「もう限界です ユニットを解散させてください」
「私は約束通りスポンサーとなって魔臭のローンを負担しましたよ。あなたも約束を守るのが社会人として当然じゃないでしょうか?」
「だからと言ってすい臓がんをでっちあげてテレビへ出演するなんてバレるに決まってるじゃないですか」
「そこまで言うのならしょうがありません。違約金として来週までに1,000万円を用意すれば今回の話はなかったことにしましょう」
「そ…そんな ローンの金額は600万円だったはず。なんで1,000万円なんですか?」
「あなたも良い大人なんですから社会の仕組みをもう少し勉強なされた方が良いと思いますがねえ」
やれやれといった感じで呆れたように言葉を続ける。
「ユーチューブで御社をPRいたしますのでスポンサーとなってください。動画投稿は週2回 登録者数10万人 視聴回数30万回を確約します と大見えを切ったものの実際は登録者数1万人 視聴回数2万回がせいぜい。同業他社のGAGは旅系ユーチューバーの<ブレザー>へ案件を依頼し、視聴回数100万回を超えているんですよ。
つまりあなた方は当社の企業価値を損ねた。その迷惑料も含まれております。」
「それでも詐欺をして一生後ろ指を差されるくらいなら自己破産をします」
友達の古田プロが自己破産を経験しているから、親身に相談に乗ってくれるはずだ。
「そうですか。それなら連帯保証人のご両親へ返済をお願いするだけです。名古屋の御自宅を売却すれば、そのくらいの金額にはなるでしょう」
「勝手に人の家を売れるはずないだろう。訴えてやる。賠償金と弁護士さんを用意してお待ちください」
「それでは警察でも弁護士でも電話をすればよろしいでしょう」
「警察も弁護士も違法性ありと言うに決まっている。吠え面をかくなよ」
まずは警察へ電話だ
「はい警察です」
経緯を話す。
「それは民事なので警察は手を出せません。当事者同士でよく話し合ってください(ガチャン)」
税金ドロボーめ 次は弁護士へ電話だ
「はいカーニバルです」
「犯人に誹謗中傷をされています。相手を逮捕して前科がつくようにしたいのですが」
「ご両親は連帯保証人ですので、あなたと同じ責任を負うんです。せめてナニワ金融道を読むことを強くオススメします。あとまさか民事と刑事の違いすら知らないんですか?カワウソさん冗談キツいですよ。相談料1万円を明日までに振り込んでくださいね(ガチャン)」
「どうでしたか?」禿げた頭をさすりながら聞いてくる
実家がなくなれば毎月恒例である強酸闘淫の集会ができなくなる。
僕へ愛を注いでくれた父母へ迷惑を掛けるわけにはいかない。
やるしかないのか…
「もずきを説得するので時間の猶予をください」
「わかりました。返答は明日まで待ちましょう。こちらとしても手荒な真似はしたくないのでね。良いお返事を期待してますよ」
…続く?