夕暮れの商店街を歩いていた健一は、突然、腹の奥をねじ切られるような激痛に襲われた。冷や汗が噴き出し、必死に公衆トイレを探す。しかし目に入ったのは「工事中」の札だけだった。
「まだ……間に合う……」
そう願った瞬間、腹の力が抜け大便が衣服の中へ一気にあふれ、止めようとしても勢いは収まらない。衣服を伝って地面へ落ちたそれは、堰を切った濁流のように石畳を流れ、周囲へ広がっていった。
人々は最初こそ驚いて立ち止まったが、やがてあちこちから失笑が漏れ始める。
「うそだろ、あの人……」 「動画を撮っておこう。」
笑い声は次第に大きくなり、指をさす人、顔をしかめながらも吹き出す人、離れた場所から様子を眺める人まで現れる。健一は顔を真っ赤にし、視線を上げることもできない。耳に入る笑い声が胸へ深く突き刺さり、時間だけが異様に長く感じられた。
それでも体は言うことを聞かず、流れはようやく弱まっていく。商店街は騒然となり、店主たちは商品を片づけ、通行人は遠回りして通り過ぎた