探検


東京は美しい

5名無しさん@お腹いっぱい。(神奈川県)
垢版 |
2026/09/17(木) 10:44:54.73ID:1nQKiVTb
東大阪の路地裏。西日がトタン屋根を焼き、部屋には鰻のタレの匂いが染みついている。PLジジイこと朴虎吉氏は、液晶画面を睨みつけていた。
画面に映るのは、新海監督や細田監督の映画に出てくるような東京の風景。入道雲が湧き上がる青空。夕日に染まる、どこまでも美しく、洗練された関東の街並み。そこを歩く少年少女は、みんな輝く世界の主役に見えた。

「なんでや……なんで関東ばっかり、あんな綺麗に描かれるんや」

虎吉は歯を食いしばる。画面の向こうの東京は、貧困さえもどこかノスタルジックで美しく、絵になる。
それに比べて、自分のいる日常はどうだ。灰色のコンクリート。錆びた鉄格子。どれだけもがいても、自分はこの世界の主役にはなれない。ただの背景。それも、泥にまみれた背景だ。
かつて、彼にも誇りがあった。PL学園の黄金期。あの圧倒的な強さ、紫紺の旗。それだけが、虎吉がトンキンに対して優位に立てる唯一の心の拠り所だった。
しかし、その栄光も今は消え去った。

「トンキンが……ヨコハメ高校が、俺のすべてを吸い尽くしたんや」

嫉妬が、ドロドロとした憎悪に変わる。東京という街が憎い。そこに住む、自分を鼻で笑うようなスマートな人間たちが憎い。
美しすぎる関東の空は、虎吉のコンプレックスを容赦なく剥き出しにする。虎吉はスマホを床に投げつけた。
ガラガラと窓を開け、東大阪の濁った空を見上げる。生ぬるい風が、汗ばんだ肌をなでた。頭のなかでは、まだあの映画の美しい音楽が流れている。どんなに嫌っても、どんなに呪っても、自分があの美しく輝く東京に焦がれていることを、虎吉は誰よりも知っていた。

「クソが……!」

吐き捨てた言葉は、踏切の遮断機の音にかき消された。夕闇が迫る東大阪の街で、虎吉翁の瞳には、まだ消えない東京の青い空が焼き付いていた。
6名無しさん@お腹いっぱい。(ジパング)
垢版 |
2026/09/17(木) 13:53:09.29ID:qrP1orR2
PLクソジジイ惨めじゃのうw
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