宮崎監督曰く「カオナシは誰の心にも存在する」という。カオナシは現実世界でも油屋の世界でも居場所のない不安定な存在で、(千尋に故郷や親について聞かれた時に困惑した、また、銭婆にとどまるよう言われた=居場所を提供されたとき非常に喜んだことから)出処は人間の心なのだろう。
そのキャラクター性を「主体性が無く、居場所も無く、拾い物の他人の言葉でしか喋れず、金品を貢ぐ以外の他人(特に異性)とのコミュニケーションがわからず、拒絶されたと思いこむとキレて暴れだす」とざっくり要約すれば、程度の差こそあれど大なり小なり身に覚えのある人はけっこう多いのではなかろうか。