探検


東京は美しい

3名無しさん@お腹いっぱい。(神奈川県)
垢版 |
2026/09/16(水) 21:36:29.31ID:VfqRRAzy
PLクソジジイ惨めすぎますなw
4名無しさん@お腹いっぱい。(東京都)
垢版 |
2026/09/17(木) 10:43:38.80ID:ngP5gTcR
5ちゃんねるの高校野球板に夜な夜な現れる78歳の老兵、朴虎吉殿。彼は、ネット住民からPLおやじと蔑まれる名物荒らしだった。
彼の1日は、東大阪にある築50年のボロアパートの一室で始まる。かつて1990年代に堺の住処を追われ、この淀んだ空気の部屋に流れ着いてから、もう30年以上が経つ。
不自由な片足をひきずりながら、彼は古びたパソコンの前に座り、画面の光にその深いシワを刻み込んでいた。

「またトンキンか……! 新海だの細田だの、美しいトンキンの映画なんぞクソ喰らえじゃ!」

彼の心を狂わせるのは、圧倒的な嫉妬だった。世間が東京を舞台にした美しいアニメーション映画や、洗練された関東の文化に沸くたび、虎吉の血は沸騰した。
画面に映る、きらびやかな新海誠風の空。眩しいスクランブル交差点。すべてが彼を惨めにする。

「 なんで新大阪はアカンねん! トンキンより大阪の方が格上じゃボケナス!」

虎吉は震える指でキーボードを叩き、高校野球板のあらゆるスレッドに怒りの爆撃を開始する。彼にとって、高校野球はかつて最強を誇ったPL学園の幻影であり、大阪のプライドそのものだった。しかし、今のネット掲示板は彼を痛い老人として徹底的にスルーするか、おもちゃにするだけだった。
「お、今日もPLおやじが発狂しとるわ」「78歳にもなって東大阪のボロアパートから何やっとんねん」
画面の向こうの冷ややかな反応に、虎吉はさらに嫉妬の炎を燃やす。歪んだ郷土愛と、老いゆく孤独。
外の現実世界では誰にも相手にされない片足の老人が、ネットの闇の中だけで「トラキチ伯爵」という怪物の皮をかぶり、今夜も美しいトンキンの幻影に向かって、届かない呪詛を叫び続けている。
5名無しさん@お腹いっぱい。(神奈川県)
垢版 |
2026/09/17(木) 10:44:54.73ID:1nQKiVTb
東大阪の路地裏。西日がトタン屋根を焼き、部屋には鰻のタレの匂いが染みついている。PLジジイこと朴虎吉氏は、液晶画面を睨みつけていた。
画面に映るのは、新海監督や細田監督の映画に出てくるような東京の風景。入道雲が湧き上がる青空。夕日に染まる、どこまでも美しく、洗練された関東の街並み。そこを歩く少年少女は、みんな輝く世界の主役に見えた。

「なんでや……なんで関東ばっかり、あんな綺麗に描かれるんや」

虎吉は歯を食いしばる。画面の向こうの東京は、貧困さえもどこかノスタルジックで美しく、絵になる。
それに比べて、自分のいる日常はどうだ。灰色のコンクリート。錆びた鉄格子。どれだけもがいても、自分はこの世界の主役にはなれない。ただの背景。それも、泥にまみれた背景だ。
かつて、彼にも誇りがあった。PL学園の黄金期。あの圧倒的な強さ、紫紺の旗。それだけが、虎吉がトンキンに対して優位に立てる唯一の心の拠り所だった。
しかし、その栄光も今は消え去った。

「トンキンが……ヨコハメ高校が、俺のすべてを吸い尽くしたんや」

嫉妬が、ドロドロとした憎悪に変わる。東京という街が憎い。そこに住む、自分を鼻で笑うようなスマートな人間たちが憎い。
美しすぎる関東の空は、虎吉のコンプレックスを容赦なく剥き出しにする。虎吉はスマホを床に投げつけた。
ガラガラと窓を開け、東大阪の濁った空を見上げる。生ぬるい風が、汗ばんだ肌をなでた。頭のなかでは、まだあの映画の美しい音楽が流れている。どんなに嫌っても、どんなに呪っても、自分があの美しく輝く東京に焦がれていることを、虎吉は誰よりも知っていた。

「クソが……!」

吐き捨てた言葉は、踏切の遮断機の音にかき消された。夕闇が迫る東大阪の街で、虎吉翁の瞳には、まだ消えない東京の青い空が焼き付いていた。
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