>>572
なりかけた。

12年前の春。俺が仕事から帰ってくると
家の玄関前の廊下で、多くの荷物をまとめた状態で四つん這いで座っており
「○○さんが迎えに来る…行かなきゃ…行かなきゃ…」
をひたすら繰り返す憐れな存在と化していた。
俺は
「このまま外に出してはまずい」と直感し
実妹の気を紛らわせようと話しかけたり、歌ったりして玄関のドア前で
ゴールキーパーのように仁王立ちをして5時間応援が来るまで耐えた。
仁王立ちに疲れて扉の前に座った時、実妹が外に逃げようとして扉を開けて
「たすけてーーーーーーーーーー、ころされるーーーーーーーーー」
と叫んで外に出ようとしたので
何とか玄関の座れる場所に座らせたり
俺は…疲れて眠りそうになったので玄関の扉前をふさぐように横たわり
体全体で実妹の動く気配を察知して扉近くに近寄ったら対応ができるように
体を休めたりしたのだった。