申立書によると、形の上では施設長として雇用されている立場の藤井氏が、札幌恵友会の理事会を牛耳っている実態が浮かび上がる。
4月16日に小島和彦理事長、新井昌明専務理事が突然辞任、理事長代理に就任した五十嵐浩二筆頭理事は神恵内社会福祉協議会会長。
5月26日の理事会で丸田剛久氏(札幌市OB)ら3人が唐突に理事に加わった。
それを主導したのは五十嵐理事長代理と、松屋有信理事(神恵内ハイツ998事務長)ら、神恵内人脈だった。
丸田氏はその後副理事長(専務理事兼務)に就任、真っ先に神恵内の藤井医師のもとに挨拶に行っている。
新理事長になった吉岡滋子氏は神恵内ハイツ998の看護師として、藤井医師の部下であった女性だ。
人脈の頂点にいるのが藤井医師であることは歴然としている。

労組は法人運営が藤井医師の強い影響下にあるとして、同医師の解任と全理事辞任を求め、6月16日にストライキを行った。
8月1日の団体交渉で、労組は丸田副理事長が藤井医師を擁護していることを批判、過去の団体交渉での約束を翻す不当労働行為であるとして抗議した。
その際、法人側は「藤井さんは本当に困った人だ。契約期限の9月末で辞めてもらう」と答弁。
しかし、その回答も再び翻された。

法人は札幌市内の社会福祉法人・三草会と提携(資金救済を含まない)する改善案を札幌市に提出。
札幌市は市内を中心に医療法人や社会福祉法人を展開する北武グループとの提携を推奨、北武グループは資金協力を約束していたが、
札幌恵友会側が三草会との提携を決めた。
それについて丸田副理事長は法人が運営する各施設の職場説明会で、「北武グループは乗っ取り屋である」と発言した。
その発言をした丸田氏は同じ場で「私は行政出身で、法律についてのレベルが高い」と自慢したという。
一方で光ハイツ・ヴェラスの実質オーナーである藤井医師が「札幌恵友会は光ハイツの子会社で」と公言している事実もあるところが面白い。
丸田副理事長はまた、労組の活動に問題があるかのような口調で、組合運営を何回も批判した。

労組が9月29日の要求署で基本給の2.5カ月の年末賞与を要求したのに対し、
法人側は労組との団体交渉をさておいて、一般職員らに対し1.2カ月分を支給すると回答した。
労組はその行為は労働組合法にある団交拒否に当たる不当労働行為だ、と主張している。

労組は職場改善のために理事会体質改善が不可欠と主張して、理事総辞職、藤井医師の解任を要求。
経営側は理事会人事への労組の介入は筋違い、と突っぱねるところ。
しかし、外から見ても、この社会福祉法人の経営体制ありようは「???」だらけだ。