>>65
>「うーん………」
>ひとりでする、か。
>それも楓ちゃんの隣で、楓ちゃんのブラジャーを握りしめながら。
>これ、バレたらわたくしのことを大好きな楓ちゃんといえど、さすがに引かれてしまうのでは。
>一瞬躊躇いや葛藤が頭の中を巡ったものの、入りかけた劣情のスイッチを無視すのは到底無理な気がした。
>ゴクリ、と生唾を飲む。
>ええい、思い立ったが吉日だ。
>覚悟を決めて自慰をするなんてちょっと、いやかなりバカバカしい気もした。
>もぞもぞとズボンを脱いで、握ったブラは鼻に寄せた。
>右手はおずおずと下の方に潜り込ませる。
>「っ……ふ…」
>下着の上から秘部に触れた。
>目を瞑りながら楓ちゃんの匂いを嗅いで、自分の指先を楓ちゃんのものだと思ってカリカリともどかしい刺激を続ける。
>『みとちゃんはかわえぇな…』
>楓ちゃんの優しい声色で名前を呼ばれるのが好き。
>濡れて揺れる綺麗な紫色の瞳の中が、わたくしでいっぱいになっているのをキスをしながら見るのもすき。
>サラサラな長い髪が銀色のカーテンのように垂れて、わたくしを楓ちゃんの中に閉じ込めてくれるのも好き。
>だけど、抱きとめられて、あたたかい腕の中でいっぱい気持ちよくしてもらえるのはもっと好き。
>「かえで、っちゃん…」
>『ほら、下着じゃまやよ。みとちゃん脱げる?』
>耳元で本当に囁かれているような生々しさに、お腹の下の方がじくじくと熟れた。
>脱げる。ぬぐから、気持ちよくしてかえでちゃん。
>片脚を下着から引き抜いて、少し脚を開いた。
>『いい子、指入れてあげる』
>少しあふれていた蜜を指にからませてそこにゆっくりと浅く指先を埋めた。
>「んぁ……っ、ぅ」
>楓ちゃんがいつもしてくれるように浅い所でちゅぽちゅぽと出し入れをしていると、徐々に愛液が指に絡み始めて、ふぅーと息を吐きながらぜんぶ奥に埋めた。
>まだあんまり濡れてないけど、これはこれで入ってくる指のかんかくに、おなかの下、ぞわぞわする。
>爪、けずって深爪にしちゃう癖があってよかった。
>あっ、違う、これはかえでちゃんの指。かえでちゃんのだから。
>「っ、はいっ、た…よ、かえでちゃん」
>『可愛い…出し入れするのと、奥ぐりぐりするのどっちがいい?』
>おく、がいい。おく触られて、いっぱいイかされちゃうのすきだから、たくさんさわって。
>深くゆびを埋めて、かべをぐっぐっと押すとぶるりと腰がふるえた。
>「…ぅ…あぁ」
>目をぎゅっと瞑って、楓ちゃんの匂いを嗅いで、気持ちいことに集中する。
>だけど、いつもみたいな何も考えられなくなるような刺激は襲ってこない。
>頑張って深くに届くように指を潜り込ませても、目的のポイントの少し手前までしか届かなくて、望んでいるような快感は得られずにもどかしさだけが増してゆく。
>「っ、…ん……、ぅ」
>だめだ。たりない。
>やっぱり楓ちゃんの指でして欲しい。
>あぁ、ダメ。
>ちゃんと楓ちゃんの指だと思わなきゃいけないのに。そうじゃないと意味がないのに。
>それなのに自分の指だという自覚が一度芽生えてしまうと、もうどうにもならなかった。
>わたくしは楓ちゃんに抱かれるうちに自分の指じゃ物足りない身体にされてしまったんだ。
>「かえ、っ…で、ちゃん」
>「美兎ちゃん、何ひとりでイイことしてんの」
>「───っ!」
>「なぁ、私もまぜてや」