http://tabi-labo.com/280832/indianstory1
酔いも手伝っていたのだろう。俺は、フェザーの1本をつまんで左小指にあて「このフェザー、小指に巻きたいな」と口走った。
すると、驚いたことにアツシは「いいですよ」と言葉を返してくれた。「これで、Jeffくんが元気になるのなら」とその場でプレゼントをしてくれたのだ。

でも、いくつかの問題があった。まず、フェザーネックレスを丸めなければならない。
しかも、リング状にしたところで、俺の左小指に合うサイズかどうかも分からない。
さらに、年代物のフェザーは、加工する途中で折れる可能性もある。

どうしようかと目を閉じると、懐かしい顔が浮かんできた。これをリングにしてくれるのは、あいつしかいない。

俺は、すぐにヒデに連絡を入れた。高円寺で「PEACE」というインディアン・ジュエリー・ショップを構え、
かれこれ10年間続けているヒデは、昔からの不良仲間だ。
LAで3年ほど不法滞在している時に、師となるリキさんに出会いシルバー・スミス(銀細工職人)の道を選んだ男である。リキさんは、ゴローさんの仲間であり、
何度かgoro'sで見かけたこともあった。現在は、福岡にある「WING ROCK」というショップのボスでもある。

ヒデに一通り事情を説明すると、すぐに返事が戻ってきた。「やってみましょう」

「ミタクエ・オヤシン」その瞬間、再び、声が聞こえた。