I度 冷感・しびれ感
II度 間欠性跛行(かんけつせいはこう):しばらく歩くとふくらはぎなどが締めつけられるように痛くなり歩けなくなるが、休憩すると痛みが無くなって再び歩ける。狭窄や閉塞が悪化すると、次第に歩ける距離が短くなる。「以前は駅までなんとか休まずに歩けたのに、最近は3回休まないと駅にたどり着かない…」など。
III度 安静時痛:歩かずに安静にしていても痛みが続く。
IV度 潰瘍・壊死:皮膚や筋肉の血流が不足して、小さな傷や低温やけどなどをきっかけに、皮膚に潰瘍や壊死を起こし、細菌感染を伴って治りません。

 冷感やしびれ感(I度)程度であれば、経過を観察します。禁煙を厳守し、歩くことを心掛けてください。

 間欠性跛行(II度)がみられる場合には、禁煙を厳守し、生活習慣の改善や薬物療法、運動療法を行います。血糖や血圧、コレステロールの管理も重要です。また運動療法も効果的です。それでも症状が改善しない場合や、悪化する場合には血行再建術(後述)を行うことがあります。血行再建術を行うかどうかは、患者さんのライフスタイルによります。例えば、100mは歩けるという場合、身の回りのことができればよいという患者さんであれば薬物療法を続けるだけでも構いませんが、仕事や趣味でよく歩くという患者さんには血行再建術について相談することになります。

 安静時痛(III度)や潰瘍・壊死(IV度)がみられる場合には、痛みを取り除くため、および感染を併発して全身状態の悪化を招くことを防止するために血行再建術が必要になります。血行再建術を行うのが原則ですが、動脈硬化が進んでいると十分な血流を回復させることができないために、切断せざるを得ないこともあります。