは犠牲になったのだ
いつもだったらもっと杞憂しててもおかしくないのに
パトラは犠牲になったのだ
2019/01/15(火) 03:00:26.12
2019/01/15(火) 03:00:30.85
h t t p s : / / y o u t u . b e /
2019/01/15(火) 03:00:55.27
C u O m q w J P Q P M
2019/01/15(火) 03:01:04.49
>>927
チョーウケル
チョーウケル
2019/01/15(火) 03:02:09.58
もうこれでいいだろ
https://yout//u.be/CuOmqwJPQPM?t=2096
https://yout//u.be/CuOmqwJPQPM?t=2096
2019/01/15(火) 03:02:28.90
2019/01/15(火) 03:03:07.49
やるじゃん
2019/01/15(火) 03:03:37.02
y2u使えるの知れただけ収穫だわ
2019/01/15(火) 03:03:50.96
5chのNGワード周りはマジでよくわかんねぇ
2019/01/15(火) 03:04:01.89
>>926
パトラが悪いなんて誰も言ってないし、あの文でそう読み取れるなら深読みしすぎ
パトラが感情出したのが珍しいから話題になったけど、八方美人なパトラが感情出したという事実が新しい発見なんだぞ
アイツが厄介なのは周知の事実だし不快だから名前出すなら向こうでやれ
パトラが悪いなんて誰も言ってないし、あの文でそう読み取れるなら深読みしすぎ
パトラが感情出したのが珍しいから話題になったけど、八方美人なパトラが感情出したという事実が新しい発見なんだぞ
アイツが厄介なのは周知の事実だし不快だから名前出すなら向こうでやれ
2019/01/15(火) 03:04:59.09
正直パトラなんてどうでもよくて単に気に食わないやつ叩きたいだけやで
2019/01/15(火) 03:05:13.43
アイツ≒パトラなんだろコイツにとって
そういう解釈しか出来ないって事はそっち側の人間だからなんだろうな
そういう解釈しか出来ないって事はそっち側の人間だからなんだろうな
2019/01/15(火) 03:05:20.87
>>892
「お前ら反抗期かー(元気)」
からのメアリがアイテム残して消えてるの見た後の
「え・・・・・・メアリ・・・・・・メアリ死んだの(か細くなる声)」
が可愛いわ通話してくれない上にログアウトしたんじゃって不安になったんだろうな
その後復活して戻ってきた姿見て嬉しそうに笑い出すまでが最高
「お前ら反抗期かー(元気)」
からのメアリがアイテム残して消えてるの見た後の
「え・・・・・・メアリ・・・・・・メアリ死んだの(か細くなる声)」
が可愛いわ通話してくれない上にログアウトしたんじゃって不安になったんだろうな
その後復活して戻ってきた姿見て嬉しそうに笑い出すまでが最高
2019/01/15(火) 03:05:52.57
ガイに交わればガイになる
2019/01/15(火) 03:06:31.37
最初の俺の発言が愉快犯の荒らしに見えなくもないからそこは譲歩して謝罪するわ
2019/01/15(火) 03:06:37.36
パトラが声を荒げるなら俺らも荒げるわ当たり前だろ
2019/01/15(火) 03:07:28.03
>>930
これは有能
これは有能
2019/01/15(火) 03:07:28.08
パトラ10万遅くても来月には達成するし別に今月の必要も無いだろてかASMRしなくてももう伸びるからもうやる必要無い
それよりエリとシャルのどう伸ばすかな
エリは本来もっと伸びて良いと思う
シャルは好きな事ばっかやってないで伸ばす努力しないとこのまま取り残される
メアルの伸びは妥当だしミコは見つかったみたいだから安心
それよりエリとシャルのどう伸ばすかな
エリは本来もっと伸びて良いと思う
シャルは好きな事ばっかやってないで伸ばす努力しないとこのまま取り残される
メアルの伸びは妥当だしミコは見つかったみたいだから安心
2019/01/15(火) 03:07:45.91
無しスレでマジになってどうすんのw
2019/01/15(火) 03:08:22.77
ちなみに短縮url時間指定機能しないから注意な
2019/01/15(火) 03:08:27.50
>>941
かっけぇ……と思ったけど、ワンちゃんなのか荒らしなのかによって180度意味が変わるな
かっけぇ……と思ったけど、ワンちゃんなのか荒らしなのかによって180度意味が変わるな
2019/01/15(火) 03:09:31.28
エリは本腰いれればすぐ伸びるけど、ななしが無能ぽいよな
蒼い蝶のMV作ってるのかすら分からんし
蒼い蝶のMV作ってるのかすら分からんし
2019/01/15(火) 03:09:34.21
>>945
助かるわ。絶妙に不便だな
助かるわ。絶妙に不便だな
2019/01/15(火) 03:09:36.81
ASMRだけ異様にアーカイブ回ってるしさすがにASMRなしで伸ばすのはきついと思う
エリはむしろ配信頻度少ないから妥当
エリはむしろ配信頻度少ないから妥当
2019/01/15(火) 03:11:45.92
>>938
おねえさまじゃなくてメアリって呼んでしまってるところポイント高い
おねえさまじゃなくてメアリって呼んでしまってるところポイント高い
2019/01/15(火) 03:11:54.47
ASMRブーストはハリボテだからなぁ
2019/01/15(火) 03:11:55.59
ASMRは今後も週一でいい
2019/01/15(火) 03:12:20.33
パトラの「メアリちゃん」1番好き
2019/01/15(火) 03:13:09.03
ハニストもっと人気出すにはパトラに続く人気メンバーを出したいな
そうなるとやはりエリだよなあ
歌にもっと力入れて配信増やせば正直メアリは簡単に抜けるだろうよ
そうなるとやはりエリだよなあ
歌にもっと力入れて配信増やせば正直メアリは簡単に抜けるだろうよ
2019/01/15(火) 03:15:17.21
パトラを虐めていいのはわんちゃんじゃない
ハニストメンバーだけだ
ハニストメンバーだけだ
2019/01/15(火) 03:15:45.23
わんちゃんですらない厄介ガイジに引っ掻き回されるハニストが可哀想
2019/01/15(火) 03:16:19.49
エリの前回までのリスナー数自体はメアリを抜いてたし明日も人を集められるような配信ができるならメアリを抜くのはありそう
2019/01/15(火) 03:16:33.14
ミコにボコスカされてる時の楽しそうな声すこ
2019/01/15(火) 03:16:35.08
やる気のないメンバーエリやめた?
