泥舟に乗ったままここまで生き延びた鈍感ネズミたち。
ある日のこと、鈍感なネズミたちの中ではやや敏感寄りの一匹がこんなことを口にした。

「もしかして私たち、罪をなすりつけられることになるんじゃない?」

すると、他の鈍感ねずみたちが彼女を取り囲み、チューチュー騒ぎ立てた。

「あ、問題発言」
「キミ大丈夫か? 全て疲れてしまったのか?」
「絶望したようなその顔を、教祖様に見せるんじゃないぞ」
「そんな考えなら、すべての活動を無期限で休止しろよ」

言われ放題だった彼女は、最後のひと言を言った相手を睨みつけ、こう言った。

「じゃあそうする」