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■冷戦下の"秘密兵器"

こうしたマイクロ波の非熱作用についてはまだ解明されていない部分が多いが、その健康被害については、すでに多くの"実例"が
報告されている。
マイクロ波は携帯電話や電子レンジだけでなく、軍事用レーダーにも使われており、第2次大戦中、米軍爆撃機に装備された高感度
レーダーは、ナチスドイツ軍との戦いで大活躍した。しかし、その後、米軍のレーダー操作員の間で白内障、白血病、脳腫瘍などの
健康被害が続出して、問題になっている。また、冷戦中、旧ソ連によるアメリカへの"秘密攻撃"にマイクロ波が使われたという話も
ある。70年代に在モスクワ米国大使館の職員の多くが目の障害や脳腫瘍などの健康被害を訴えたが、これがソ連側の仕業だったこと
が、後でわかった。ソ連はその10年以上前から米国大使館近くに3本のアンテナを設置し、マイクロ波を照射し続けたというのだ。
ところが、この電磁波の強さがアメリカの国内基準値以下だったため、アメリカ政府はソ連に抗議できなかった、という笑うに笑え
ないオチまでついている。まるで映画のような話だが、これは微弱なマイクロ波でも長期間にわたって曝露すると、健康被害を受け
る可能性があることを示している。