『デーモン79』は普通に捉えると悪魔は一体だれ誰なのか?ってことだけどそれでええんかな?平坦すぎる?
悪魔はガープって人間のように名前もあることが強調されてるし、上司にお伺い立てたり人間臭く描いてるよね
主人公ニダは日常的に差別をされて反撃を妄想するほど抑圧されて、おどおどと孤独に暮らしてるんだけど、殺人という悪魔ガープとのミッションを通してだんだん解放されて、派手な革ジャン羽織り主体性を取り戻していくのがなんとも皮肉で
登場人物はやばい奴ばかりだけど、靴屋であの隠れ極右の政治家とNF支持してた同僚が催眠術のように絡めとられるシーンは正に悪魔との契約のだよね。移民排斥は明文化しないけどがっつり差別するよって現代にも通じるな
まあニダとのカーチェイスシーンでワイも「このファシストのブタ早よ殺っちまえや!」と思ったので、ワイのPCのモニター(ブラックミラー)にも悪魔が写ったし

冷戦による核戦争の恐怖はすっかり過去のものと思われていたけど、ロシアの侵攻で北欧も相次いでNATO入りとまるでパラレルワールドみたいに逆戻り。だから過去に設定を置きながら実は明日を描いているのかな

気になったのは警部?が異例にも善人に描かれてるんだよね。相対主義や冷笑主義に陥りがちな今日だけど、それでも正義は手放すべきではないというメッセージかな

あとニダは核戦争を防ぐために必死に殺人してたんだけど炎に包まれる街を振り返ることもなく、天使のようにも見える衣装のガープとしけ込むんだよね。この世に何の未練もなく。それだけ現実の世界は地獄ということだろうか?