2019/01/15(火) 03:17:50.46
ハニスト優先しないやる気のないエリがやめたらあにまーと4:4でバランスよくなるな!
2019/01/15(火) 03:17:53.04
3DMV頻繁に出せれば余裕だろうがスタッフを新しく加える余裕もないんだろうなぁ
2019/01/15(火) 03:18:08.25
>>960
ほんとそれ
ほんとそれ
2019/01/15(火) 03:18:37.45
>>960
全員コラボこないとかカスすぎるよな
全員コラボこないとかカスすぎるよな
2019/01/15(火) 03:19:11.25
>>960
今頃ちんぽしゃぶってるぞ
今頃ちんぽしゃぶってるぞ
2019/01/15(火) 03:20:15.40
2019/01/15(火) 03:20:17.46
スッップみたいなことすな
2019/01/15(火) 03:20:31.76
唐突に決まった配信でタイトル詐欺で配信画面も詐欺だっただけでエリに非が無いのに必死になってるエリアンが怖いか
2019/01/15(火) 03:21:04.40
ほちょに怖い
2019/01/15(火) 03:21:34.79
クソマロ送るならシャルにだろ
なんでシャルメアパト配信なのにミコとエリの盾看板用意したんだ
なんでシャルメアパト配信なのにミコとエリの盾看板用意したんだ
2019/01/15(火) 03:21:36.54
2019/01/15(火) 03:22:29.60
ホストが臭い
2019/01/15(火) 03:22:31.08
>>969
シャル「寂しいから」
シャル「寂しいから」
2019/01/15(火) 03:23:13.78
傾いた段取り
2019/01/15(火) 03:23:23.55
エリコーンだけど普通に枕濡らして寝てる
今日は寒い夜になりそうだわ
今日は寒い夜になりそうだわ
2019/01/15(火) 03:23:26.97
勘違いの病気
2019/01/15(火) 03:23:44.64
病気の犬
2019/01/15(火) 03:24:03.29
オウムに夢中
2019/01/15(火) 03:24:13.57
犬の墓参り
2019/01/15(火) 03:24:31.98
蒼月エリの声でヤってよwww
2019/01/15(火) 03:24:58.73
パトラまだ起きてたのかよ
イヤイヤちゃんの話題スレで出たから返信してあげたの?優しいね(∩??????∩) .゚??
イヤイヤちゃんの話題スレで出たから返信してあげたの?優しいね(∩??????∩) .゚??
2019/01/15(火) 03:25:02.70
オウムが死んで楽しい
2019/01/15(火) 03:25:24.58
焼き鳥で笑顔
2019/01/15(火) 03:25:43.94
かぶいた段取りって何だよ
2019/01/15(火) 03:26:00.48
葬式のお祭り
2019/01/15(火) 03:26:40.56
激しい鶏肉
2019/01/15(火) 03:27:01.88
寝る前の歯磨き
2019/01/15(火) 03:27:10.08
朝エリのワンコーナーにゲストで閣下かレミ来ないかな
2019/01/15(火) 03:27:18.30
目移りするなバカ
2019/01/15(火) 03:27:37.19
青だった筈が赤
2019/01/15(火) 03:27:50.94
眼球の戦場
2019/01/15(火) 03:28:13.50
明日のエリの配信で昨晩はおたのしみだったようでってコメントするぞ
2019/01/15(火) 03:28:44.43
僕その時間寝てるから起きられないよー\(>o<)ノ
2019/01/15(火) 03:29:26.33
よく寝るミコちゃんかわいいね
2019/01/15(火) 03:29:47.43
deketa
【バーチャルYoutuber】HoneyStrap -ハニーストラップ-総合スレ Part.418【ハニスト】
https://egg.5ch.net/test/read.cgi/streaming/1547490564/
【バーチャルYoutuber】HoneyStrap -ハニーストラップ-総合スレ Part.418【ハニスト】
https://egg.5ch.net/test/read.cgi/streaming/1547490564/
2019/01/15(火) 03:30:48.05
>>994
messoumonai
messoumonai
2019/01/15(火) 03:30:49.04
>>994
今日は久々にガガイで楽しかったぞ
今日は久々にガガイで楽しかったぞ
2019/01/15(火) 03:31:06.14
半年記念別の日にやるならちゃんと告知しとけば変なアンチモンスター生まれないのに
2019/01/15(火) 03:31:26.39
>>994
iinokasorede
iinokasorede
2019/01/15(火) 03:31:44.20
平野レミすこ
1000名無しさん@お腹いっぱい。
2019/01/15(火) 03:32:02.65 1000ならミコシコ
10011001
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10021002
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