気づきのキッカケは?被害者が明かす「ガスライティング」の実態
最初は愛情たっぷりだった彼が急変して暴言を吐いたり、優しかった親友が支配的になることも…。
2021/12/14
https://www.cosmopolitan.com/jp/beauty-fashion/health/a36140270/gaslighting-examples-what-gaslighting-really-feels-like/
相手を不安に陥れ、精神的に追い込むDVの一つ「ガスライティング」。
1940年代の名サスペンス映画『ガス燈(原題:Gaslight)』に由来するこの言葉は、
イギリスでは2018年に流行語の一つになるほど、近年では欧米を中心に認知度が高まっています。

コスモポリタンでも過去に「ガスライティングの定義や対処法」に関する記事をお届けしましたが、
本記事では、元恋人や友人から長期にわたるガスライティングの被害を受けたという3人の女性の体験談を
<コスモポリタン イギリス版>よりレポートします。

■認知が高まり、被害が明らかに■

2020年3月にイギリスで発表された統計データによると、1年間に報告された支配的な言動は24,856件と、前年の約1.5倍に。
これは、被害が増えたという捉え方だけではなく、ガスライティングの認知が高まったことで被害が明らかになりつつあるとも考えられます。

とはいえ、加害者による巧みな操作で、不安や混乱の原因が分からずに悩んでいる被害者がまだまだ多いのも事実。
そこでここからは、実際にガスライティングの被害を受けたことがある3人の女性たちの体験談をお届けします。

●アイーシャさん(23歳)の場合●
■嫉妬深くて不安定な人間だと罵られ…

2016年にマッチングアプリで出会ったアブドゥルとの恋の始まりは、まるで夢のようでした。
すっかり惚れ込んでしまったのですが、 実は彼は離婚手続きの真っ最中だったんです。

浮気を繰り返していたアブドゥルでしたが、それは信心深い両親が若くして自分を結婚させたからだと言っていたので、
私たちの間には隠し事は何もないと思い込んでいました。

ところが、アブドゥルは浮気の常習犯。私も怪しいとは思っていたものの、具体的な証拠がなくて…。
2年半の交際期間中にも、私の目の前で公然と他の女性とイチャつくこともありました。

そして私が不快感を露わにした途端に、まるで私の方がおかしいかのように責めはじめてきたんです。
彼は
「君は頭がおかしい。狂ってる。バカげてる。君がそんなに非論理的で嫉妬深くて不安定な人だとは思わなかった」
といった感じのことを言ってました。

私はすっかり彼の言葉を信じ、自分が“狂った恋人”だと思い込んでしまいました。
自尊心を改善するためにカウンセリングにも通いました。
でもある時、友人の一人が、彼が浮気をしている証拠をつかんで教えてくれて。
やっと彼と向き合い、別れることができました。

何かがおかしいと感じる強い直観があったんだと思います。
でも、彼のガスライティングによって、自分がガスライティングをされていることにさえ気づきませんでした。

回復には間違いなく長い時間がかかると思います。
人生のあらゆる側面が影響を受けましたから。
だいぶ回復しましたが、辛い体験を思い出すと、今でも時々頭にモヤがかかったような気分になります。