労働者階級の味方バーニー・サンダースの考えとは?

人工知能(AI)は前例のない生産性と富をもたらす未来を約束していますが、バーニー・サンダース上院議員にとって重要なのは、テクノロジーが世界を変えるかどうかではなく、その変化の恩恵を誰が受けるのかという点のようです。労働者の権利を長年にわたって擁護してきたサンダース氏にとって、AIの急速な進歩は単なる技術革新ではなく、企業の貪欲さと不平等に対抗する次なる主要な闘争の場として映っています。

米Gizmodoのインタビューに応じたサンダース上院議員は、最近世界有数のAI専門家と話したばかりだということ、そしてAIが賃金を抑制し、労働組合を破壊し、富裕層をさらに豊かにするために利用されることへの懸念を語ってくれました。また、AIが人間の精神的健康に与える影響や、人類が自ら生み出したテクノロジーを制御できなくなるという「終末シナリオ」に対する業界内の懸念についても語っています。

※以下のインタビューの会話はわかりやすくなるように編集し、Q&A形式に整えましたが、サンダース上院議員の引用は一語一句そのままです。

恩恵が上層部だけに行ってしまう懸念
米Gizmodo:上院議員は長年にわたり労働者の尊厳のために闘ってきました。AIによってますます形づくられていく経済のなかで、「意味のある仕事」の新たな定義とは何だとお考えですか?

サンダース上院議員:それは非常によい質問ですが、今の時点で賢明な答えができるかどうかわかりません。ただ言いたいことは、AIについての議論で見落とされがちなのは、過去50年間にわたって労働者の生産性が大幅に向上してきたという事実です。しかし、その恩恵のほとんどは、企業やその技術を開発した会社に集中してきました。実際、労働者の実質賃金(インフレ調整後)は現在のほうが低くなっており、私はこの先も新たな生産性向上の恩恵が、働く人々の犠牲のもとで富裕層の手に渡るのではないかと強く懸念しています。 つまり、テクノロジーやAIそのものは善でも悪でもなく、それがどのように使われ、誰が利益を得るかにかかっているということです。政治的な力関係が変わらない限り、恩恵は上層の人々のものになり、労働者は置き去りにされるでしょう。これが私にとって最も重要な問題なのです。私は、この新たなテクノロジーの恩恵を、上層の人々だけでなく労働者も受けられるようにしたいのです。 人類の歴史上、常に人々は食べ物を手に入れ、農業をし、生き延びるために苦闘してきました。AIはそれを根本的に変える可能性があります。そしてそれが普通の人々にとって、より豊かで良い未来を創るものであるように私たちはしなければなりません。上層の人々だけのためではなく。

米Gizmodo:労働者がこの変化から取り残されないために、どのような保護が必要だとお考えですか?

サンダース上院議員:何らかの形で明確にしておく必要があります。そして一部の労働組合は、すでにこれについての交渉に取りかかっています。つまり、今やっている仕事がAIによってより生産的になるのなら、その恩恵はその人自身に還元されるべきだということです。 どういう意味かというと、たとえば労働時間の短縮、つまり我々が求めている「週32時間労働(賃金の減額なし)」のような形になるかもしれません。繰り返しますが、重要なのは、労働者が生産性向上の恩恵を受けるべきであって、CEOだけがその恩恵を受けている今の状態を変えることです。
https://www.gizmodo.jp/2025/07/bernie-sanders-reveals-the-ai-doomsday-scenario-that-worries-top-experts.html