ポケカも"裏社会の通貨"に! 捜査網をすり抜ける「トレカ転売マネロン」最新手口

中国株への投資で成功した彼の中国の銀行口座には、1億円近い貯蓄がある。しかし中国には、年間5万米ドル相当を上限とする海外送金規制が存在する。この上限にすでに達してしまっていた孫さんは、中国の口座からの出金ができない......。

そんな彼が向かったのは金融機関ではなく、秋葉原にあるトレーディングカードショップだった。彼はその店で「ピカチュウ」や「リーリエ」など、いずれも保存状態に関して最高評価鑑定の「PSA10」がついたポケモンのレアカードを7枚、総額約320万円で購入した。
しかしその後、孫さんはその店から徒歩5分ほどの距離にある別のトレカショップで、購入したばかりのすべてのカードを約305万円で売却した。いったい、何をしているのだろうか? 本人が説明する。

「ポケカ(ポケモンカード)を購入したことで、私の中国の銀行口座から日本円で320万円相当額の人民元が引き落とされました。支払いにはクレジットカードを何枚か利用しましたが、その後すぐにカードを換金すれば、事実上は中国の口座から現金を出金したことになります。
しかも私のクレジットカード履歴にはトレカショップでの『ショッピング』と記録されるだけで、中国の海外送金規制には引っかかりません。これによって、日本で305万円の現金を手にすることができたのです」

ポケカの買いと売りの価格差で15万円を損したことになるが、「地下銀行の送金手数料はだいたい8%なので、それよりは安い」と意に介さない。
こうしたポケカを使った中国からの資産移転は、在日中国人の間でひそかに広がっているのだという。中国当局に発覚すれば、「外貨管理条例違反」として厳しい罰則が科されるが、日本の国内法には違反していない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e2fe7c1995297d1aabd3bedccd7f86d21ac2c28a