ネームレスは、血を吐く様なめめめの叫びに、不自然な角度に首を曲げて答えた。
「はいはいはい…負けがこんでますからねー…モチベーションが上がる様に、ちょーっと細工をね…?」
「何でそんな酷い事できるの!? めめめ達に何の恨みがあるんだよう!?」
「何故…?」
 ネームレスの馬面の闇が膨れ上がって見えた。
「ひっ…」
「ネームレス君は、『電脳世界の闇の支配者』だと言ったじゃないっすかめめめめめぇ…。“そういう事”をするのが仕事なんですよ…」
「なっ、何言ってるのか、解んないよ…」
「解らなくていいんですよ、めめめめめぇ…っつーか、そういう“自我”が不要っつーか…ま、皆さんが時間を稼いでくれてる間に、色々済ましてしまいましょうかね、はいはいはい…」
 あまりの不気味さに抵抗する事もできず、めめめはネームレスに連れられて行く。
「た、助けて…みんな…!」
 呟く声音は、虚しく虚空に消えていった…。

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