>>546 反応なくてさみしいけど最終回

「赤い煎餅の新人アイドル すいぞーがん(34)のもずきで~す」
あの笑顔は変わっていなかった。素晴らしい歌唱力とダンスも健在だ。
作戦が成功するにしろ失敗するにしろ二度と見ることは叶わない。
五感をフル動員し、記憶へと刻み込む。

もちろんボディーチェックがあるため凶器の持ち込みは不可能だ。
だがグーグル医師免許を保有する僕にとって そんなのは問題にならない。
ポケットにはボールペンが入っている。急所を突けば十分すぎる武器となる。
もずきはこの会場に僕がいることは知らないはずだ。復讐するチャンスは今しかない。
演技を終え控室へ戻るもずきへと襲い掛かる。

刑務所での殺人事件ということで、被害者は一人でも極刑となった。
自分の信念に従った結果だ。後悔はない。

一家総出で強酸闘と一緒に「カワウソは害虫を駆除しただけで むしろ被害者」とのデモを行ってくれた。愛を貰っていると実感する。と思ったが、妹のネコマルは小山田壮平のライブへ行ってしまったため不参加だったそうだ。ブラコンの風上にも置けない。

むしろ死刑になってうれしい誤算があった。

死刑囚は死ぬのが仕事なので勤労の義務が課せられない。
三食昼寝付き国家公認のニートそれが死刑囚なのだ。
なんで早くこのことに気が付かなかったのだろうか?これこそ僕の天職だ。

50歳の誕生日に法務大臣より「三途の川を渡り、黄泉の国へと旅立つように」との命令が出たと聞かされる。
これが恩赦というやつか。インフルエイサーを失うのは国家的損失なのだから無理もない。
ニート生活もさすがに飽きてきたので承諾する。
それにしても法務大臣より直々に案件を依頼されるとは僕も有名になったものだ。
国がスポンサーなのだから経費は使い放題だ。
フェリーの一等客室を予約しないといけないな。

刑務官より声がかかる。出発の用意ができたようだ。
「いっちょバズらせてやるか」

ご清聴ありがとうございました
カワウソ先生の次回作にご期待ください