ロックドレイクの本拠地、下層で迎えた三日目
頼みのホストが大量ロスト、必死の救護も間に合わず惨敗だった
チャット欄に響くファンのため息、どこからか聞こえる「社長は幼女なんだから皆に引っ張って貰うくらいが最高に可愛い」の声
無言で裏作業をするひまわりの隣で、めありーは独り拠点で泣いていた。
AXFで手にした同接、登録、再生数、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今のAチームで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「あまみゃどうすりゃいいんだろ・・・」めありーは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、めありーははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいサドルの感覚が現実に引き戻した
「あちゃちゃ、帰って光源の補填をしなくちゃな〜」めありーは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、めありーはふと気付いた

「あれ・・・?同接がある・・・?」
拠点から飛び出しためありーが目にしたのは、1万を超えんばかりの同接だった
千切れそうなほどにスパチャが投げられ、地鳴りのように伝書鳩が飛んでいた
どういうことか分からずに呆然とするめありーの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「あまみゃ、拠点の補強だ、早く行くよ」声の方に振り返った天宮は目を疑った
「ぷ・・・ぷてち?」 「なんだ天宮、居眠りでもしてたンボ?」
めありーは半分パニックになりながら概要欄を見上げた

-AXF-
葛葉
ラトナ・プティ
三枝明那
不破湊
アルス・アルマル
天宮こころ
桜凛月
ルイス・キャミー

暫時、唖然としていためありーだったが、全てを理解した時、もはや彼女の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
アナルから爆弾を受け取り、Jackの拠点へ全力疾走する天宮、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、拠点で冷たくなっているめありーが発見され、デルとパコじんは病院で静かに息を引き取った