JR東日本が外国人向けに売るフリーパスを、不特定多数に有料で使わせ、もうける目的で買ったとして、宮城県警は、ベトナム人のグエン・バオ・ハ(29)=仙台市太白区=とフイン・ティ・トゥイ・ズオン(26)=千葉県八千代市=の両容疑者を詐欺の疑いで逮捕し、20日、発表した。

 県警によると、両容疑者は、購入後5日間、エリア内のJR東日本線や東京モノレール全線、伊豆急行全線などを乗り降り自由で使える訪日・在留外国人向けフリーパス「JR EAST PASS」(大人1人3万円)を2月29日に購入、SNS上で1回約4千円で利用者を募り、第三者への譲渡・貸与が禁じられているフリーパスを貸し付けた疑いがある。県警は仙台市の駅構内のコインロッカーなどで受け渡したとみている。SNS上のサイバーパトロールで募集の書き込みを見つけたという。

 さらに、県警は同日、不正と知りながらフリーパスを受け取ったとして、千葉県柏市のチャン・ダイ・ヒエップ(25)とディン・ティ・オアン(25)の両容疑者も組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等収受)の疑いで逮捕した。

 県警は、逮捕した4人の認否を明らかにしていない。複数人が悪用し、フリーパスの貸し付けがベトナム人コミュニティーで常態化していたとみて捜査する。(岸めぐみ)

朝日新聞社